マイナス20度の気温とはどのくらいの寒さ?
マイナス20度の気温とはどのくらいの寒さなになるのか?
それを知ることは北国で暮らしたり過ごすのに役立つ知識となります。
降雪地帯となる北国でもマイナス20度の気温にならない地域はあります。
しかし寒気が入り込んで夜間に冷え込む地域だと、簡単にマイナス20度に到達することも珍しくないです。
また水分が冷たい空気にさらされることになります。
そのため、顔などの露出している部分の水分は、瞬く間に凍り始めます。
呼吸をする度に冷たい空気が鼻から入ってくるので、真っ先に鼻毛が凍る感覚が実感できます。
それから肺に入る空気が冷たいので、深く吸い込み過ぎたりするとむせます。
勿論、-20℃の気温の中では、まつ毛が凍って目の水分も冷たくなる感覚もあります。
そのため、露出しているところが急激に冷やされて冷たく感じることになります。
マフラーは-20℃の気温では必需品ですね。
手袋をしていないとすぐに指の感覚が麻痺しはじめます。
うっかり手袋なしでマイナス20度の気温の世界に飛び出せば、手が言うことを利かず何もできないです。
このシバレるなかでは早く火にあたるかお湯に手をつけたい、誰もがそう思うこと間違いなしです。
皮脂に覆われている顔の表面も、寒気が直撃することで痛く感じたり、次第に我慢できなくなるでしょう。
暖かい室内に慣れているペットであれば、尚のこと外には出たがらないはずです。
また、海や川では気嵐(けあらし)という水面に湯気が上がってるかのように見える現象も起きます。
これは水面の気温より水温のほうが暖かいために起こります。
気温の低さは室内にも影響があり、断熱性能が高い家であっても、肌寒く感じて暖房が恋しくなると思われます。
これはマイナス20度に限らず気温がマイナス10度など、氷点下となれば暖房が必要となってきます。
また、マイナス10度の気温でキャンプはできるかについても下の記事で解説しています。
布団から出たくない、出れば出た瞬間に体が冷えてトイレに行きたくなる。
マイナス20度とはそれほど体温を奪う気温です。
寒さは慣れるといいますが、流石に気温がマイナス20度くらいになると、危機感を覚えたり命に関わる感覚が直感で分かります。
余程ひと気のない場所でなければ簡単に命を落とすことはないでしょう。
ですが、それでも用心に越したことがないのは確かです。
雪の降り方にもよりますが、朝外出しようと思ってもドアが凍って開かないことがあります。
靴が凍っている地面にくっついてしまうこともあります。
車の窓やドアまで凍っていることもマイナス20度の世界では普通です。
ひどい時はエンジンが掛からず出発できないほどで、遅刻を避けられないこともしばしばです。
水道管の凍結やトイレの便器の破損など、住宅でも気をつけるべきことが多い気温だといえるでしょう。
マイナス20度の気温で予想される被害の目安はどのくらい
マイナス20度の気温で予想される被害の目安は、どのくらいかといえばいくつかあります。
例えば防寒対策が不十分だと耳の感覚がなくなってしまったりします。
そのままだとしもやけやあかぎれなどの症状も発生してきます。
マイナス20度の気温でも、短時間で凍傷になることは考えにくいです。
ですが、手袋なしの外出は手が冷たくなって感覚も鈍く、震えて思った通りに動かせなくなることがあります。
一時的ではありますが、マイナス20度の空気を吸い込むと肺が痛くなり、むせて呼吸が苦しくなるので注意しましょう。
屋外に水入りのバケツなどを放置していると、凍結の際に膨張して割れる被害が発生する恐れがあります。
特に、プラスチック製のバケツは膨張に弱いので、愛用しているバケツがあるなら屋内にしまうことが大切です。
ただ、これをマイナス20度の被害といえるかは微妙です。
ですが、常に-20度前後の気温が推移するような地域であれば、光熱費が嵩む(かさむ)のは避けられないでしょう。
北国住の人でもこれだけ気温が下がると、やはり歩行中の転倒には気を付けていますね。
特にシバレタ(凍った)地面にさっと雪が積もると下が凍ってるのが分かりづらいです。
そこでおすすめのグッズがコロバンドという簡単に靴に装着できる滑り止めです。
また、窓際は水滴が凍って開かなったりもします。
さらには窓の表面に霜がつくことで視界が悪くなります。
車で外出して猛吹雪で立ち往生する恐れがあります。
ガソリンが切れて車内の温度が低下することになれば、低体温症の被害が発生する恐れが強まります。
