風速4m(メートル)とはどのくらいの強さ
風速4m(メートル)とは、1秒間に4m進む風のことです。
ビューフォート風力の定義だと風力階級3に当たります。
風速4メートルってどのくらいの威力かといえば、陸上では木の葉や細かい小枝が絶えず動き続け、旗は軽く開きます。
ビューフォートの風力階級の定義だと陸上では顔に風を感じるくらいの強さです。
なお、風速3.4m以上5.5m未満に含まれる風と定義されます。
海上では、 ディンギー(長さが5mほどの小型のヨット)がプレーニング(水面滑走)を始める程度の強さです。
なお、気象庁でもこの定義は用いられています。
この風の定義を英語でジェントルブリーズ、日本語で軟風といいます。
また、ディンギーがプレーニングし始める程度とは小波の大きなものが波頭に当たると砕け始め、その泡がガラスのように見えることもあります。
小波の大きいものは波頭が砕けはじめる。泡はガラスのように見える。所々に白波が現れることがある。何種類かのディンギーはプレーニングはじめる。
引用:ビューフォート風力階級表
海面を見ると広範囲に白波が現れ始めるので、これが風速4mの目安の1つとなるでしょう。
自転車に乗る場合は、追い風だと足が軽く感じられます。
しかし、向かい風では少し抵抗感が気になるはずです。
大切なのは風の強さやその定義を理解することです。
そして被害の発生が考えられる場合に、慌てず対応できる心構えを持つことです。
横から吹く風速4mの風についても倒されるような心配は無用です。
坂道で向かい風となれば自転車だと流石にやや気になるでしょう。
それでも十分に許容できる風のつよさです。
風速が5m以上となると、外は砂埃(すなぼこり)が舞って顔に当たり歩きにくくなります。
ですが、風速4m(メートル)か、それ未満の風ならまだ余裕があります。
ただし薄手の生地だと風になびいたりめくれ上がるので、軟風と呼ばれる弱い風でも油断禁物です。
なお、風速5m(メートル)未満は日常的に良く吹く風の強さですから、特に怪我をするような心配はないでしょう。
屋外で掲示物を貼るなどの作業においては、作業中にポスターがめくれてイライラしたり、作業効率が低下する恐れがあります。
風速4m(メートル)未満は歩行時の抵抗は無視できる程度です。
なので、小さな子供でも問題なく風に向かって歩けます。
葉っぱを揺らしたり落ち葉を動かすくらいの力は持ちます。
吸気口や窓の隙間などから風が入り込んでも、弱い隙間風に感じる程度です。
4mの風速は時速に換算すると約14kmです。
これは、一般的な自転車の速度に相当します。
自転車のように、質量がある物だと威力は無視できません。
ですが、風は質量が殆どないです。
仮にもし体に直撃しても大丈夫な強さです。
風速4メートルってどのくらいかは、危険なリスクより有用性の方が上回ります。
洗濯物は乾きやすいですし、汗を掻いても早く乾く風になります。
紙コップのように軽量で風が溜まるような形状の容器だと、弱い力でも動いてしまうことはあり得ます。
日常生活でこのくらいの風を恐れることは不要でしょう。
しかし、完全に風速4m(メートル)で被害が発生しないとはいえません。
風速4m(メートル)とは体感温度にどのくらい影響する
当然ですが、体が湿った状態で風速4mの風でも当たれば気化熱が生じて体感温度が下がります。
