ヌートリアとカピバラの違い
ヌートリアとカピバラの違いですが、共通点も確かに多いです。
下の写真は、向かって左がヌートリアで右がカピバラです。
ヌートリアは、南アメリカ原産の動物です。
動物園に行った際に立ち上がったヌートリア(沼狸)を観察してみてください。
水かきがある様子が観察出来るはずです。
よりのっそりしていることも違いになっています。
また、ヌートリアは特に泳ぎが得意であり、5分以上潜水することもあるほどです。
それくらい水辺の暮らしに特化した生物ですから沼狸と呼ばれるのも頷けるというものでしょう。
ヌートリア(沼狸)の体色は茶色です。
多様な地域に分布していることも特徴になっています。
ヌートリアとカピバラの両者はサイズがかなり異なってきます。
カピバラは体重が50kgにもなりますが、ヌートリアはせいぜい10kg程度です。
ヌートリアとカピバラは大きさも異なってきます。
なので、単純に見た目だけで見分けることも出来ます。
他に、ヌートリアは日本に自生しているという特徴があります。
これは毛皮目的で釣れてこられた個体が野生化したものです。
ですが、カピバラはその反面で自生はしてないです。
そのため、日本の山野でヌートリアやカピバラに似た動物を見かけたら基本的にヌートリアだと考えて問題ありません。
このような違いや共通点があるのがヌートリアとカピバラです。
それぞれ似ているようでいて違いもあります。
動物園等で見かけたらじっくりと観察してみると良いでしょう。
ヌートリア(沼狸)の特徴
ヌートリアの特徴についても紹介しましょう。
まず、季節を問わずに繁殖することが特徴です。
出産は春と秋が多いですが、子供の数は一度に平均して5匹くらいになっています。
十分に発達してから出産することもあり、生後間もなくとも子供は数日で泳げる用になるくらいです。
基本、寒いところは弱く、結氷してしまう地域では生息出来ないことも特徴となります。
基本的には水生植物等や巻き貝等を主に食べています。
生態は夜行性であり、明け方と夕方に活発に餌を求めて徘徊することがポイントです。
見た目は大きなネズミに似ていて歯が黄色いです。
なお、給餌も数日で自分で出来る用になります。
ヌートリアの寿命は10年程度と長いこともポイントになります。
また、保全状況評価ではどちらも低危険種であることも特徴になっています。
カピバラも同様に南アメリカ原産であり、どちらも水辺を好むことも似ています。
このように共通点も多いだけでなく見た目も似ています。
そのため、ヌートリアとカピバラの両者を混同してしまう人も多いかも知れません。
もしももっと興味がある場合には動物園に行って実際に見てみるのもありでしょう。
また、ヌートリアは兵庫県伊丹市昆陽池公園等でも見かけることが出来ます。
動物園等に行けばじっくりと観察出来ますし特徴的な水かき等も見かけることも可能です。
ヌートリア(沼狸)の別名
ヌートリアは、沼狸(ショウリ)や海狸鼠(カイリネズミ)とも呼ばれることがあります。
さらに、海狸鼠(かいりねずみ)、洋溝鼠(ようどぶねずみ)、舶来溝鼠(はくらいどぶねずみ)とも呼ばれます。
このように色々な名前で呼ばれることも面白いところですね。
そもそもヌートリアとはスペイン語でカワウソの毛皮を意味しています。
英語でもヌートリアと呼ばれるよりもCoipoにちなんだCoypuと呼ばれることの方が多くなっています。
学名もMyocastor coypusであり、本来の名前に則ってるのです。
いずれにせよ、ヌートリア(沼狸)は実に興味深い動物です。
カピバラ(鬼天竺鼠)の特徴
カピバラは鬼天竺鼠(オニテンジクネズミ)と呼ばれることもあります。
カピバラもヌートリアと同じ用に水かきがあることも特記しておきたいところです。
オニテンジクネズミ以外にも、オスの場合には特徴的なモリージョが発達します。
これは鼻面に卵形に盛り上がった部位のことであり、メスでは発達しません。
このモリージョは求愛行動時に用いられることがあります。
