オオフタオビドロバチの毒性!刺されたときの手当てや巣の駆除の仕方?

昆虫

オオフタオビドロバチの毒性

 

オオフタオビドロバチの毒性についてですが、実はあまり毒性は強くないことが知られています。

 

基本的に蜂の毒というものは他者を攻撃するために存在します。

 

その殺傷能力を高めるためにあります。

 

オオフタオビドロバチ

 

なのでスズメバチのように一刺しで仕留められるタイプであれば人間でもやられてしまうような毒性を持ちます。

 

ミツバチのように刺すことが目的ではない場合は毒性を持たず刺して自分も死んでしまう蜂もいます。

 

オオフタオビドロバチが属すドロバチは、一応前者に組み込まれています。

 

ただしドロバチ全体で言えることはその毒は青虫のために使うということです。

 

青虫

 

青虫は、いわばドロバチにとっての餌であり巣の中でドロバチの幼虫もこれを食べることになります。

 

その際に動きを止め巣の中に持ち運ぶ必要があるためを用いてから持ち帰ります。

 

 

青虫の動きを止めるための毒ということです。万が一人間を刺したとしてもその影響も弱く限られたものです。

 

腫れることはあったにしても、それが人命に大きな影響を与えるようなことにはならないというのが真実です。

 

オオフタオビドロバチにしても基本的にこれは同じことです。

 

ただ、見た目がスズメバチに似ていることからパニックになる人がいます。

 

しかし、毒性的に危険性は低いです。

 

下の写真はスズメバチでその共通点は、しっかり見ないで黒と黄色の配色だけで勘違いすることもあります。

 

スズメバチ

 

もちろん蜂の針で刺されるということは、その痛みはあります。

 

痛みという点はスズメバチほどではないもののそこそこの痛みです。

 

このように刺された痛さから毒性もそれなりにきつそうだと思いがちです。

 

しかし刺された痛さほどではないということは覚えておきたいところです。

 

実際に傷跡、刺された跡を見てみると何かに噛まれたような跡が特徴です。

 

これはオオフタオビドロバチのお尻の部分に二本の鋭いトゲのようなものがついているためです。

腫れる

これで刺したことでこのような跡になります。

 

蜂に刺された感覚とは異なることから不安になることもあります。

 

よくわからない虫に刺されたのではないかと怖がる人もいますが実際はそういうわけではないです。

 

オオフタオビドロバチに刺された人の傾向を見ると腫れが見られたり寒気がしたりと若干の影響は確認がされています。

 

不安

 

いくら毒は少ないとはいえこのように何かしらの影響は考えられます。

 

昆虫図鑑などでも危険性などがあまり記載がないということは、それだけ毒も弱いということを意味します。

 

もちろん安全であることを保証しているわけではなく何かしら影響は考えられます。

 

怖がる必要もないですが、むやみに安全とも思わない方がいいレベルと認識しておくべきです。

 

オオフタオビドロバチに刺されたときの手当の仕方

 

実際にオオフタオビドロバチに刺された場合にどのような応急手当が必要なのか?

 

まず刺されて間もなくの場合には、できるだけ安全な場所まで逃げることを優先しなければなりません。

 

逃げる

 

もし刺されたらいくら毒性が弱くても何かしらの影響が考えられます。

 

まずは安全なところに静かに落ち着いて逃げ、そこから応急手当を行うような形で賢明です。

 

タカ
タカ

まず刺された部分を見て針が残っているかを確認します。

 

針が残っていると根本にある部分からどんどん毒が送られていき影響が大きくなります。

 

このため少しでも早く取り除くことでその影響を最小限に食い止められます。

 

毛抜き刺抜き、ピンセットのようなもので抜くのがおすすめです。

 

ピンセット

 

できるだけ優しく毒が溜まっている部分をつぶさないようにする必要があります。

 

この後に毒を絞り出すことになります。

 

このとき当然ですが口で吸ってしまうと毒が回ってしまうので意味がありません。

 

このような処置は、スズメバチの針が皮膚に残った場合でも応用できます。

 

 

この時は、オオフタオビドロバチの場合だと水道水などで洗い流すだけで十分です。

 

水道水

 

洗い流す際に自然と冷やされてそれが腫れを引かせる場合があります。

 

蜂がいそうなところで作業を頻繁にする人は蜂の毒を絞り出すための器具を持っていることが多いです。

 

この毒を絞り出す器具というものがネット通販などでも市販されています。

 

蜂のいそうな場所へ出かけるときは、これを購入しておくのもおすすめです。

 

