紫陽花(アジサイ)は、梅雨時期の風物詩としても知られ昔から日本人の身近な存在となる花ですね。
6月に入ると梅雨と共に紫陽花(あじさい)の鑑賞が楽しみになってきますね。
白や青や紫やピンクなど色々な花色が美しい植物で、万葉集でも歌が詠まれています。
一般的にはガク・ヤマ・セイヨウの3種類が知られていますね。
また、花だと思われている部分が萼(がく)であることも大きな特徴の一つです。
今日はこの紫陽花の剪定の時期や挿し木の方法と失敗談などについて詳しく紹介していきますね。
紫陽花(あじさい)の剪定の仕方と失敗談
「紫陽花(アジサイ)は剪定の仕方がいまいち分からない」、それをネットで知った時は驚きました。
何故なら自分に剪定の仕方を教えてくれた祖母は迷いなく作業を行っていたからです。
まず、我が家の紫陽花(アジサイ)について失敗談も触れておきます。
我が家、もとい実家で咲く紫陽花(アジサイ)は地植えしているタイプなんです。
よって定期的な鉢植えの交換はしなくて良く、基本的に放置しながら自生を許していました。
しかしそんな紫陽花(アジサイ)でも何年も放置するわけにはいきません。
また花が咲いている場所が道路に接しているので人や通行する車の邪魔にならないように配慮しなくてはなりません。
何よりも枯れた状態を放っておくのは庭の見た目や印象が悪くなりますよね。
「花が萎れてきたな」と感じたら切るようにしてきたと祖母は語ってくれました。
とはいえ当時祖母に剪定の仕方を教えてもらっていた頃はいまいち紫陽花(アジサイ)が好きではなかったんです。
そんなこともあり、その教えは聞き流していたものです。
しかし時は移り、祖母の足が弱くなってしまったので代理として庭の整頓や掃除を任されるようになりました。
紫陽花(アジサイ)の面倒を見る事になった頃には子供じみた嫌悪感はなくなっていました。
しかし失敗談ですが別の問題が浮上してきたのです。
切るべき枝の見分け方や切り方は別に問題はありませんでした。
他の植物同様に伸びすぎている枝や下向きになっている枝など元気がなくなっていたりしたものです。
また、明らかに邪魔になっている枝を見つけていました。
そして、花から2つほどの葉の辺りの茎を剪定ハサミで切っていけば良いだけです。
もっとも見分け方や切り方を間違えてしまうと翌年には花は咲かず、後悔したものです。
しかし、それよりも自分にとって重要だったのが剪定する季節でした。
実は我が家の周辺にはスズメバチが往来しており、庭や家の軒下に巣をつくるのです。
たとえ朝であっても慢心はできませんでした。
おまけに剪定する時期とスズメバチが活発になる時期は、ほぼ同じなんです。
なので一度安全を守るために秋以降に行ってみました。
するとどうやら花芽も切ってしまったらしく、いつも以上に花が咲かなくてショックでした。
以来早朝に剪定していますが、万が一を想像していつもヒヤリとします。
まず剪定の仕方ですが、紫陽花(アジサイ)花が終わる前にしておくのがおすすめです。
このように紫陽花(アジサイ)を美しく保つには剪定は欠かせない作業になります。
ですから、7月の終わりまでになるべく済ませておくことをおすすめします。
ちなみに紫陽花と書いて、あじさいと読みます。
紫陽花(あじさい)の剪定にお勧めな時期は?
