夕立とゲリラ豪雨の違いは何?にわか(俄)雨との見分け方も調べてみた!

気象

夕立とゲリラ豪雨の違いはどこにあるのか?

 

この両者は、何が異なるのか?見分け方はあるのか?

 

また、夕立やゲリラ豪雨と、にわか(俄)雨との違いについても調べてみました。

 

夕立とゲリラ豪雨の違いは何?

 

夕立とゲリラ豪雨の違いは、夕立とは夏特有の特に午後から夕方に掛けて降る雨のことです。

 

ゲリラ豪雨は、時間帯に関係なく急に強く降る雨を指すのが決定的な差です。

 

ただし、集中的に雨が降るメカニズムそのものは、両方共に共通するポイントだといえるでしょう。

 

 

地上と上空の温度差と、それによって大気の状態が不安定になることが雨の引き金になります。

 

夕立は、真夏の昼間にあたたかい空気が集まり、それが夕方に雨を降らせているといわれていました。

 

ですが、近年は気候変動やヒートアイランド現象などが主な原因で、昼間にあたためられた空気が、夕方以外にも降るようになっています。

 

このように境界線はやや曖昧になっていますが、夏の午後以外に降る雨は今でもゲリラ豪雨です。

 

夕立は雷混じりに降ることも多いですが、雨が降る時間そのものは割りと短時間です。

 

雨粒が大きいのが特徴の1つで、夏の午後に雲行きが怪しくなり始めたら警戒が必要です。

 

 

とはいえ、洗濯物を外に干していると濡れてしまいますから、外出の際は天気が良くても早めに取り込んでおいた方が良いでしょう。

 

ゲリラ豪雨も雷を伴うことが多く、雷の音が聞こえた途端に大雨が降ることも珍しくないです。

 

雨が降る範囲は10km2(平方キロメートル)程度と狭く、短時間に集中的に降ります。

 

 

しかし、せいぜい1時間程度で雨は止みます。

 

ゲリラ豪雨は1年のうち、7月の半ばから8月上旬に掛けて降るものが約半数となっています。

 

その為、夕立との違いが分かりにくかったり、混同してしまうことが少なくないのも当然です。

 

勿論、午後や夕方以外にも降ることがあります。

 

なので、この間はいつ急に雨が降ってきても大丈夫なように日頃から備えておく必要があります。

 

結局のところ、夏場は夕方もそれ以外も雨が突然降ってくることはあります。

 

降る時間帯によって言葉を使い分けることができそうです。

 

実は気象庁ではどちらの言葉もあまり使うことはないです。

 

氾濫や土砂崩れなど危険な状況の注意喚起をする時などに限定して使われています。

 

夕立とにわか(俄)雨の見分け方はどこ

 

夕立とにわか(俄)雨は、夏の午後から夕方に掛けて降るか、急に降り始めてすぐに上がるいずれかの違いが決定的に異なります。

 

夕立は季節と時間が限定されますが、にわか雨は季節に関係がないので、見分け方はそこにあるといえるでしょう。

 

他にもどこに違いがあるか、何が見分け方のポイントになるかというと、にわか(俄)雨は激しい雨か急に降り出します。

 

 

夕立は激しいにわか(俄)雨ともいわれるので、急に激しく降る雨だとイメージできます。

 

単に、にわかといった場合は夏に限定されず午後でも夕方でもなく、単純に急に降り出す雨を指します。

 

そもそも俄(にわか)とは急にという意味です。

 

他の意味もありますが突然や一時的というような意味に留まります。

 

 

激しいという意味は含まれていませんから、土砂降りの雨が降ってきてもそれはにわか(俄)雨とはいわないわけです。

 

しかし、夕立は弱い降り方の雨に使うこともあるので、必ずしも土砂降りになるとは限らないです。

 

使い分けるなら、夕立は夏の午後から夕方の雨に限定で、なるべく急に突然強く降る雨に使うのが良さそうです。

 

 

にわか(俄)雨は急に降り始めるのが特徴ですが、季節と時間帯の定義はありません。

 

そのため、にわか(俄)雨は春でも秋でも使える用語といえます。

 

