カラス(烏)の行水の意味とは何と聞かれたらあなたはすぐに答えれますか?

 

なんとなくわかるという感じではないでしょうか。

 

また、その使い方について聞かれた場合もやはりしっかりとした返答ができないこともあります。

 

知っているようで詳しく知らない言葉をあらためて知ることで理解が深まったり、適切に使いこなせるようになります。

 

そのためにはカラス(烏)の行水の使い方とその例文、語源や反対語も含めて理解することです。

 

こうすることで、言葉からイメージが想像できたり最適な場面で自然と頭に浮かびます。

 

行水とは何か、カラスが行水をすることとはどういう意味か、そういった疑問を抱くことが知識欲を高めて理解にも繋がります。

 

言葉が使われ出した理由も分かりますから、カラスの行水の意味に疑問を感じたらその時こそ正しく覚えるチャンスです。

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カラス(烏)の行水の意味とは?

 

カラス(烏)の行水の意味とは、ずばりいえば入浴時間が短いことを指します。

 

行水は、たらいなどにお湯や水を入れて体を洗うことを意味しますね。

 

体を洗う水浴びの短いカラスを引き合いに出して例えた言葉が、まさにこのカラス(烏)の行水です。

 

つまりお風呂に入る人をカラスに見立て、入浴時間の短さを例える時にこの言葉を使います。

 

意味は文字通りカラスのように水浴び、人間でいうところの入浴時間が短いことです。

 

 

カラスの行水には、それ以外の意味はないです。

 

ただ、ややネガティブに使われることが多いですから、カラス(烏)の行水を使う時は相手や状況を選ぶ必要があるでしょう。

 

ちなみに字が似ている鳥の行水(とりのぎょうずい)は誤りです。

 

あくまでもカラスの水浴びの短さを由来とすることなので使うときには注意しましょう。

 

言葉の使い方が分からないという場合は、普段使うことの限られる行水が引っ掛かっていると思われます。

 

そもそも、現代で行水の文化は珍しくマイナーですね。

 

 

そのため、特に若い人は意味を知らなかったりイメージできなくても仕方がないです。

 

しかし、カラス(烏)の行水は慣用句(かんようく)でことわざでもあるので、意味や使い方を知らないと言葉を耳にした時に困ります。

 

カラス(烏)の行水は、実はとても意味がシンプルで覚えやすいです。

 

一度覚えてしまえば使いこなせるはずです。

 

からすが行水やけ毛づくろいをするところを見たことがない、あるいはイメージできない場合は、街中の公園などでも観察できます。

 

 

ごみを漁る鳥なので、見た目の印象もあってあまり良く思われていませんね。

 

でも、よく観察すると毛づくろいの習慣があることが分かります。

 

例えば羽根に絡んだごみをくちばしで取ったり、水のある場所で水浴びをする様子を見掛けることができます。

 

意識して観察しないと気がつきませんが、カラスはイメージよりも綺麗好きなんです。

 

カラスの行水、つまり水浴びは汚れた羽根や体を洗っているわけです。

 

ただし、人間の入浴と比べればかなりあっさりとしていて手短です。

 

 

お湯に浸かるというよりも、汚れた部分に水を掛けて洗い流す方が近いので、人間の場合だと体を十分に洗わないイメージが連想されます。

 

だからネガティブな言葉ですし、使い方を誤ると相手に失礼なので注意が必要なんです。

 

カラスの行水意味とはいっても、カラスが水浴びをする様子を行水に例えたもので、お風呂に入ってもすぐに出る人を指す言葉になっています。

 

体をしっかりと洗っているか、その意味を言葉に含めるかについては、言葉を使う場面にもよるのでケースバイケースです。

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カラス(烏)の行水の使い方

 

カラス(烏)の行水の使い方は、入浴時間が短い人に対して、「お湯に浸かる前に体を洗ったか」、「体が温まっていないのではないか」などに使います。

 

たとえば、親が子供に対して、入浴が短いことを指摘する際にカラスの行水と言って注意したりもします。

 

また、特に含みを持たせず、ただ単に入浴時間の短さを伝える時にも使います。

 

でも、からすのネガティブなイメージが定着しているので、言われた相手は良い意味に取らないこともあります。

 

