ミナミヌマエビが白くなる原因
ミナミヌマエビは、比較的丈夫で飼育も容易とされています。
ですが、飼育していると体色が変化することがあります。
ミナミヌマエビの体色の変化で問題になるのは、身体全体が白くなるという状態です。
場合によっては白濁するほど変化することもあります。
白濁(はくだく)してしばらく経過する場合はまず寿命がつきる可能性があります。
この白濁とは、字のごとく白く濁ることを意味します。
その原因はどこにあるのかは、川エビを末永く飼育するうえでも解決するべき課題です。
この点についてはいくつかの原因が考えられます。
ウイルスや寄生虫などの病気や寿命・散乱前にミナミヌマエビのメスが抱卵しているというものです。
ミナミヌマエビが白くなるのはウイルスや寄生虫が原因
ミナミヌマエビは適切な条件下だと二年ほど生存する個体もあります。
やはりそれほど長く生きるわけではありません。
ちらほら没落して底砂で赤い状態で横たわっているなら寿命が到来したものと考えられます。
また、エビの生存にとって有害なウイルスや寄生虫などの可能性があります。
魚であれば魚病の可能性があります。
ですが、魚病がエビ類に伝染するというのはあまりないです。
しかし水槽などの管理下では屋外からエビ類の寄生虫でも持ち込まない限り、あまり心配することはないでしょう。
ミナミヌマエビが白くなるのはストレスが原因
ミナミヌマエビが白濁して亡くなる原因として考えられるのは過度のストレス要因です。
一番注意を払うべきなのは、水槽内の水質悪化によるストレスです。
排泄物などに含まれるアンモニアやそれが分解した硝酸塩など汚れ物質の蓄積はミナミヌマエビにとって非常に強いストレスになります。
フィルターを設置していても、ろ材を定期的に交換するなど水槽内の水質悪化要因は特に警戒して監理する必要があります。
ミナミヌマエビが白くなるのは抱卵が原因
ミナミヌマエビの健康には特に問題はないのに白くなることもあります。
メスは2cmほどのサイズをこすと十分に成熟し産卵可能になります。
そのため抱卵しているとお腹のあたりが白くなることがあります。
これは、単にミナミヌマエビの産卵直前だったと言うこともあります。
抱卵すると白くなる理由としては、本来の状態であれば目立たない腹部も卵を数多く抱えることで起きます。
光の通過度が低くなることで時には白濁するように見えます。
水槽に小さいエビがめだつようであれば、時に白くなっても特に問題はないでしょう。
ミナミヌマエビが白くなるのが病気の場合は伝染はするの
ミナミヌマエビが白くなることは、抱卵しているなどの正常な状態変化の場合があります。
しかし病気の徴候の可能性も否定できません。
仮に白くなるのが病気のサインだった場合、飼主の皆さんにとっては他の固体への伝染のリスクではないでしょうか。
特にミナミヌマエビは水槽内部でも簡単に繁殖します。
飼育を継続しているとどんどん繁殖して、数十体以上になっていることもあります。
伝染する・しないは全滅のリスクとも関係があるので大きな問題ですね。
ですが、白濁自体が伝染することはないです。
ただ、川エビを飼育している方のなかには、熱帯魚やメダカなどと混泳させた状態で飼育している方も多いはずです。
熱帯魚を初めとした魚類を飼育していると色々な病気にかかります。
そのため魚の病気がミナミヌマエビにうつってしまう可能性から先に検討するのが妥当と考えられます。
それでは魚病がエビに移るという事態は果たして起こりえるものなのでしょうか。
白点病
白点病の可能性ですがミナミヌマエビに伝染することはないです。
白点病は魚類を飼育していれば一度は経験するほどにポピュラーな感染症といえます。
魚の全身やひれやえらの周辺など全身にポツポツとした白い発疹のようなものが発生します。
この寄生虫は魚に寄生して栄養分を吸収しています。
白点病にかかるとかゆいためか、
魚は水槽のガラス面や水槽内部に配置した流木などにしきりに身体をこすり付けるような動作をくりかえします。
そのまま治療しないで放置すると栄養分を寄生虫に消費されてしまいます。
それが原因で衰弱していき最終的には亡くなってしまいます。
特に冬場の水温が低下したコンディションで白点病の原因菌は増加します。
感染力も強力で致死性に経過する点では、白点病は熱帯魚などを飼育する上では非常に脅威といえます。
この点は飼育経験の長い方なら分かるかもしれません。
しかし実際のところ白点病がエビ類に伝染するという事態は発生しません。
