鳩の子供を見ない理由!巣の場所と産まれる時期や巣立ちはいつ?

生き物
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鳩の子供を見ない理由

 

鳩は、外を歩けばいくらでも見かける同じくらいの大きさの鳥というイメージがありますね。

 

ですが、冷静に考えると同じくらいの大きさばかりです。

 

ということは成鳥となった大人ばかりで子供やヒナの姿は見かけないことに気がつくでしょう。

 

 

鳥が卵から生まれていきなり成鳥になるわけがないので、どこかにいることは確実です。

 

それなのになぜ姿を見ないのかというとその理由はハトの赤ちゃんは巣の外に出てこないからです。

 

鳩はとても数が多いので、わかりにくいかもしれません。

 

ですが、天敵といえるものいくつもあって食べられています。

 

同じ鳥であれば同じようにいたるところに生息しているカラス、他にはタカやワシなどの猛禽類(もうきんるい)も獲物としています。

 

また狩りの名手である猫も、野良猫であろうが家猫であろうが狙うことがあります。

 

もし親鳥と一緒に公園や駅前で餌をついばんでいれば、小柄で動きも遅いので格好の標的です。

 

 

だから、安全な巣にいつでもいます。

 

では、巣にいる間は何を食べて育つのかというと、普通の鳥だったらミミズやバッタなど虫を食べさせますね。

 

しかし、鳩はミルクを赤ちゃんに飲ませているのです。

 

このピジョン・ミルクといわれるもので、哺乳類と似ている成分ですが乳腺から分泌されるものではなく、口から出されるものです。

 

これは、素嚢(そのう)という器官でつくられるものでオス・メスかかわらず出るようになっています。

 

 

ですから、お腹をすかせた子供のために、常に親鳥が交代で餌やりをしていくのです。

 

このミルクに含まれている栄養はとても高いので、成長は他の鳥に比べて短期間で大人になることができます。

 

つまりすぐに巣立ってしまうので、さらに見かけにくくなるのです。

 

 

巣は天敵から逃れるために、親鳥が慎重に設置する場所を選んで作っています。

 

カラスや猛禽類(もうきんるい)が空を飛んでいても見えない、猫も滅多にやってこないところです。

 

 

天敵に見えない場所というのは、人間が歩いていて見かけるところではないということです。

 

なので巣にいる姿も全く見ないです。

 

ただそこはベランダなど人の生活範囲にある事も多いので、ふとした拍子に見つけてしまうかもしれません。

 

そのときに、興味本位で手を出してはいけません。鳩は鳥獣保護法及び動物愛護法により守られています。

 

たとえ迷惑に感じていたとしても、許可なく駆除したり傷つけたりすることは禁じられているのです。

 

動物が好きだから、巣にいる子供を保護して飼ってみるということも違法です。

 

ですから、巣で親鳥を待っている姿を見かけたとしても、自分で手を出すことはしないでください。

 

鳩の巣の場所

 

鳩は子供のときには危険を避けて育つわけです。

 

しかし、どこで育つのかと言うと天敵に襲われにくい場所です。

 

それから餌にありつける場所というのも条件になります。

 

しかし、どこに巣を作るかは種類によっても変わります。

 

 

街中によく見かける鳩について見ていくと、土鳩(ドバト)と呼ばれるもので頑丈です。

 

人間の生活圏に近いマンションやビルなど人工建造物を拠点とすることが多いです。

 

鳩はとても慎重な生き物なので、巣作りをするときには、そこが本当に安全かどうかを確認する作業を行います。

 

住みやすい場所が見つかったら何度か下見をして、確認作業を行います。

 

 

最初は少しの時間だけそこに留まって何事もないようであれば、やがて滞在時間を増やしていきます。

 

そうして天敵に襲われる心配がないと判断したら、そこで暮らし始めることになります。

 

少し郊外にいったり緑の多い公園でよく見かけるキジバトという種類だと木の上につくりやすいです。

 

しかし、最近では土鳩(ドバト)と同じように人間の生活圏に近いところで暮らすことも多くなり人工構造物で姿を見かけます。

 

例えば、身近なところではマンションのベランダやエアコンの室外機の裏側など壁に囲まれているところです。

 

空からは見えにくいし、襲われても壁が守ってくれます。

 

 