その為、目上の人に直接使ったり、入浴が短いことに理由がある人に対して使用するのは注意しましょうね。

 

カラス(烏)の行水の使い方には、他人に対する入浴時間を注意したり、けなす、からかうだけでなく自嘲(じちょう)気味に自らに使う方法もあります。

 

自分の欠点の意味を込めずに使うこともできるので、カラスの行水は思いの外使える場面が多くあるといえます。

 

それでも、ネガティブなイメージと使用する場面や相手といった注意点があるので、安易に使わない方が良いのも事実でしょう。

 

言葉そのものに悪い意味は含まれていないので、カラスに引きずられるイメージや使い方に問題があることが考えられます。

 

 

いずれにしても、カラス(烏)の行水の使い方を覚える価値はあります。

 

正しく使えるようになることで誤用も防げます。

カラス(烏)の行水の例文

 

カラス(烏)の行水の例文は例文に過ぎないので、言い方1つで相手の受け止め方が変わることもありえます。

 

だからこそ、相手の受け取り方を考えて言葉を選び使う必要があります。

 

なので、相手の事情を考慮した上で使うことが大切です。

 

・銭湯に誘った本人がカラスの行水で、他の人はゆっくりお湯に浸かれないです。

・それから、子供が1人でお風呂に入るようになったものの、いつもカラスの行水で体を洗っているのか疑問です。

・カラスの行水では体が芯から温まらないので、ゆっくりと100を数えてから出るなどです。

・今年の夏は猛暑続きでお風呂に入る気が起きず、夏の間は毎日カラスの行水だった。

・長く浸かるつもりでお風呂に入るのに、熱さに我慢できず気がつけば10分で出てしまい毎回カラスの行水だ。

・家ではカラスの行水なのに温泉では1時間も入っている、お風呂好きにとってカラスの行水は理解できない。

 

このような使い方の一文も例文に挙げられます。

 

スピードの速さを揶揄するなら、お風呂はカラスの行水なのに仕事は遅いとなります。

 

このように、カラス(烏)の行水の例文は種類が豊富で、どれも入浴にまつわるものとなっています。

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単にカラスの行水ですねと特定の相手に言うと、相手は怒るか笑って済ませるいずれかの結果に至るでしょう。

 

お風呂嫌いで簡単に済ませるのが当たり前の人だと、言われてあまり嬉しい言葉ではないのは確かです。

 

度々何度も指摘されると流石に言われるのが嫌になり、やがて言われる度に怒ることにもなり得ます。

 

 

冗談が通じる間柄であれば問題ないでしょう。

 

ただし、特別親しくもない相手に下手に使うと怒りを買ってしまっても不思議ではないです。

 

それは大人だけでなく子供も同じで、毎度のようにカラスの行水と言われればお風呂嫌いにもなるかもしれませんね。

 

しかし自らに使う分には問題なく、自嘲気味に言えば周りの人達が笑ったり、冗談交じりにからかう結果が想像できます。

 

 

入浴の楽しみ方は人それぞれですし、長風呂でないと満足できない人もいれば長く入るのが苦痛という人もいます。

 

長風呂がリラックスタイムになっている人がいる一方で、大家族などの家庭の事情により、手短に済ませざるを得ない事情がある人も存在します。

 

やむを得ずお風呂を短く済ませている人に対し、カラスの行水を使うのは不適切です。

カラス(烏)の行水の語源





カラス(烏)の行水の語源は、カラスが短い時間で水浴びを済ませることを意味します。

 

つまり、人の場合たらいに張ったお湯や水で簡単に体を洗い流す行水からきています。

 

カラスは世界中に生息している鳥の1種で、世界の各地に様々なイメージで定着しています。

 

カラスは見た目から不吉な予感を知らせる鳥、魔女や悪魔の使いなどとも言われますが、日本では霊魂を運んだり神の使いとされます。

 

八咫烏(やたがらす)のように、日本神話に出てくるありがたいカラスもいます。

 

 

このように日本においては必ずしも悪いイメージばかりではないです。

 

そんなカラス(烏)がカラスの行水の語源になったのは、水浴びの時間が精々数分と極端に短いことに由来します。

 

具体的には長くても3分くらいで、早い場合だと1分ほどで終えてしまいます。

 

人間のお風呂は、短くても15分以上はお湯に浸かるものが大半です。

 

