卒業メッセージを先生から生徒へ一言で贈ろうと思った時に悩むのが、内容をどのようにしていくかかとおもいます。
卒業シーズンともなれば、先生にとっても学び舎での思い出や生徒一人一人に向けて伝えたい一言メッセージなどもあるのではないでしょうか?
また、いかに生徒に向けて感動的で心に残る文章を贈ることができるかも気になるところですね。
この記事では卒業メッセージを先生から生徒へ一言で贈る感動的で心に残る例文について紹介していきます。
なお、先生だけではなく親から一言で子供へ贈るメッセージの場合についても解説していきますね。
卒業メッセージを先生から生徒へ一言で贈る感動的な例文
卒業メッセージを先生から生徒に一言で贈るには、在学中の思い出を例にあげて示してあげることです。
卒業式は生徒だけでなく、共に過ごした先生にとっても特別な日です。
特に、卒業メッセージは一生の思い出になりますから、素敵な内容を考えて贈るのが理想的です。
ただし、一言メッセージを感動的にしようとするあまり、出来もしない言葉を並べないことです。
といううわべだけの美辞麗句(びじれいく)を並べ立てる先生がいます。
しかし残念ながら、この言葉のほとんどは嘘とまではいわないにしても実現できない言葉です。
卒業式の時点では、先生はもう新学期に入学してくる新入生のことが気になっているはずです。
その日だけの卒業式が終われば、過去は忘れすぐに新しい道へと頭を切り替えなければいけないのが現状でしょう。
これが悪いということではなく紛れもなく先生にとっての責任感の現れでしょう。
卒業後に何らかのトラブルに巻き込まれ、困り果てた末に本当に学校に相談に来たときに先生がどこまで力になれるかということです。
後々「先生あなたはこう言ったではないか。だから私は相談しに戻って来たのに」となってしまうケースもあります。
そのため安易な卒業メッセージは避け慎重に準備しておかなければなりません。
生徒たちが卒業後に思い出す確率が高いのは、楽しかった思い出よりも、辛かった思い出の方が多いといわれています。
それは、脳に残された刺激が苦悩の方が強いためであるといわれています。
あの頃、とても辛い部活や勉強を頑張って来たのだから、今の自分も頑張れるはずだと思うのでしょうか。
そんな時のために、先生から卒業する生徒へ残す一言で心に残る例文があります。
〇〇年間で苦しかったことを忘れるな。
そのことを思い出した際に怒りや悔しさが込み上げて来たら、私のことを思い出して恨んでくれていい。
これは、やり切れない学生生活を耐え抜いた生徒への最高の贈る一言メッセージとなります。
卒業生は、社会に出てから人生が思いどおりに行かなくなると、中学・高校くらいからの周りの環境に原因を求めがちです。
自分の非は認めたがらず、当時のクラスメイトや先生のせいにしてしまうこともあります。
そんな時に、行き場の無い怒りや悔しさをぶつける対象があるのは、メンタル的にも非常に助かります。
教師という仕事は、生徒から憎まれるのは当たり前です。
人は上手く行かないことがあると外部に要因を求める傾向があり、その代表的な対象が学生時代の先生たちです。
3年間で味わった地獄を忘れるな。
怒りや悔しさは全部私にぶつけなさい。
このような一言は、先生という仕事の責任を最後まで全うしようとする覚悟を感じさせる最高の卒業メッセージになります。
しかし、卒業する教え子に「私を恨め」という勇気がない先生の場合はどうすると良いのでしょう。
下記の例文を参考にすると役に立つので、感動的な内容に目を通してみることをおすすめします。
相手が高校生や小学生でも、【ご卒業おめでとうございます】という言葉で始めるのが基本です。
ご卒業おめでとうございます。
これからは自分で将来を見据えたり成長する必要があります。
このように今後に向けた自覚を持たせる一言でメッセージが続きます。
小学生を対象とした生徒へのメッセージでは、相手に合わせた内容が感動的です。
中学校では楽しいことだけでなく、努力が必要になったり辛いこともあると思います。
頑張った分は将来の糧となり、長い人生においてお金では買えない価値になります。
このような言葉も卒業メッセージを一言であらわす定番の例文です。
環境の変化に目を向けて内容を盛り込むのがポイントです。
将来に向けて感じている不安を煽るのではなく、良い結果になることを願ってエールを送るのがベストとなります。
中学生向けでの例文は未来への希望に繋げるのがコツです。
これまでの思い出が辛い時も支えてくれるので、新しい環境でも友人を大切にして頑張ってください。
中学生は高校に進み、より努力が求められるようになりますから、積極的に全力的で色々な挑戦をしてください。
こう締めくくる例文だと感動的で綺麗です。
