ユキウサギ(雪ウサギ)の足(脚)が長い理由とはなんなのでしょう?

 

そこには生息地天敵が大きくかかわってくるようです。

 

生息地や生態と天敵を知ることで、その理解が深まったり親しみを感じやすくなります。

 

一般的には名前の通り雪のように白く、足の長い種として知られています。

 

しかし、それ以上のことを知る人は限られます。

 

ユキウサギの特徴を知って理解を深めることで、好きになったり会話の引き出しを増やすこともできます。

 

いずれにしても、何処に棲んでいてどのような暮らしをしているか、それが分かるとユキウサギのイメージが膨らみますね。

 

この記事では、ユキウサギ(雪ウサギ)の足が長い理由や生息地、生態、天敵も詳しく解説していきます。




ユキウサギ(雪ウサギ)の足が長い理由

 

ユキウサギ(雪ウサギ)の足(脚)が長いのは、雪がある場所でも埋もれずに歩けるように進化したと考えるのが理由として妥当です。

 

かつて亜種と考えられ、現在は別種に位置づけられているホッキョクウサギも、ユキウサギと同様に長いです。

 

降雪する寒冷地で生きる動物の多くは、足が長いという共通点を持ちます。

 

やはり雪の上で生きる為にそうなったと理解すると腑に落ちます。

 

座っている姿はまるまるとしてウサギらしいですが、4本足で立ち上がると別の生き物に見えることすらあります。

耳の状態にもよりますが、一見すると立っているユキウサギ(雪ウサギ)はウサギに見えないです。

 

足が短く重心の低いウサギに見慣れている日本人にとって、ユキウサギの姿はちょっとしたカルチャーショックとなるでしょう。

 

とはいえ、ウサギに見えない姿もそれはそれで可愛らしいですし、見慣れてくればアリと思えるはずです。

 

もう1つの理由はより速く走る為で、天敵から逃げるのに進化した姿だと思われます。

 

脚力があってトップスピードは自動車並ともいわれていますから、速く走ることができるのは確かです。

 

仮にもし、学校の飼育小屋にいるようなウサギがユキウサギ(雪ウサギ)の生息地で生き延びようとしても、体が埋もれて身動きが取れなくなるでしょう。

 

 

これでは天敵に追いつかれてしまいますし、体力や体温を消耗するばかりで力尽きるのは時間の問題です。

 

時間に余裕があれば次第に適応できるかもしれませんが、体の作りを急に変えることはできません。

 

ウサギはウサギでもユキウサギ(雪ウサギ)はその点は別物と捉えるべきです。

 

勿論、顔や耳を見ればウサギですが立った姿や素早さ、警戒心の強さは人の生活圏で棲む種類とはかなり違います。

 

改めて考えると、積雪量が多い場所でも埋もれないことや素早く走り回れる重要性を念頭に置けば、足が長い理由にすんなり納得できます。

 

合理的と言い換えることもできますし、必然的な進化とも表現できます。

 

一見して見慣れない姿に違和感を覚えるとしてもなるべくしてなった姿だといえるでしょう。

 

 

車でも寒冷地仕様は車高を高くしている車種もあります。

 

雪に触れたり埋もれないように底面が通常仕様よりもリフトアップされますよね、あれと似てるかもしれませんね。

 

雪に埋もれて身動きが取れないのは野生の動物にとって死活問題ですから。

 

ユキウサギがこの環境に適応してこれらのリスクが軽減されていると考えれば頷けます。

 

鳥類で羽が生えていて飛べる動物なら別の進化もあり得たでしょうが、陸上動物にとってはこの進化が妥当だったのでしょう。

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ユキウサギ(雪ウサギ)の生息地

 

ユキウサギ(雪ウサギ)の生息地は森林や草原を始めとして、国内外に生息地が存在します。

 

日本国内だと北海道や北方領土の国後(クナシリ)択捉(エトロフ)あたりに分布しており、特に北海道内では全域に生息しているといわれています。

 

本州に棲むニホンノウサギは別種なので、本州にユキウサギはほぼいないものと考えられます。

 

ちなみに十勝地方では低地から亜高山に至るまで、様々な環境の広い範囲に生息しています。

 

ユキウサギ(雪ウサギ)がそこに棲む理由としては、元々開けた環境を好むことや、身を隠すのに丁度良い樹林が近くにあることが挙げられます。

 

