高校の卒業文集の書き方
一般的にいって、まず文集の中でも卒業文集にあたっては「将来読み返す可能性がある」ということです。
例えばあなたが将来社会的地位のある人や、芸能関係やスポーツ関係に進んで有名になったとしましょう。
そうすれば、必ずテレビや雑誌で取り上げられるのが文集で書いた中身となります。
有名ではない一般人であっても、多くの同級生が卒業してから同窓会がある度に人の名前を確認しようと開けてみるものが卒業文集です。
その時に恥ずかしくなってしまうような文集を燃やしてしまいたくなるような内容は避けておくべきでしょう。
高校生はまだ非常に若く思春期でもあるためにノリや勢いなどで変なことをしてしまう人もたくさんいます。
いわば、黒歴史を自分で作ってしまう時期でもありますね。
ですから後から読み返した時、苦笑いが起こってしまう程度であればまだまだよいほうです。
これは笑えないぞというレベルのものを書いてしまったら大変なことになってしまいますよ。
文集を書く時に何を書こうかと迷い、とりあえずお世話になった先生のことを書こうと決めたとします。
教師とのかかわりは楽しいことばかりではなく思い出しても嫌なこともたくさんあるかもしれません。
ですが、ネガティブなことを書くのはおすすめしません。
なぜなら卒業文集はきちんと形になっていつまでも残るものだからです。
教師の批判であったりからかったりするような内容にしてしまうと後に読み返した時に自己嫌悪になること間違いありません。
おすすめしたいのは「将来の夢」や「修学旅行の思い出」そして「部活のこと」などです。
これらの内容であれば、後で大人になってから自分で読み直しても恥ずかしいことはありませんね。
思い出に浸れて若かりし頃のことを懐かしく回想出来るでしょう。
ではここから、それぞれの内容でどのように書けばいいかを紹介していきます。
高校の卒業文集を将来の夢にする場合の書き方
高校の場合も卒業文集で書く内容で最も多いのが「将来の夢」についてでしょう。
これは、小学校や中学校での文集でも最も定番の内容です。
しかし、高校生は既に大人の一歩手前、この後就職する人もいるという年齢です。
なので、自分の考えをしっかりと見定めて出来るだけ具体的にオリジナルな内容を書くことが大切です。
もちろん自分が真剣に目指している世界があります。
何としてもそこで成功すると決めているのであればそれを書いて良いです。
なお、小学校や中学校の卒業文集などはこちらで解説しています。
ただし、「こんなものかな」という程度の内容は書かないようにしましょう。
就職を控えている人は、その仕事で自分の役割をどのように果たしていくのか?
といったようなことや仕事における将来のことを書いていくのが良いでしょう。
高校の卒業文集を将来の夢にする場合の例文
例えば、専門学校などに進学が決まっており自分はこの道でスタートを切るという人もいますね。
看護師さんの専門学校に行くとすれば、将来の夢の書き方は下記のような例文がおすすめです。
『病で苦しんでいるたくさんの人の命を助けること、希望を与えられるような看護師になりたい』
といった内容が良いでしょう。また、建築系に進む人であれば、下記のようにしてみるのもおすすめです。
『歴史に残るような建物を作りたい』
といったような意味の例文がおすすめです。
まだやりたいこともはっきりとはしておらず、大学や短大には進むけれど将来の夢といえばどうなるだろうと困っている人は一般的な内容でも構いません。
その場合は、社会貢献をしたいというような内容でも良いでしょう。
また普通に結婚して子供を産んでという夢を描いているのであれば、例文としては下記のようにしてみましょう。
『尊重出来る男性と結婚し、子供は3人産んで笑いが絶えない家庭を築きたい』
といったものが素敵ですね。
同じ結婚を夢みる内容であっても、どこで挙式をしたいとか、どんなパートナーが良いとかいろいろあります。
さらに子供の数といった細かいことまでいくと他人と完全に一致することはほぼありません。
その点で、あなたのオリジナリティを追求することが大切です。
高校の卒業文集を将来の夢にする場合の注意点
