カラスの鳴き声の意味?回数や間隔の違いや危険度と威嚇されたときの対策!

生き物
the Australian raven is perched on a tree branch

カラスは、全身真っ黒なその姿で忌み嫌われることが多いですね。なお、カラスですが漢字にすると烏と書きます。その鳴き声は状況により「アホーアホー」と言われているように思えてムッとすることもありませんか?

 

ゴミを漁ったり何かの儀式をしている場所の空で鳴いていたりと不吉で悪い意味にとられることも多いです。また、日本人にとってとても身近な鳥だけに、その賢さは身を持って知っているという方も多いかもしれません。

 

この記事では、このカラスの鳴き声の意味や回数と間隔による危険度、威嚇されたときの対策について詳しく紹介していきます。

カラスの鳴き声の意味

カラスは実際には、40種類以上もの鳴き声のバリエーションを持っていると言われています。これらを使い分けることで仲間同士でコミュニケーションを取っているのです。そういった姿からも賢さというのが伝わってくることでしょう。

 

実はイルカやチンパンジーなどと共に人間に次いで賢い生き物であるとされています。比率で言うと脳と身体の大きさはなんと人間以上です。動物学者達からは「羽の生えた類人猿」とまで言われています。

その時々でカラスの鳴く声が違って聞こえるのは、伝えようとしていることが違うからです。

 

シチュエーションが変われば発生する言葉が異なるのは人間でも同じことですね。近しい鳥とはいえまだ研究がそれほど進んでいるわけではないです。そのため、40種類のバリエーションをどれも理解できているとは言いません。

ですが、その中には鳴き声の意味が明らかになっているものもあります。たとえば、目的地に向かおうとする時、仲間同士はぐれてしまっては大変です。そんな時には「カアーカアー」と送り合いながら飛んでいることでしょう。

 

人間で言うと「こっちだよ」と言い合っているようなものです。つまり、仲間のカラスたちとはぐれないため、迷子にならないよう発する鳴き声なんです。

 

なお「カアッカアッカアッ」と断続的に鳴いているのなら縄張りを主張しています。大切な巣を・雛を守る為にも「こっちに来るな」と威嚇しているわけです。

これは、カラスが自分の縄張りを示すための主張をあらわす鳴き声となります。それでも立ち去らなければ鳴く間隔は狭まっていきます。やがては「ガアッガアッ」と濁った声へと変化して行きます。

 

この鳴き声を発するときは要注意で、カラスも臨戦態勢に入り身構えています。こうなるといつカラスに襲われてもおかしくはありません。またカラスは、どれも同じように見えるかもしれません。日本で普通に見かけるものにはハシブトガラスとハシボソガラスの2種類がいます。

ハシブトガラスの鳴き声

 

ハシボソガラスの鳴き声

 

日本人と外国の人で話す言葉が異なるように、彼らもそれぞれに違った鳴き声を用いて会話をしています。

澄んだ鳴き声やぴょんぴょんと跳ねる様な歩き方はハシブトガラスです。その名の通りくちばしが細くて二足歩行することが多くてがらがら声なのがハシボソガラスです。

 

気味の悪い見た目ですが、その生態には奥深いものがあります。鳴いている姿などを気に掛けて観察してみると面白いかもしれません。

カラスの鳴き声の回数で分かる意味

カラスのように複雑な鳴き声をするオウムやインコが人間の言葉や生活音を忠実に再現することが出来るのは、舌が発達しているからです。カラスの場合はそこまでではありません。基本的には「カー」に近い音を少しずつ変化させることでいくつもの声色になっているのです。

 

鳴き声の違いだけで40種類以上に細かく分けるのは難しかったりします。それを可能とするのが回数による違いなのです。何回続けて鳴いているでしょうか、それによって意味が変わってきます。と言うことは、彼らには数も分かっているということになりますね。

それだけの賢さがあるというのは会話を分析するだけでも分かります。

1回鳴いただけであれば、単なる挨拶程度の意味です。

すれ違う際に「やあ・どうも」といった具合でしょうか。

2回鳴いた時には軽く注意を促す「ちょっと気をつけて」

あるいは「お腹がすいてるよう」という意味が多いです。

3回だと「ここにいるよ」という位置表示をしていたり、

「ここが安全だよ」とアピールしていたりしているときです。

 

