降水量は、雨の降り方を表すmm(ミリメートル)の単位を用いて降り方を表現しています。
降水量50mm(ミリメートル)は、気象庁の表現だと非常に激しい雨に該当します。
しかし、1時間に50ミリの雨とひとことでいわれてもあなたは想像できるでしょうか?
それが実際どのくらいの雨かと問われれば、すぐ答えることが出来ますか。
雨による予想される被害の目安や対策なども正確に想定できますか。
ここを知っているといざというときの対処もスムーズに行なえますね。
この50mm(ミリメートル)の雨の目安や予想される被害とその対策について解説していきますね。
降水量50mm(ミリメートル)とはどのくらいの雨
出典:雨の強さの話
降水量50mm(ミリメートル)の雨は、まるでバケツを引っくり返したかのような勢いです。
また、激しく打ちつける雨音が生じます。
降水量とは一定時間に降る雨の量のことで、10分や1時間単位で計測されることが多いです。
一般的に気象庁では1時間毎に計測を行い、降り方のイメージを交えて数字を公表しています。
1時間に50mm(ミリメートル)の雨がどのくらいかといえば、気象庁の表現だと非常に激しい雨です。
これは、まるで滝のように降るといえます。
山や崖崩れを引き起こすほどで、危険地帯においては避難の準備が必要になります。
20mm~30mmくらいでも土砂降りですから、50mm(ミリメートル)となれば身の危険が生じ始めます。
道路に目を向けると、溜まった水がところどころ排水されなくなります。
このためマンホールの穴から水が溢れ出るように見えます。
圧迫感や息苦しさを覚えるほどではないものの日常生活が一転して非日常的になる感じはあります。
道路に近づくと車が接近する度に水しぶきが生じて身体が濡れてしまう可能性が高まります。
風がある時に傘を差すのは危険です。
風がないなら雨を凌ぐ、あるいは接近する車の水しぶきを防ぐなどが必要です。
傘を差していると、打ちつける雨がパラパラからザーザーと強くなります。
こうなると周囲の小さな音が聞こえにくくなるので気をつけましょう。
そもそも、50mm(ミリメートル)の環境は外出を控えるべきなので早く帰宅するか雨宿りをするのが理想的です。
衣服が濡れると自然に乾かず、体温が奪われて風邪を引いてしまいます。
濡れてしまった場合は、なるべく速やかに着替えたり乾かすことも大事です。
50mm(ミリメートル)を体験するには、バケツいっぱいに水を溜めて思いっきりまいてみてください。
これで簡単にどれくらいの量の雨が降るのかの理解が深まります。
しかし、視界の変化や周囲の雰囲気などは、やはり実際に体験してみないと分からないものです。
空は真っ白で数十m先は霧のように視界が遮られるなど、重苦しく不安感が増すような雰囲気があります。
同時に雷がなることも珍しくないので、真っ白な上空に大きな音と光が度々生じがちです。
車の中にいても恐怖を感じたり身の危険を覚えることもあるので油断禁物です。
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落雷に当たると大変ですから雷の音が聞こえ始めたら一刻も早く安全な場所に退避しましょう。
50mm(ミリメートル)というと数字から受ける印象によって、ついつい過小評価してしまう傾向です。
距離におけるミリメートルの単位は小さいとしても降水量ではかなり大きい方です。
これ以上になれば避難が必要不可欠なレベルです。
地面や周囲の環境によっては、この程度の降り方でも危険性が上がります。
そのため、全く油断することはできないです。
天気予報の内容には十分に耳を傾け、注意すべき点を理解しておきましょう。
こうしておいてから行動を心掛けるようにすることをおすすめします。
僅か短時間の移動であっても、対策しないで外出するのは無謀です。
基本的には外出を延期する、やむを得ない場合は対策を済ませるといった心構えが求められます。
降水量50mm(ミリメートル)の雨で予想される被害の目安
50mm(ミリメートル)の降水量で予想される雨の被害は、個人レベルだと全身がずぶ濡れになってしまいます。
どれくらいかというと直ぐにでも着替えたい気持ち悪さを感じる量の雨です。
