降水量の日本のランキング!多い・少ない都道府県
降水量の日本のランキングベスト3となる都道府県はどこが多いのか、少ないのか?
降水量は多い地域と少ない地域では、かなり違いがあることが分かっています。
日本の年間降水量の多い、少ない都道府県ランキングベスト3は以下のとおりです。
日本の年間降水量の多い都道府県ランキング第1位は、3,659mmの高知県です。
次いで第2位は、2,834mmの鹿児島県と2,732mmの宮崎県が並びます。
では、反対に日本の年間雨量の少ない都道府県ランキングは以下のとおりです。
年間雨量の少ない地域の第1位は、902mmの長野県がトップです。
次いで第2位が、1,143mmの岡山県と1,190mmの山梨県の順位です。
引用:都道府県格付研究所
なお、2019年度の降水量が多い都道府県ランキングをわかりやすく解説している動画を見つけたのでこちらも合わせて参考にしてみてください。
※音が出ますのでお気を付けください。
高知県の年間雨量が多い理由
高知県の年間雨量が多いその理由ですが、まずは太平洋側に面していることが挙げられます。
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熱帯低気圧や気団が地形的に滞留しやすいからだと考えられます。
具体的には、太平洋側の暖かい大気が流れ込みます。
そのため、上空にある冷たい空気と接触して雨が発生します。
台風が接近しやすいのも理由の1つです。
しかし降水量が多い理由はやはり、この太平洋側に面している地理的なものが大きいといえるでしょう。
また、気圧が低下すると雨が発生しやすくなります。
高知県は水蒸気を引き起こす太平洋と、熱帯低気圧という二つの条件が揃っています。
ことからも降水量が多いと結論づけられます。
鹿児島県と宮崎県の年間雨量が多い理由
都道府県の鹿児島県も宮崎県も、太平洋側に面していて地理的に高知県と近いです。
このため、熱帯低気圧や気団が地形的に滞留しやすいです。
このように、同様の理由で年間雨量が多いものと思われます。
ランキングトップの年間雨量にこれほどの差がある理由は滞留によるところが多いです。
地形的に熱帯低気圧と気団が滞留しやすいかどうかによるものでしょう。
長野県の年間雨量が少ない理由
長野県の年間雨量は、高知県の3分の1以下です。
どれだけ1年の間に降る雨の量が少ないか、それをランキングと数字から窺え(うかがえ)ます。
長野県の年間雨量が少ない理由については、まず山々に囲まれている地形にあります。
そこから暖かく乾いた空気が流れ込むフェーン現象が大きく影響します。
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海岸からとても離れている地理的な理由も挙げられますね。
また、1年間の平均気温の上下幅が大きいことも加わり年間を通して湿度が低く保たれます。
湿度が低いので水蒸気が発生しにくく気圧が下がっても雨が降りにくいです。
そのため雨が降っても降水量が限られるわけです。
こうしたことからも、いかに年間雨量が少ないかが分かります。
冬場は空気の乾燥と晴れの日が続く気象条件によって、夏場と同様に降水量が限定されます。
標高が高く太陽から受ける日射量の多さもあって平地のみの地形よりも強い風が起こります。
平地と呼ばれる場所でも、長野県は山に囲まれる盆地が多いため昼夜の気温の差が大きくなります。
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こういった具合で、長野県は地形に基づく特殊な特徴があります。
このように海との距離と、山に囲まれている地形が大きく影響します。
こうして様々な要因により雨が降りにくい土地というわけです。
台風の影響の受けにくさに、低気圧が流れ込みにくい点が挙げれます。
少ない都道府県ランキングベスト1位の長野県の理由です。
日照時間は長く乾いた空気が流れ込んでくる土地なので、このような雨の降り方になっています。
2位以下の岡山県や山梨県と比べても差がありますし数字の上では1桁異なります。
岡山県の年間雨量が少ない理由
岡山県は瀬戸内海に面していますが、温暖で雨が降りにくくなる瀬戸内気候区に属します。
夏の季節風は四国山地に遮(さえぎ)られ、冬の季節風は中国山地に遮られます。
これらが瀬戸内海式気候を生み出している存在です。
山梨県の年間雨量が少ない理由
山梨県は、実のところ多雨地域と少雨地域とが混在しています。
少ない都道府県ランキングベスト3に含まれるので全体的にはあまり降らない傾向にはあります。
風が弱く日照時間は多く、盆地では乾燥しているなど長野県に似た特徴を持っています。
雪国との年間雨量の比較
高知県や鹿児島県、宮崎県はあまり雪が降らないですが降水量は多いです。
あるいは全く降らないような地域でも、条件が揃えば降水量は雪国を上回ります。
雪が含む水分量はそれほど多くありません。
そのため、見た目ほど降水量に影響しているわけではないです。
夏場は降水量が少なく年間雨量は少な目となっています。
当然ですが、年間雨量が多い地域であれば、夏はジメジメとする高湿度の期間が長く続きます。
降水量は気候や過ごしやすさに直結します。
これらの地域では雨の多さに加えて肌にまとわりつく空気が感じられるでしょう。
降水量が多くなる条件は周りが海に囲まれ、水蒸気が発生する条件と低気圧が入り込み滞留する地形です。
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この条件をすべて持つ高知県が圧倒的な年間雨量を誇るのも納得ですね。
こうしたことからも、全国平均からすると1年で最も雨が降り注ぐのは確かです。
降水量の日本のランキング!多い・少ない都道府県|まとめ
降水量が多い都道府県ランキングベスト3、少ない都道府県ランキングベスト3のまとめです。
降水量が多い、少ない都道府県ランキングに挙がる両者の地域に目を通して分かる共通点があります。
それは、どちらも気候や地形の影響を大きく受けていることです。
前者にも後者にも、それぞれに共通するその理由があります。
似たような気候で同様の結果になるのでしょう。
それだけ特異性を窺う(うかがう)ことができますね。
気候の違いは作物の生育に関わりますし、災害リスクをも左右します。
そういった意味で違いは数字の印象よりも大きめです。
割と地形による差があることがわかりますね。
都道府県の一通りに目を通してみると、その違いからまた違った差や共通点が見えてきます。
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これらの付近の地域へ旅行の際の雨対策としても知っておくことをおすすめします。
雨が多い、少ないには地形が大きく影響していています。
都道府県ランキングには地理的な特徴や環境の違いが現れます。
ベスト3はどこかといえば、降水量が多いのは高知県と鹿児島県や宮崎県です。
逆に少ないのは長野県や岡山県と山梨県です。
前者は太平洋側に面している地域という特徴と、熱帯低気圧が流れ込む共通点があります。
一方の後者は、海から離れていたり盆地が山に囲まれ守られている地域などです。
このように、内陸部の特徴が降水量を減らしています。
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