ムカデが天井から落ちてくる理由
ムカデが天井から落ちてくる理由ですが、実ははっきりしていません。
エサを探していて天井から落ちるというのが有力な理由となります。
ムカデは夜行性ですので基本、昼間はじっとして過ごします。
ですが、夜になるとゴキブリなどのエサを求めて探し回ります。
そのときに、家屋に浸入してくることがあります。
そして床下や壁の裏、天井などを徘徊してエサとなる虫などを捕食します。
その際にうっかり落ちるというのが一番の理由でしょう。
ムカデが天井から落下する被害に遭う可能性は、春と秋ごろに最も高くなります。
天井からムカデが顔の横に落ちてきたという経験を持つ人は意外に多いのではないでしょうか。
基本的に屋外で過ごす虫ですが、家屋に浸入していることも実は珍しくありません。
侵入被害が頻繁に見られるのは周囲に田畑や山林が多い田舎に建つ家です。
しかし最近では、都会に住んでいて被害に遭った人も少なくはないでしょう。
ムカデの時期と天井から落ちてくる関係
ムカデは産卵時期となる5~6月の初夏から夏にかけてよく見かけるようになります。
そのため、この時期に天井から落ちてくる被害がよく発生する傾向があるようです。
また、気温が高くなる真夏は少し活動が収まります。
9~10月の秋ごろ、気温が下がってくる季節です。
この時期になるとムカデの子どもが成長して再び活発に活動するようになります。
時間帯でいえば活動は主に夜間となります。
そのため、就寝中に天井からムカデが落ちてくることがあります。
冬は冬眠していますので姿を見かけることはあまりありません。
ムカデが天井から落ちないためにする対策
寝ているときにムカデが天井から落ちてくるかと思うと非常に心配ですね。
見た目がグロテスクなだけでも嫌なのに、これはまだ良いほうです。
噛まれると場合によっては深刻な状態になりかねません。
そこで、天井から落ちてこないような工夫をする必要がありますね。
具体な対策の1つが、侵入経路を防ぐということです。
ムカデが家に入って来れない対策をしておくことで落ちてくることを防げます。
侵入場所は次の項で詳しく述べますが、ちょっとしたすき間からでも入ってこられます。
通気口を細かな金網でふさいだり、壁や床にヒビがあれば埋めたりと家屋に穴があればふさぐことで対策になります。
草や植物が茂る庭があり、家屋が接している場所にすき間ヒビ割れなどがあれば特にしっかりふさぐようにしましょうね。
また、窓から入ってくることもあります。
換気などのために開けておくのであれば網戸をしっかり閉めておくことも大切です。
ムカデは、たくさんの足と大きな顎を持ち、多くの人が気持ち悪く感じる姿をしていますね。
それだけでなく、顎で噛まれる恐れもあります。
そんな害虫が寝ているときに自分めがけて落ちてこられては、おちおち安心して寝てもいられませんね。
網戸と窓枠にすき間があればそこから入ってくることもあります。
そのため、テープで隙間をなくすなどの対策も必要です。
天井から落ちないようにするにはムカデが好むエサを置かないようにすることも大事なことです。
ムカデは基本的に屋外に住んでいます。
ですが、エサとなるゴキブリなどの虫を求めて家屋に入ってきて天井にあがります。
そのため、ゴキブリが発生しないようにこまめに掃除をして清潔に保つようにすることも大切なことですね。
万が一ゴキブリが発生してしまったら、しっかり駆除を行いましょう。
駆除するなら、キッチンのシンクや冷蔵庫の下、食器戸棚の隙間などゴキブリが好みそうな場所です。
ここに毒エサタイプのワナをしかけるのが効果的な方法です。
また、家の周辺でムカデを発生させないようにすることも重要なポイントです。
あなたは、家の前にたくさん植木鉢を置いていたり、ダンボールを置きっぱなしにしていたりしていませんか?
