さざんか(山茶花)の由来ってご存知でしょうか?

 

 

この花の英語名は日本とも大きく関わっています。

 

それが、英語のスペルや読み方にもつながってきます。

 

また、山茶花という漢字は当て字なのかそうではないのか?

 

さらに、よく似た花として挙げられることが多い椿との違いあるのでしょうか。

 

このさざんか(山茶花)の様々な疑問についてここで詳しく解説していきますね。

 

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さざんか(山茶花)の由来

ツバキ科の植物のさざんか(山茶花)ですが、中国でツバキ科の木を山茶と書きます。

 

 

そのことから、この花を山茶花と呼ぶようになったことが由来とされます。

 

山茶は葉がお茶になることにより、山に生えている茶の木のことを意味します。

 

日本においては、中世時代の書物には既に、さざんか(山茶花)という言葉が出てきています。

 

日本語は現代と中世でかなり発音が異なります。

 

しかし、さざんか(山茶花)に限れば今と殆ど同じです。

 

具体的には『サンザクヮ』、あるいは『サンサクヮ』といったところです。

 

 

江戸時代の中期頃から現在のさざんか(山茶花)になりました。

 

古くは漢語でツバキと同じ意味で用いられていました。

 

そのため、古い辞書だとはツバキと呼ばれる木の花と解説されています。

 

しかし現在は、誰もが知る常緑小高木(じょうりょくこうぼく)です。

 

山地に自生したり観賞用として親しまれる植物を指します。

 

つまり、中国語が由来のルーツにあって、今の呼び方に変化したわけです。

 

 

山茶は字面の通り、さざんかは山茶を指す言葉で、ツバキ科全般が対象となっています。

 

その木の花ということで、山茶花と表記されるようになりました。

 

元々は『さんさか』と呼ぶのが本来に近いです。

 

さざんかに訛って(なまって)変化しただけでなく、ツバキ科ツバキ属の植物と定義が定まっています。

 

日本ではツバキ科全般を指す言葉ではなくなりました。

 

こうして『さんさか』とも呼ばれなくなっていきました。

 

いまは、この訛った(なまった)さざんかの方が定着した形です。

 

 

いずれにしても、由来元の中国がツバキ科の木を山茶と表記したことからきています。

 

それが、山茶花という言葉が生まれた理由です。

 

日本でおなじみのツバキとは、植物の種類が違います。

 

そこがまた面白いところだといえるでしょう。

 

このように、由来が分かれば歴史が見えてきますし変化を知ると理解が深まります。

 

普段何気なく目にする花にも、こういった言葉の生まれや背景があります。

 

興味を持ったり理解しようとすることは大切ですね。

 

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さざんか(山茶花)の英語名と呼び方

さざんか(山茶花)は英語による呼び名は、英名でもsasanqua(サザンカ)となります。

 

 

当時の長崎の出島よりヨーロッパにさざんか(山茶花)の花が広がっていきました。

 

これは、江戸時代に長崎の出島にあるオランダ商館にやってきた一人の医師がきっかけとなります。

 

その医師の名前は、ツンベルクといいサザンカをたいへん気に入ったためです。

 

その後、自国であるヨーロッパにさざんか(山茶花)を持ち帰ったことから浸透しました。

 

 

このときに名前もそのままヨーロッパに広めたことからSazanqua(さざんか)となりました。

 

しかも、学名も同じくCamellia sasanqua(カメリア・サザンカ)になります。

 

この『Camellia』は、17世紀のチェコスロバキアの宣教師だったKamell(カメル)の名前からきています。

 

さざんか(山茶花)の漢字は当て字?

