サルノコシカケの見分け方!採れる場所、時期、保存方法や食べ方は?

生き物

サルノコシカケは近くの公園や林で見かけることもできるきのこの仲間です。また、さるのこしかけ猿の腰掛胡孫眼とも書いたります。

 

ポピュラーなきのこの仲間ですが意外と知られていないことも多いんです。そんなサルノコシカケの見分け方や採れる場所、時期など詳しく紹介していきますね。

サルノコシカケ(猿の腰掛け)の見分け方

サルノコシカケ

サルノコシカケは、きのこの一種でヒダナシタケ目に属します。主に立ち枯れた木に発生しますが、生きた木に生えるものもあります。大きく育ったものは、木に対して半円状に育ちます。

 

それがまるで、サルが座るのにちょうどいい椅子のように見えることからこの名前が付けられました。サルノコシカケは科の名前であってサルノコシカケの種類はいくつか存在しています。

 

さるのこしかけには、種類が多く姿形もさまざまあります。その中でもよく似ているのがブナの木に発生することが多いとされています。

ブナの木

それが「ブナサルノコシカケ」と「コフキサルノコシカケ」などです。

コフキサルノコシカケの見分け方

コフキサルノコシカケの名前の由来は、以下となります。ココア状の粉を吹くことから粉ふきがなまってこの名前になったとされています。コフキサルノコシカケは自生している数自体が少ないです。

 

そのため、数あるサルノコシカケの種類の中でもレア度が高いです。木によって見た目も変わります。色も変化する特徴があるので見分け方は難しく一筋縄ではいかないでしょう。

 

ポイントは茶色み掛かっているココア色と、木に面している面が他の種類よりも広いことです。このようにコフキサルノコシカケは茶褐色をしています。

コフキサルノコシカケ

その為、ややくたびれた見た目をしています。手で剥がそうとしても強力にくっついているので中々簡単には取れないものです。上から見ると全体的にココア色で模様はなく純粋に表面の形状だけで質感を醸し出します。

 

それがこのコフキサルノコシカケの見分け方の基本です。多年生でカサの大きさが50から60センチになるものもあります。コフキサルノコシカケは倒木であっても問題なく発生します。

木に接している石づきにも特徴があります。コフキサルノコシカケは広く、採取しづらいと言われています。コフキサルノコシカケはどこに多いかというと主にブナの木に発生します。

 

しかし発生量が少ないので希少なきのことなっています。しかし厳密には違う種類のきのこなんです。

ブナサルノコシカケの見分け方

ブナサルノコシカケは、少し色が薄く、模様があります。ここが見分け方のポイントです。大きさはコフキサルノコシカケにくらべ若干小さめです。まるで貝殻のような輪郭や質感を持っているのが魅力です。

ブナサルノコシカケ

更に、自生の割合は、ブナサルノコシカケの方が上です。山ではこちらを見掛けたり採取できる機会が多いです。しかし違いの差が小さく見分けが付かないケースも少なくありません。

 

はっきりと両者を言い当てられる人は中々いないので少ないです。これらのサルノコシカケの種類において見分け方が難しいのには理由があります。

まずコフキサルノコシカケが木の影響を受けて質感を変えてしまう点が挙げられます。安定した形状や質感というものがないのでブナサルノコシカケに似てきます。混同して採取されてしまうのも仕方のないことでしょう。

 

ブナサルノコシカケはどこに多い?こちらは名前のとおりブナの木に発生することが多いです。ブナの木以外にも白樺の木やトチ、ナラ、ニレなどにも生えます。

この二つの見分け方は、その発生の仕方でも分かります。ブナサルノコシカケの方はほとんど倒木には発生しないです。大きな違いは色でブナサルノコシカケの方は灰色です。下の写真がブナサルノコシカケです。

ブナサルノコシカケ

ただ時折りブナサルノコシカケでも茶褐色になっているものが見つかることもあります。その場合の見分け方としては石づきを見るのが分かりやすいでしょう。裏側はともに若いときは乳白で、発生状況によっては茶や黄などに変化していきます。

 

木から採取した後に見分ける方法としては、傘の部分を切ってみるのが最も違いが現れます。断面を見てみるとブナサルノコシカケの方は黄土色をしています。

また、断面の形状は傘に近い方は綿状になっていて裏側に近いところは層のように見えます。一方、コフキを見てみると断面はすべてチョコレートのような深い茶色です。

 