つまり、人間基準で考えると、からすの水浴びは短いわけです。

 

そこから転じて、入浴時間の短い人に対してカラスの行水と言うようになりました。

 

 

最初にカラスの行水と言い始めた人は不明ですが、1758年までに発刊された銭湯新話に出てくることは確認されています。

 

銭湯新話は戯作家の伊藤単朴(いとうたんぼく)が、延宝8年1680年から宝暦8年1758年に掛けて書き上げた作品です。

 

タイトルは中国の怪異小説の剪燈新話(せんとうしんわ)をもじったものです。

 

これには作者が近くの銭湯で聞いた話がまとめられているのが特徴です。

 

内容は怪談物ですが、読者をストーリーで引きつけた上で教訓を伝えるものとなっています。

 

カラスの行水は、この銭湯新話の一部に出てくる言葉なんです。

 

作者の伊藤単朴(いとうたんぼく)が考えたものなのか、オリジナルの剪燈新話に出てくるかは分かりません。

 

 

ですが、どちらにしろ古くからある言葉なのは間違いないです。

 

ただしカラス(烏)の水浴びの時間が短く、まるで行水のように思ったり連想するのは難しくないことです。

 

この為、いつの時代に言葉が生まれていてもおかしくないといえるでしょう。

 

庶民の間で広まり定着した意味では、伊藤単朴の銭湯新話は語源にあたります。

由来自体は、誰もが目にするカラスの身近な水浴び行動ですから語源といっても大層なものではないです。

 

時代をこえてカラスの行水という言葉が使われ続けている点については、それだけカラスが普遍的な存在でありふれている証拠です。

 

時代が変わっても意味は変わらなかったり通じるのは面白いところですね。

 

このように、現代で使われ続けているのも頷けます。

 

カラスと行水を掛けていること、カラスの行水の語感の良さも合わせて、慣用句やことわざとして定着する言葉となりました。

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カラス(烏)の行水の反対語(対義語)

 

カラス(烏)の行水の反対語には、『垢も身の内』と『腰抜け風呂』があります。

 

前者の垢も身の内は、垢も体の一部で、長風呂をしてまで無理に落とす必要はないという意味です。

 

この言葉は、冷やかす時に使う反対語です。

 

家族に垢も身の内と言われて長風呂を控えた、垢も身の内と言ってお風呂に入り続けたい、こういった用法もあります。

 

本来は冷やかし言葉なので、自身に使うのは正しくありません。

しかし、意味や使い方を理解した上で活用するのは問題ないです。

 

ただし、あまり綺麗な言葉ではないですね。

 

言葉や意味を知らない人が耳にすれば驚いたり嫌悪感を抱くことにもなるでしょう。

 

一方、後者の腰抜け風呂は「お風呂で腰が抜けてしまい湯船で立ち上がれず出られないのではないか」などと使われます。

 

 

そういう意味の罵り(ののしり)言葉です。

 

からかい程度の意味で使われることもありますが、のぼせて本当に湯船から出られないとしたら大変なことです。

 

状況や事情を確認せず本人のいないところで噂するのはNGです。

 

反対に本人が長風呂の言い訳として、腰抜け風呂に入ったと言うのはありでしょう。

 

腰抜けには、臆病者や意気地なしの意味もありますから、腰抜け風呂と煽るように言って喧嘩に発展しないよう要注意です。

カラス(烏)の行水の意味とはのまとめ






カラス(烏)の行水の意味とは、カラスの水浴びを人間の行水に例えたもので入浴時間が短い人に対して使います。

 

使い方は、からかい混じりに言ったり入浴時間の短さを指摘する形で用いるのが基本です。

 

例文は、あまりにお風呂から出てくるのが早くてカラスの行水のようだ、などです。

 

語源は数分で終わるカラスの水浴びで、延宝から宝暦に掛けて書かれた伊藤単朴の作品、銭湯新話に出てくる言葉が最初だと考えられています。

 

反対語は長風呂を冷やかす垢も身の内、長風呂で腰が抜けて湯船から出られないと揶揄する腰抜け風呂です。

 

どちらもカラスの行水と同じく、使われて嬉しい言葉ではありません。

 

使用する時には相手を選び状況を考えて使いたいものですね。