予想される被害は傘が役に立たず、風が強いと衣服があっという間に濡れてしまうほどです。
屋内では眠っていても雨に気がつき、屋外では水しぶきが生じて視界が悪くなります。
路面の変化や視界の悪化が事故のリスクを増すので、車の運転は注意どころか危険です。
傘もカッパもなければいずれにしても濡れるのは避けられないです。
足元は身につける履物次第です。
撥水性のない素材であれば、靴の中にも水が染み込み始めるでしょう。
帽子は頭を守るのに役に立たなくなり、被っていてもいなくても、やがて髪の毛が濡れてしまいます。
メガネには水滴がついて余計に視界が悪くなって、見えにくさにストレスを覚えると思われます。
雨音のせいで車や自転車の接近に気づかないことがります。
気がついた時には水しぶきが生じて避けられないことも少なくないです。
直接降りつける雨の他、視界や周囲の状況など意識を向ける対象が増えます。
このため、精神的に疲れる被害も発生します。
道路は水が溢れ始め、雨が降る時間の長さにもよります。
ただし、数時間降り続ければマンホールから水が溢れたり川のように水が流れるでしょう。
1階にあるお店などは、入り口から浸水が始まりますから、なるべく浸水させないように対策をしましょう。
車もタイヤの半分くらいまで水位が上がるので言うまでもなく車や自転車で外出するのは危険です。
山や崖は水で崩れやすくなっている状態です。
50mm(ミリメートル)の降水量では、崩れやすい場所には近づかないのが原則です。
地上で排水が上手くいかなくなることから、地下でも浸水が起こったり障害が出てきます。
河川の氾濫にまでは至らないとしても、床下浸水くらいの被害は予想されるので屋内にいても油断は大敵です。
このように避難が必要か否かは地域によります。
しかし、被害の目安が大きく予想される場所であれば、日頃から避難を想定して準備しておくのがベストです。
傘を差しても衣服が濡れ始めれば、既に降水量が15~20mmを超えている可能性があります。
階段に目を向ければ滝のように流れ、側溝は水が流れにくくなっていることが分かります。
30mmになると視界の悪化が見られ、道路の窪みや低い位置では水溜りが見受けられるでしょう。
河川は明らかに水位が上がり、近づくのは危険だと感じ始めるレベルです。
降水量50mm(ミリメートル)はそれ以上ということです。
天気予報で予想される被害の目安が小さく発表されても気を抜かないでできる対策をすることが大切です。
降水だけでもこういう被害が予想されるので、風や雷も加わると警戒レベルは上がります。
植物は過湿で枝葉が傷んだり根腐れするなど、栽培に関する被害が予想されます。
屋外に置いている鉢植えは屋内に移したり、雨よけのカバーを掛けるなどして対策しましょう。
洗濯物は早期に取り込まないと間に合いませんから、諦めて再洗濯せざるを得ないです。
このように、雨は50mm(ミリメートル)程度でも油断できませんし様々なところで被害が起こります。
避難の検討を要する段階でもあるので、気を抜く余地はないと心得ることが重要です。
降水量50mm(ミリメートル)の雨の対策と必要な物(グッズ)
降水量50mm(ミリメートル)の雨に対しては、戸締まりや土嚢で浸水対策を早めに済ませましょう。
そのあとは、屋内で成り行きを見守ることが基本となります。
屋外で活動したり、移動を行う必要がある場合は万全の準備で外に出ることが欠かせないです。
緊急な場合以外は、可能な限り外出は控えることが賢明です。
具体的に必要な物は、身につけやすく動きやすいカッパと、防水性に優れる長靴のような履物です。
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傘がなくても雨に耐えられる、そういう格好が必要だといえるでしょう。
移動には車や自転車を使わず、周囲に気をつけながら徒歩で移動するのが賢明です。
ただし、風があるとカッパでも完全に防げないので、雨を拭くタオルを持ち歩くのがおすすめです。
顔や頭は特に濡れやすい箇所です。
フェイスタオルよりもバスタオル、1枚よりも2枚3枚と持ち歩いた方がより良いです。
車などで移動する場合も、スマートフォンかラジオのような情報源を持ち歩きたいところです。