特に高層階だと猫や蛇がそこまで登ってくる心配もなく、狙われやすいです。

 

人が住んでいても、昼間は留守にしていることがわかっていれば逃げません。

 

なお、ハト以外にも子供(ヒナ)をなかなか見れない鳥もいます。

 

カラスやトンビ、ツバメなどの赤ちゃんもあまり見ない理由はこちらにあります。

 

 

 

 

 

 

しかし鳩にとって住心地の良いところでも、そんな場所ではフンや鳴き声で住人は大きな迷惑を被ることになります。

 

だから、業者に頼んで巣を撤去してもらえば、解決かというとそういうわけでもありません。

 

というのも、困ったことに帰巣本能が高い生き物なので一度そこで生活を始めてしまうと、繰り返し戻ってきて巣を作ってしまいます。

 

その習性を生かして、伝書バトのようにかつては通信に使われていましたが現代にはそんな必要はありません。

 

 

そうなると、人間としては解決が難しいので、被害を未然に防ぐためには下見の段階で対処する事が必要です。

 

例えば音を出して脅かしたり、嫌な臭いを発する物をおいたり、剣山を置いてみたりと、そこが安住の地ではないということを覚えさせるのです。

 

効果的な方法がわからないときには駆除業者に頼めば、撃退グッズを設置してくれます。

 

【鳩110番】

 

一度は鳩の姿を見かけて追い払っても、他に数え切れないほどの仲間がいますから、次々にやってくる可能性があります。

 

ですから、業者に依頼したり常に撃退グッズを設置して置いたほうがいいです。

 

鳩の子供の産まれる時期

 

鳩は渡り鳥のように姿が見える時期が限られている鳥ではなく、いつでも姿を見かける鳥です。

 

でも子供の姿を見ないので、いつ産まれるのかはよくわかりにくいです。

 

フンによる被害などに悩まされているときには駆除をしてもらうのに良いタイミングを見極めます。

 

 

そのためにも、鳩の子どもの産まれる時期を知っておきたいところです。

 

実は、鳩の数が多いのはその驚異的な繁殖力にあります。

 

産卵は基本的に年に3回から4回程度でピークになるのは春から初夏とされています。

 

でも人間の食べこぼしなどをいつでも食べることが出来るので1年を通して栄養を補給することができる状態です。

 

もちろん、子育てをするためには巣が必要ですから、産卵をする時期は巣作りをした後です。

 

巣作りが出来たら、数日のうちに産卵が始まります。

 

あまりに寒いと子育てをするのには向いていない時期ということと判断するでしょう。

 

そうでない限り障害となりえるものがないのです。

 

 

その産卵のサイクルが短ければ、1年に5回から7回くらいは産卵をします。

 

巣立った子供もまた繁殖をします。

 

孫、曾孫が一斉に産卵をしていくので、どんどんと全体の個体数が増えていくのです。

 

なお、土鳩(ドバト)の場合は一夫一妻でパートナーを組み同じ相手で一生を添い遂げます。

 

なので、相手が何かの理由でいなくならない限り他の相手を探すことはありません。

 

 

一方でキジバトも、同じように一生添い遂げる個体もあります。

 

しかし繁殖期ごとに相手を変えることが多いです。

 

鳩は意外と長生きをする生き物で、野生のものだと平均で10年位とされています。

 

成長するのが早く、長生きをする、しかも繁殖力が強いということです。

 

命を落とす個体があるとしても増え続けていくことが出来ます。

 

ねずみ算のように数を増やしていく鳩に対して人間も法律で勝手に駆除をしてはいけないということになっています。

 

そのため、大きな問題になることもあります。

 

家でもし子育てをされてしまうと、フン害や鳴き声だけでないです。

 

親鳥が外敵を排除するために攻撃的になっているので怪我を負う可能性もあります。

 

そんなことにならないよう、まずは巣をつくらせないためにも、特定の時期だけ注意を払うのではなく一年を通して対策が必要になります。

 

鳩の子供の巣立ちはいつ

 

鳩は子供の姿を見ないですが、巣でどんどんと大きくなっていきます。

 

いつでも子供を産める環境であるがゆえに、1年中繁殖期といえます。

 

日になんども交尾を重ね、子供は1ヶ月半程度で巣立ってしまうので親はしばらくすると繁殖期に突入します。

 

