ショウリョウバッタが茶色くなる理由?緑色との違いや生息数の比較も調べてみた!

茶色のショウリョウバッタ昆虫

ショウリョウバッタが茶色くなる理由

 

ショウリョウバッタには茶色と緑色、両者の色が混ざっているものなどいます。

 

なんで、個体の色が違うものがいるのか気になっている人も多いのではないでしょうか。

 

ショウリョウバッタは同じ種類でも周りの環境により体の色や形、行動や性格などが変わります。

 

ショウリョウバッタが茶色くなるのはなんで

茶色いショウリョウバッタを捕まえた

 

仮に、周りに仲間がいる場合にはバッタは緑色になる事が多いです。

 

しかし、生まれた時に周囲に仲間が多くいる個体は茶色に変化して集団に馴染もうとします。

 

大発生して仲間が多数いるときには黒っぽい茶色になります。

 

一方、仲間が少ない場合は殆ど変化せずそのままです。

 

 

この場合は、鮮やかな緑のままの確率が上がります。

 

緑色から茶色に変化するのはいつ頃なるのか、これは生態を知ることである程度予測ができます。

 

ショウリョウバッタは孤独相と群生相の2つにわけることができるといわれています。

 

茶色くなるのは、仲間が大勢周囲にいると個体が茶色になる性質が理由になっています。

 

ショウリョウバッタの顔

正面から見たショウリョウバッタ

 

元の体の色は緑色であり仲間のショウリョウバッタが大勢集まると同時に変化し始めます。

 

緑色から少しずつ変化しながら茶色に変わるといわれています。

 

2色が混ざっているものは時間とともに全身が緑から茶色に変化するのが特徴です。

 

茶色いショウリョウバッタ

笹薮で見つけた茶色いショウリョウバッタ

 

ショウリョウバッタの茶色と緑色とを比べるとフォルムは同じです。

 

これは、自然環境にどれだけ溶け込むかにも影響します。

 

やはりかなり印象は変わることになるでしょう。

 

なお、ショウリョウバッタの色の変化を知るには下記の記事も参考になります。

 

 

 

 

 

 

 

つまり、緑色の個体が見つかったときには周りには、同じ種類のバッタが少ないです。

 

逆に茶色だけの個体のものや緑色から茶色に変化する途中のバッタが見つかることもあります。

 

この場合、その周囲には他にも多数の個体がいる可能性が高いわけです。

 

ショウリョウバッタの茶色と緑色との違い

 

ショウリョウバッタは、生まれたときの環境で性格が変わる昆虫です。

 

緑のままのものや身体の全てが茶色になる・ならないといった個体も存在しています。

 

緑色の個体の孤独相と茶色になっている個体、茶色だけの個体の群生相がいます。

 

ショウリョウバッタの茶色と緑色との違い

地面に茶色いショウリョウバッタ

 

そしてさらに、茶色と緑色が混ざっている転移相という3つにわけることができます。

 

自らが生まれたときにどれだけ仲間がいるのかで茶色と緑色のいずれかが決まって来ます。

これは、自然環境にどれだけ溶け込むかにも影響してきます。

 

ショウリョウバッタには、このような特殊な生態があるわけです。

ショウリョウバッタの群生相の色と特徴

 

ショウリョウバッタの群生相は大食いで飛んで遠くまで移動します。

 

仲間と集まり行動するなどの特徴があり個体色です。

 

しかし、正確には黒っぽい茶色(褐色)に変化するのが特徴です。

 

ショウリョウバッタの群生相の色と特徴

黒っぽい茶色のショウリョウバッタ

 

ちなみに違いは見た目だけでなく、性格の違いにも関わることが分かっています。

 

緑色は生まれた時から仲間が少ない状況にあります。

性格は慎重で攻撃を受けない守りを重視します。

 

対する茶色は周りに頼れる仲間がいます。

 

そのため、守りよりも攻撃重視で性格は荒いといわれます。

 

しょうりょうばった

ジャンプ直前のショウリョウバッタ

 

ショウリョウバッタの群生相の性格は荒々しく攻撃的です。

 

群生相は周りに仲間がいることを好む個体で、集団の中では攻撃的になりがちです。

 

こうして荒々しい性格を持つのが茶色の個体の群生相です。

 

卵を産んだときに成虫の周りに仲間がいれば群生相に変化することもあります。

 

茶色と緑色の違いは、孤独相と群生相それぞれの性格や個体の大きさなどがあります。

 

ショウリョウバッタの孤独相の色と特徴

 

ショウリョウバッタは幼虫のときに周りに仲間がいないと孤独相の性質を持つようになります。

 

孤独相のバッタが卵を産んだとき、餌となる草原が増えるとバッタの数が増えることになります。

 

しかし、山火事や干ばつなどのような自然災害により草原が縮小されるとバッタが住める環境ではなくなります。

 

ショウリョウバッタの孤独相の色と特徴

緑色のショウリョウバッタ

 

そのため、死滅してしまうショウリョウバッタも多く出て来ます。

 

ショウリョウバッタの孤独相は体の色が緑色をしているのが特徴です。

 