モリージョを周囲の木の葉にこすりつけて異性を惹きつけます。
繁殖時にも激しくオス同士で争うことは少ないこともカピバラの特徴の一つです。
また、カピバラには硬い物を噛むという習性があり、これは歯が伸びすぎないように短くするためにとる行動です。
なお、一回の出産で平均4匹ほどの揚重を生みます。
しかし、幼獣(ようじゅう)は生後数日で自分で動けるようになって群れに参加していきます。
生態も沼狸と似ており、湿地等を好むことが特徴になっています。
平均で10頭ほどの群れを作って生活しますが、最大で40頭ほどの群れになることもあります。
ヌートリア(沼狸)と同じように潜水等が出来ることも特徴になっています。
最大で5分以上の潜水が出来ますし、鼻先だけを出して眠るといったことも可能です。
好んで食べるのは水辺のイネ科の植物等です。
ヌートリアと違ってカピバラは主に植物食がメインなこともポイントになっています。
ヌートリアとカピバラは似ているところもかなりあるものの違いも大きいです。
ヌートリアとカピバラはそれぞれ生息地も異なってきます。
まず、ヌートリアは南アメリカが原産です。
パラグアイやウルグアイ、アルゼンチン、ボリビア等に分布しています。
大航海時代以後はその分布も急拡大していきます。
アメリカやカナダ、フランス、ドイツ等でも見かけることが出来るようになっています。
これは毛皮を取る目的で捕獲されたヌートリアが繁殖したためです。
日本や中国でも見かけることが出来るくらいであり、日本では海狸鼠や洋溝鼠等と呼ばれます。
生息地は主に水辺周辺であり、地位な群れを作って生活しています。
ヌートリアは、コロンブス以後は全世界に分布が広がったことが特徴になっています。
ヨーロッパや北アメリカ、アジアそしてアフリカでも見かけることが出来るほどです。
実に多様な分布域を誇るのは特記しておきたいところでしょう。
ハイキングなどの際にも見かける事があるかもしれません。
見かけたらなるべく驚かさずにそっと様子を見守ってやってください。
やはり野生動物はそのままにしておくのがいちばん大事なことであり驚かしてはいけません。
温暖な水辺を好むのも特徴で、通所は20ヘクタール以内の行動圏で生活しています。
このように思わぬ違いもあるのが面白いところです。
それぞれの生息地についてもっと詳しくみていきましょう。
とはいえ、ヌートリアやカピバラはやはり寒いところは苦手です。
スカンディナビア半島等では絶滅したとも言われています。
他にも、アメリカのネブラスカやアイダホ、モンタナネブラスカ等でも絶滅したという調査結果もあります。
ヌートリアとカピバラの簡単な見分け方
ヌートリアとカピバラは似ているようでいて実はかなり違う生物です。
それぞれで住んでいる場所も違うのですが、実は簡単に見分けるコツがあります。
例えば、尻尾等に着目すると見分けやすくもなってきますから試してみましょう。
また、このヌートリアは実は自生しているくらいに日本ではポピュラーな動物です。
ここではそんな両者の違いや見分け方などについて、じっくりと解説していきましょう。
ヌートリアとカピバラの両者はかなり見た目も似ていて例えば、どちらも耳が小さいです。
また、長いヒゲ等の特徴も一緒ですね。
しかし、細部に気をつけると見分けることも意外と簡単に出来るようになってきます。
なお、カピバラは日本では自生していません。
他にサイズを比べることで両者を見分けることも出来ます。
ヌートリア(沼狸)はせいぜい5kgから9kg程度、全身も50cm程です。
ですが、カピバラ(鬼天竺鼠)は体調が1m近くにもなりますし体重も50kgを超えてきます。
中には実に大きくて人間サイズの個体もいるくらいです。
そのため、単純にサイズで両者を見極めても良いでしょう。
しかし、カピバラの子供とヌートリアはサイズ的にかなり似通っていることもあります。
なので、見分けにくくもなっていますから気をつけてください。
