プランターの朝顔(アサガオ)の育て方
朝顔(アサガオ)の育て方ですが、3種類の方法があります。
それが地面に直接植える(露地植え)・6号以上の鉢に植える・プランターに植えるというものです。
発芽して成長すると周囲の壁や棒などに蔓(ツル)を絡ませて支えながら上に向かって成長するという性質があります。
朝顔(あさがお)の原産地は熱帯から亜熱帯地域の暖かい地域で太陽光を好みます。
このため、栽培する場合には日光があたる明るい場所を選ぶことが大切です。
開花が始まると、10月初旬頃まで花を咲かせるでしょう。
あさがおの葉が生い茂ることで、直射日光を遮ってくれます。
一般家庭で朝顔(アサガオ)を育てる場合はプランターを使う方法がおすすめです。
庭がなくてもマンションのベランダなどでも簡単に育てることができるからです。
上手に育てると蔓が伸びて「緑のカーテン」を作ることができ、夏の直射日光を遮ることができるでしょう。
プランターの朝顔(アサガオ)を育てるのに必要な物
使用するプランターのサイズですが、横65cm×縦22×深さ18.5cm(15Lサイズ)くらいが最適です。
朝顔(アサガオ)を育てる場合は、種まきの時期までに必要な物を揃えておく必要があります。
栽培に必要な物は、横長プランター・蔓を支える支柱またはネット・土・肥料・種子・日光があたる場所です。
曜白アサガオ・西洋アサガオ・ノアサガオ、などを選ぶと茎が伸びて高い場所まで日光を遮ってくれるでしょう。
朝顔(アサガオ)は基本的に通気性・排水性の良い土を好む植物です。
なので、水はけの良い環境を整えるようにしましょう。
ホームセンターや園芸用品店などで販売されている草花用培養土を使用することができます。
ただし、中には水はけが悪い製品もあります。
水はけが悪いようであれば、堆肥・腐葉土・川砂を加えることで水はけを良くすることができます。
園芸用の土を購入しなくても、自分でブレンドして土を作る方法もあります。
赤玉土と腐葉土を使う場合は、それぞれ6:4の割合で混ぜるようにしましょう。
朝顔(アサガオ) は酸性土に弱い植物です。
そのため、栽培をする際は苦土石灰(くどせっかい)を施すなどして中和しておくようにしましょう。
石灰などを使用して酸性土を中和する場合は、土に混ぜてから2週間ほど寝かせておくことが大切です。
美しい朝顔(アサガオ)の花を楽しむためには、茎を支える支柱またはネットを設置して蔓を這わせるようにすることが大切です。
支柱がないと茎を支えることができず、地面を這うように茎が伸びてしまうからです。
種をまいて発芽させる頃は支柱を立てる必要がありません。
ある程度伸びてきたら支柱を立てるようにします。
朝顔(アサガオ) は、発芽するとすぐに茎が伸びてしまいます。
そのため、種をまくよりも前に支柱やネットを準備しておくことが大切です。
発芽して茎が伸び始めたら、蔓(つる)を誘引するようにプランターに支柱を立てるようにしましょう。
茎を高い場所まで伸ばしたい場合は、丈夫で支柱を合掌型に組むと高さを稼ぐことができます。
支柱やネットは園芸用品店やホームセンターなどで販売されています。
これらもプランターと一緒に購入しておくと良いでしょう。
ちなみに上手に栽培して成長させて支柱に蔓(つる)を誘導してやると草丈は1~3mほどの高さになります。
一戸建て住宅の南側の縁側などで栽培すれば夏の暑い時期に伸びた蔓と葉が「緑のカーテン」のようになって日光を遮ってくれるでしょう。
プランターの朝顔(アサガオ)の種まき
プランター・土・支柱・種子を準備したら種まきをします。
種まきをする場合は発芽しやすい気温の時期つまり、発芽適温を選ぶことが大切です。
朝顔(アサガオ)の発芽適温は20~25℃くらいです。
日本であれば気持ちよく過ごせる春から初夏の時期となりますね。
