生涯年収の学歴別の比較って気になりますよね。
年齢や性別での違いや都道府県の上位はいくらなのかも興味があるのではないでしょうか?
生涯年収は学歴別に違うだけでなく、年齢や性別での違いも無視できません。
都道府県の上位7選だけでも差があるので、比較して理解を深めることが重要です。
違いが見えてくると、働く場所を探したり選ぶ上での大切なヒントが手に入ります。
判断材料がないまま候補をリストアップしたり絞り込んでもベストな選択が行えるとは限りません。
やはり情報収集と分析が不可欠だといえます。
生涯年収の学歴別の比較や都道府県別の差を知っているのと知らないのとでは、全く異なる結論に至ることもあり得ます。
将来的に後悔しない為に情報を知っておくことも大事です。
ここでは、生涯年収の学歴別の比較について詳しく解説していきますね。
また、年齢や性別での違いと都道府県の上位7選なども紹介していきます。
男性の生涯年収の学歴別の比較
男性の生涯年収の学歴別の比較を行うと最終学歴が大学卒業の男性は約2億7千万円です。
高専・短大卒業だと約2億2千万円ですから、最終学歴1つの違いで5千万円もの差が開くことになります。
高校卒業だと約2億1千万円ですから、高専・短大卒業との差は思いの外小さいことが分かります。
中学卒業でも約2億円のラインには到達します。
つまり、男性の生涯年収は大学卒業とそれ以外で分けられる構図が見えてきます。
当然ながら地域差はありますし、転職の有無や働き方によっても違ってきます。
これらの学歴別生涯年収はあくまでも目安です。
学校を卒業後、正社員雇用でフルタイム労働を続けた場合の生涯年収なので少々現実とは掛け離れた条件だといえるでしょう。
ちなみに60歳まで働いた場合で退職金を含まない金額です。
65歳まで働いたり退職後の再雇用で仕事を続ければ、生涯年収はもう少し上がります。
大学卒業と中学卒業は7千万円の差があります。
高専・短大卒業と中学卒業では2千万円差に留まります。
なので、少しでも多く生涯年収を望むなら大学卒業を目指すのが賢明です。
そのため、正社員として働ける可能性に繋がる大学卒業を狙うのは合理的です。
勿論、卒業する大学によって就職の幅は変わります。
より難関な大学を卒業した方が可能性が広がるのは当然ですね。
しかし、単純に最終学歴の違いを比較するだけでも、学校は中学卒業や高校卒業より、更に上を目指した方が良いことが理解できます。
男性の正規と非正規の生涯年収の学歴別の比較
なお、男性の正規と非正規でもかなりの開きが生じてきます。
参考までに正規と非正規を比べてみると、大学卒業の男性正社員の生涯年収が約2億7千万円となります。
それに対し、同じ最終学歴でも非正規では約1億6千万円にまで下がります。
1億1千万円の開きは、中学卒業や高校卒業の最終学歴との比になりません。
正社員以外の働き方が不利になるという現実があります。
また、学歴の差は生涯労働時間に関わることも分かっています。
高校卒業の男性は11.0万時間ですが、大学卒業の男性は9.6万時間と1.4万時間の差が見られます。
卒業と就職のタイミングの違いを差し引いたとしても、この差は数字から受ける印象より非常に大きなものです。
高校卒業だと正規雇用のチャンスが大学卒業よりも限られる傾向にあります。
そのため、生涯年収の差を埋める為に、労働時間を増やす必要があることが窺えます。
同等の生活水準を目指したり維持するだけでも学歴差によって必要な労働時間が大幅に変わってしまうわけです。
大学に入り卒業するとなると学費もそれだけ掛かります。
学生時代の期間だけを見れば、経済的な負担ばかりがネガティブに感じられるでしょう。
ところが、一生涯という長い目で見ると、同じ労働時間でも高専・短大卒業より稼げたりします。
なので、生涯労働時間が短く済むという現実が現れてきます。