紫陽花(アジサイ)を剪定するのに適している時期は、6月から遅くても9月の中旬ぐらいまでの花が咲き終えてからです。
9月の中頃には新しく新芽ができています。
そして、10月頃には次の年の準備が終わっているとも言われているため遅くても9月中までには必要です。
紫陽花の散るころになると少し遅いと思います。
そのため、もっともお勧めの時期は、できれば花が終わる7月半ば頃になります。
10月頃を迎えると枝に翌年に咲かす花の芽が出てきます。
この時期に剪定するのは差し控える必要があります。
なぜなら次の年に咲く花の数が少なくなってしまうからです。
紫陽花(あじさい)の剪定の方法
紫陽花(アジサイ)は、少し剪定が難しい花です。
その年に新しく伸びた枝には次の年に花が咲くと芽がつかないという性質もあります。
剪定をする場合は、切り取る位置や方法や時期に注意してください。
自分の望むような樹木の形状に整えると鑑賞をより一層楽しめるようになるのです。
紫陽花(アジサイ)の剪定で失敗しない方法
また、新芽が出てくる部分を残しておくのも失敗しない剪定のポイントです。
花が枯れてきて、花びらの色が褪せてきた頃に、花が咲いているすぐ下の部分を切り落とします。
最も上にある節は花が咲く確率が低いです。
そのため花のすぐ下にある節よりも下の部分から花ごと切り取ります。
茎や葉っぱは、次の年に花を咲かせるのに必要となるため、残しておきます。
2枚ぐらいだけ残しておいて、他の葉っぱは全部切り落としてしまうのです。
紫陽花(あじさい)の切り落とす枝の場所
枝や咲く花の数を少なくしたい場合切り落とす枝の場所があります。
※内側に向かって伸びている枝
※下向きに伸びている枝
※細過ぎる枝
※伸びすぎの枝
このような枝を選び付け根の方から切り落とすというのが良い方法です。
基本的な剪定をしてボリュームを抑えながら、更に1節から2節分短く剪定するのもおすすめです。
花びらがひっくり返って裏側になっていたり咲き終えた花がついていたりするのを目安にして切り落とすのが良い方法になります。
紫陽花(アジサイ)の剪定の回数
また、1回で剪定を行ってしまう方法や2回に分けて行う方法もあります。
1回で行う場合は、花の咲いた枝はバッサリ切り落として、花が咲かなかった短い枝は来年のために残しておきます。
切る時のポイントは付け根から、2から3節程度の位置で切ることです。
栄養の分散を防いで、同様に来年の花に栄養を与えることが可能です。
2回に分けて行う場合は、はじめに葉が2枚から4枚ついている部分の茎を花ごと落とします。
続いて切ったところから茎が伸びてきます。
その位置の下部に新芽ができて来たら再度伸びた部分を切るのです。
こうすることで栄養を来年に咲く花に充分与えることができます。
紫陽花(あじさい)のカットする場所
また紫陽花(アジサイ)は、咲き終わった花もずっと茎に残り続ける特徴があります。
これを放置しておくと見栄えが悪く、今後咲く花も引き立たないので取ってしまいましょう。
剪定の方法に関しては、最初に花から2節下のところをカットします。
場所がよく分からなければ、脇芽が出ている少し上でカットしてください。
茎については、既に終わっている花がついている茎を選びます。
そしてそこにある脇芽が今後の新しい茎となっていきます。
10月頃になると、7月にカットしておいた節から更に1つ下の部分で花芽が確認できるようになります。
そうしたら3月までを目処にして、その花芽から上の部分を再度カットします。
これを済ませておくと、一層キレイに翌年に花を咲かせてくれます。
つい忘れてしまったり上手く花芽を見つけられないようであれば、この剪定は無理にしなくても構いません。
あとは年間を通して、細い枝や傷んだ枝、枯れた枝などを見つけ次第カットしましょう。
その時は、根元からやってしまうのがおすすめです。
紫陽花(あじさい)の剪定後の植え替えの注意点は?
1ヶ月毎に紫陽花(アジサイ)の状態を確認して、そのような部分がないか見てください。
丁寧に手入れをするほど、毎年の見栄えは良くなっていきます。
もしも紫陽花(アジサイ)を鉢植えで育てているようであれば、剪定後の植え替えも忘れないでください。
何年も同じ鉢植えで育てていると、根が回ってしまいます。
そうすると養分不足となり、花が咲かなくなってしまうのです。
できれば年を追う毎に鉢植えを大きくしていって、紫陽花(アジサイ)の成長に合わせた管理を意識してみましょう。
こうして剪定することが、紫陽花(アジサイ)を長く美しく保つためにも、とても大切なポイントとなります。
花が付かなかった枝も剪定する
今年、花が咲かなかったが葉が伸びているような場合にはどうするのか?
これをカットしてしまったとしても、この枝に次の年、花は咲くのでしょうか?