オオフタオビドロバチのように毒性の弱い蜂ならそれを携帯しておくだけでも対策となります。

 

オオフタオビドロバチの巣の駆除の仕方

 

ドロバチ系が厄介なのは獰猛ではない代わりに隙間という隙間に巣を作ってしまうことです。

 

農家であれば機械の隙間などに作ってしまって動かしようがないということがよくあります。

 

殺虫剤

 

このためオオフタオビドロバチの巣ができた場合にはなるべく早く駆除するのがおすすめです。

 

その駆除をしておかないと様々なところに作られてしまって駆除が面倒なことになってしまいます。

 

そのための方法にはいくつかあり駆除の仕方で一番簡単なのは、殺虫剤を使った方法があります。

 

蜂の巣に噴射するスプレーは1回きりのものが多く数十秒でスプレーを噴射しきるというものです。

 

できるだけ蜂がいる時にこれを噴射して一網打尽にできれば、駆除は完了です。

 

まずはスプレーで一網打尽にすることを考えれば大丈夫です。

 

物理的に叩いて壊すような行為は、中に蜂がいた場合には攻撃をされて刺される可能性があります。

 

たとえいそうになかった場合でも叩いて壊すのは避けてスプレー攻撃がおすすめです。

 

スプレー効果は抜群でスズメバチでも撃退できるようなものもあります。

 

 

巣を壊しにかかって作業は終わりです。

 

オオフタオビドロバチはまた戻ってくることがあります。

 

戻ってこれない対策としては、巣を壊してしまうのが一番です。

 

叩いて壊すのは危険なのでおすすめは、水で壊しにかかる方法ですね。

 

ドロバチという名前の通り、巣が土でできていることから水なら簡単に流せます。

 

あとは、安全を確認してなるべく遠目から水かけを行えば安心です。

 

オオフタオビドロバチの巣は主に竹筒に作られます。

 

また土や泥で作られるものもあり入口は自分の体が通れるほどの小さな穴がある形の巣になってるものもあります。

 

 

ここで気をつけたいのは確認不足でスズメバチの巣だった場合です。

 

スズメバチの巣は独特な模様をしており大きさも相当なものです。

 

下の写真はスズメバチの巣です。

 

スズメバチの巣

 

どちらかよくわからない場合には蜂の駆除業者に来てもらって判別してもらいましょう。

 

自分で駆除は絶対無理というケースなら、すぐ来てくれる優良な害虫駆除業者を探して頼むこともできます。



>>すぐに来てもらえる駆除業者を探すなら!【害虫駆除110番】

オオフタオビドロバチだった場合にはスプレーや水を使って取り除いておけば問題ありません。

 

なお、どんな種類の蜂でもたとえ毒や害が無くても自分で駆除は出来ない。

 

このようなときでも害虫業者に依頼することができます。

 

オオフタオビドロバチの生態や特徴

 

オオフタオビドロバチの生態ですがドロバチ科の蜂です。

 

その大きさは10ミリから20ミリ程度とされています。

 

全体的に黒い色をしており、お腹の部分は黄色い帯が2本入っているのも特徴です。

 

スズメバチ

 

一瞬、スズメバチを連想する人がいます。

 

こちらは顔も全体的に黄色いという特徴があります。

 

また、大きさが明らかに小さくせいぜい3センチ程度にしかなりません。

 

大きく体全体に黒色が目立つのがオオフタオビドロバチです。

 

オオフタオビドロバチとスズメバチは体型や色味的に似て非なる存在です。

 

オオフタオビドロバチは、いわば狩りを行う蜂ということになり芋虫や青虫の天敵となります。

 

 

そのために毒があり幼虫に針を刺し動けなくさせたところを捕まえて巣まで運んでそれを食べます。

 

幼虫を葉っぱなどで発見したらそこを目掛けて突進し針で刺して仕留めて運びます。

 

頭の部分を口で噛んでどうにか運ぼうとするなどこれが結構な重労働に見えます。

 

この捕獲された幼虫などはすぐに食われるというわけではありません。

 

アオムシ

 

動きを止めたものの毒が抜けた幼虫などは巣の中で動いています。

 

この巣の中で食料として段々と食していくような形をとります。

 

巣の中には卵が産み付けられており、できるだけその卵に当たらないようにしながら青虫などがいます。

 

なお、蜂といえば花の蜜などを餌にしているケースが多いですね。

 

しかしオオフタオビドロバチは、花の蜜ではなく青虫や芋虫などを餌にしています。

 

ミツバチなどは花の蜜を餌にする蜂はローヤルゼリーがいわゆる卵を孵化させるための栄養源となっています。

 

