トノサマバッタの餌は何
トノサマバッタはバッタの中でも特に有名ですね。
このばったが何を食べて暮らしているのか意外と知らない人も多いです。
しかし、餌(エサ)はトノサマバッタを飼育するためには必要不可欠なものです。
これがないとどんなに環境がよくても生きていく事はできません。
という事でバッタが好んで食べるえさについて紹介します。
まず、代表的なものでは稲やススキといったイネ科の植物が大好きです。
そのため田んぼや畑、草原といった場所で多くバッタをみかけるのだといえます。
稲やススキを与えると大きなあごを動かして美味しそうにムシャムシャと食べてしまいます。
食欲旺盛なバッタなので葉っぱ一枚くらいならあっという間に食べてしまいます。
トノサマバッタの食事の様子を観察するのも楽しいものですよ。
しかし、近所に稲もススキもないという人もいるかと思います。
そういった時は公園などに生えている雑草でも大丈夫です。
しかし場合によっては除草剤などの影響を受けた可能性もあるため注意が必要です。
新鮮な葉っぱを好んで食べるので、枯れたものは与えないように気をつけてくださいね。
また、できるだけ毎日大好きな草を交換してあげるといいでしょう。
また、水分は植物から摂取できるので与える必要はないです。
念のため水に浸したティッシュやスポンジを入れておくといいでしょう。
また、トノサマバッタは主に草食性の昆虫です。
植物の食料がない場合は動物や昆虫の死骸などを食べる事もあります。
なので、同じケースで数匹飼育する際に餌不足になると共食いをしてしまう可能性があるので特に注意が必要です。
複数飼育する場合は十分な餌(エサ)を与えるようにしましょう。
トノサマバッタの餌を探すときの注意点
トノサマバッタの餌(エサ)となる草を取りに行く場合は、いくつかの注意点があります。
田んぼや公園、空き地に畑といった場所がら蚊などが生息している事が多いです。
虫刺されの対策として虫除けのスプレーやクリームを体に塗布して行く事をおすすめします。
場所によってはスズメバチのような危険な蜂に襲われることもあります。
餌(エサ)を採りに行くときはしっかりと対策していくことをおすすめします。
スズメバチの毒針の危険性ついて下記のページで詳しく紹介してみましたので参考にしてください。
また、ヘビのような危険な昆虫や動物がいる可能性もあるので充分に注意してください。
万が一襲われた時には適切な処置を行い、すぐに病院へ行くようにしてくださいね。
トノサマバッタの採集の仕方
トノサマバッタを飼育するにはまず捕まえなければなりません。
バッタは日当たりの良い草原や公園に空き地、大好物であるイネ科の植物がある田んぼや畑に生息しています。
緑や茶色など草むらの色に同化しやすいので、注意深く観察して探してみてください。
トノサマバッタを見つけたらいざ採集となります。
そこで、子供も大人もできる簡単なとり方を紹介します。
ばったの取り方のポイントは前から捕まえることです。
でも、ついつい背中を掴んでしまいたくなりますね。
ですがバッタは前方向にだけ進むので逃げられやすくなります。
前にぴょんぴょん飛び跳ねるところを前方から捕獲しましょう。
また、虫取り網や帽子があるとさらに捕まえやすくなるのでホームセンターなどで網を購入しておくと便利ですね。
このように前にしか進めないバッタの性質を把握して利用します。
後ろからそっと近づきバッタの前に網や帽子を覆い被せるようにします。
動きが活発なバッタは一回のジャンプでかなりの距離を飛行します。
いずれは、必ず着地するので着地点を見極めて先回りし確保するといいですよ。
実はこの他にもトノサマバッタのオスがメスの背中に飛び乗るという習性を利用した面白い採集の仕方があります。
それは手や網などで捕まえるのではなく「釣る」という方法です。
用意するものは竹竿とたこ糸、そして餌と魚釣りで実際に使うものばかりです。
この場合、餌(エサ)はトノサマバッタの食料である草ではなくメスのバッタに見立てたものです。
まずは、竹竿にたこ糸をくくりその先に餌をくくりつけます。
テープなどを使い貼り付けてもいいでしょう。
これで採集の準備は完了です!