この植物は熱帯地方などの暖かい地域が原産地なので気温が低すぎると発芽しません。
地方によって時期に違いがありますが、種から栽培する場合は5~6月頃から始めることができます。
朝顔(アサガオ)の種まきをする際の注意点ですが、種は厚い皮に覆われているのでそのままでは発芽しにくい場合があります。
発芽しやすくさせるためには一晩水に浸けて皮を柔らかくします。
また、種の表面に少し傷をつけてから巻くようにしましょう。
この場合、種子に「発芽処理済」などと記されています。
発芽処理が施された種子を購入した場合は、そのまま土にまけばすぐに発芽します。
朝顔(アサガオ)の種まきの仕方ですが、プランターや鉢などに直接まく「直まき」があります。
それと、ポリポットで発芽させてから植え替えをする「鉢まき」の2種類があります。
発芽環境に応じて、「直まき」と「鉢まき」のいずれかを選択することができます。
朝顔(アサガオ)の種は基本的に太陽光を好む植物です。
しかし、発芽させる際は強い光があると発芽しにくい「嫌光性」を示します。
プランターに直まきをする場合は、発芽させる段階で日光を遮るようにすることも大切です。
種まきの仕方ですが、指で土に穴を開けて2~3個の種をまく点まきが基本です。
12Lタイプの横長プランターに種をまく場合は、等間隔に3箇所に種をまくか発芽後の苗を植えるようにします。
プランターの朝顔(アサガオ)の水やりの仕方
あさがおの種をまいた後は軽く土をかけて、水やりをして土が乾くことがないように注意しましょう。
順調にいけば、種をまいてから1週間ほどで発芽して双葉が出てきます。
ある程度の数の芽が出たら丈夫なもの以外を間引きします。
直まきをして発芽して茎が出てきたら水やりを続けて支柱に蔓を誘導しながら成長させるようにします。
鉢巻きをした場合は、発芽して本葉が3~4枚くらいに成長した頃にプランターに植え替えをして定植させます。
植え替えをする場合は、根鉢を崩さないように注意しましょう。
なお、プランターなどに植え替えをしたら、たっぷりと水やりをします。
水やりの時間や回数ですが、基本的に土が乾かないようにすることが大切です。
プランターや鉢上の場合は、朝~午前中の時間に1日1回たっぷりと水やりをします。
水やりの量ですが、鉢の底から水が水であふれる程度です。
ただし7月以降は朝に水やりをしても夕方までに土が乾いてしまうことがあります。
日中に土がカラカラに乾いてしまう場合は、夕方にもたっぷりと水やりをするようにします。
真夏の時期は屋外に置いたホースやジョウロが日光で熱くなっていることがあるので、夕方に水やりをする際は注意しましょう。
土の部分だけでなく、葉や茎の部分も水をかけておくことができます。
朝顔(アサガオ)を育てる時は、病虫害を防ぐために毎日観察をしたり水やりを欠かさないことが大切です。
夏の時期に乾燥状態が続くと、ホコリダニやハダニが繁殖して虫害が発生する恐れがあります。
これらの虫が発生した場合には、葉裏に強めのシャワーをかけて虫を駆除しましょう。
虫害の発生を防ぐためにも、土を乾燥させないように毎日の水やりを続けることが大切です。
ある程度の長さまで茎が伸びてきたら土が乾かないように注意をしましょう。
茎の近くに支柱やネットがあれば蔓が巻き付いて茎が自然に上に伸びるので、日があたる場所で成長させましょう。
多くの葉を出させて「緑のカーテン」にしたい場合は本葉が5~7枚くらいになった頃に先端の芽を摘んで(摘心)腋芽を出させることです。
こうして、多くの枝を出させてネットなどに這わせる方法があります。
ちなみに朝顔(アサガオ)の蔓は決まった方向に傾く習性があります。
そのため、蔓が傾いた向きに支柱やネットを設置してやると良いでしょう。
朝顔が成長を始めたら毎朝欠かさずにたっぷり水やりをすれば自然に茎が伸びます。
しかし、必要に応じて剪定をする必要があります。