さざんか(山茶花)は一見すると当て字に見えますが、実は慣用読みと見るのが正解です。

 

 

慣用読みとは正しい読み方ではないものです。

 

ですが一般的に広まり習慣的に用いられている読み方のことです。

 

一方、当て字は音読みや訓読みを本来の意味と関係なく、読み方に近い漢字を当てはめたものです。

 

さんさかが訛り(なまり)、さざんかになり、定着したのが当て字ではなく慣用読みの理由です。

 

当て字ではないのは少々意外ですね。

 

さざんか(山茶花)の語源や移り変わりを理解できれば、違和感よりも納得感が得られるでしょう。

 

元々由来元の中国語が既に山茶花表記となっていました。

 

 

このため、わざわざ日本で漢字を当てる必要はなかったわけです。

 

このような言葉は他にもあります。

 

日本に伝わってきてから読み方が変わり、慣用読みになったものも少なくないです。

 

時には意味が変わることも珍しくないです。

 

やはり言葉というものは、生き物で変化するのだと分かります。

 

さざんか(山茶花)については、ツバキ科を指す本来の意味は変わりません。

 

なので、日本では特定の植物の名前になりました。

 

 

読み方は変わってはいますが、漢字そのものは伝わってきた中国語から変化なしです。

 

理由は日本でも使われている漢字で、字面から意味が理解できることからです。

 

そこで、変える必要がなかったものと思われます。

 

日本では中世時代から山茶花の表記を使っていました。

 

このため、もっと前に中国で生まれ、そして日本に伝わったと考えられます。

 

少なくとも数百年の歴史がある言葉です。

 

 

このようにして長年親しまれたり愛されてきたといえます。

 

現代においては日本全国で愛されている花ですし童謡や歌の歌詞にも度々登場します。

 

また、市や町の花に指定している自治体も多いです。

 

それだけ馴染み深く、親しみを感じやすい植物だといえるでしょう。

 

表記が変えられなかったのも、変える必要性を感じないくらいに人々の間で定着したからに違いないです。

 

色鮮やかで観賞に適している花で、お茶のイメージは湧きにくいです。

 

それでもこの花は魅力的ですね。

 

さざんか(山茶花)と椿(つばき)の違い

さざんか(山茶花)はツバキ科の花ですが、いわゆる椿(つばき)とは似ているようで違いがあります。

 

 

上の写真は椿ですが、確かに木の形は類似しています。

 

しかし特徴の違いを理解することで、見分けられるようになります。

 

見分け方のポイントとして、花が散る時にどのように落ちるかが挙げられます。

 

さざんか(山茶花)の花は花びらが散る形で、寿命を終えて咲き終えるのが特徴です。

 

 

一方の椿は、花びらではなく花首から落ちるので、ここが見分けやすいポイントとなります。

 

椿は首から落ちるので、武士の間で縁起が悪いとされていました。

 

そう覚えておけば、さざんか(山茶花)との違いの見分け方が楽に理解できます。

 

実は開花時期も異なり、さざんか(山茶花)は10月~12月頃に花を咲かせます。

 

 

これに対し、椿は12月~4月までと季節に差が生じます。

 

さざんか(山茶花)は冬まで、椿は春までです。

 

そのため、これらの花が同時に開花するのは精々12月いっぱいです。

 

勿論、品種や栽培地域によってズレは起こるので、あくまでも目安の1つと理解しておくのが懸命でしょう。

 

花の形にも違いはあって、さざんか(山茶花)は比較すると花びらが薄く平面的な印象を覚えます。

 

 

逆に椿は厚みと立体感を兼ね備え、筒状に花を開くのがポイントです。

 

 

細かく見れば葉にも差はあります。

 

さざんかは中央の葉脈に黒みが感じられ、ツバキにはこの葉脈の黒さがないです。

 

葉全体の葉脈の密度も、輪郭を形取るギザギザ感も異なります。

 

また、さざんかの葉には葉脈にがあります。

 

ツバキの葉は、さざんか(山茶花)に比べ、ツルッとしています。

 

差を知っている人なら目隠しをして手触りで当てられるでしょう。

 

 

それくらい各部に差が存在します。

 

なので、ツバキそのものとツバキ科のさざんかを見分けるのは簡単です。

 

特徴がもし1つだけだったり差が小さいと分かりにくいかもしれません。

 

しかし、これだけに特徴があれば誰でも差が捉えられるようになってきます。

 

直接比較することができれば、もっと簡単に見分けられますね。

さざんか(山茶花)の花言葉

さざんか(山茶花)につけられている花言葉は、『困難に打ち勝つ』『ひたむき』などです。

 