トノサマバッタを見つけたら視界に入るように餌を落とし手前に少しずつ引きます。
するとオスであれば餌に飛び乗るので、すかさず網で捕獲します。
効率を考えると単純に網で捕まえた方が早いです。
ちょっと変わった捕獲方法を試してみたい人は挑戦してみてください。
なお、トノサマバッタの生息する場所はたくさんの草が生えているところが多いですよ。
さらに暑い日の日中は熱中症にも注意が必要です。
帽子を被り、しっかり水分補給する事も忘れないようにしてください。
トノサマバッタの飼い方
トノサマバッタを採集したらいよいよ飼育ですね。
折角捕まえたものですし小さくても大切な命なのでできるだけ長く飼ってあげたいですよね。
という事で上手な飼い方を紹介したいと思います。
飼育するにはいくつか準備するものがあります。
まずは飼育ケース、ここにバッタを入れて大切に飼育しましょう。
続いて土ですが土は必ず必要というものではありません。
しかしバッタは草が多く生えた場所に生息しています。極力その場所に近づけた環境作りをしてあげるのが望ましいです。
その為にも土があった方がいいです。トノサマバッタは土の中に卵を産むので産卵や繁殖も視野に入れて飼育するのであれば必要不可欠になります。
ただ、土は掃除の手間にもなるので入れる入れないは状況に応じて判断してくださいね。
昆虫用の土が売っているのでこれを利用してみてもいいと思います。
ちなみに土を入れた場合は乾燥しないように水分の補給が必要になるので霧吹きがあれば便利です。
日常的なお世話の方法としては餌(エサ)やりと掃除が中心になります。
糞(ふん)をしたら、こまめに取り除き掃除を欠かさずにしてあげるといいです。
また、トノサマバッタはとてもたくさん草を食べるので多めに用意してあげるといいでしょう。
草は理想としては毎日交換した方がいいです。草の場合一週間程度なら食べられる状態を維持できます。
それでも極力新鮮な餌を与えるために三日に一度くらいを交換の目安にするといいでしょう。
トノサマバッタの飼い方で特に注意する事。
極端に暑すぎる場所に長時間放置しておくと気温の上昇で弱ってしまいます。
なので直射日光が当たる場所は、避けて適度に風通しがある場所で飼うようにしてください。
ただし、幼虫や成虫の状態で越冬する事はできないです。
卵の状態であれば冬場の低温期を経る事が孵化の条件となります。
成虫や幼虫のバッタとは別の環境を準備して越冬して孵化をさせるようにしましょう。
もし越冬させたい場合は気温を安定させるためにパネルヒーターなどを使い加温してあげてください。
は虫類用に売られているヒーターが使い勝手もいいでしょう。
なお室内で飼う場合、蚊取り線香に注意してください。
人には害がほとんどないのですが蚊を退治するだけあって昆虫には害があります。
蚊取り線香による昆虫への害ついて下記のページで詳しく紹介してますので是非参考にしてみてくださいね。
このように人の生活に必用となる物が飼ってる昆虫や小動物に害になることもあります。
そのため家でトノサマバッタを飼育している場合も注意が必要です。
トノサマバッタの飼育ケースの選び方
トノサマバッタを飼育するために必要なものとして最も重要なのが飼育ケースです。
これがなければ放し飼い状態になってしまいます。
サイズに合ったケースの選び方を紹介しますので参考にしてみてくださいね。
トノサマバッタはバッタの中でも大型の部類に入ります。
それに伴いジャンプ力が高いのも特徴です。
また、トノサマバッタは本来は自然の中で自由に飛び回る生き物です。
こういった事からもできるだけ大きめの飼育ケースを用意するようにしましょう。
大きめのものを選ぶ事でバッタが飛び上がった時に羽や頭をぶつけケガしてしまうのを防ぐ事もできます。
素材はガラスのものよりプラスチック製がいいでしょう。
保温性に優れていますし軽いので掃除や持ち運びをするさいに取り扱いがしやすいからです。
なお、密閉されていると空気がこもってしまうので通気口がある蓋がついているものを選びましょう。