 

自宅に巣を作られてしまったときに撤去するタイミングを見計らうためにも、巣立ちの時期は知っておきたいところです。

 

巣立ちはいつなのかというと、土鳩(ドバト)の場合には巣をつくってから3日のうちに卵を産みます。

 

一度に産み落とすのは2個ないしは3個なのですが、1個産んでから次の番になるまでには日数がかかります。

 

ただ、卵から子供が出てくるのは、親が卵を温める抱卵(ほうらん)を始めてからです。

 

 

なお、2個ないしは3個の卵が出てくるまで抱卵はしません。

 

それは、すでに産まれ落ちた卵を孵化させてしまうと、同じタイミングで成長しないからです。

 

抱卵を始めてから、どのくらいで孵化(ふか)するのかと言うと18日から20日くらいがかかります。

 

もし、それだけの期間をかけて抱卵をしても、孵化しなかったら腐乱している可能性があります。

 

孵化できたら、そこから親鳥の与えるピジョン・ミルクを飲んで育っていきます。

 

そのミルクにはたんぱく質、ミネラル、脂肪、炭水化物と成長に必要な栄養素がつまっています。

 

これにより食物の少ない時期でも健康的に育ちます。

 

数日の間はミルクのみ、そこからはミルクと親鳥が集めてきた食べ物を混ぜて与えられます。

 

 

子供は安全な巣の外に出ることなく大きくなっていくわけです。

 

そうして20日から1ヶ月位でいよいよ巣立ちで子供が外界で暮らし始めます。

 

ただし、巣立った瞬間に親子の関係はそれまでとなるわけではないです。

 

しばらくの間は巣の外で独力で暮らしていけるためのテクニックを教える期間となります。

 

それで十分に学ぶことが出来たならば、完全に親の力なしで暮らし始めます。

 

もし巣に子が戻ろうとしても、親鳥はそれを許そうとはせず追い払います。

 

 

さらに個体によっては、完全に巣立つ前に新しい卵を産んで、一緒に育て始めることもあります。

 

一年中繁殖期といえる鳩ならではの行動と言えますが、そうなると更に長期間は巣がにぎやかになります。

 

ということで産卵した時点から考えると、巣立ちまではおよそ40日から2ヶ月近くはかかるわけです。

 

キジバトになると孵化までの日数、そこから親に面倒を見てもらって巣から出るまでの日数は5日から10日ほど短くなります。

 

もし子育てをしているのを見かけたら、鳩の種類を確認すればおおよその巣立ちの日が推測できます。

 

もし巣の撤去を考えるのであれば、巣立った時点から数日から1週間位の猶予を見ておいたほうがいいでしょう。

 

鳩の子供を見ない理由|まとめ

 

鳩の子供を見ない理由はなぜ?

 

いろいろなところで鳩の姿を見るのに、そこに鳩の子供を見ない理由はカラスなど天敵に襲われないよう安全な巣の外には出ないからです。

 

餌は親鳥の体から分泌される栄養豊富なミルクを主にしており、季節にかかわらず成長できます。

 

 

巣は先にも書いたように種類によってつくる場所が変わります。

 

街中で見かけるドバトの場合には餌を確保しやすくビルやマンションなど高い人工建造物です。

 

壁に挟まれており天敵に襲われにくい場所に巣の場所を選びます。

 

鳩は慎重な生き物で、何度も下見を重ねて安全であることを確認したときに巣作りをします。

 

産まれる時期ですが、ピークとしては餌が豊富に取れる春先です。

 

しかし1年を通して発情期で一度産卵をして子育てを終えてからすぐにまた次の卵を産むというサイクルになっています。

 

こうして1年に3回から4回、1回に2個を産みます。

 

産卵にかかるのは数日、そして卵がそろって抱卵をしてから土鳩(ドバト)の場合には18日から20日程度かけて孵化をします。

 

そこから餌をやって大きくなり巣立つまでには20日を要します。

 

巣立ちはいつかというと、産卵してから1ヶ月半から2ヶ月くらいの期間ということになります。

 

街でよく見かけるのに子供を見ないといえばカラスやカモメ、ウミネコなども同様ですね。

 

キジバトは孵化と成長は5日程度と土鳩(ドバト)にくらべとても期間が短いです。

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