台風の進路が変わる可能性がある?
台風の進路が変わる可能性はあります!
台風の現在の進行方向と進路にある気圧などの状況から、ある程度進路を絞り込むことは可能となっています。
しかし風の強さについても同様ですが、完全に今後の変化を導き出すのは困難です。
その理由は予測が外れて台風の進路が変わったり、早く消滅したり、予想よりも寿命が長くなることもあるからです。
気象の研究やスーパーコンピューターの発達によって、台風の進路の予測の精度は上がっているものの正確なシミュレーションは現代でも難しいです。
それだけに天気予報は予報の域を出ていません。
台風の進路について分かりやすく説明された動画を見つけたので載せておきますね。
台風の進路は、明日よりも明後日やその先になるほど精度は低下して正確性が損なわれていきます。
なお、台風の進路や勢力は季節によっても大きく変化します。
もし台風が接近したら強風や大雨を伴ったり、高潮を引き起こして被害をもたらす恐れがあると予想できるのは間違いないです。
このように台風が来ると大雨が降り、暴風となるため甚大な被害をもたらすこともあります。
台風が発生したという天気予報を聞いたときには、楽観することなく万一のことを考えて備えをしておくことが大切です。
とはいえ、いざ直撃するかと思って備えていると進路が変わってホッと胸を撫でおろすという経験をしたことがある人も多いでしょう。
または、最初は台風の予想進路から外れていたのが突然進路を変え直撃を受けたということもあります。
なんでこのように台風は予想とは違って進路を変える可能性があるのかと疑問に思う人もいるかも知れません。
もちろん台風が、日本列島に直撃されて被害を受けたりすることなく、過ぎ去っていくことが一番です。
そうは言っても、このようなことになると天気予報が外れた、天気予報はあてにならないという気持ちになったりもする人も多くいます。
ここで今一度確認しておきたいことは、台風の進路の予想の見方です。
進路図は、ネットやテレビ・新聞などの天気予報で頻繁に目にするため、見たことがないという人は少ないでしょう。
円で表示された台風は何日の何時ごろにどのあたりに移動しているか予想が表示されているのが特徴です。
台風の中心の円は暴風域、外側の円は強風域です。
そして進路の先に暴風警戒域が表示されていることもあります。
日時が近い暴風域の円は小さいですが、先に行くに従い大きくなっていきます。
予報円には幅がありますが、これらのどこかを台風の中心が通るという意味を持っています。
そのため最も西を通った場合と最も東を通った場合では、かなり違った印象になるということです。
思っていた進路にならなかったように思われる場合でも予報円には入っている可能性があります。
台風が次第に北上していく様子を見ていると、ずっとまっすぐに進んでいるわけではないことに気づきます。
通ったところを示している線を見るとふらふらと進んでいるように見えたり、大きく湾曲して急に方向を変えているようにも見えるものです。
台風は発生してから消滅するまでのあいだに進んでいる方向は常に変わっています。
まるで何か障害物があるかのように感じられますが、なぜそのように途中で向きを変えることになるのかと疑問に思うこともあるでしょう。
まず知っておきたいことは、台風は自分で移動をしているわけではないということです。
自分で進んでいるように思われがちですが、実はみずから進路を決めているわけではなく、ただ運ばれているだけです。
空にはさまざまな大気の流れがあり、その流れによって移動しています。
台風が南から北上することが多い理由には、暖かい空気が冷たい空気のある方向に移動しているという大きな流れがあることが挙げられます。
この流れの影響を受けて、南の海上で熱帯低気圧として発生し最大瞬間風速17.2メートル以上に発達したものが北上する仕組みです。
ご存知のように夏から秋にかけての季節には日本列島の付近で向きを変えて東の方向に移動することが多いです。
初夏には台風があまり日本列島には近づかないことが多く、台湾の方向に向かいがちになります。
秋に発生した台風は南や東に向かうためあまり日本には近づいてきません。
このような進みになる理由は、高気圧にぶつかったために気圧が低い方向へ移動したことにあります。