これらの生息地には雪が降るという共通点もあるので、それもそこに棲む理由の1つだと思われます。

 

食性は生息地によって様々ですが、ヨーロッパに生息するユキウサギの多くは草食です。

 

 

つまり、身を隠す為に森林を選んだり、餌の多い草原が主な生息圏になっていると結論づけられます。

 

北極圏や山岳地帯にも分布しているので、過酷な環境だったり険しい場所でも適応できることが分かります。

 

そこに棲む理由はやはり、生息に適した環境条件が揃っているからで、適応できたからこそ広範囲に生息地があるわけです。

 

北海道に棲むユキウサギ(雪ウサギ)は孤立した個体群とされていて、他の地域の個体とは少し違うようです。

といっても、足が長く草食で雪に強く森林や草原を中心に棲んでいる点は変わらないです。

 

世界的に見ると、ユキウサギが生息している範囲はフィンランドのあるフェノスカンジアからシベリアの東部までです。

 

なお、アルプス山脈にもいることが分かっています。

 

アイルランドにも生息しますし、ポーランドやイギリスでも見掛けられます。

 

元々はポーランドやイギリスには生息していませんでしたが、シェトランドやフェロー諸島に移入されています。

 

このように、分布はかなり北の方に寄っています。

 

日本の本州に生息していないことも含めて、比較的暖かい気候の地域は生息に向かない可能性があります。

 

名前からも降雪する地域で見掛けるイメージが強いですから、やはり雪が降るくらいに寒い地域に適しているといえます。

 

 

夏は毛の色が変わるので、年間を通して1年中毛が白いわけではありませんが、冬の姿が雪景色に似合うのは間違いないでしょう。

 

草食なので海の近くに棲む理由はないですし、むしろ樹林のある環境の方が餌に困らずに済みます。

 

砂漠には全く適しませんし、標高の高い山も不向きですから、そこに棲む理由には必然性があることが理解できます。

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ユキウサギ(雪ウサギ)の生態

 

ユキウサギ(雪ウサギ)の構造(特徴)は、全長が50cm前後で体重は重いものだと4kgにもなります。

 

全長は大きい種や個体だと60cmを超えますから、ウサギといってもかなり大きめです。

 

オスとメスだとメスの方が少し大きく、全長も体重もオスを上回ることがあります。

 

雪に適応したり速く走る為に足は長く、亜種を含めたユキウサギ(雪ウサギ)に共通する構造(特徴)となっています。

 

脚力が優れていて走ると時速60kmから80kmくらいになります。

 

天敵に遭遇すれば一目散に駆け出して姿を隠す場所を探す生態全般の様子が見られます。

 

普段は食べられる草を探して餌としますが、生息地によっては樹皮や枝も食べます。

 

これは主に、降雪量が多く長期的に雪が地表を覆う地域のユキウサギ(雪ウサギ)の生態です。

 

ユキウサギは冬毛が白いので、雪景色がカモフラージュになると思われますが、その期間は思いの外短いです。

つまり常に雪を味方につけられるわけではなく、天敵を含め身を晒して生きることが強いられる期間の方が長いです。

 

当然ながら環境によるところが大きいですから、カモフラージュができる期間の長さには地域差があります。

 

夏を迎えたユキウサギ(雪ウサギ)は、茶褐色の毛に生え変わります。

 

 

個体によって濃淡が異なることから、色の薄い個体もいれば冬毛と大きく異なる個体もいます。

 

逆に冬になると毛は白くなりますが、一部の個体は茶褐色の部分が多少残ります。

 

ただ、殆どは白くなるので夏と比べると個体差は少ないといえます。

 

日本で見られるユキウサギの亜種は、北海道にだけ生息しています。

 

尻尾の部分は例外的に1年中白色ですから、ここが他のウサギと見分けるポイントの1つになるでしょう。

 

出産時期は春から秋までで、連続して数回出産を繰り返すことが分かっています。

 

妊娠の期間は1ヶ月半から2ヶ月弱で、一度に複数の子供を産みます。

寿命は野生だと短く1年くらいで、長くても2年ほどで多くの個体が死を迎えます。

 

この数十年の間に個体数が減っているという報告があります。

 

これには環境の変化による餌の減少も理由に考えられています。

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ユキウサギの足跡

ユキウサギの足跡がこちらになります。

 

 

ウサギ特有の走り方からこのようにケン・ケン・パのような足運びで足跡を雪原に残します。

 