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スマートフォンでは天気予報を調べ、必要な物についてもチェックすることが可能です。
ラジオだと情報は限られますが、それでも刻一刻と変化する天気予報が手に入ります。
スマートフォンを持っているのであれば、浸水の影響を受けにくい駐車場を探しましょう。
そこに車を移動して停めるのが無難です。
降水量が増えれば移動が難しくなり、川が氾濫してしまえば飲み込まれてしまいます。
だからこそ、50mm(ミリメートル)の雨が予想される日は情報源を必要な物と考えましょう。
それを使い早く状況の変化を察知して速やかに行動しましょう。
住宅や店舗のような屋内では、浸水被害を抑える土嚢(どのう)などが必要な物となります。
一見すると被害は防げそうに見えないかもしれません。
しかし建物の周囲を囲うように設置すると、水が入りにくくなることが実感できるはずです。
これは、個人でできる現実的な対策です。
まだ被害に遭ったことがなくても、念の為に土嚢は必要な物として用意しましょう。
近年は吸水性のある土のうが登場しているので、これを選ぶとより効率的な浸水対策が実現します。
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いわゆるポリタンクやレジャーシート、ブルーシートでも代用できます。
緊急時にはこういった物も役立ちます。
案外忘れがちですが、排水口に落ち葉などが詰まると直ぐに溢れ始めます。
そのため、身近な排水口に出向いてチェックすることや、必要に応じて取り除く作業が必要です。
浸水対策をしても被害が拡大する時は、いよいよ避難が選択肢に入り始めます。
この状況では、普段の準備が結果を大きく左右します。
非常用の水や食料を用意して対策しつつ、何時でも逃げられるように準備しておきましょう。
保存食やミネラルウォーターにタオルと、軍手に着替えや懐中電灯もあると安心ですね。
保存食はそのまま食べられる物を用意しておきましょう。
ミネラルウォーターは2本ほどリュックサックに入れておくのが推奨です。
こうして防災セットを常日頃から準備しておくことです。
非常事態が要される場面のときに早急に避難可能となりますね。
その際、一番大事な中味ですが、あれも必要、これも必要と迷ってしまいますね。
このように準備するものを思い浮かべるときりがないというのも現状です。
そのためにおすすめできるのがリュックとして背負うことも転がすこともできるキャリー付きです。
これに、必用な防災用品の詰まったセットです。
これだと多少重くても大人だけではなく子供でも避難時に持ち歩きが可能となりますね。
タオルも何枚か入れておけば、身体が濡れたり怪我をした時に活躍します。
軍手は作業時に怪我を防ぐのに必要で、身体を守りながら効率良く作業するのに使えます。
懐中電灯防水のラジオと一緒に、セットでリュックサックに用意しておきましょう。
災害時は電気が使えなくなることもあるので、乾電池や充電済みのモバイルバッテリーも必須です。
結び
降水量50mm(ミリメートル)は、数字の印象から油断してしまう人が珍しくないです。
予想される被害は、衣服の濡れや不快感に始まり、植物の傷みや床下浸水にまで及びます。
どのくらいの雨か、これは人によって感じ方が違います。
雨音をうるさく感じたり視界が悪くなったと思う可能性は高いです。
足元は水しぶきで路面が悪くなり、側溝やマンホールでは水が溢れ始め、道路が川のようになります。
川は水位が上がり、山や崖は崩れる恐れが強まるので、このような場所の接近は禁物です。
50mm(ミリメートル)の降水量では外出を控え、被害を防ぎたい物を安全な場所に移動するのが先決です。
判断や対策の遅れは被害に結びつきます。
油断せずに必要なことを考え、できる範囲で行動しましょう。
避難用の準備をしても損はないです。
山崩れが懸念される場所や更に雨が強くなりそうな時は逃げるつもりで用意することも必要となります。
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