成長期であれば枝を増やす為の摘心を行います。
しかし、ある程度の大きさに成長したあとは全体の形を整えるための「切り戻し」をします。
茎が伸びすぎたり傷んでしまった場合には、不必要な茎を取り除いて形を整えるようにしましょう。
プランターの朝顔(アサガオ)の肥料のやり方
朝顔(アサガオ)は発芽後に短期間で成長するので、成長期には肥料をたっぷり与えることが大切です。
一般的に植物に与える肥料に含まれる主な成分は、チッソ・リン酸・カリの3種類です。
市販の肥料にはこれらの成分が一定の比率になるように配合されています。
なお、草花用であればリン酸分が多めに配合されています。
これらの成分の配合割合はパッケージなどに記されています。
園芸店やホームセンターで購入する際にこれを参考にすると良いでしょう。
種まきをした後に発芽して植え替えをするする段階では、ゆっくりと効く「緩効性肥料」を与えることがポイントです。
種まきの前に元肥をしますが、発芽後に3週間くらいまで効力を発揮します。
元肥の効力が切れるよりも少し前に追肥をする必要があります。
追肥のやり方ですが、製品の説明書をよく読んで使用することが大切です。
ただし必要以上に追肥をすると根が腐ってしまうことがあるので、与えすぎに注意を払う必要があります。
プランターに植えた朝顔(アサガオ)に市販の液肥を使用する場合は、約1000倍に希釈したものを使用します。
これを月に2~3回(7~10日に1回くらいの頻度)ほどを与えるようにしましょう。
置き肥であれば株のすぐ近くに置かないようにしましょう。
こうして株から少し離れた葉先の下辺りの土の中に半分ほど埋める形で与えます。
置き肥をする頻度ですが、1ヶ月あたり1回を目安にします。
追肥の手間を省きたい方であれば、効力の持続時間の長い置き肥を使用することができるでしょう。
朝顔(アサガオ)をプランターで育てる場合は毎日たっぷりを水を与える必要があります。
ただし、追肥は必須条件という訳ではありません。
毎日水やりをする時に葉や花を観察してみて必要であれば肥料を追加するといったイメージです。
追肥をおこなう目安ですが、水やりをしていて葉や花の発色が悪かったり花の数が減った症状が出たら栄養が不足しているサインです。
葉や花が衰えてきたら、各製品ごとに決められた量・頻度・方法で追肥をするようにすると良いでしょう。
プランターの朝顔(アサガオ)の育て方|まとめ
朝顔(アサガオ)は比較的簡単に栽培することができる園芸植物です。
なので、夏の時期に気温が高くなる地方でも育てることができます。
種まきや水やりの方法もシンプルなので、園芸初心者にもおすすめです。
朝顔(アサガオ)を一般家庭で育てる場合はプランターがおすすめです。
園芸店などで販売されている支柱やネットを組み合わせるようにしましょう。
朝顔(アサガオ)の育て方の基本は毎日欠かさずにたっぷりと水やりをすることです。
こうして土を乾燥させないようにすることが大切です。
常にプランターの土が湿った状態にすることで、虫害を防ぐことができるからです。
種まきの前や発芽後に肥料を与える必要があります。
しかし、ある程度の大きさに成長した後は必要に応じて追肥をすることができます。
朝顔はヒルガオ科サツマイモ属の一年性植物です。
日本では奈良時代に遣唐使が薬に使うために種子を持ち込んでから国内で栽培が始まりました。
成長すると円錐形をした花を咲かせるようになり、紫色や赤紫の花を楽しむことができます。
江戸時代になると花が観賞用植物として品種改良が行われるようになり、多くの種類が生み出されています。
現在も朝顔(アサガオ)は観賞用として人気があります。
栽培方法が比較的簡単なことから小学生向けの教材にも用いられています。
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