ヌートリアとカピバラを行動時間で見分ける方法
それぞれの行動形態から見分けることも出来ます。
まず、ヌートリア(沼狸)は日中は巣穴で急速していることがほとんどです。
ヌートリアは、主に明け方と夕方に活動します。この時間帯に徘徊するのが特徴となります。
カピバラは午後遅くから夕方に活動し始め徘徊するので、この点で異なってきます。
最初のうちは見分けるのが難して困ってしまうかもしれません。
でも何度も見ていれば次第に目も養われてきます。
実際、両者は似ているようでいて、このように違いも大きいです。
ヌートリアとカピバラは動物園でも人気
動物園でもヌートリアとカピバラの両者は大変人気です。
動物園に行けばじっくりと眺めることもできます。
興味を持ったら見学しに行くと良いでしょう。
その際にはここで紹介した見分け方のコツを参考にしてみてください。
動物園等に何度も行ってみれば直ぐに違いも解るようになってくるはずです。
特にサイズの違いは大きいので、この点で困ってしまうこともないでしょう。
もしもどちらがどっちなのかわからなかったら動物園のスタッフさんい聞いてみるのもありですね。
動物園のスタッフさんに聞けばそれぞれの違いについても教えてもらえます。
そうすることで、生態などについて詳しくわかってきます。
また、動物園のスタッフさんならではの逸話を聞けることもあるでしょう。
両者は確かに似ているものの、思わぬ違いも多いのが特徴となります。
何よりもヌートリアとカピバラの両者のサイズに着目しておくことは大変大事です。
動いている様を見ているだけで違いもなんとなくわかってきます。
マスクラットの特徴
マスクラットは体調も30cmほどとヌートリア(沼狸)とサイズ的にも似通っています。
毛色は、黒褐色や黒であり、主に茶色なヌートリアとは違いがあります。
マスクラットの生息地もやはり沼等となります。
生息している場所が似かよっていることから間違われることも多くなっています。
マスクラットの妊娠期間は30日ほどで、一回に5匹ほどの幼獣を生みます。
寿命は3年ほどと短く、10年ほど生きるヌートリアとは寿命の点では違いが大きいです。
マスクラットの方が尻尾がより太いことも見分ける際の参考になってきます。
この尻尾は泳ぐ時にカジの役割を果たすと考えられています。
太いこともあり見分ける際にも役立ってくるはずです。
このようにヌートリア(沼狸)と似通っている動物はカピバラだけでなくマスクラットもいます。
マスクラットの生息地はどこ
ちなみにマスクラットもヌートリア(沼狸)と間違われやすいです。
マスクラットとヌートリアやカピバラは見た目もかなり似てるので間違われてしまうケースも幾つかあります。
このマスクラットは低棄権酒のアメリカ合衆国やカナダに分布している動物です。
また、ヨーロッパやロシア等でも見かけられます。
日本でも埼玉県中川水系、千葉県市川市等でその繁殖している様子を見かけることが出来る程です。
なお、東京都葛飾区の水元公園も有名です
ヌートリアとカピバラの違い|まとめ
ヌートリア(沼狸)とカピバラ(鬼天竺鼠)について見分け方や生息地はどこなのかについて紹介しました。
この両者は、じっくり観察すると、それぞれで違いも多いものです。
ですが、慣れていないとどっちがどっちなのか分からなくて困ってしまうこともあるかも知れません。
紹介したようにヌートリアとカピバラは、やはり大きさで比較すると一番わかりやすいです。
小さな個体はヌートリア(沼狸)だと考えて良いでしょう。
日本の山野等で見かけた場合もヌートリアだと考えてほぼ問題ありません。
ハイキング等の際にモコモコした茶色の動物を見かけたらヌートリアだと考えてそっとしておくべきです。
いずれにせよどちらも特徴的な動物です。
動物園等で触れ合ってみることをお勧めします。
もちろん、ネット等でヌートリアとカピバラの動画を見て学ぶのも良いでしょう。
どちらもそれぞれ違った魅力がありますし、知れば知るほどに謎が深まる生物でもあります。
コメント