基本的には夜行性で日が落ちてから活動をし始めますから、日中に人前に現れるのは珍しいです。

 

冬の雪原だと、雪に残された足跡でその場にいたと気がつくケースが少なくないです。

 

天敵の追跡を防ぐ為に、自らの足跡を後ろ向きに辿り、脇道に飛び込むなどして足跡を途絶えさせることがあります。

ヤブノウサギとの違い

同じノウサギ属に属するヤブノウサギは尻尾の上部が黒なので、白か黒かで見分けることができます。

ユキウサギ(雪ウサギ)の天敵

 

ユキウサギ(雪ウサギ)は、ウサギを餌とする動物の影響が懸念されています。

 

天敵はタカフクロウといった鳥や、北海道だとキタキツネも含まれます。

 

これらの動物が天敵というその理由は、獲物として狙いやすく餌の確保に役立つことです。

 

タカ科は種類によっては飛行速度が時速100kmを上回るので、余裕を持ってユキウサギ(雪ウサギ)を追い掛けられます。

 

フクロウはそれほど速くありませんが、夜行性だとかなり夜目がききますから、この点において優位性を誇ります。

 

キタキツネは雑食で普段はネズミや鳥、昆虫といったものを食べますし、木の実などの植物も食べます。

実はユキウサギ(雪ウサギ)を食べることは稀ですが、餌に困って命に関わるような状況だと、なりふり構わず狙います。

 

その理由はいうまでもなく、他に食べられるものが見つからないからで、体力が残る内に全力で捉えようとすることにあります。

 

キタキツネが天敵とされているのは、こういうキタキツネ側の事情も大きく関わっていることが分かります。

 

キタキツネの走る速さは精々時速50kmなので、長距離走となると分が悪いです。

 

しかし瞬発力が高く短距離なら負けませんから、気づかれずに接近できる範囲にユキウサギ(雪ウサギ)がいれば、チャンスを活かして仕留めようとします。

 

 

ユキウサギ(雪ウサギ)はとても慎重で用心深い性格ですから、いかに見つからず狙われないかを考えて行動します。

 

この為、狙われることはあっても稀ですし、天敵と対峙しても必ず捕まるとは限らないです。

 

他にもエゾクロテンというイタチ科の敵が存在しますが、可愛らしい見た目に反して獰猛な性格です。

 

体の大きな相手にも臆せずに向かいますし、樹林では木登りを活かして立体的に行動して獲物を狙っていきます。

 

冬でも冬眠はせず活動時間帯は1日中と長い上に、素早い動きと柔軟性の高い体で獲物を探して捉えます。

 

 

狙われるその理由は雑食性で何でも食べること、ネズミやリスにカエルなど肉食も好むことが挙げられます。

 

木登りが得意なので上から獲物が通るのを狙ったり、上から襲い掛かって致命傷を与えることができます。

 

だからこそ狙いやすい相手を狙いますし、チャンスがあれば捕食しようとするのは当然です。

 

天敵に共通するのは攻撃力で、逃げるに徹するしかない動物は格好の餌食です。

 

反撃される恐れがないと分かれば、逃げ切られない限り捕食できる可能性があるわけです。

 

そのためユキウサギも雪原だとカモフラージュで隠れたりやり過ごそうとします。

 

しかし、隠れられるところがない場所や冬以外の季節だと逃げる他なくなるので狙われやすくなります。

まとめ





ユキウサギ(雪ウサギ)の足が長いのは、雪がある場所でも埋もれずに歩けるように、進化したと考えられています。

 

また、天敵から逃げるために、より速く走れるように進化した姿だと思われます。

 

降雪する寒冷地で生きる動物の多くは、足が長いという特徴を持っています。

 

ユキウサギ(雪ウサギ)の生息地は、日本国内だと北海道や国後(クナシリ)、択捉(エトロフ)あたりに棲んでいます。

 

世界的には、ユキウサギが生息している範囲はフェノスカンジアからシベリアの東部までとなります。

 

ユキウサギ(雪ウサギ)の全長は、50cm前後で体重は重いものだと4kgになります。

 

メスの方が少し大きく、全長も長く体重も多いです。

 

ユキウサギ(雪ウサギ)の天敵はタカやフクロウ、キタキツネなどです。

 

雪原だとカモフラージュできますが、隠れられるところがない場所や冬以外の季節だと逃げる他なくなるので狙われやすくなります。