トノサマバッタが逃げ出さないように網目のような小さめの穴が開いてるものです。
なおかつしっかりと蓋を閉める事ができるものがいいでしょう。
大型の飼育ケースとなると販売している所も限られてくると思います。
そんな時はホームセンターへ行って調べてみましょう。
様々な昆虫用の飼育ケースが置いてあります。
飼育に必要な他の用具も一緒に揃える事ができるので便利です。
その他にも昆虫や、は虫類なども扱っている大型のペットショップで取り扱っている場合もあります。
近くに該当のお店があるようであれば実際に赴いて(おもむいて)手に取って選んでみましょう。
中には持ち帰るのが大変なので気軽に手に入れたい行ってなかったら嫌だという人もいるでしょう。
そういった時にはネットの通販で手に入れる方法もあります。
この場合は実際の大きさなどを目で見て確認する事ができないです。
しっかりとサイトに記載されているサイズや素材、デザインなどを確認してから購入するのがいいでしょう。
トノサマバッタ用の飼育ケースを置く場所も当然ながら必要です。
また、大きな飼育ケースを購入してから慌てて場所を作るのは大変です。
あらかじめスペースを確保しておくのがいいと思います。
比較的スペースが空きやすく多少汚れても気になりにくい下駄箱の上などがおすすめです。
トノサマバッタの生態
トノサマバッタはバッタの中でも大きめの部類で北海道から沖縄まで生息しています。
このため、日本各地の草むらや田んぼなどで見かける事ができます。
バッタの中では、最も一般的な種類のほうです。寿命は早くて三ヶ月、長くて一年程度となります。
体長は5cm程度と大型で色や模様が派手で殿様に見えるから名付けられたという説もあります。
トノサマバッタは、昆虫の中でも基本的に草食性です。
生きた餌(エサ)しか食べない肉食性の昆虫に比べ飼育しやすいのも人気のポイントといえそうです。
また、トノサマバッタには幼虫期に周囲にあまり仲間がおらず基本的に一匹で活動しています。
そのため用心深い性格になる孤独層という種類と幼虫期にたくさんの仲間と過ごす群生相の二種類に大きく分けられます。
孤独層は緑色で比較的大人しく捕まえやすいです。
また群生相のほうは、攻撃的でより大食漢となります。
こちらは、茶色で前翅が長いため飛翔能力に長けています。
このように同じトノサマバッタでも色や能力にも違いがあるようです。
そのため、観察する楽しみが大きい昆虫でもありますね。
主な活動時期は6月から11月といった夏から秋にかけてです。
夏休みに虫取り網片手に子供達と一緒に探しに出かけてみるのもいいですね。
これは、親子のコミュニケーションを図ったりするのにおすすめです。
また子供の情操教育の一環として、また大人の趣味の一つとしてもおすすめできます。
テーマとしてトノサマバッタの飼育日記をつけたり、夏休みの自由研究としてもおすすめです。
トノサマバッタの餌は何?|まとめ
トノサマバッタを身近に生息していて捕まえやすく餌(エサ)も草食性なので飼育もしやすいバッタです。
そして環境によって外見や性格が違うので観察する楽しみがある昆虫といえます。
あの仮面ヒーローのモチーフにもなっているだけあってバッタの中では一番人気があるといってもいいでしょう。
生き物を飼育するのは責任もありますしハードルが高い事と思われる人も多いと思います。
でも飼育が簡単な部類となるトノサマバッタなら初心者のでも簡単に飼えるのではないでしょうか。
特に昆虫などの生き物と触れる機会が少なくなった子供に生き物にふれあう楽しさを教えるには、ちょうどいいと思います。
子供が様々な経験を積んでいく中でトノサマバッタの飼育は、一つの経験として素敵な思い出作りになりますね。
トノサマバッタに限らずバッタの飼い方や餌(エサ)、寿命については殆どの種類に共通する点も多いです。
ショウリョウバッタにも当てはまる共通点もたくさんあります。
もしかしたら将来の役に立つ事があるかもしれません。
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