蜜蜂

 

この場合は、幼虫がその役割を担うということです。

 

幼虫などを襲うことはあっても人間は殆ど襲わないのが大きな特徴です。

 

もし人間が刺される場合は巣を壊しにかかって危害を加えられると判断した場合です。

 

それもかなりの切迫した状態などにならなければ襲ってはきません。

 

事実、蜂駆除の専門業者に巣の駆除を依頼してもこのまま放置しておけば大丈夫と言われることもあります。

 

このようにどちらかといえば、ある意味人間と共存しやすい蜂と言えます。

 

オオフタオビドロバチの巣の特徴

 

オオフタオビドロバチの巣は土や泥で作られていきます。

 

地面に直接作る場合もあれば細い竹の中に作るのも特徴です。

 

その作り方ですが出入り口になるようなものを泥などで作っていきそこから入って巣を作ります。

 

あおむし

 

細い竹筒の場合には空洞であればさっと入って泥で仕切りを作りながら作業していきます。

 

仕切りを作ってそれぞれに卵を産み付け青虫などが入れられるスペースを設けておいて完成です。

 

作り方を見てみると奥の方から狩りでゲットした幼虫をどんどん巣の中に詰めていきます。

 

こうしてから土や泥などで仕切りを作って手前までやってきます。

 

竹筒の入り口にあたる部分も最終的には土で全て埋めてしまい初めから何もなかったかのように見せる工夫もします。

 

これを1日2日で行ってしまう場合もあり、急ピッチの作業は圧巻の一言です。

 

大変狭い空間であるため効率よく詰めていくのは大変な作業です。

 

それを起用に行っていくのさまがオオフタオビドロバチの特徴ですごい部分ですね。

 

秋

 

オオフタオビドロバチの活動時期は成虫の場合には5月から10月の初夏から秋の中ごろまでとなります。

 

幼虫は巣の中で冬を越すことになり、そのための餌が青虫や幼虫ということです。

 

実際に巣の中を見てみると最初のうちは小さな卵に大きな幼虫という構図になっています。

 

これを段々と食べて卵がどんどん大きくなっていきます。

 

いずれ幼虫となり冬を越して成虫となります。

 

成虫は自分の子孫を残すために、また外に出て行くというのを繰り返します。

 

冬越す

 

実際に竹筒を切ってみると何匹も幼虫が入っています。

 

ただし長くそこに住み続けるわけではなく時期が来ればいなくなることもあります。

 

気をつけたいのは駆除しようとして竹筒を持ってしまうと一気に襲ってくる可能性があります。

 

オオフタオビドロバチを避けるためには竹筒などを放置しておかないことです。

 

大事なのはオオフタオビドロバチの巣をしっかり観察しておくことです。

 

餌や捕り方もほぼ同じなのがまたこの蜂に似た巣を作り幼虫の同種にあたるドロバチの仲間です。

 

オフタオビドロバチ以外のドロバチについても下記のページで詳しい紹介をしていますので参考にしてみてくださいね。

 

 

なお、オオフタオビドロバチと名前が似ていて間違いやすい蜂もいます。

 

それは、オオカバフスジドロバチという蜂です。

 

オオフタオビドロバチの毒性|まとめ

 

オオフタオビドロバチの毒性についての記事はどうでしたでしょうか?

 

刺されたときの応急手当や巣の駆除についてもお役に立てると嬉しいです。

 

毒性については、さほど危険性はないです。

 

ただし蜂の針で刺されることには変わりがなくスズメバチほど危険ではないにせよ痛みはあります。

 

なお、オオフタオビドロバチとスズメバチは姿やその模様にも似ている部分もありましたね。

 

ただし、その体の大きさや危険度には違いも多いことも理解できたでしょうか?

 

つまり、どんな蜂でも遭遇すればそれ相応のリスクがあるということです。

 

もしオオフタオビドロバチと遭遇することがあった場合は、この記事を思い出し参考にしてください。

コメント

  1. 匿名 より:

    こんにちは。ちょっと気になったので指摘しておきます。ドロバチの仲間はすべて単独性です。つまり、社会性昆虫ではありませんので「応援」を要請することはできません。以下の記述は誤りです。

    “その場で応急処置をしても蜂は、フェロモンを撒き散らして応援を要請するからです。もし応援に駆けつけた蜂に次々と刺されたらいくら毒性が弱くても何かしらの影響が考えられます。”

    • タカ より:

      匿名さんの言う通りですね。

      ドロバチは単独性ですのでフェロモンを撒き散らして応援を要請するというのは間違いでした。

      ご指摘ありがとうございます。

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