 

これらはさざんか(山茶花)全体を表すもので、色の違いに関係なく共通しています。

 

前向きな言葉ですから、挫けそうな時に勇気をもらうことができるでしょう。

 

なお、さざんか(山茶花)には共通する言葉とは別に、色ごとに異なる言葉や意味が持たせられています。

 

これは、この花に限らず良くあることです。

 

花によっては、色違いでイメージが全く変化するケースも珍しくないです。

 

 

当然ながら、花を見て受ける印象や言葉の解釈も人それぞれです。

 

絶対的にこれが正しい正解というものはないです。

 

一見してネガティブに思えても、見る人が違えば解釈が変化します。

 

人によっては180°異なるイメージを頭に思い描くこともあり得ます。

 

 

元はのみのさざんか(山茶花)でしたが江戸時代に庭木の一つとして品種改良が加えられました。

 

 

そして、赤やピンクといった種類のさざんか(山茶花)が登場しました。

白いさざんか(山茶花)の花言葉

白いさざんか(山茶花)は『愛嬌』、そして『あなたは愛を退ける』の2つです。

 

 

このどちらも考えさせられる花言葉ですね。

 

白いさざんか(山茶花)はポジティブさと共に、影がある印象を与えます。

 

このため対象的に多少ネガティブな印象を強めます。

 

大切な人に思いが伝わらないのではないか、といった解釈ができそうですね。

赤いさざんか(山茶花)の花言葉

赤いさざんか(山茶花)は更に『謙譲』『あなたが最も美しい』という花言葉も持ちます。

 

 

また、自分が一歩引いて相手を立てる、そのようなイメージを思い浮かべることができます。

 

このように赤いさざんか(山茶花)はどちらも綺麗な言葉です。

 

花言葉の愛嬌は可愛らしいですね。

ピンク(桃色)のさざんか(山茶花)の花言葉

ピンクのさざんか(山茶花)は『永遠の愛』です。

 

 

これは、優しい色合いから容易に連想できる花言葉だといえます。

 

人によっては少々重く受け取られるかも知れません。

 

しかし、大切な人に向ける言葉の花という意味では、納得させるだけの説得力を感じさせます。

 

ピンクのさざんか(山茶花)には永遠の愛の一言だけです。

 

 

このため、シンプルかつ固まったイメージが印象づけられます。

 

共通の困難に打ち勝つ、ひたむきという言葉は強くポジティブです。

 

冬に寒さに負けず花を咲かせる様子を見れば、その意味を理解したり勇気が湧いてくるでしょう。

結び

さざんか(山茶花)の由来についての記事はいかがでしたでしょうか?

 

 

英語名と読み方、漢字は当て字なのか、椿との違いなどもお分かりいただけたら光栄です。

 

ここではこれまでの内容の要約を載せていきます。

 

さざんか(山茶花)の由来は中国語です。

 

ツバキ科の木を山茶と書いたことから、その花を山茶花と表記するようになっています。

 

英語名と読み方はSasanquaとサザンカで、日本語のさざんかに近い表記です。

 

このように日本語から英語になっているのでそのまま読めるスペルでもあります。

 

さざんか(山茶花)は、『さんさか』が元々の呼び方です。

 

発音は『サンザクヮ』や『サンサクヮ』に近かったとされます。

 

山茶花の漢字は当て字ではなく慣用読みです。

 

それが、元の発音が訛り現在のさざんかになったものです。

 

椿との違いは主に花の落ち方や開花時期です。

 

特に、開花時期はさざんか(山茶花)は秋冬と椿は冬春に分けられます。

 

 

品種と地域でズレは起こるとしても、やはり決定的な違いはあるわけです。

 

また、葉脈の中央や輪郭のギザギザ、葉の表面に生えている毛などで見分けられます。

 

中国語の山茶花は、お茶になる葉を咲かせる植物が元になった言葉です。

 

日本においてお茶として楽しむことはまずなく、現代ではは完全に観賞用です。

 

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