汗を掻いて(かいて)長時間風に当たり続けば体表の温度が下がって風邪をひきやすくなります。
確かに、風速4m(メートル)ほどの風で汗が乾く感覚は気持ち良いです。
しかし、弱い風と油断すれば被害が発生しかねないので、甘く見ないように注意です。
体感温度の変化は、広い面積でなくても感じられるものです。
例えば顔に風が当たるだけでも涼しくなります。
室内で窓を開けていれば風が自然と入り込んできます。
なので、換気扇を使わず換気をするのに役立ちます。
勿論、湿度や日差しにもよりますが、全くの無風で汗を掻く状況よりはマシです。
風速以外に降水量も体感温度との関係が深いです。
ゴルフや野球のような野外でのスポーツでは気を付けたいところです。
そちらも気になる場合には下記の記事で詳しく解説していますので参考にしてみてください。
体感温度というのは、風速が1m増えるごとに1℃下がるといわれています。
これは、簡単に計算したり想像できます。
風速4mの風の環境下では、実際の気温よりも4℃低く感じられる可能性があるわけです。
風速4m(メートル)の強さで予想される被害の目安はどのくらい
風速4m(メートル)の強さは、自転車に乗っている人が周囲を行き交うようなイメージです。
風は軽く重みが殆ど存在しません。
そのため、当たっても痛みが生じることはないです。
この程度の風速から予想される被害は限られます。
無視しても問題ないくらいだといえるでしょう。
あえて予想される被害を挙げるとなれば、自転車の向かい風で少し抵抗感を感じらるくらいですね。
元気な子供や健康な人ならまずリスクになりません。
しかし高齢者や免疫力が低下している人は風邪の注意の目安となります。
更に、掲示物がやや貼りにくくなる、薄手の衣服だとめくれ上がりが気になり始める被害が挙げられます。
風速4m(メートル)の目安といってもこれくらいです。
損害を被るような事態に直面する人は殆どいないでしょう。
木の葉と小枝は動くので、摩擦でカサカサと音は発生します。
風速を測るのに便利なのが、電源を入れるだけですぐ使え温度も測れる風速計です。
でも、不快に感じるような音や音量ではないです。
むしろ、優しい風に感じられる自然の音です。
どちらかといえば、心地良くリラックスできる可能性が大きいです。
そのため、釣りには多少の影響が出る可能性もあります。
風速4m(メートル)の風で、釣りや海面、水面にどのような影響が出るのか?
こちらについては、下のページで詳しく解説しています。
風速4mでは砂埃(すなぼこり)も殆ど立たず舞い上がりません。
上から降ってくるようなことも考えにくいです。
地面に落ちたビニール袋が風で動くことはあります。
それは素材が薄手で軽く、風を受けやすい形をしているのが理由です。
ビニール袋より重たい物はほぼ動かず、ビニール袋自体も移動速度は遅いです。
紙の書類を持ち歩いていて、落とした場合は風に持っていかれるでしょうが、少し追い掛ければ拾うことができます。
なので、ごみが散らばって辺りを汚す心配もほとんどないです。
風速4m(メートル)でも瞬間的に威力が増す突風は、一時的に被害を強める懸念があります。
これが正に突風ということです。
風速は、10分間の平均を指すので、10分の間に風が弱まったり、反対に強くなることもあるわけです。
漁師さんに語り継がている突風は最初、無風で、そのあと生温い(なまぬるい)風が吹いてきた!