また、おとなしくて用心深い性格を持ちます。

 

 

孤独を好むわけですから、周りから攻撃されないように用心深くなります。

 

また、マイペースで移動をするなどからも体は比較的大きめです。

 

なお、飛び跳ねながら1匹で行動するのが孤独相の性質です。

 

孤独相は飛び跳ねて移動し、1匹だけ生活するなどの行動を持ちます。

 

おとなしいけれども用心深い性格を持ち、個体は群生相と比べると大きめです。

 

しょうりょうばったは仲間がいないときには孤独相となります。

 

個体のサイズが小さい理由は遠くまで飛ぶため体が小さいといわれています。

 

そのまま生涯を終えるなどの生態があるなど、生まれたときの環境で性格が変わる昆虫です。

ショウリョウバッタの転移相の色と特徴

 

さらに、バッタの糞の中にはフェロモンや個体同士がぶつかり合います。

 

この刺激により転移相に体は変化します。

 

ちなみに、群生相と孤独相との中間ともいえるのが転移相です。

 

転移相は両者の性格を持つショウリョウバッタといえます。

 

 

転移相の個体も周りに仲間がいない状態で卵を産んだときには孤独相のバッタが誕生することもあります。

 

自然の力の一つでもある風によりバッタが飛ばされて1か所に集まってしまうこともあります。

 

この段階で周りに仲間がどれだけいるのかで、孤独相もしくは転移相の分岐点になるわけです。

 

 

このようにショウリョウバッタは環境により変わることがわかるのではないでしょうか。

 

なお、このショウリョウバッタの卵の孵化時期については下記のページで詳しく解説しています。

 

 

周りに仲間がいなくなるシーンには、移動の際にはぐれてしまったケースがあります。

 

また、餌が少なくなって天敵に食べられてしまうなど全体的な数が減るなどが挙げられます。

 

逆に幼虫のときに周りに仲間がたくさんいると転移相の性質を持つようになるといいます。

 

なお、転移相の世代は何度か繰り返して行く間に群生相に変化するともいわれています。

 

ショウリョウバッタの茶色と緑色の生息地や生息数の比較

 

ショウリョウバッタは、ユーラシア大陸の熱帯地方から温帯地方に広く分布しています。

 

日本の中でも南は、沖縄県から北は北海道まで広く分布している昆虫です。

 

北海道においては20世紀後半頃から見られるようになりました。

 

 

それ以前は北海道では見ることがなかったなどといわれています。

 

これも地球の温暖化などが影響している可能性は決してゼロとはいい切れません。

 

茶色と緑色の生息数の割合は、生態を比較することである程度の把握はできるわけです。

 

 

生息数が多いのは、茶色の群生相のバッタ、次に多いのが緑色の孤独相です。

 

そして移相ともいわれている2色が混ざったものは少ないようです。

 

日本の中での生息地は、草原や河川敷、緑が多い公園などです。

 

 

ショウリョウバッタの茶色と緑色の個体は、同じ場所に生息していることは少ないです。

 

茶色の個体は群生相ですから1匹見つけると他にも見つかる可能性が高いです。

 

その反面緑色の個体は孤独相となります。

 

孤独相は1匹見つかっても他に見つかることが少ないなどの違いがあります。

 

ただ、イネ科の植物が大好物ですから、緑色の草の場所を探せば見つけることは可能です。

 

ショウリョウバッタが茶色くなる理由|まとめ

 

ショウリョウバッタは日本に分布するバッタの中では最大種となります。

 

斜め上には尖った頭部があり、別名をショウジョウバッタとも呼ばれます。

 

このバッタの個体は周囲環境に擬態した緑色が多いのです。

 

 

ですが、茶色だけの個体を見ることもあります。

 

さらに、2色が混ざった個体も見つかることもあります。

 

ショウリョウバッタは、すべて緑色をしているバッタと思っている人もいるようです。

 

ですが、昆虫採集をしていると茶色の個体の方が多いように感じることもあります。

 

このようにショウリョウバッタの生息数は、緑色よりも茶色が目につくこともあります。

 

もしくは2つの色が混ざったショウリョウバッタの合計数の方が多いようです。

 

茶色くなるのがなんでなのかその理由は、卵から産まれたときに周りに仲間がいないと孤独相の性質になりやすいです。

 

仲間な大勢いる場所で生まれたときには、茶色と緑色が混ざっている転移相の性質になりやすいといいます。

 

転移相の親が卵を産んで、生まれたときに仲間がいないと孤独相になりやすいです。

 

仲間がたくさんいるときには、黒っぽい色の群生相の性質になりやすいなどの生態を持ちます。

 

緑色との違いは個体の大きさなどが挙げられます。

 

タカ
タカ

茶色の個体は遠くまで飛行しながら移動を続ける関係から体が小さめなんです。

 

シーズンを迎えるとショウリョウバッタが飛行しながら移動する様子を見かけることがあります。

 

なお、生息数の比較をすると群生相の茶色のバッタが多いです。

 

ショウリョウバッタの緑色は、比較的少ないです。

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