夕焼けだと翌日の天気が晴れになる理由
夕焼けが日没の時間帯の空に現れると、翌日の天気が晴れになるといわれています。
これは古くから言い伝えられていることでもあって、迷信の類ではないといえます。
夕焼けの翌日は晴れるという諺は、割と広範囲で同様の言い伝えがある地域が存在します。
また、実は夕焼けの翌日は晴れには根拠があり、当たる可能性が高いのです。
雲のかたまりは西から東に移動します。
そのため、天気も雲と同様に西から東へと変化していくわけです。
夕焼けは太陽が西の空の低い位置にある夕方の時間帯に、太陽の光を遮る雲がない場合に見られるものです。
この為、翌日の空は雲が殆どない晴れになるという予想が成立します。
そのような理由からも、夕焼けだと明日の天気が晴れになる可能性が高くなると結論づけられます。
勿論、翌朝までには時間があります。
時間と共に天候が大きく変化することもあり得ます。
そのため、必ずしも予想通りになるとは限らないです。
夕方の時間帯に太陽が隠れる時は、厚い雲が発生している状況です。
翌日の天気はあまり良いとはいえないでしょう。
夕焼けから次の天気を予想するこのやり方はシンプルです。
ですが、意外と当たる可能性もあるでしょう。
たとえば関東圏で夕方に雲1つ見られない場合、南のかなり下の方にも雲がないと考えられます。
こういう条件なら晴れが夜間や翌朝にも続く可能性は大きいです。
ポイントは地平線が見えるかどうかです。
地平線が確認できるくらいに見通しが良ければ明日は晴れるという予想は高確率で当たるでしょう。
空が明るくても夕焼けといえるかどうかの判断は微妙です。
そうなると予想は難しくなって晴れとも雨とも断言できないです。
とはいえ、夕焼けの翌日は晴れる理由が分かれば空の見方も分かってきます。
雲の状態や太陽の見え方がどうか考えて翌日の空を予想するのが楽しくなるでしょう。
晴れになれば嬉しいものですし、予想が当たった上での快晴となれば喜びもひとしおです。
夕方に空を見上げるのはロマンチックなものです。
このように状況から次の状態を考えたり当てることができれば、それもまた素敵なことのはずです。
なぜ各地で同じような言い伝えがあるのか?その疑問の答えは恐らく経験則です。
かなり高い確率で当たるからこそ、どの地域でも同様の言い伝えが定着したのでしょう。
厳密に確率の高い予想を知りたいなら、気象予報と照らし合わせて確認するのがベストです。
しかし、あえて気象ニュースを確認せずに翌朝を待つのも手です。
そうすれば言い伝えが本当かどうか検証できます。
実際に体験して理由の根拠を確認することが可能となります。
夕焼けでも翌日の天気が雨になる理由
夕焼けでも例外もあります。
地平線を見て西の方に厚い雲が確認できる場合は雨雲の恐れが強いです。
この場合は天気が崩れる可能性ありとなります。
つまり大切なのは雲の厚みです。
太陽の光を遮る程度かどうかが予想の判断の分かれ道です。
夕焼けでも翌日の天気が雨になるのは、晴れる理由と逆の状況になる場合に降雨の状況が発生します。
具体的には厚い雲が発生していたり、太陽の光を遮って夕焼けがあまりよく見えない場合です。
厚い雲は雨の可能性を高め、天気が崩れて降り始めることを示唆しています。
空がこういう状況になれば降ってもおかしくないわけです。
特に恐れが強まるのは西に厚い雲がある場合です。
この雲が地平線付近に存在する時は要注意となります。
雲は西から東へと移動してくる性質があります。
雨を降らすものもまたこちらに近づいてくることになります。
この場合は夕焼けでも西の方に厚い雲がある場合は油断禁物です。
なお、本格的なデータに基づいた低気圧や雨に関しての記事はこちらにあります。
この場合、夕焼けであっても降り始めることになります。
翌日に晴れる夕方の空というのは空全体がオレンジ色で少しずつ赤色に変化していきます。
色が濃くなりながら夜空へと変化していきます。
最初から黒みがかっているかどうか?