花が咲かない枝も、剪定していきましょう。
こうして高さを一緒整えておくと、翌シーズン花が開花したときにはいい感じになります。
紫陽花(あじさい)の剪定に必要な道具
紫陽花(あじさい)の花は、人が手を加えしっかりと剪定を行う事によって、綺麗になります。
紫陽花(アジサイ)もそうであり、きちんと無駄になる部分は剪定しないといけないのです。
では、剪定に必要な物は何かとなりますが、そんなに大層な物があるわけではないです。
ハサミと塵取り(ちりとり)だけ用意
簡単に言えば園芸用のハサミと塵取り(ちりとり)になります。
ハサミは、ガーデニング用のもので良いです。
必要になる物とはこれだけであり、大きさや切れ味などにちょっと差があるくらいで基本的には何でも良いです。
カラーバリエーションもいくつもありますので好きなものを購入するようにしましょう。
後は切った物を集める為に塵取り(ちりとり)が欲しい程度の話しであり、それ以外は特に何も必要ないです。
単塾に美しくさせる為にと言う事も当然ありますから好みの形に仕上げるのも悪い事ではないでしょう。
道具はハサミだけであり、本当に大した事はありません。
やることもそんなに高度ではありません。
他に必要なものは、これといって無いのですが、
園芸用のスコップやジョウロを持っておく事もおすすめします。
このように普段の手入れ作業で使うものとしては、
園芸用のスコップやジョウロがあります。
紫陽花(アジサイ)と言うのは本当に綺麗であり親しみ易い花であるといえるでしょう。
そんなに道具に拘る必要はありません。
ただし剪定の道具としてのハサミはきちんと専門の物を買う事をお勧めします。
紫陽花(あじさい)は大きくなりすぎないようコンパクトに剪定する
紫陽花(アジサイ)に限らず、花というのはそのまま適当に好きな様に生え成長してはいきます。
だからといって上手く綺麗に咲くと言うわけではないものです。
剪定をしなくても花自体はしっかり咲きます。
しかし、ずっとしなければどんどん大きくなってしまいます。
鉢植えの紫陽花(アジサイ)
花芽の性質上、散る事がない物になります。
ですから、紫陽花(アジサイ)の花が終わる7月の半ばには、しっかりと済ませておく事です。
鉢植えの紫陽花(アジサイ)は土の中でも生きており、次の年にもまた花を咲かせるエネルギーを蓄えています。
そのため余計なエネルギーを使わせる事がないように剪定をするという意味合いもあります。
紫陽花(あじさい)の魅力は繁殖力
低木であることが紫陽花(アジサイ)の魅力でもあるので、それを欠かないようしっかりと管理することが重要です。
一見すると無情に感じる行為ですが、これにはきちんとした理由があるのです。
それは、紫陽花(アジサイ)の繁殖力が高いことが理由です。
例外として大きな庭で余裕があれば問題がないのです。
ですが、そのまま放置してしまうとどんどん背丈が高く広がっていきます。
紫陽花(あじさい)の特徴
紫陽花(あじさい)は茎の先に花がつくという特徴を持っています。
そのため花が咲いた場合には、コンパクトに剪定することが必要になります。
結果的に花の位置が目線よりも高いところに来てしまうため、想定の位置で剪定しておくことが大切です。
紫陽花(アジサイ)の剪定の時期は、花が咲いた後すぐの時期に剪定することが好ましいと言われています。
また、紫陽花(アジサイ)は枯れた状態でも自然に花が散ることがない特徴も持っています。
特に鉢植えの紫陽花(アジサイ)をそのままにしておくと土の栄養を無駄に吸ってしまう問題があります。
紫陽花(あじさい)の挿し木の時期
紫陽花(アジサイ)は、6月から7月の梅雨のジメジメした時期に満開を迎え奇麗に咲き誇ります。
また、挿し木をすることでたやすく増やすこともできます。
同じ品種同士で揃えるなど考えた通りのレイアウトを作ることもできます。
そのため自宅でも奇麗な花を観賞したいという人に人気がある方法として挿し木と呼ばれるものがあります。
挿し木を行う時期は、5月頃から花が少し枯れかかってきた6月、または7月か、9月に行なうのが良いでしょう。
この中でも紫陽花(あじさい)の挿し木に最も適している時期はいつなんでしょう。
日照時間が長いのはもちろんのこと、雨量が多く湿度も保たれるので梅雨の時期が最も適していると言われています。
休眠期である3月頃に行なうことも可能ですが発根しにくい品種もあるのでその場合は時間が掛かりとても根気が必要となります。
自己流で適当に切って土に挿しても結構上手く行く事があります。
しかし、成功率の高い最適の時期はちゃんと存在します。