また、積み重なった落ち葉がそのままになっていたりしているとムカデがいる可能性があります。
こういった物の下で繁殖していることがありますので、可能であればなくしてしまいましょう。
さまざまな種類が販売されていますので、使用してみるのもおすすめです。
忌避剤は、基本的に犬や猫などの哺乳類や鳥類のペットには無害とされています。
それでも舐めたりしないように注意してください。
小さな子どもがいてあまり忌避剤などを使いたくないという場合は、ハッカ油を使う方法もあります。
ムカデはなぜかハッカ油を非常に嫌います。
入ってきそうなドア下などにスプレーしておくと侵入防止効果が期待できるできますよ。
ムカデが家に侵入する経路はどこ
それでは、ムカデは家屋のどの場所を通って侵入してくるのでしょうか。
ふだんは落ち葉のなかや、じめじめとした床下などに生息しています。
そこから住居に入ってきますので基本的なルートは下から上になります。
特にお風呂の排水口やキッチンシンクの排水溝が侵入経路になることが多いです。
フタをするなどして対策を講じる必要があります。
しかし、ムカデが入ってくるのは排水口だけに限りません。
ムカデは長いものもいますが、どれも薄く細いです。
そのため、容易に建物のちょっとした隙間からも入ってきます。
床板のすき間やひび割れはもちろん、窓、玄関ドアや勝手口から侵入してくることさえあります。
ムカデは、じめじめしたところを好んで歩きます。
雨上がりで玄関周りや勝手口の周辺が濡れているといったときは侵入リスクが高まります。
そういったときは特に注意して、ドアや窓はきちんと締めきっておくことが大切でしょう。
ムカデはあの、たくさんある足を使って木や壁をスイスイ上がることができます。
壁を伝って開いている窓やエアコンのホースを通している壁穴などから入ってくることも可能なんです。
ツルツルになっていて滑るところでない限り、平気で2階でも3階でも登ることができます。
さらに、洗濯物や干した布団に紛れこんでいて、取りこんだときにくっついて一緒に入ってくることもあります。
取りこむ前には軽くはたくなどして紛れこんでないかを念のためチェックするようにしましょう。
乾燥を嫌う性質ですので、洗濯物はできるだけ間を開けて干しましょう。
また、しっかり乾燥しているときにとりこむことも大切なポイントです。
なお、ムカデは基本的に土の中で産卵しますので、繁殖は屋外で行われることが一般的です。
しかし、なかには家屋の中で繁殖することもあります。
こうしたじめじめとして湿気が高いところをムカデは繁殖場所にします。
気づかないうちに床下や畳の下で繁殖していたという恐ろしいケースもあります。
特にキッチンは、エサとなるゴキブリがいることもあるため繁殖場所に選ばれることが多いようです。
つまり家庭内でムカデを見つけた場合、それは屋外から侵入してきたのではなく屋内で繁殖したものの可能性もあります。
なので、家の中で姿を見かけた時は念のため確認しておく方が良いかもしれません。
ムカデが天井にいる理由
これまで述べてきたように、ムカデは湿気が多く薄暗い場所を好む性質があります。
そのため、森林や草むらでは石や倒れた木の下、落ち葉の下などに棲みついていることが多いです。
田んぼや畑、川の近くなどでも繁殖している可能性は高くなります。
しかし、ムカデは屋外だけで過ごすわけではなく、エサを求めてどこにでも入ってくるのです。
屋内のなかでもキッチンの流しや洗面所の排水管の裏、床下、屋根裏などは、比較的ムカデが好む場所です。
周囲に畑や林などがある田舎の一軒家であれば初夏になると入ってくることは比較的頻繁にあります。
最近は都会でもムカデをよく見かけます。
アパートやマンションなどの集合住宅のそれも上の方の階に棲みつくこともあります。
まんまと家に侵入したあとはエサとしてゴキブリや蜘蛛、そのほかの昆虫などがいないかと家じゅうを探し回って徘徊します。
そしてゴキブリなどを見つければ捕え、硬い顎で噛みついて毒を注入してからバリバリ削り取って食していくのです。
特に屋根裏は、こういったムカデにとって格好のエサとなりそうな虫がいそうな場所ですね。
さらに、暖かい熱がこもりやすくムカデにとって過ごしやすい環境のため、天井まであがってくる確率がさらに高くなります。
これが、住居の天井にムカデが居る大まかな理由と考えられます。
ただし、ずっと家屋の天井に棲みついて過ごしているわけではありません。
夜行性ですので、昼間は植木鉢の下や落ち葉の影などに身を潜めてじっと過ごしています。
そして、夜間になるとエサを探してあちこちウロウロと歩き回っています。
その際に、害虫を求めて家屋にまで侵入して天井まであがってくるだけなのです。
就寝中に上から落ちてくるとそのインパクトはかなり強いものとなります。
これが、いつも天井に居るイメージが強くなっているのかもしれません。
しかし、エサや水分がある場所であればムカデはどこにでも行きます。
そして、エサにするのはゴキブリやクモなどの虫だけではありません。
雑食性で菓子や果物なども食べることがあります。
そのため、家屋内での食品類の保管は適切に行うようにすることが大切です。