ガソリンに余裕があって他にも防寒アイテムが存在するなら、助けを待って無事に帰ることができるでしょう。
誰にも告げず外出したり、連絡手段を持たないのは無謀です。
最悪の事態を想定して外出するか否かが被害の大小を左右することになります。
普段からマイナス20度の世界で生活している人達は安易な行動で危険にさらされることを知っています。
なので、そういう無謀なことはまずしないです。
現実的にはやはりマイナス20度の気温でドアが開かない。
車に乗ることができなかったりエンジンが掛からないなどが予想されるものです。
靴は寒冷地仕様でないと短期間のうちに傷んでしまうので、頻繁に買い換えることになりそうです。
水道管は水が凍り始める気温を下回ればすぐ、トイレも水が完全に氷になる気温だと危ないです。
このように、鼻毛やまつ毛が凍るのは些細な問題で、物が使えなくなったり壊れてしまうことの方が厄介です。
マイナス20度の気温で家の中と外の対策は何
マイナス20度の気温で家の中での対策は、基本的に暖房を絶やさず家全体を暖めることがまずは対策となります。
これは寒さによる体調不良を避ける意味もあります。
また、ありとあらゆるものが凍らないようにする目的があります。
ドアが開かなくなると外出もままなりません。
また、窓が凍ってしまうと必要な時に換気ができなくて困ります。
特に意識的に暖めた方が良い家の中は水を使う水道があるところです。
ここは、凍結して水が出なくなると困る場所ですね。
具体的にはキッチンやトイレで、中でもトイレは凍結すると便器が割れる恐れがあります。
そのため、室温を下げたり水を凍結させないように注意が必要です。
ただし、冬場は乾燥しますので火の取り扱いにも十分注意することが必須となります。
-20℃の気温の中で長期的に外出する時は、いわゆる水を落として抜く対策もあります。
この水抜きは、完全に抜けきらない場合は不十分ですので注意しましょう。
一方、外では何が対策に有効かといえば徹底的に防寒をして着込むことです。
とにかく体温が下がらないように体の露出を極力減らすなどが挙げられます。
耳あてをしたり、いわゆる目出し帽のようなマスクで顔を覆うことをおすすめします。
-20℃という気温は見た目が恥ずかしいなどとは言っていられない寒さです。
これはマイナス10度くらいでも同じことが言えます。
手袋は通気性の弱い外気を遮断できる厚手、インナーは発汗で発熱するタイプが狙い目です。
路面が凍結して足元が滑りやすくなっています。
なお、-20℃の気温の中では靴も滑りにくくしっかりと歩けるものを選びたいところです。
車で出掛ける予定があるなら、日が出ている比較的暖かい時間からエンジンを掛けておきましょう。
こうしてドアが凍結したりエンジンが冷えて掛からない状況を避けるのが正解です。
そうしなければ冬に車が動かなくなっても文句はいえません。
時間ギリギリまで粘るか、諦めて他の手段を検討することになるでしょう。
また、天候が崩れていれば吹雪になるおそれもあります。
こうなるとホワイトアウトという現象も起こる恐れがあります。
車を運転するときにはバックフォグがあると後方の車に確認してもらいやすいです。
なお、車で移動する距離を代替手段を探して移動し始めるとなれば、かなりの時間のロスが発生します。
マイナス20度の気温となる場合は、エンジンが掛からず焦らないように早め早めの行動を心掛けたいものです。
このように-20℃の気温の中では、服装だけではなく出かけるときの移動手段についても注意が必要となります。
マイナス20度の気温とはどのくらいの寒さ|まとめ
マイナス20度の気温とはどのくらいの寒さか?
まず、水分という水分が凍って様々な影響を及ぼす気温です。
予想される被害の目安は寒さで指先の感覚がなくなってしもやけやあかぎれになってしまいます。
寒さでむせたり、耳や鼻、肺が痛くなってしまうこともあります。
これらの対策はやはり徹底した防寒で、耳あてや目出し帽タイプのマスクを着用するなどです。
水道管やトイレが凍って水が出ない
水道管が破裂といった予想される被害
マイナス20度の気温での対策は暖房器具で家全体を暖めて凍結そのものを避けることです。
車も寒さでドアが開かなくなったり、エンジンが掛からなくなります。
確実に車に乗りたいならエンジンが掛かるうちに掛けておいて暖めておくべきです。
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