ただ、急に降ったと思ったら上がるのも早いので、ごく短時間に集中的に降る強い雨と捉えるのが無難です。

 

 

見分け方はこのように、季節と時間、降り方などにあることが分かります。

 

夏場に降る雨は基本的ににわか(俄)雨と捉えて、その時間帯が午後で夕方までであれば、夕立とすることをおすすめします。

 

これなら見分けるのも言葉の使い分けも難しくなく、迷ったり混乱することもなくなると思われます。

 

最初は意識しないとどちらか分からないかもしれません。

 

でも慣れてくると自然に夕立とにわか(俄)雨の見分けがつくようになります。

 

ゲリラ豪雨とにわか(俄)雨の見分け方

 

ゲリラ豪雨とにわか(俄)雨の見分け方とは、どこを比べれば良いのか?

 

記録的な大雨であればゲリラ豪雨、パラパラと短く降る場合はにわか(俄)雨といえます。

 

このように、ゲリラ豪雨は局所的な大雨のことで、気象庁ではそのように表現しています。

 

 

1時間以上降り続けるケースもあるので、1時間続かないことも多いにわか(俄)雨とはそこが大きく異なります。

 

具体的に何が違うのかといえば、ゲリラ豪雨は局所的な土砂降りで土砂災害の発生に繋がるものです。

 

なお、にわか(俄)雨は急に降っては長く続かない場合となります。

 

 

前兆はどちらも雲行きが怪しい程度で、実際に降ってみないと見分けるのは難しいです。

 

ゲリラ豪雨は豪雨というくらいですから、川の水位が上がってきたり、道路の排水溝の水が溢れる様子が見られる場合はそこが見分けのポイントになります。

 

にわか(俄)雨は降雨量が少なく、時間も短いことから、土砂災害の引き金になることはまずないです。川を見ても水位の変化は見られませんし、排水溝やマンホールから水が溢れ出ることも考えにくいです。

 

結果に大きな差が生じるので、いずれの降り方も意識すれば違いがあることを感じます。

 

雨の降り始めに危機感を覚えて無意識に屋内に退避しようと思ったらゲリラ豪雨の可能性が高いです。

 

なお、ゲリラ豪雨が発生した際に大粒の雹(ひょう)が降ると各地で報告されています。

 

そちらについても下記の記事で詳しく解説してみました。

 

 

にわか(俄)雨、降り方がそれほど強くはないので、洗濯物を外に干している場合は別として、危機感を覚えるどころか焦ることもないでしょう。

 

 

急に降るので、にわか(俄)雨でも確かに驚くことはあります。

 

ですが、しばらく様子を見ると雨脚は強くないことに気がつき、少しすれば上がるという予測に至るはずです。

 

つまり、降り始めに覚える感覚、時間が経過してから変化する雨脚などに、これらを見分けるヒントがあると結論づけられますね。

 

夕立とゲリラ豪雨の違いは何?|まとめ

 

夕立とゲリラ豪雨の違いは何か、その見分け方は言葉の定義や雨の降り方にあることが分かりました。

 

夕立には季節や時間帯の条件があるので、夏の午後から夕方以外に降る雨には使えないです。

 

にわか(俄)雨も夏に降ることが多いので混同されがちですが、急に降り始めて長く続かないのが他との違いです。

 

 

また、突然降っては短時間で上がりますから、1時間も2時間も続けばそれは別物です。

 

雨の降り方の強弱でいえば、比較的弱めで降雨量も少なく、実害は殆どないと思われます。

 

いずれも夏に降りやすいという共通点があるので、言葉の定義や意味の違いを理解して使い分けたいものです。

 

つまり夕立とゲリラ豪雨の違いは、言葉の定義による違いが大きいといえます。

 

違いは何かといえば、夕立は夏のそれも午後に限定されるものです。

 

激しいにわか(俄)雨を伴うことが多いものの、雨の強弱に関する厳密な定義はないです。

 

一方、ゲリラ豪雨は逆に季節や時間帯の定義はなく、局所的でなおかつ集中的に激しく降る雨とされています。

 

見分け方は季節と時間帯にあって、雨の強弱のみでいうと強い雨はゲリラ豪雨に分類されることになるわけです。

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