ショウリョウバッタの脱皮の回数は何回?行う理由や時間も調べてみた!

昆虫

ショウリョウバッタの脱皮の回数は何回

 

ショウリョウバッタの脱皮の回数は一般的に一生の間、4回~6回にもなります。

 

卵からかえった幼虫は成虫になるまでの間に何回かの脱皮を繰り返すのが特徴です。

 

十分成長するには柔軟性のあるコンディションにする必要があります。

 

 

なお、バッタの種類の中にはトノサマバッタという昆虫もいます。

 

ショウリョウバッタは、このトノサマバッタと比較すると成長が遅いといわれています。

 

トノサマバッタについては下記のページで詳しく解説しています。

 

 

 

このことからも、時間をじっくりかけながら幼虫から成虫へと成長していくことになります。

 

ちなみに、ショウリョウバッタはオスでは5センチ程度の大きさです。

 

メスは6センチから8センチ程度の大型になるといわれています。

 

ショウリョウバッタの脱皮

 

回数が4~6回と幅があるのはオスとメスでは脱皮の回数が異なるからといわれています。

 

例えば、オスは4回でメスは6回など皮を脱ぐ回数が異なることです。

 

また、ショウリョウバッタには卵が孵化する時期というのもあります。

 

こちらについては下記の記事で詳しく解説しています。

 

 

 

これにより、成長したときのサイズも変わってくることもあります。

 

もちろん、個体の種類により何回になるのか変わることもあります。

 

ショウリョウバッタの場合は主に一生の間に4回~6回の脱皮を繰り返します。

 

ショウリョウバッタの脱皮にかかる時間

 

ショウリョウバッタが皮を脱ぐのに要する時間としては10分前後です。

 

皮を脱いだ後は、しばらくの間は翅(はね)を乾燥させます。

 

そのため翅が乾燥するまでは、体の状態が安定するまでの時間じっとしています。

 

 

そして頃合いを見てショウリョウバッタは動き回るようになります。

 

なお、幼虫のときに日光に当たる時間不足に注意しましょう。

 

これが原因で、ショウリョウバッタが脱皮に失敗することもあります。

 

ショウリョウバッタが脱皮に失敗する原因については下記の記事で詳しく解説しています。

 

 

また、脱皮するときにはその前兆があります。

 

ショウリョウバッタの脱皮の前兆については下記のページで詳しく解説しています。

 

 

日光不足は本来硬くなるはずの皮膚は柔らかいままになってしまいます。

 

そのまま成長が止まってしまうなど日光は実に重要なものです。

 

昆虫の脱皮は最初に分裂により細胞が増えた表皮細胞層およびその上側にある古いクチクラが分離して起きます。

 

ショウリョウバッタの幼虫

 

クチクラとは、簡単に説明すると最外層の細胞表面を覆う層状構造物を意味するものです。

 

昆虫の場合は薄い外側の上クチクラおよび内側の細胞に隣接する厚さがあるクチクラの2層構造を持ちます。

 

つまり、ショウリョウバッタが成長するために古いクチクラを全身同時に脱ぎ捨てるということです。

 

 

4回から6回を繰り返す理由の中には幼虫過程から成虫になるための重要なものといえます。

 

皮を脱ぎ捨てると、表皮細胞層の上側には新しい上クチクラ層が形成されます。

古くなったもの中で下側にあるものは消化吸収されます。

 

代わりに新しい層と表皮層の間には原クチクラ層ができるなどのメカニズムがあります。

 

脱皮が終わると表皮は伸展して昆虫そのもののサイズが多くなります。

 

 

一見、古い皮を脱ぐのでサイズが小さくなるイメージになって来ます。

 

ですが、皮を脱ぐということは体を一回り大きくすることです。

 

ショウリョウバッタの脱皮は、いわゆる成長のための作業であることがわかりますね。

 

ショウリョウバッタの脱皮を行う理由

 

ショウリョウバッタは成長する過程で必ず脱皮を行います。

 

わざわざそれまで身にまとっていたものを、脱ぎ捨てる必要はどこにあるのでしょうか。

 

ショウリョウバッタが脱皮を行う理由は、成虫になるためのものです。

 

 

昆虫の皮膚は真皮(しんぴ)細胞とその外側の堅牢なチクチラ層で形成されています。

 

真皮層は私たち人間のからだにも同様にそなわっています。

 

人間の場合は皮膚の表面は表皮で覆われていて十分伸縮性があります。

 

 

これに引き換え昆虫は堅牢なクチクラ層(外骨格)と真皮層が密接に連続してつながっています。

 

そのままでは十分な伸縮性をもつことが出来ません。

 

成虫となり生殖能力も十分に発達させるにはサイズを大きくしなければいけません。

 

 

そのためには、全身の細胞が成熟することが必要です。

 

外骨格の存在が成長の妨げになる以上、いちどすべて脱ぎ捨てる必要があるわけです。

 

なお、蝶やカブトムシなどのようにサナギの形態にはないです。

 

 

ですが、幼虫から成虫になる不完全変態の過程を経て大きくなるのが特徴です。

 

不完全変態、あまり聞いたことがなくてわからない人も多いのではないでしょうか。

 

これは幼虫のときに既に翅や外部生殖器などの源基となるものが成虫に比較的近い形で存在しているものです。

 

 

それが、脱皮をすることで次第に発達するものを意味します。

 

そのため、ショウリョウバッタが脱皮を繰り返し行います。

 

また、脱皮を行った直後が白い場合や稀に初めから白いままの個体もいます。

 

ショウリョウバッタが白い色がいる理由については下記の記事で詳しくは解説しています。

 

 

幼虫のときにはない成虫の姿に変化させるなどの重要な役割があるわけです。

 

不完全変態に対するものが完全変態になるわけです。

 

 

しかし、完全変態で見ることができる明確な蛹の時期がないのが不完全変態です。

 

ショウリョウバッタにサナギの時期があるのかないのかの詳しい説明は下記の記事にあります。

 

 

原始的な昆虫の多くがこの形態とされます。

 

なお、ショウリョウバッタの飼い方や色、幼虫の餌などについては下記の記事が参考になります。

 

 

 

 

例えば、カゲロウやトンボ、カワゲラやバッタ、ゴキブリやハサミムシ、セミやカメムシなどです。

 

これらの昆虫は、すべて不完全変態による昆虫といわれています。

 

例えば、イナゴなどの場合はその回数は8回と多いです。

 

ショウリョウバッタの脱皮の回数は何回|まとめ

 

ショウリョウバッタの脱皮は4回から6回行われることになります。

 

脱皮を行う理由は古くなった皮をはいで新しい組織を形成させることにあります。

 

また、皮を脱ぐことはショウリョウバッタの成長に繋がるものです。

 

 

なお、オスとメスとでは成虫のサイズそのものが異なります。

 

脱皮を繰り返す回数そのものオスは4回でメスは6回などの違いもあります。

 

脱皮にかかる時間は10分前後など飼育をしないとわからない事実です。

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