高校の卒業文集は、小学校や中学校で書いた内容と全く同じレベルではいけません。
すでに18歳になっていますので将来の夢を語るのであれば、現実と著しくかけ離れた「夢」でない方がいいです。
将来、飲食店でも美術系でも他のものでもいいです。
中には「自分の店」を持ちたいという夢を持っている人もることでしょう。
文集を書く時がチャンスだと思って是非具体的に想像をしてみましょう。
自分1人でするのか、パートナーがいるのかも考えましょう。
高校生にもなれば、卒業文集もかっこいいだけではなく現実的な夢を書くことです。
夢は具体的に描き、自分の中ではっきりさせていくことで実現にむけて動き出すものです。
卒業文集がきっかけとなり、今まではぼんやりとしていた夢が現実味を帯びてくることもあります。
書き方としては、まず夢の内容を書くことです。
そしてなぜその夢を持つにいたったかを記述し、具体的に追記していきましょう。
そして最後は、「絶対かなえてやる」という決意の言葉でしめくくってください。
強い意志があれば、それは実現に向けて走り出します。
高校の卒業文集を修学旅行の思い出にする書き方と例文
高校の卒業文集では、修学旅行の思い出を内容に選ぶ人もたくさんいますね。
小学校や中学校と違って高校生ともなれば修学旅行も大きなものが多いです。
現代では修学旅行も国内旅行にとどまらず海外旅行も普通に行われています。
初めての海外旅行が修学旅行という人も多いのではないでしょうか。
1週間ほどの大きな旅行ですから思い出もたくさんあって書く内容には困らないはずです。
修学旅行は学ぶためのものですので、自分が何を学び、今後の人生にどう生かしていくかを一度真剣に考えてみてください。
それが出来れば、文集は出来上がったも同然です。
高校の卒業文集を修学旅行の思い出にするときの書き方
高校の卒業文集の書き方は、出だしの文章につなげて以下のように書いてみるのもおすすめですよ。
『修学旅行は私の将来に勇気を与えることになりました』
とか
『人生観を変えるものでした』
または、
『自然に対するイメージを変える結果となりました』
などといった内容を書けば、その後は理由を述べれば良いので楽になります。
書く時には是非、現地の空気の暑さ、匂い、ざわめきや街の色などを思い出してください。
そうすれば生き生きとした文章になります。
メインテーマである学んだ内容を書いて感想をつけたら余った空間を埋めるために旅先の歴史などを書くのも良いでしょう。
将来、卒業文集を読み返した時、調べて書いた歴史があればその当時のことをはっきりと思い出すことが出来ます。
「友達との会話」や「旅先でのハプニング」といった複数の内容を書いても良いのです。
そこで、ひとつのことを大きく膨らませて詳しく書くのも有効です。
例えば「カナダに行った」ということを書く場合、一行でさらっと触れるだけにしてみましょう。
あなたが何を気にし考え、衝撃を受けたのかをはっきり書くことです。
こうすると読み手をぐいっと文章に引き込むことが出来ます。
このように旅行の流れを全て書くのではなく、1つのことを抽出して書くこともやってみてください。
高校の卒業文集を修学旅行の思い出にする場合の例文
修学旅行の思い出をメインテーマとして卒業文集を書く時の書き方をみていきましょう。
書き出しポイントは、高校生活で最も記憶に残っているのだという強調から始めると良いです。
例えば以下のような例文もおすすめですね。
『この3年間で最も楽しく、強烈な思いでとなったのが修学旅行で行った〇〇のことです』
といったように始めていきましょう。
書く内容としては、以下の出来事もおすすめです。
「観光地の風景」・「宿泊先でのハプニング」・「バスや列車、飛行機の中での会話」・「この旅行で自分がどんな成長をしたか」などです。
このようにテーマはいくらでも見つかります。
これらのことを個別に文章にして、自然な流れとなるように引っ付けていけば良いでしょう。
また、飛行場での長い待ち時間に友達と話したことやお土産選びが楽しかったことなどでも良いでしょう。
ただし、修学旅行の思い出を卒業文集のメインテーマと選んだことで最も重要なことがあります。