夏に日本の近くで向きが変わる理由には北側にある高気圧の影響を受けているからということです。
そして秋の終わりごろにあまり日本にまで来ないのは、日本が高気圧に覆われているためです。
このように進路が変わる理由は、高気圧の影響を受けているからということになります。
台風の進路が5日先の予報円に入る確率は低いのはなんで
台風の予報円ですが、まずはじめにこの円の大きさは台風の大きさをあらわすものではありません。
よくある勘違いが、台風情報の中で「発達しながら」というアナウンスが流れるときです。
このときに予報円の大きさを台風の大きさと勘違いしてしまいます。
予報円とは、台風の大きさではなく、台風の中心がこの円の中を通るとおもわれる範囲を円で予想したものです。
この画像にあるような白い円が台風の予報円となります。
現在、この予報円に台風の中心が入る確率は70パーセント程となっています。
現在、この予報円に台風の中心が入る確率は70パーセント程となっています。
ちなみに、台風の中心が赤い円に入る地域は暴風警戒域となると予想される範囲です。
この範囲では、風速25メートル以上の風になると予想されます。
また、強風域というのもあり、こちらは風速が15メートル以上の風は吹くと予想される範囲をいいます。
かつては3日先までだった進路予報は今では5日先までおこなわれることになっています。
発表される台風の通り道予報には、風速25メートル以上にもなる暴風警戒域に入る可能性がある場所が示されています。
そのためこれを活用することで早めに対策に取り掛かることができるのがそのメリットです。
とはいえ、5日先の予報円にぴったりと入る確率はそれほど高いものではありません。
進路の予想をチェックして外出を控えたり、食料品の買いだめをしたりしたのに、何事も起きなくて拍子抜けしたという経験を持つ人は多いでしょう。
もちろん何事もないことに越したことはありません。
しかし、あまりに当たらないと情報に振り回された気分になることも多いものです。
そのようなときには、予報円がなんであまり当たらないのかと疑問に感じてしまいますね。
もちろん当たっている地域もあり、全く当たらなかったということはありません。
そして外れることが多いようにおもわれがちです。
以前ならもっとざっくりとした予想進路しか知らされませんでした。
起こる可能性がある災害を避けるために慎重になることを考えると5日先の予報までを発表するのには意味があります。
以前に比べると予想の精度が上がっているのは確かです。
ですが、技術が進歩した現代でも台風の通り道が、5日先の予報円に入る確率が低い理由として考えられていることは近年の地球環境の変化が挙げられます。
大雨や干ばつなど世界規模でさまざまなところに変化が見られることは良く知られています。
そのために予想をすることが難しくなっているということが考えられていますのでこまめにチェックすることが必要となります。
そして最近の台風は昔のものに比べると、急速に発達するケースが増えていますので防災の備えはしっかりしておくことをおすすめします。
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日本の南の北太平洋の西部あたりで発生した熱帯低気圧も、急速に発達し予想が難しいものが増えているようです。
自分では進むことができない台風は周囲の風の向きによって進路が変わります。
気候の変化によって、発達に影響を与える海からの水蒸気が昔とは変わってきているとも考えられています。
気圧や水温の変化によって発達の度合いが変わるため、台風の進路が5日先の予報円に予想通りに入る確率も変わってくることになるのです。
台風の勢力が発達するときと衰弱するときの条件と理由
台風は主に夏の時期に日本列島に接近することが多いですね。
ではいったい、どのような時に発達してどのようなときに衰弱するのかと疑問に思う人も多いのではないでしょうか。
予想が当たることもあれば当たらないこともある台風について理解するには、その仕組みを知ることが大切です。
ここではそのような発達するとき・衰弱するときのそれぞれの条件とその理由は、なんなのでしょう。
ご存知の通り、日本列島よりもずっと南の北太平洋の西のあたりで発生した熱帯低気圧は、次第に勢力を強めて台風となります。