紫陽花(アジサイ)の挿し木に最適な時期は、挿し木に使う挿し穂の調達に最適な時期になります。
紫陽花(あじさい)の品種の違いによる時期の差
紫陽花(アジサイ)の品種によって優良な挿し穂を入手できる時期に差があります。
しかし、どんな品種であっても5月から7月までの間に最成長期を迎えます。
沖縄や九州南部のような栽培環境が温かい地域なら5月から6月で、逆に東北や北陸などの寒い地域なら6月から7月が適してます。
この時期に挿し木をする理由ももちろんあります。
蒸し暑く湿度のある環境を好む紫陽花(アジサイ)にとって丁度梅雨のど真ん中が一番生育環境が最適な時だからです。
梅雨の時期の次に最適な挿し木のシーズンは、花が終わって散った8月の上旬の蒸し暑い時です。
地域別に挿し木の時期を変える理由
この時期がなぜ挿し木にいいのでしょうか。
紫陽花(アジサイ)は安定した湿度を好む植物ですが、それ以上暖かい温暖な気候を好む植物だからです。
つまり日本の8月といえば人間にとって蒸し暑くて不快な季節ですね。
紫陽花(あじさい)の成長期はいつ
ですが、そんな人間にとって不快な8月の最高に暑い季節が紫陽花(アジサイ)の最成長期になります。
その成長期には木自体もすごく成長して茂っているため、元気のいい挿し穂を入手できるからです。
元気のいい挿し穂を土に植えれば、根っこの出根も良くすぐに根付き生育にも最適な環境下で元気に育って行きます。
梅雨がほとんど無くてからっとした乾燥気候の北海道では、花が咲く季節も本州よりも2カ月ぐらい遅れて、8月頃に満開の時を迎えます。
そういった理由から北海道では挿し木に適したシーズンは8月から9月頃の温暖なシーズンになります。
北海道の場合は花が散る頃には気温が下がって来るので、本州や沖縄のように2回の挿し木最適期は無く8月頃の1回だけです。
紫陽花(あじさい)の挿し木の方法
梅雨の時期になると風物詩ともいえる紫陽花(アジサイ)の花が咲き、見ごろを迎えます。
この時期には、挿し木をして株を増やすことができます。
紫陽花(アジサイ)の挿し木の方法はそれほど難しくありません。
適切な時期を守ってこまめに手入れさえできれば、簡単に挿し木で紫陽花(アジサイ)の株を増やすことができます。
挿し木とは、枝を切って土に挿し、発根させて増やす方法です。
紫陽花(アジサイ)が咲き終わる6~7月頃に剪定を行うことが多いです。
夏以降に剪定をしてしまいますと花芽を切ることになり、翌年の花が咲かなくなるのでご注意ください。
あまり深く切ると翌年は花が咲かなくなるので気を付けましょう。
紫陽花(アジサイ)の挿し木の場所
挿し木をするためには剪定された枝を、およそ10センチメートルから15センチメートルほどの長さに切り揃えます。
節の所で花芽が出かけている枝を選ぶと良いです。
枝の葉っぱは、上の2枚ほどを残してすべてとってしまいます。
花が咲いた枝は、花も切っておき、水分の蒸発を防ぐために、残した葉をそれぞれ半分に切ります。
茎の下の部分を斜めにカットし7~8cmくらいにそろえ、その後、1~2時間ほど水に挿しておきます。
紫陽花(あじさい)の枝を挿す注意点
枝を挿す土の床は、鉢の中に清潔で水はけのよい肥料なしの用土(赤玉土、鹿沼土、パーライト)を入れてつくります。
用土は混ぜる必要がなく、鉢に入れたら水を十分にかけておきましょう。
割りばし、あるいは指で土に2~3cmほど穴をあけて水に挿しておいた枝を一つの穴に一本ずつ挿します。
それぞれの枝の葉が隣の枝同士で重ならないように間隔をあけておきます。
挿し終わった後で水を十分に与えますが、活力剤などで発根を促進させるやり方もあります。
枝を挿した鉢は、直接、日があたらない明るい日陰においておき、土の乾き具合を見ながら水をあげるようにします。
水を与えすぎても根が腐ってしまいます。
なお、肥料も与えないでください。
切り口はカッターやナイフで斜めにカットします。
そのとき、枝全体の長さを7センチメートルから8センチメートルほどになるように仕上げます。
水が入っている容器に切り口を、およそ1時間から2時間ぐらい浸しておくのです。
小粒赤玉土を敷き詰めた容器に割りばしや指で穴を空けます。
そこに枝が、2センチメートルから3センチメートルぐらい土に埋まる状態になるように挿し込みます。
そして土が乾かないよう水を撒いて日陰に置いておきます。
1ヶ月から2ヶ月経過して、根が充分な長さで生えてきたら、もっと広い場所や大きめな鉢に植え替えると完成です。
挿し木が上手くいったか確認するには?