それは、折角いった旅行をただ「楽しかった」という感想で終わらせないようにすることです。
高校の卒業文集を部活の思い出にする書き方と例文
高校生ともなれば、小学校や中学校に比べて部活動もかなり本格的になってきます。
所属しているクラブによっては全国大会に出るようなこともあったりします。
華々しい活躍はなくとも友達と切磋琢磨した思い出を持っている人も多いでしょう。
中にはほとんど部活ばかりをしていて恋愛や修学旅行すら記憶にないという生徒もいるはずです。
卒業文集を書くにあたって自分は「部活」しかないなと感じたら躊躇(ちゅうちょ)せずに選んでください。
では、卒業文集のメインテーマに「部活の思い出」を選んだ場合の書き方や例文を紹介していきましょう。
部活をテーマに選ぶのであれば考えられる内容は、以下がおすすめです。
「部活に入ろうと思った理由」「普段の練習での厳しい面、楽しかった面」「記憶に残っている試合や大会」それぞれ1つずつを大きく膨らませ詳細に書いても良いです。
または、全てを流れのままに書く方法もあります。
高校の卒業文集を部活の思い出にする書き方
卒業文集には極力、ネガティブなことは書かないようにするべきです。
指導してくれた担当の教師について例えば厳しくされたり理不尽なことがあってあまりいい思い出がなかった場合もあるでしょう。
いい記憶がないのであれば無理に顧問の先生のことを書く必要はありません。
のちに自分で読んだ時に様々と思い出がよみがえるような文章を書こうと考えてください。
また、ともに支えあった仲間への感謝の気持ちなどを書くことが良いです。
誰かに対する感謝の言葉は読んだ人を爽やかな気持ちにさせます。こうすると自分の気持ちもポジティブになっていきます。
また、感謝の気持ちと同じように人を楽しい気分にさせるものが失敗談です。
例えば野球部で最初の頃はうまくボールをとれず、顔面で受けてしまった痛い思い出です。
バレー部ならトスをするときに「うぎゃ」という変な声をあげてしまって周囲を爆笑の渦に巻き込んでしまった。
こういった内容を1つはいれてみましょう。
あなたの人となりがわかるエピソードは、読んだ人の心に刻まれますよ。
高校の卒業文集を部活の思い出にする例文
書き出しの例としては以下が良いでしょう。
『高校3年間で自分が最も頑張った、と思えるものが部活動です』
というようなものになります。
『部活では全員が1つになり、何度も練習を重ねたのにかかわらず、良い結果は出せませんでした。その原因は当日の極度の緊張にあったと思いますが、終わった後で先輩・後輩と共に涙して次はもっと強くなろうと決意したのも良い思い出です』
このように、その本人にしかわからないような具体的なことを書くとますますよくなります。
数年後の自分や親御さん、恩師、同窓会を開く前の同級生などが読んだ時に当時の情景がはっと思い浮かばれるような内容が良いです。
こうすることで少々文章が下手でも生き生きとした感動的なものにすることが出来ます。
部活で毎日している練習メニュー、特に自分が頑張ったこと先輩や後輩との嬉しい会話などを随所に盛り込みましょう。
高校の卒業文集の書き方|まとめ
高校の卒業文集の書き方のまとめをしていきます。
将来の夢や修学旅行、部活の思い出の例文はお役に立てたでしょうか。
高校の卒業文集を書く時には、まずメインテーマを決めましょう。
例えば将来の夢と修学旅行、部活などが人気のテーマとなってます。
書きたいことを箇条書きにしてメモをしてみて、それを膨らませていく作業に入ります。
基本的には思い出がメインとなります。
書き出しの例文としては下記がおすすめです。
なぜなら、と続けば、理由を書くことでメインテーマへとはいっていけます。
卒業文集の書き方には、ある程度の決まりがあります。
はじめの言葉、メインテーマの記憶、それに絡めたこれからの目標、お世話になった先生や親に一言です。
この順番で書いていけば、自然な流れとなり、読みやすくまとまったものとなるでしょう。
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