逆に威嚇していたり、回数と声の両方を気にすることで何を言いたいのか瞬時に聞き分けます。それに合った行動を彼らはしています。我々日本人であれば、あいうえおから始まる60個近い音を組み合わせての会話にします。

カラスは「カー」プラス回数の違いだけですから、賢いのも納得です。回数が増えてくるに連れて彼らの危険度は徐々に増してきます。人間だって火事の現場でたった一言「逃げろ」で終わらせるようなことはありません。ただし、似たような状態なのかもしれません。

4回繰り返して鳴いたなら「警戒して・ここに来るな・危険だよ」といった状態です。

5回だと「危険だ・逃げろ」の合図となります。

6回繰り返すと「敵が現れたぞ」と仲間達に知らせようとしているのです。

7回リーダーの合図のことです。

8回続くと集団行動を取ることを示唆しています。

 

カラスは数百匹から数万匹もの集団でねぐらを取り行動してます。

そこにいる仲間達みんなにとにかく伝えたいということがある場合の鳴き方もあります。このときには8回と長い時間鳴き続けることで隅々までコミュニケーションを取ろうとしています。このように人間に置き換えてみると、状況は何となく分かるでしょう。

からすの大群の鳴き声

 

ただの鳥と侮って(あなどって)はいけません。なぜなら人間と同じように考えて彼らなりのコミュニケーション方法というのは少ない言語でありながら見出したからです。ゴミを漁るカラスを退治しようとすると、こちらも知能戦で行かないとやられてしまいます。

カラスの鳴き声の間隔で分かる意味

「カーカー」だった鳴き声がやがては「ガアッガアツ」というように変化していきそして襲い掛かってくる。このような流れを見ると、カラス達が鳴き声そのものだけでなく鳴く間隔を変化させることでも意味を持たせていることが分かります。

 

どんどん早く短くなっていくことで危険度が増してきているのです。今や都会で当たり前となった彼らは、ゴミ袋という収穫物を手に入れるために人間と戦います。

犬や猫などの動物やワシや鷹といった鳥だって、同じ獲物を狙う敵となるでしょう。同じ仲間同士であれば朝の挨拶をしたりと平和な彼らです。そのため縄張り意識は強く入ってくるものはすべて敵です。特に繁殖期などは更に警戒心が強くなっていてとても危険な存在です。

 

鳴き声の間隔が狭まってきたら危険だと思って速やかに退散してください。

人間よりもとても小さな存在です。しかし、繁殖期などに敵を攻撃するためならヒッチコックの映画のような状態になってしまいます。声自体だけでなく回数・間隔と違いを見せるカラス達です。更には音程も通常のソやミの音からファやファのシャープと違ってきます。

 

高低差も取り入れています。連続で鳴く場合にもフラットな鳴き方をする時もあれば「高低高低高」とW字形です。このように、5音パターンで鳴く時もあります。このような時には仲間同士でまるで掛け声のように声を合わせることが多いです。

 

「低高低高」というN字型の4音・「低高低高低」とM字型に「低高低」と山型だってあります。カラスは、鳴き声をいろいろと組み合わせてきます。

童謡や昔から言われるカラスの鳴き声が「カーカー」だったり「アホーアホー」の時もあるのはある意味当然のことです。海外には言語を研究しようと試みた研究者もいます。複雑すぎて諦めてしまったという例もあり、とにかく分析は大変です。

 

三歩歩いたら忘れてしまうとアホさを揶揄(やゆ)する言葉に「鳥頭」というものがあります。しかし、そんなことは全然ありません。ゴミ出しする人のもちゃんと覚えています。その周期もちゃんと掴んでいます。

 

なお、カラスがうるさいときの対策やカラスの子供を見ない理由、カラス以外の鳥の害などについても下記のページに載せていますので参考にしてみてください。

やがてはその時間帯になると待ち伏せされるようになると言われています。共同住宅などでゴミを夜中に出すという方だって昼行性で鳥眼だからと油断することはできません。

一度知られてしまい認識されてしまうと夜中であろうが気にせず待っています。いい餌が見つかったぞと仲間達に高らかに鳴いて知らせてくれることでしょう。

 