挿し木が上手くいっていれば1か月ほどで初根します。
なので、その後培養土に植え替えることができます。
うまく発根しているか心配になりますが引っこ抜いたりしないで、見守ることが大切です。
あせらずゆっくり紫陽花(アジサイ)の挿し木を楽しむつもりで行いましょう。
紫陽花(あじさい)の挿し木で用意するもの
紫陽花(アジサイ)は6月から7月の梅雨の時期にかけて開花し、庭で育てている人も多いのではないでしょうか。
お気に入りの紫陽花(アジサイ)は増やしたいと思うもので、そんな時の有効的な方法が挿し木です。
挿し木をすることによって、同じ品種を数多く増やすことが出来ます。
お気に入りの紫陽花(アジサイ)が増えると楽しく迎えられたり鑑賞して癒されるという効果ももたらせてくれますね。
順調に生育すると翌年か翌々年には花が咲き楽しめます。
紫陽花(アジサイ)の挿し穂を用意する
挿し木を行なうのに先ず挿し穂を用意しましょう。
今年生育した若い枝で花を付けていないものを2~3節位、15㎝から20㎝の長さの所で切り落します。
その際切り目を斜めにすると表面積が大きくなり給水力が促進され発根し易くなります。
挿し木を行なうにあたって必要な道具が幾つかあります。
紫陽花(あじさい)の挿し床と用土を用意する
そのひとつが、挿し床と呼ばれる通気性が良いとされる平たい駄温鉢(だおんばち)です。
次に用土は、パーライトや鹿沼土、バーミキュライト、ピースモアなどが適しています。
もしくは、市販の挿し木用の土を使うのでも構いません。
その際気を付けたいことが、必ず新しい用土を使うようにすることです。
それと同時に、予め十分に給水させておくことを忘れず行ないましょう。
こうした土は混ぜたりしないようにします。
ブレンドせずに単体で使用するのが良いです。
発根しにくい時には発酵促進剤を使うのも効果的です。
挿し穂も1時間ほど水揚げしてから、2節目の節まできっちり土に挿して根元を押さえます。
直接日光の当たらないような半日陰で管理して土を乾かさないように水をたっぷりあげることも忘れず行ないたいものです。
紫陽花(あじさい)の剪定や挿し木をする理由
早めに切っておいた方が次の年の花が綺麗に咲くためのエネルギーが行き渡りやすくなります。
紫陽花(アジサイ)の種類によっては剪定時期や方法が異なるケースもあります。
そのため用途や目的に応じて対応できるように、種類を確認しておくことも大切です。
このように紫陽花(アジサイ)は、剪定する作業が必要になってくることが多い植物になります。
この作業によって生じる剪定した枝を有効に利用して挿し木をしましょう。
花を咲かせる枝を簡単に増やすことが出来るというのが挿し木をする理由です。
そして紫陽花(アジサイ)を剪定する理由として挙げられるのが育てるためのスペースが限られていることがあります。
また、植木鉢の大きさよりも大きくなってしまったことなど育てている人間の都合によるものになります。
また紫陽花(アジサイ)は元々剪定をしなくても支障を来たすことはありません。
しかし観賞するために紫陽花(アジサイ)を植えている以上は、樹木の形状や植えている場所の雰囲気を意識することが必要になります。
生命力が非常に強い紫陽花(アジサイ)は剪定した枝を挿し木に利用すると数をどんどん増やしていくことができます。
紫陽花(あじさい)とアナベルは違い
よくある質問に紫陽花(アジサイ)とアナベルの剪定の時期や品種自体の違いとがわからないという質問があります。
このアナベルという品種はアジサイ科のアジサイ属となり落葉小低木(らくようていぼく)となります。
一般的な紫陽花(アジサイ)とくらべ育成が簡単なことにより素人や初心者に適した品種として好かれています。
アナベルの剪定の時期はいつ
アナベルという品種に関しては、剪定するのに適している時期が一般的な紫陽花(アジサイ)よりも遅いため注意する必要があります。
花が散った後や2月の上旬から3月の下旬に行うのが良いでしょう。
剪定の仕方は一般的な紫陽花(アジサイ)と同じ方法で行います。
アナベルを剪定する理由は?
アナベルは夏から秋までの間に花が咲く芽がついている枝を成長させます。
あまり早い時期に剪定してしまうと花が咲かない枝の方が成長してしまいます。
風通しが改善されて病害虫による被害を抑えることもできます。
長年に亘って紫陽花(アジサイ)の世話をしていると庭や植木鉢のスペースよりも成長する場合があります。
剪定する時期が早ければ早いほど早く花を咲かせることになる芽が育つため安心して切り落とすことができるのです。
結び
紫陽花(アジサイ)の剪定の時期と挿し木の方法や増やし方について解説してみましたが、お役に立てたでしょうか?
紫陽花のお勧めの剪定時期は、北海道のような地域による気温の違いで変わることもあります。
その説明も載せておりますので、ご自分の地域が、どの位置に把握しながら決めていくのもお勧めです。
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