空を見て色が赤いだけでなく黒みがかっている場合は雨雲が存在している可能性があります。
これが、空の状態を見分けたり翌日を占うポイントとなるでしょう。
厚い雲は、位置が高いと底が赤く焼けたようになります。
低い場合は夕日を覆い隠すような形で赤黒く見せます。
赤黒い空は厚い雲が西側から迫ってきている証拠です。
そのまま状態が続けば翌日には完全な曇、あるいは崩れた天気になり得ます。
夕日の高入りもまた、天気が崩れる可能性を知らせるものです。
日側の地平線の近くに降らせる雲が掛かっている場合に発生します。
厚みのある雲が太陽の光を吸収して夕日を隠してしまうわけです。
なので、夕日の高入りが翌日の天気を物語っていると考えるのは当然です。
このように、夕焼けと一口に言っても状態は様々です。
空の色や雲の厚み、西側の地平線付近の雲の状態などを見ることで予想することができます。
綺麗な夕日が見られる場合は心配ないでしょう。
しかし基本的な知識を頭に入れたり空を見上げる癖をつけることで、次第に変化が読めるようになります。
夕日に見惚れるだけではなく、なぜこの色なのかと疑問に思ったり考えることも楽しいです。
雲の厚みや動きにも目が向いて予想する切っ掛けになるでしょう。
結局のところ気象の予測は多角的に様々なデータから精度が高められるものです。
そのため、空を見ただけで予想できることには限りがあります。
それでも夕方の空から分かることは案外多いです。
天気に諺が使われる理由はなぜ
天気には諺(ことわざ)が使われていることが多いです。
なぜかといえばこれは古くから言い伝えられてきたことが当たるからでしょう。
今になっても有効だというのが使われる理由の1つだといえます。
コンピュータがなかった時代は、天気の予想を状況の分析や経験則に頼っていました。
例えば夕焼けは晴れというのも経験則から分かっていたことだと考えられます。
現代だと雲の動きがメカニズムとして理解できます。
空模様は西から東に移り変わると分かっているので、夕焼けは晴れの根拠が説明できます。
逆に朝焼けは雨という言葉も昔から言い伝えられています。
やはり夕焼けと同様に西から東へと移り変わる空の変化から、昔の人も同じように予想してきたと考えるのが妥当でしょう。
天気に諺が使われる理由は、それだけ多くの人達が体感的に実感してきたりしています。
割と当たることを知っているからこそ言い伝えられてきたわけです。
雨ガエルが鳴くと雨ということわざにも根拠があります。
空気中の水分が増えて湿度が上がると雨ガエルが鳴き始める性質からきています。
それが、このような言葉として残されてきたのでしょう。
似たようなものに、くしが通りにくい時は雨ということわざもあります。
くし通りでも空気中の水分量を判断したり雨を予想したことが窺えます。
なお、晴れに関する諺ことわざは比較的少ないです。
そのため、雨の方が予想しやすかったことが分かります。
それでも人が天気の変化を知りたいと思うのは今も昔も変わりません。
気象予報が確立されていなかった時代においては、身の回りの情報すら貴重でした。
となると、先人の知恵を残して後世に伝えようとするのも当然です。
それがフレーズとして言葉が言い伝えられてきたのは自然なことです。
猫が顔を洗うと雨は、温かくなるとノミなどの活動が活発になり、猫が痒がって顔を擦る毛づくろいをすることが根拠です。
温かくなる前には低気圧が近づくことが多く、雨になりやすいことから猫が顔を洗うと雨と言い伝えられてきました。
他にも雨を予想させる状況があれば別ですが、猫の動作を見ただけで雨が降ると予想するのは早計です。
夕焼けだと翌日の天気は晴れって本当?|まとめ
夕焼けだと翌日の天気が晴れるのは本当か?
その疑問の答えは本当であって、晴れる理由が分かると納得できるものです。
ただし例外もありますが、雨になる理由も同様に説得力を持ちます。
なぜ夕焼けで翌日の天気が予想できるか知ることで納得感が得られるはずです。
天気にことわざが使われる理由についても、気象のメカニズムの理解が深まっている現代であれば理解できます。
根拠が分かるので諺がどうして言い伝えられてきたのか意味も分かります。
経験則と言ってしまえばそれまでですが、昔の人達が積み上げてきた結果がことわざです。
なお、当たる可能性が高いと思われるものだけが残り続けてきたのだと考えられます。
雲の厚みとそれによる空の見え方、空気中の水分の影響などから天気の変化はある程度は読めます。
ことわざを単なる言い伝えで片付けてしまうのは間違いでしょう。
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