高校を卒業する生徒には、大人への第一歩を踏み出すタイミングとなります。
夢を実現して現実のものとする努力を惜しまないこと、それを先生の立場で一言で伝える内容だと魅力的です。
大学生は学校での生活を全て終え、社会人として大きな世界に羽ばたく人生の転換点にいます。
不安は学生時代よりも強まるもので、自分の足で歩いていけるかという揺らぎが少なからずあります。
こういった卒業メッセージは、内容を聞く人にとっても感動的で涙を誘います。
その笑顔は新しく出会う人にとっても価値あるもので、良い人間関係を築くのに役立つものとなります。
こういう卒業メッセージは一言で胸に響きます。
先生の気持ちが文字に表れ生徒に伝わる感じが想像できるので、まさに感動的な例文だといえます。
卒業メッセージを先生から生徒へ一言で贈る心に残る例文
先生から生徒へ一言で贈る卒業メッセージにおいて、心に残る例文を挙げるとしたら、それは個人的な繋がりを強く思わせる内容があてはまります。
小学生向けの例文では、下のような言葉も感じが一言で生徒の心に残ります。
また、保護者や他の先生に周りの同級生達にとっても、一言で強いメッセージ性で何かが心に残ることになるでしょう。
中学生や高校生を対象とした卒業メッセージでは、【常に努力する姿から勇気をもらい、また励まされる思いでした】
上の例文は、先生の感情を一言で表す内容の例文で素敵です。
こうして、希望を一言で言葉に変えてメッセージに乗せるとより伝わります。
生徒本人の立場からすると、自分のことを良く知っている相手からの一言メッセージは胸にささります。
心に残る大切な思い出としていつまでも仕舞っておきたくなります。
これは将来に繋がる内容で卒業メッセージを一言で締めくくるのもグッときます。
こういった例文も秀逸な卒業メッセージです。
高校生や大学生など、大人にならざるを得ない生徒にとっては、大人になってから受け止めてくれるかのような内容が響くものです。
この表現は定番過ぎてやや陳腐(ちんぷ)です。
それでもこのようにベタな一言メッセージが心に残る傾向です。
長い道のりの通過点を、まるで新しいスタート地点として送り出すような、そういう先生の思いが心に優しく記憶の一部にもなります。
出発する人と送り出す側の間で交わされるメッセージです。
人生の転換点を内容に盛り込むと胸に響いて記憶に焼付きます。
大人の立場だと、自分の手から教え子が離れ、今までのサポートができなくなるので、不安な気持ちが溢れがちです。
しかし旅立つ本人の方が不安は大きいです。
それを隠して相手のことを考えた思いを一言で贈る、これが先生から生徒への卒業メッセージとして心に残る魅力があります。
例文は実に多種多様ですが、複雑な思いが文字に込められている共通点があるので、いずれも何かを感じたり響くはずです。
卒業メッセージを親から子供へ一言で贈る感動的な例文
卒業メッセージは先生から生徒だけでなく、親から子供へ贈るものでもあります。
立場が変われば思いも変化するもので、親が子供に不安な気持ちや将来を案じる思いは先生のそれ以上です。
親から子供への一言で感動的な卒業メッセージは、名前の後に「卒業おめでとう」というメッセージから始まり学校生活の思い出を交えて将来への内容と続きます。
卒業おめでとう。入学した時はランドセルの方が大きかったのに、今ではすっかり小さく見えています。
というのは、小学校の卒業で良くある一言であらわす例文です。
【雨の日も風が強い日も負けずに、自分の足で登校したことを誇らしく思います】
このように、親の目線で気持ちが一言で綴られるとより感動的です。
小学校のお友達とは離れ離れになりますが、思い出を胸に中学校でも素敵な友人を作ってください。
現在から未来に繋げる内容が卒業メッセージにマッチします。
部活や塾で忙しくなるでしょうが、貴重な時間を価値あるものに変えて、自分らしく成長することを願っています。
こう締めくくれば、子供に伝わる感動的な例文となります。
高校生になればもっと忙しくなりますが、その分楽しいことも多く増えるはずです。
中学校の卒業メッセージでは、前向きなエールが胸を打ちます。
中学生活では、親子喧嘩をしたり口をきかない日が続いたりと色々ありましたが、何時でも見守り信じてきました。
この例文は子供の胸に刺さるストレートさです。
これからは親子の時間が減るでしょうが、何時でも帰ってこられる場所を用意しておくので、思いっきり充実した毎日を送ってください。
こう締めれば感動的で魅力が溢れます。
頼りないと思っているかもしれませんが、常にあなたの味方なので悩みがあれば何時でも相談してください。
子供を包み込むような一言例文が卒業メッセージを美しくします。