また、断面もすべて層のようになっています。このような違いからこの二つを見分けることができます。

梅サルノコシカケの見分け方

梅サルノコシカケ

梅サルノコシカケは、コフキサルノコシカケと異なります。茶色い色は付いていないので比較的見分けやすい種類となっています。色は木の幹に似ているグレーで細かいシワの間にココア色が少し見え隠れしたりします。

 

加えて名前にあるように梅の木に生えます。木の種類を見て判別できるのも梅サルノコシカケの良いところですね。

梅の木

このように見分け方の難易度は低めです。それでもサルノコシカケの種類に共通する形状や多様な見た目を持っています。やはり経験がなければ、厳密な判断は難しいです。しかも若さによって色が薄かったり濃くもなります。

 

ひと目で見分けるのは経験者でもハードルが高めです。種類が多く見た目が似ているサルノコシカケの種類の判別は苦労します。まず、自生する木の種類や色の違いにレア度も考慮して判断するのがコツです。

 

違いが分かるようになると山の散策がより楽しくなります。基本を覚えて見分けに挑戦してみることをおすすめします。

霊芝の見分け方

霊芝と勘違いされることも多いのですが全く別物です。よく耳にする霊芝というのは、中国で古来から珍重されてきたきのこです。そもそも間違われる理由が、昔は霊芝もサルノコシカケ科に属していたからです。今は、マンネンタケ科に属しています。

霊芝

かつてはサルノコシカケが霊芝だと言われていましたが実際にはマンネンダケのことを言います。この二つは、まったく違うきのこです。乾燥させると長期保存ができることからこの名前が付けられました。

 

椎茸などと同じような形状で傘の表面にはニスを塗ったようになっています。この傘の部分に有用成分が含まれているとされています。

サルノコシカケ(さるのこしかけ)の採れる場所

ブナの木

サルノコシカケが採れる場所は、世界中にあります。ブナやナラなどの広葉樹が生えている山野ならどこでも発生することができるきのこです。ブナサルノコシカケは主にブナ立ち枯れ木生きた木に発生します。

 

中には街中の街路樹のケヤキや家の周りにある柿の木などにも発生することがあります。このように身近なきのこの一種です。また、発生する木によって姿や形状を変えることでも知らています。

 

一方、コフキサルノコシカケは高地や寒冷地にあるブナ立ち枯れ木倒木に発生することが多いです。

ブナに比べると発生数が極端に少ないため、採取が難しいきのこです。サルノコシカケを採取する場合には、まずは山に入る準備が必要です。ただし、一般的に日本の山は私有地であることが多いので注意しましょう。

私有地

国や都道府県で管理している山でも植物の採取はご法度です。必ず許可を得てから行うようにしてください。服装は山歩きに適したものを着用し、決して軽装ででかけることは避けましょう。

 

自然の植物なので一日歩いても見つからないということもあります。天候や気温の変化などにも対応できる服装や装備を用意しましょう。このように万全の準備をしてから入山してください。

採り方は手の届く高さの場合は、そのままもぎ取ることが可能です。ただし、コフキの場合は石づきが広く、接着面が大きいです。そのため、力任せにもぎ取ると傘の部分が壊れたりします。

 

途中で千切れてしまうこともあるので注意が必要です。また、実際には木の高い場所に生えていることが多くいです。道具を使わないで採取するのは難しいです。

ロープやはしごを持って行けば採取できることもありますが難しいです。高山に行く場合には重量を考えると現実的ではないかもしれません。もし、ナイフなどを使って採取する場合には、元の木を傷つけることがないように注意してください。

 

また、発生してから時間が立ち、変色しているものは中に虫が入ってしまっていることもあります。食べたり煎じたりするのには向かないので採取は諦めましょう。

サルノコシカケ(猿の腰掛)の採れる時期

自然界で発生するきのこや菌類は、春秋など季節が来ると発生するものがほとんどです。しかし、サルノコシカケには発生する時期というのがないです。一年を通して見られるめずらしいきのこです。

 

春のきのことしてよく知られているのが、アミカサダケやハルシメジなどがあります。マイタケやシイタケ、マツタケなどは秋を代表するきのこ類ですね。

このようにきのこには季節限定のものが多いというのが一般的なイメージです。サルノコシカケは、この生命力の強さが世界中に生息している理由なのかもしれません。そのため、採取できる時期や期間にも限定はなく山野では採取することが可能です。