カラスの生態、知れば知るほど頭のよさに驚くと共に腹立たしく思われるはずです。カラス駆除はいたちごっこになる可能性が高いです。

カラスが威嚇したときの鳴き声

カラス同士がどんな会話をしているのか?鳴き声をすべて分析することが出来ればまるで聞き耳頭巾のようで楽しめそうです。しかし、今のところは実現していません。ですが、威嚇している声はある程度分かるのですから知っておいて損ではありません。

 

4月から7月が繁殖期となっており、この時期こそは特に気性が荒くなっています。もしも敵と見なされれば威嚇するだけでなく攻撃もしてこられます。

そうなる前にさっさとその場から逃げ出してください。巣から離れすぎてもしもその間に他の敵に攻撃されても困ります。彼らも執拗に追い回してくることはないはずです。

 

「カアーカアー」と鳴いている姿はのんきに過ごしている時、回数が多くなってきたら「警戒・危険・威嚇・注意喚起」などの意味合いが強くなります。

鳴き続けている様子を面白く観察している場合ではありません。怒りがこみ上げてくると鳴く間隔も短くなってきます。人間に置き換えてみても分かるでしょう。腹が立ってきている時にのんびりと一言ずつゆっくりと言葉を発するようなことはありません。

 

言葉遣いも悪くなっていきますがカラス達だって「ガアガア」と濁音が混じってきて汚い声が出てくるのです。ただし、くちばしの細いハシボソガラスだと普段の声だってだみ声です。

怒っているわけではないのに喧嘩口調に聞こえてくる人の喋り方と同じようなものですね。一方、くちばしが太いハシブトガラスだと澄んだ声が特徴です。もしかしたらそれでも怒り心頭だったりするのかもしれません。

 

更にハシブトガラスはくちばしの上部がアーチ状にカーブしています。頭部も丸く出っ張っていたりといった特徴も持っています。

ハシブトガラスは怒っていることが分かりにくい種類だけに、こちらの方が特に要注意です。日本でも京都の人がはんなりと喋りながら、実はうんざりしていたり帰って欲しいと思っていたりすることもあります。

 

それに近いのかもしれません。種類によって鳴き声が違うという点も考慮しながら、威嚇しているかどうかをしっかりと見極めましょう。どちらかというとハシブトガラスの方が街中で見かけることが多いです。

 

ハシボソガラスは農村や草原といった自然がある場所を好む傾向にあります。あなたのお宅の近くで見かけるのはどちらの種類でしょう。

カラスが威嚇してきたときの危険度と対策

カラス達は人間よりもとても小さな存在です。もしかしたら打たれたり捉えられたりといった危険性もあるためまずは鳴き声で威嚇し警告してきます。それでも逃げていってくれないのであれば意を決して戦うのです。

と言ってもまずは止まり木の小枝を折ったり、それを上空から落としてきたりといった可愛いものです。しかしこの段階を過ぎれば、次の段階として後ろから後頭部を脚で蹴ってきます。嘴(くちばし)を向け飛び込んできたり肩に止まって何度も突かれたりもします。

 

このように、我々人間が想像しうるような鳥の動きとは違います。なぜなら近づけば近づくほどカラスに取っても危険度は高くなるからです。一度頭部を蹴ったらすぐに飛び去っていくとはいえ、突然後ろからやられると転倒の危険性もあります。

 

そのため、鋭い嘴で怪我をすることもあります。できれば近づかないことです。もしも通勤や通学路として使用しているのであればルートを変えることをおすすめします。

あなたの顔はもう覚えられており、警告しても立ち去ってくれない危険な人物としてマークされます。こうなると、いつ攻撃に転じても不思議ではありません。どうしてもその巣の近くを通らなければならないというのなら対策を練ってください。

 

攻撃方法はとにかく後頭部への打撃です。たとえば傘を差したりつばの広い帽子を被るようにして防御しましょう。

後頭部さえ隠してしまうと狙う場所を見失ってしまいカラスはどうしようも無くなります。もしもそのまま攻撃を仕掛けると翼が腕に当たって飛び去るのが難しくなるかもしれません。そんな危険を冒してまでは攻撃しては来ないのです。