ミナミヌマエビを含めたエビ類は水質変化に敏感で化学物質への耐性も脆弱です。
魚には害のない濃度での魚尿薬の薬浴もミナミヌマエビにとっては致命的影響があります。
白点病が発生したら病魚は別の水槽で治療してエビ類には薬浴させないことが重要です。
ミナミヌマエビが白くなるときの治し方
ミナミヌマエビが白くなったときに効果的な治し方がないものでしょうか。
飼主のかたにとっては大切なエビの健康に関するものだけに気がかりな問題です。
この問題を検討するときには、白くなるときの原因に応じて対策を検討するのが賢明と言えます。
まずミナミヌマエビのメスが十分成熟して抱卵しているときは、特に問題はありません。
そのままミナミヌマエビが産卵するのをまてば元の透明なコンディションに回復しているはずです。
問題なのは白くなり次々と亡くなっていくような自体に直面したときです。
このとき絶対にしてはいけないのは魚病薬の投入です。
魚病がミナミヌマエビに伝染することはありません。
ですが、エビ特有の寄生虫の類は自然界に存在しています。
特に野外で直接採集してきたような個体を水槽に追加投入すると寄生虫などを持ち込むリスクが高くなります。
釣具専門店で販売されている餌用のエビを水槽に投入するのも同じリスクを抱えています。
身体が白くなってミナミヌマエビがバタバタ死んでいくときは応急措置としてまず死んだエビは迅速に回収します。
死んだ後は赤く変化しているので、容易に見分けることができるはずです。
次に対処するべきなのは、ろ過環境の改善です。
ミナミヌマエビの変調の原因で最も頻度が高いのは水質環境の悪化にあります。
魚類では問題なく飼育できる環境でも注意することです。
エビ類にとっては生存するのが難しい水質に悪化している可能性があります。
例えば60cmほどの水槽に多くのミナミヌマエビを飼育しているのに、ろ過能力が弱い場合です。
フィルターがエアーリフト式の内部式ろ過装置であったり、スポンジフィルター単独などの条件ではろ過能力が不足しているかもしれません。
ろ過能力の高い外部指揮パワーフィルターなどろ過能力が強力なものに変更するのがベターです。
また水質悪化の改善に有効なのは定期的な水替えにあります。
とはいえ水道水では塩素中和剤を使用したり、水温があまりに変動するような事態は避けるべきです。
これでエビ類への水質変化によるストレスを与えないことです。
水かえにより良質な水環境を意地することも出来ます。
アナカリスなどの栽培が容易な水草をうえることも水質改善の上では効果的です。
ミナミヌマエビを飼うのに適切な環境
ミナミヌマエビは日本国内でも以西静岡県より以西の西日本の沼や河川でも生息している淡水エビの一種です。
性格が大人しく餌の残りかすなども食べてくれます。
そのおかげで、水槽などの掃除屋さんとしても人気がありますね。
エビの仲間は魚や、ヤゴなどの天敵が多いです。
自然では水草や立木などが多い環境に好んで生息しています。
そのような性質から水槽で飼育するときも、水草や流木などを配置したレイアウト水槽の中で飼育すると好ましいとされています。
ミナミヌマエビの寿命は1年半ほどで、体長は2~3cmほどとなります。
身体はメスのほうがやや大きいです。
適切な水温は26度前後と一般の熱帯魚やメダカなどが好む温度です。
いくら掃除屋といっても餌不足では栄養不足に陥ります。
なので、沈降式のエビ専用の餌なども与えるのがベターです。
ミナミヌマエビが白くなる原因|まとめ
ミナミヌマエビは飼育していると白く体色が変化することがあります。
白くなる原因としてはメスの固体が抱卵していることで光が通過しにくくなる影響で白く見えるだけの場合があります。
このような事象は生理現象なので特に問題はありません。
しかし弱ったり亡くなってしまう固体が続出するようであれば、除去するべき原因があります。
飼育環境化でミナミヌマエビが罹患する感染症はほとんどないです。
伝染はするのかと問えば、その心配はないということになります。
白くなる原因で最も多いのは水質の悪化です。
治し方としては魚病薬などを使用することは厳禁で、水質環境の改善に努めることが重要です。
外部式ろ過機の導入などフィルターの能力不足の解消があります。
なお、5分の1程度の少量の水かえを週一回欠かさないなど地道な取り組みが改善の近道です。
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