さらに、入浴後にお風呂場が濡れたままにしていると水分を求めて入ってくることがあります。
家じゅうを探し回ってもエサが見つからなかった場合、空腹状態で弱りきったムカデは水を求めて水まわりに向かいます。
浴室の床が濡れていればそこに行って水分を補給して復活してしまいます。
家族が入浴を終えたあとはできれば水気を拭きとっておくのがおすすめですね。
また、キッチンシンク内の水分も同様なのできちんと対策しておくことです。
ムカデに効果のある駆除対策の仕方
侵入経路になりそうなところをふさいだりエサとなりそうなものをなくしたりします。
それでも細く薄いムカデはどこからか侵入してくることがあります。
そこで、家屋内で姿を発見してしまったときに効果のある駆除の仕方をいくつか紹介します。
その理由を説明する前に、ムカデとはどういった虫なのかを簡単に説明しますね。
日本に生息するムカデは約130種類も確認されています。
そのうち、代表的な種類としてトビズ・アオズ・アカズなどが挙げられます。
いずれの種類も多数の足と硬く大きな顎を持ちます。
危険を感じるとその大きな顎で噛みついて毒を注入し非常に危険です。
アカズは体長が、4~10cmほどと小さいムカデです。
種類によって毒性は異なりますが、噛まれれば激しい痛みを感じることが多いです。
稀に発熱や頭痛、めまいなどの全身症状を起こすこともあります。
スズメバチに刺されたときのように1度刺されたことがある人は体内に抗体ができます。
これにより2度目に刺されるとムカデの場合もアナフィラキシーショックを起こす危険性があり特に注意が必要です。
スズメバチのアナフィラキシーショックについては下記のページで詳しく書いてみましたので参考にしてみてくださいね。
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手元に殺虫剤などが何もない場合は、熱湯を使うと効果があります。
ムカデに直接熱湯をかけると自分も火傷する可能性があります。
そこで、大きめのビンやバケツに沸かした熱湯を入れて、ムカデをトングや長めのお箸などでつかんで放り込む仕方がおすすめです。
熱湯に触れれば、ムカデはすぐに絶命します。
また、丸めた新聞紙やスリッパで叩き潰すという方法もあります。
ただし、これは体液がでて周囲を汚しますので、場所を考えて行う必要があります。
すぐに息の根を止められなかった場合は暴れて噛まれる恐れがありますので慎重に行いましょう。
効果が高いのは、ムカデ用の殺虫スプレーを噴射することです。
殺虫成分で息の根を止めるタイプのほかに、凍らせて殺すというタイプもあります。
凍らせるタイプの駆除スプレーは殺虫成分が入っていません。
ペットや幼い子どもがいる家庭でも安心して使えおすすめです。
なお、すぐに使えるようにわかりやすい場所に保管しておくと良いでしょう。
戸棚の奥などにしまうととっさのときに取り出せないため、わかりやすい場所に保管しておくのがコツです。
なお、殺虫スプレーをかけたあともすぐに死なずに暴れて攻撃してくることがあります。
スプレー噴射後はすぐに近づかず、十分な時間をおいて動かなくなったことを確認してから処分することです。
なお、侵入経路を防ぐなどの対策を行っているのにも関わらずムカデが侵入していることもあります。
家の中で何匹も何匹もムカデを見かけるようであれば、気がつかないひび割れや穴が壁のどこかにあったりします。
そのため家屋内のどこかで繁殖していたりする可能性があります。
もし、そうであれば姿を見かけるたびに自分で駆除するのは大変なことですね。
そういったときは、害虫専門の駆除業者への依頼を検討することをおすすめします。
ムカデ駆除には、いろいろな業者がいます。
まずは複数の会社に相談して合い見積もりをとり、比較検討することが大切です。
依頼するときは注意点もあります。
価格が安いという理由だけで選ばないことです。
親身に相談に乗ってくれる信頼できるところを選ぶのがおすすめです。
ムカデが天井から落ちてくる理由|まとめ
私の現在住んでいる地域ではありがたいことにムカデは見かけないんです。
しかし、以前住んでいた地域のアパートでは毎晩のようにムカデに悩まされたものです。
あの天井から落ちてくるときのボタッという鈍い音が今でも忘れられませんね。
天井から落ちてくる理由は餌を求めて這い回るうちに落ちていたこともお分かりいただけたでしょうか。
また、侵入経路についても風呂場やシンクなどの排水口からが多いでしたね。
ムカデは湿気の多いところを好む昆虫なので、これらの場所は残っている水分をしっかり拭き取るなどの対策も必要でしたね。
さらには、玄関ドアや窓の隙間、家の壁にできたひび割れなども侵入経路にしてしまいます。
駆除方法で効果的な対策として熱湯がありました。
また、殺虫剤での駆除も凍らせて退治するものもあります。
こちらは人体に無害なので安全でおすすめです。
なお、ムカデがこわくて退治が無理なときや数が多すぎるなど自分一人では対処できない。
このようなときは迷わず害虫退治のプロの駆除業者に依頼することです。
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