そのすぐ後に、一気に風速数十メートルに達する風が吹き下ろしてくるといってました。
風は自然に発生して変化するものです。
そのため、強さが常に一定と考える方が難しいです。
風速の変化の幅が小さければ全体的に風は弱いといえます。
突風が吹いても、その威力は限定的でしょう。
ただ、平均4m(メートル)の風速から生じる突風だと、威力が弱く被害の心配は少ないと思われます。
自転車のハンドルが取られたり洗濯物が落ちることはあり得ます。
しかしこれは、突風の発生が大前提です。
しかもある程度長く風が吹く必要があります。
風速4m(メートル)の強さの対策と必要な物
風速4m(メートル)の環境における対策としては突風による強風注意報の発表がないか、天気予報に注意を向けるのが第一です。
突風の有無で風速4m(メートル)のつよさでも、被害のリスクは違ってきます。
そのため、対策に要する物も変わってきます。
窓に隙間があると冬や気温の低い日だと室内の温度に影響する場合もあります。
ドアから入り込む隙間風を防ぐだけでも風を防ぐことができます。
汗かきだったり寒がりの人は風で体感温度が下がっても大丈夫なように、防寒グッズの用意をおすすめします。
自転車やバイク対策と必要な物
風速4m(メートル)で自転車やバイクに乗る時は風の抵抗を受けにくいタイトな服装の方が乗りやすく、燃費も多少改善すると考えられます。
追い風なら風を受けやすい服装が良さそうです。
ただし、風でハンドルを取られて蛇行したり転倒しては危険です。
4m程度の風速という油断が突風のリスクを招きます。
直近10分間の平均風速が4mでも、その間に変化は生じます。
なので、10分経過後に風が弱まる保証はないわけです。
時間の変化と共に強まることも十分にあり得ます。
風が強くなっても大丈夫なように備えるのが賢明です。
物を飛ばさない対策と必要な物
風速4m(メートル)で紙や軽量物を持ち歩く時は口を閉じることができてある程度の重みを備えるバッグが理想的です。
紙袋だと中身が飛び出したり、落として風に持っていかれる可能性があります。
ビニール袋は軽過ぎるので、大切な紙の書類などを入れるのにはやや不安です。
布や革のように適度な重量があって、ファスナーやボタンで留められるバッグが最適です。
洗濯物は洗濯バサミでしっかりと留めておけば、風で外れて飛ばされることはまずないです。
ですが、風速4mなら少し動く程度で済みます。
というのも洗濯物は水分を含んでいるので、乾燥状態よりも重くて風に耐えられるからです。
ほぼ乾いていて薄手で小さい物は少し心配です。
ですが、固定なしで物干し竿に掛けたり上に置かなければ問題ないです。
衣服の対策と必要なもの
風速4m(メートル)の、防寒対策は厚手の生地の洋服は必要ありません。
ですが、薄手で軽く羽織れる物が良いです。
風邪気味であれば、マフラーを用意したりマスクもあると安心です。
アウトドアのアクティビティやスポーツで汗を掻く予定の場合は、汗拭きタオルを多めに持つのが正解です。
汗を掻いたままだったり、体が濡れたままの状態で風速4m(メートル)の風に当たると、寒さに強い人でも体感温度の低下を感じます。
体感温度は感覚的な変化というだけでなく、免疫力にも影響するものです。
自然乾燥任せにせず汗を拭いて体感温度の低下を防ぎたいところです。
その為にタオルが必要になります。
なお、風速が2mや5mといった風速4mに近い強さをしらべることも理解を深めると思います。
風速2mや5m、6m、7mについては下記のに詳しく載せています。
なので、余裕を持って多めに持ち歩くのが良いという結論に至ります。
衣服のコーディネートはスカートルックでも大丈夫です。
しかし、階段や坂道を歩く時は気をつけましょう。
めくれるまではいかなくても、少し裾が浮いてしまう恐れが懸念されます。
タイトなスカートは脚に密着するので、余程強い風が吹かなければびくともしないです。
ミニだったり薄手の素材なら、レギンスを組み合わせれば対策は万全です。
上着を腰に巻くコーディネートは、スカートに重みを加えることができます。
こうすることで風速4mの対策に有効です。
近年はクリップタイプのめくれ防止グッズがいろいろあります。
このような市販グッズで対策するのもありです。
風速4m(メートル)とはどのくらいの強さ|まとめ
風速4mとはどのくらいの強さか確認してみると、予想される被害の目安はとても小さく、殆ど対策が不要だと分かります。
威力は葉っぱや小枝を揺らす程度です。
また、風で物が動くとしたらビニール袋のように軽い物に限定されます。
衣服は風速4m(メートル)ならほぼめくれません。
突風や上昇気流のように、悪条件が生じない限り対策は必要ないです。
それでも心配ならタイトなタイプや厚手の生地を選んだり、レギンスや上着の腰巻きでガードするのが良いでしょう。
瞬間的な突風を除き、風速4mの風が引き起こす影響は非常に小さなものです。
といっても、ビューフォートの風力階級の定義だとディンギーがプレーニングし始める風力階級3くらいです。
やはり脅威というよりは何かに活用できる風といった感じです。
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