感動的かどうかは、メッセージを受け取る側の主観によりますが、少なくとも演出的ではなく思いが表面に現れたものなら、内容を読む人の心に届くものです。
健康に育ってくれてありがとう。
あるいは
素直でいてくれて嬉しいです。
こうした魅力的な一言の例文は沢山存在しています。
具体的な時期や出来事を取り上げて盛り込むと、もっと伝わりやすくなりますから、思い出を内容にすると感動がより増します。
卒業メッセージを親から子供へ一言で贈る心に残る例文
あの時にいった言葉を覚えていますか。
という一言の問い掛けは、卒業メッセージを読む人の興味を引き付け、そして次の内容を心に残るものとします。
自分で目標を立てたことを守り、地道な努力を積み重ねたことで成長しました。
こういう例文は子供に親からの思いが伝わります。
最初は上手くできるのか不安でした。
といった親の心情を現す内容は、当時は察することができなかった気持ちを想像させるので、より心に残る強いメッセージ性を持ちます。
一言で卒業メッセージを贈るときには、学校での出来事を中心として学校生活の間に起こったことや変化などを盛り込むのが一般的です。
お友達と喧嘩をして心配しましたが、仲直りができて一回り成長しましたね。
このような問題の発生や解決と結果を盛り込んだ例文は、卒業メッセージとして参考になります。
更に、現在の立ち位置から将来を見据えた思いやエールなど、心に残る卒業メッセージには、まだまだ多くの例文があります。
※中学校は知らない人ばかりで、全く1から人間関係を構築しなければいけないです。
※今までとは違ったタイプの人と出会ったり、交流することもあるでしょうが、良い関係が築けるかは最初が肝心です。
※第一印象は大人になってからも重要ですから、身だしなみを整えて、振る舞い方を客観的に見ることが大切です。
というように将来に向けてのアドバイスや、具体的なヒントを盛り込むことができるのも、卒業メッセージの良い部分となっています。
心に残るかどうかは、本人がアドバイスを参考にして実践したり、上手く行った時に結果が分かります。
子供は、将来への期待と不安が入り混じる中で、親しい人と離れ自分の足で歩き始める必要があります。
ここで得られる一言アドバイスは、心に残る方が自然ですし、子供にとってはお守りのようになる可能性が高いです。
親にとっては何気ない一言の内容でも、子供は嬉しいものでメッセージ性も思いの外大きいです。
それは、中学から高校、高校から大学に進む子供であっても、例外はなく共通しているポイントです。
小学生は体の成長に目が行きがちですが、より成長すると内面の変化に喜びを感じたり同時に大人に向かう寂しさを覚えるものです。
親はこういう気持ちの変化を抱いていますから、それを素直にメッセージにした言葉は、心に響いて残るものに変わります。
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結び
卒業メッセージを先生から生徒へ一言で贈る感動的な例文についての記事はお役に立てたでしょうか?
また親から子供へ贈る場合についてもいろいろと感動的で心に残るものがありましたね。
ここでは先生から生徒、親から一言で子供への卒業メッセージを贈る例文についてのまとめを載せていきます。
先生から生徒、親から子供という立場が違うだけで、卒業メッセージの内容は変わったりメッセージ性に変化が生じます。
ただ、一言で感動的で心に残るものは何時の時代も普遍的ですし、それぞれの思いが文字になって現れるものです。
心に残る例文もまた、生徒や子供の将来を不安に思ったり成長を望む気持ちから表現されています。
先生から生徒への卒業メッセージでは、学校生活や友人関係といった目線で綴られた、感動的で心に残る例文が多数あります。
学校で過ごす時間は年間を通すとかなり長いので、その間に起こる様々な出来事が例文に反映されます。
勿論、全てを盛り込むことは不可能ですから、必然的に思い出深いものが内容に加えられ、一言で卒業のお祝いや将来へのエールで綴られる形となります。
親から子供に対しては、純粋に体や心の成長を祝ったり、新しい環境に関する不安を打ち消すような、役立つアドバイスが盛り込まれる傾向です。
親子だからこそ普段は口にできない気持ちも、卒業メッセージなら思い切って伝えることが可能です。
今までどのように見守ってきたのか、それにこれからどうあって欲しいかなど、先生から生徒に対するものとは違った思いが文字になっています。
なお、これとは別に卒業する生徒からの一言であらわすメッセージというのもあります。
この卒業文集という形で先生や親などに贈る言葉も感動的なものにしたいものですね。
関係性やメッセージ内容で伝わる印象は変わりますが、感動的で心に残る部分は共通しています。