 

ですが実際には、一部を除いて高地や寒冷地に生えていることが多いです。そのため冬の間は雪に埋もれていたり凍ってしまうこともあります。

冬山

そのため厳冬期に採取するのは難しいでしょう。おすすめなのは、雪解けを待って春または初夏から雪が降りだす前までです。これがサルノコシカケを採取するのに適した時期です。

 

一方、街路樹や公園の中の木などに発生しているブナサルノコシカケなどは一年を通して採取可能です。街路樹などは木そのものが大きくないため、簡単に採取できる場合がほとんどです。

街路樹

もし自宅の木などに発生した場合にはサルノコシカケが木から栄養分を吸収して育ちます。木を守るためにも採取してしまう方がいいでしょう。ただし、採取後はきのこの種類や使用方法などは素人には判断できづらいです。

 

よく似たきのこは他にもありますから勝手に食べてしまわないようにしてください。間違って違うきのこを口にしてしまった場合、種類によっては命に関わることもあります。

 

また、高額取引がされているものとは種類が違うので売買などもしないようにしましょう。厄介なトラブルや場合によっては犯罪に関わることにもなり兼ねません。

トラブル

また、公園や街路樹などに発生しているのを見つけた場合には、勝手に採取しないことです。自治体や公園の管理事務所などに許可を得てから採取するようにしてください。

さるのこしかけの保存方法

サルノコシカケ乾燥

サルノコシカケを採取したあとの保存方法は、まず乾燥させることが重要です。そのままの状態で置いておくと腐ってしまうことが多いです。虫が発生することもあるので生のままでの保存は難しいでしょう。

 

また、そのままの状態では実際に何も使い道がないです。これもさるのこしかけの特徴でもあります。まず、きれいに表面の汚れなどを洗い流したら一度蒸し器などを使って蒸します。

この状態で乾燥させるのですが、もし大きなものの場合は完全には少し変わります。乾燥させるためには時間がかかるので、先に細かく切ることをおすすめします。あとから使うことを考えた場合、ここで切ってしまう方が使い勝手もよくなります。

 

蒸したサルノコシカケは表面が柔らかくなるので簡単に切ることができます。また一度、生の状態冷凍保存し、そのあと乾燥させるという方法もあります。乾燥の仕方は、干し椎茸のように天日干しをするようにしましょう。

干し椎茸

電子レンジなどを使うと中だけが温まり外側の部分に水分が残ってしまいます。また、逆に熱を加えすぎてしまうこともあります。しっかり天日干しをしたら、あとは密閉できる容器か保存袋乾燥剤と一緒に入れます。

 

保存場所として適しているのは冷暗所または冷蔵庫です。注意点としては、保存がうまくできないと途中で吸湿してカビや虫が発生してしまう可能性があります。

湿度

保存のコツは、湿度が上がらないようにすることです。なるべく空気に触れないように容器や保存袋の中を真空状態に保つようにしてください。乾燥と保存が上手にできれば保存期間が長くなっても品質に変わりはなく使用できます。

 

この状態を保てるならば、一年くらいは保存が可能になります。一方、途中でカビなどが発生してしまった場合には諦めて破棄した方がいいでしょう。

サルノコシカケ(猿の腰掛)の食べ方

サルノコシカケは古来から滋養強壮などがあるとされてきましたね。多糖類のほか、オレイン酸、リノール酸などが含まれています。さまざまな免疫に働きかける作用があることでも知られています。

 

一般的にはお茶などとして飲まれることが多く、味や香りにも独特のものがあります。最も簡単なのがやはり、お茶として煎じて飲む方法です。

お茶飲む

自分で乾燥させたサルノコシカケの調理方法や食べ方では手軽なものですね。乾燥させたサルノコシカケは柔らかく、簡単に細かくすることができます。

 

約15グラムを500CCの水に入れ、火にかけて煎じます。煎じる時間は30〜40分ほどがいいでしょう。見た目は茶褐色をした液体で少し渋みと苦味を感じます。

それでも漢方薬としては飲みやすい部類に入るかもしれません。もし、濃いと感じた場合には少し水を加えて飲むようにしてください。エキスを抽出したあとにし、それを水または炭酸水などで割って飲む方法です。