 

たまたま立ち寄った場所で威嚇され傘や帽子を持っていないというなら、片腕を真上に上げるだけでも同じく効果があります。

通学路なら変えられても自宅の片隅だと避けるわけには行きません。できれば最初から巣作りしやすい環境を作らないことです。すり鉢状になった巣が安定させやすいちょうど良い枝がありません。こうした枝は剪定しておきましょう。

 

彼らが威嚇するのは子供を守るため、それなら守る対象を奪い去りましょう。ちょっと可愛そうかもしれませんが、巣を撤去して卵や幼鳥をその場から取り除くのです。

時期によってはまた巣作りをやり直すこともあるので取り去った後はすぐに作りにくい環境作りです。剪定ができない木ならテグスを張るのも有効です。子育てに向かない土地であることが分かれば自然と離れていきます。

 

ただし、カラスやその巣を勝手に駆除するのは法律違反となってしまいます。被害が減らない場合は「有害鳥獣捕獲の許可」を受ければ捕獲をすることもできます。なお、カラスを追い払うためのグッズなどもいろいろ発売されています。

 

それにより、ゴミを荒らされたりといった被害からも逃れることができるでしょう。

カラスが鳴く時間帯によっても違う意味がある

カラスは主に昼間に活動する昼行性の生き物なのでよく鳴いていいるのを耳にしますが、夜でも鳴いていることがあります。はじめに日中に鳴く理由ですが、これは主に仲間たちとの意思の疎通(そつう)、つまりコミニュケーションや警戒、警告に使われます。

 

また、カラスが夜に鳴くというのには、不幸の知らせなど不気味な要素も感じられます。しかし、一般的に考えられているのはテンションが高いときと言われています。カラスは餌を見つけたときなどには、仲間にそれを知らせるために鳴くこともあります。

 

人が出す生ゴミなどはカラスにとって格好の餌となり、その時間帯に合わせて目覚めるともいわれています。そうなると、コミ出しは地域によっても時間帯が変わるので、カラスのほうがその時間帯に合わせて活動しているということです。

 

つまり、夜にカラスが鳴く理由は夜に捨てられた生ゴミなどの餌を狙って集まってくるカラスたちの興奮した鳴き声というわけです。そのほかにも、外敵の発見棲みかに何らかの異変や危機が迫ったときなどは夜でも仲間に知らせるために鳴き声を発します。

結び

カラスの鳴き声の意味はお分かりいただけたでしょうか?また、回数や間隔による違いなどもありましたね。それによる危険度と威嚇されたときの対策などもお役に立てたでしょうか。この章では、これらをまとめた要約を載せていきます。

 

カラス達は40種類以上もの鳴き声のバリエーションを持っていると言われています。たとえば、目的地に向かおうとする時、仲間同士はぐれてしまっては大変です。そんな時には「カアーカアー」と送り合いながら飛んでいることでしょう。

 

人間で言うと「こっちだよ」と言い合っているようなものです。「カアッカアッカアッ」と断続的に鳴いているのなら縄張りを主張しています。大切な巣を・雛を守る為にも「こっちに来るな」と威嚇しているわけです。

それでも立ち去らなければ鳴く間隔は狭まっていきます。そして、やがては「ガアッガアッ」と濁った声へと変化して行きます。こうなるといつ襲われてもおかしくはありません。カラスの威嚇は、まずは鳴き声で警告してきます。

 

敵が逃げていってくれない場合は止まり木の小枝を折ったり落としたりします。それでも離れていかない場合には、後ろから後頭部を脚で蹴ってきます。できれば最初から巣作りしやすい環境を作らないことです。

 

すり鉢状になった巣が安定させやすい枝は剪定しておきましょう。巣を撤去して卵や幼鳥をその場から取り除くのも対策となります。カラスが、子育てに向かない土地であると分かれば離れていきます。

 

もしカラスに出くわすことがあったときには、これらの鳴き声を思い出して危険回避のための対策に役立ててくださいね。

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