大量の水蒸気を含んでいる空気が上空に集まると、積乱雲が多数発生します。
ですが、それだけでは条件は不十分で、渦をまく必要があるのです。
そのため、地球の大気の最も下にある対流圏のさらに下層で、強い低気圧性の回転が加わることが必要です。
とはいえどのような渦であっても良い訳ではなく、渦を巻く力が弱いと台風にならないことになります。
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それに加えて、もし空の上の方と下の方で風の差が大きい場合もなりません。
そして対流圏の中層のところに、力を与える湿った空気が無い場合も出来上がることはないです。
北西太平洋や南シナ海で気圧が下がり風速が上がった場合は、台風に発達する可能性が出てきます。
このように、いくつもの条件が揃わなくては台風が生まれることはないです。
そのため、天気を予想するには場所が重要となります。
なお、台風が消滅しても温帯低気圧は残ります。
天気予報で台風の消滅が確認されたと発表されても、しばらくは強風や大雨に警戒が必要となります。
また、対流圏の下層に低気圧性の渦が強くあり、上空と地上に近い部分との風の差が小さく、水蒸気があることも発達には必要な条件です。
大きくなっていく間は中心の気圧が下がり、勢力がどんどん強くなっています。
毎年夏頃に日本列島に近づいてくる台風は、日本に近づいてきたあたりで次第に勢力が弱まっていくことになるのが特徴です。
日本に近い辺りは、南の海上にある発生・発達しやすいエリアとは違って上空の温度が低い傾向があります。
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そのため勢力が弱まっていく理由には、海からの水蒸気の供給量が少なくなることが挙げられます。
温かい海の側では湿った空気により水蒸気によって雲ができます。
しかし、上空に寒気がある場所では水蒸気が供給されません。
それによって次第に衰弱していくことになるからです。
陸地に上陸した場合にも勢いが弱まることになります。
というのも台風が陸の上を通る場合には摩擦が起こるため勢いが弱まってしまうからです。
日本に上陸した場合も、次第に弱まることになります。
このように衰弱するには台風の発達に必要な条件であるエネルギーの供給量が減ることや、摩擦によってパワーが弱まることが挙げられます。
そして次第に温帯低気圧と変化していくことになります。
なお、台風になる前の状態(台風のたまご)のことも熱帯低気圧といいます。
この場合の熱帯低気圧は、熱帯から亜熱帯にかけ、海洋ならどこでも台風や強風を生み出す可能性があります。
熱帯低気圧が覆う熱帯から亜熱帯が台風の主な発生場所です。
海洋上の気圧が下がってくると警戒が必要です。
約17.2m毎秒以上の最大風速となる強風は台風と認定されるので、そこから進路や発達を予測することが重要になってきます。
台風の進路が変わる可能性がある理由のまとめ
台風の進路が変わる可能性は十分あります。
現在の進行方向と進路にある気圧などの状況などから、ある程度それを絞り込むことが可能になっています。
しかし、完全に今後の変化を導き出すのは困難なんです。
台風はなんで進路が変わる可能性があるのか、5日先の予報円に入る確率は低いように思われるその理由についてご紹介しました。
自分では移動することができない台風は、大気の温度や風、水蒸気の発生状況などによって勢力の発達や衰弱の度合いから進路までが大きく左右されています。
大量の水蒸気と低気圧性の回転、上空と地上に近い部分との風の差などの条件が重なることで発達します。
しかし、海水や上空の温度が下がってエネルギーとなる水蒸気の供給が減ることや、陸との摩擦が強くなることで勢力が弱まるのが特徴です。
天気予報の精度は上がっているはずなのに?
台風の進路についての予測が難しいのはなぜかというと、近年の地球環境の変化が影響していると考えられてもいます。
今でも正確な予想をすることは難しいですが、情報を活用して身を守ることをおすすめします。
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