 

お茶よりは口当たりがよく飲みやすいでしょう。いっぺんにたくさん飲用するのはおすすめしません。毎日少量を食前などに飲むのがいいとされています。

ほかのきのこ類と違っている点は食べ方にもあります。そのまま焼いたり煮たりなどの料理ができないのもサルノコシカケの特徴です。食べる場合には乾燥させて細かくしたものを使用しましょう。

 

また、漢方薬や健康食品などを扱っているお店で売られています。さまざまな効能などが書かれていることもあります。あくまでも植物なので即効性があったり、これだけで病気が治癒するということはありません。

 

体質を改善したり、症状を和らげるなど大きく期待しないことです。

食品であることを心に留めて用いるようにしてください。なお、自分で採取・乾燥したものは安全性をしっかり確かめてから使用することです。また、乾燥させたものを使用する場合の注意点があります。

 

一回で使い切らないときには、空気に触れさせずに密閉して保存してください。サルノコシカケはシイタケなどと同様、きのこの一種なので乾燥して保存するのには適しています。

サルノコシカケ(胡孫眼)の由来

サルノコシカケはキノコの一種で漢方に使われることが多いといえます。木の幹に発生して生えることが多く表面に柄はなく半月状に成長するのが特徴です。この半月状がイスのように見えて猿が腰掛ける様子が連想されたからです。

 

これが、サルノコシカケの由来になっています。実際に生えている状態も猿にとって丁度良い高さと大きさです。

そのため名前にこのような由来があることに納得できます。見た目は、木の幹に対し水平に刺さっているようなイメージです。

 

このように腰掛けられるイスのように見えるのは自然でしょうね。サルノコシカケの名前で面白いのは、腰を掛けるのが人間ではなく猿というところです。

このポイントで命名した人のセンスが光っていますね。由来が分かると興味も深まります。また実物を見て猿が腰掛ける様子を想像することもできます。単なる漢方に使われるキノコ以上の魅力がでてきますね。

 

サルノコシカケは、直径が50cmほどにも成長する大きさが個性的です。大きくても25cmほどに留まる他のキノコと比べると圧倒的なサイズを誇ることが分かります。

大きさもまた由来に結び付いている特徴でしょうね。仮にもしサイズが半分だったりもっと小さければどうでしょう。もしかしたら、この名前は付けられなかった可能性があります。

 

木の幹に生える上に水平に生えて丁度良い高さや大きさを持っている。これらの条件が合わさることでサルノコシカケの由来になっています。

いずれかの条件が一つでも欠けていれば、猿が腰を掛ける発想は生まれなかったのでは?まさに猿の腰掛(サルノコシカケ)は奇跡的な命名だといえるでしょう。大きさや幹の強度にもよりますが根本が丈夫な生え方なら実際に腰を掛けることが可能です。

 

命名の面白さだけでなく名が体を表しています。面白い生え方や成長の仕方をするので様々なイメージや連想ができます。ですが案外、猿と結び付けて発想できる人は少ないと考えられます。

だからこそ個性的でユニークな命名となっています。一度見たら忘れられない名前として覚えられるわけです。この名前は日本特有なので海外で直訳して伝えてもなかなか通じません。命名の理由を説明して伝えれば面白がられること請け合いでしょうね。

猿が人の身近な場所にいる日本だからこそかもしれませんね。丁度腰掛けられるキノコもあったことから命名に至っているわけです。

 

そのため、実に日本らしい名前の付け方となっています。本当に猿が腰を掛けたという話は聞きませんが直接的に関係のないキノコと猿を繋げる。

こういった想像のしやすい命名をされたのが面白いところです。なお、さるのこしかけがなぜ縁起物なのかや、その飾り方については下記の記事で詳しく説明しています。

最後に

サルノコシカケについて今回は、紹介してみましたがいかがでしたでしょうか?種類も一種類ではないところもご理解いただけたでしょうか。その見分け方や採取の仕方もいろいろありました。

 

また、これに腰掛けるのが人間ではなく猿という発想も面白いですね。また、食べ方はお茶として煎じて飲むのが簡単なようですね。是非試してみてはいかがでしょうか。さらに、霊芝との違いも載せてみましたが似ていますが種類は別なんです。

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