非正規のケースも学校卒業後のフルタイム労働です。
同条件で比較した結果、最終学歴で1億1千万円もの差が開く結果に至ります。
労働時間を除き、仕事の責任や業務内容にそこまで大きな差はありません。
つまり、生涯年収の差ほどの違いはないと考えられます。
働いても働いても、非正規だと正規との差はなかなか埋められません。
やはり、早めのタイミングで正規に転職するのが得策でしょう。
ただ正規の椅子はどの会社でも限られています。
椅子を確保しやすくする為に大学を卒業しておくのはベストな判断です。
仮にもし卒業後非正規の仕事にしか就けなかったとしても大学卒業の最終学歴があれば路線変更が可能です。
高校卒業でも実務経験を積んで即戦力になるなら非正規から正規への転身は十分に現実的に考えることができます。
しかし、中学卒業ではそもそも選べる職業が限られます。
正規で定年まで働き続けられるのはかなり恵まれている方でしょう。
どちらかというと、早めに手に職をつけて資格取得などを目指すことです。
また、技術的な仕事で実績を増やしていくのが良いでしょう。
男性の生涯年収と学歴の関係
最終学歴の弱さは欠点になりますが、卒業から就職へのタイミングの早さはアドバンテージになり得ます。
高専・短大卒業も技術を活かすのに向いている学歴なので、技術力で2億2千万円の生涯年収を目指すことになります。
大学卒業が最も有利なのは当然として、中学卒業から高専・短大卒業までの開きが小さいのは驚きです。
むしろ、高校卒業や高専・短大卒業止まりだと上を目指すにも限界に当たる可能性があります。
壁を突破したいなら現状に満足せずに最終学歴を高めるのがおすすめです。
今は、終身雇用が揺らぎ、定年までフルタイムで働き続けるという前提が崩れつつあります。
これからは変化に直面しても動じずに対応できる柔軟性が求められるでしょう。
生涯年収に期待できる企業は、規模が大きく経営が安定している傾向です。
そのため、フルタイムで働き続ける前提もあながち的外れではないです。
最終学歴が上に向かっていくほど、生涯年収の金額の現実味は増していくものと結論づけられます。
現在は生涯に一度の就職で定年まで勤め上げる方が珍しくなってきています。
最終学歴が同じでも実際のところは生涯年収も必ずしも同じとはいかないでしょう。
女性の生涯年収の学歴別の比較
女性の生涯年収の学歴別の比較では、大学卒業だと約2億2千万円です。
これは、男性の高専・短大卒業の生涯年収と同じとなります。
また、女性の高専・短大卒業の生涯年収は約1億8千万円となり男性の中学卒業の2億円を下回ります。
高校卒業となると約1億5千万円にまで下がります。
なので、男性よりも学歴別の差は大きいのが明白です。
女性の場合だと、中学卒業で約1億4千万円となります。
高校を卒業しても最終学歴が中学卒業でもあまり開きはないのが現実です。
老後を考えて少しでも資金を確保したいのであれば、最低でも高専・短大卒業後に就職した方が良いことが分かります。
2億円のラインを超えるには大学卒業しかないです。
無視できない男性との生涯年収の差はあるとしても、最終学歴は高専・短大卒業か大学卒業を目指すのが正解です。
男女間での賃金差がかなり大きい現実が透けて見えますね。
なお、同性同士でも学歴によって生涯で受け取れる年収に違い生じます。
生涯年収の男女差は実は海外でも問題になっています。
是正(ぜせい)に取り組まない企業を罰則の対象にするという動きも出てきています。
日本は男女格差の開きが大きく、対策が遅れている国の1つです。
男女格差の問題は大胆な取り組みで是正を図る必要があるでしょう。
しかし是正されるのを待っているといつになるか分からないのが現状です。
そこで、今できることに取り組み、年収を高める対策をすることが現実的です。
男性と同じフルタイムの条件で60歳まで働いても、大学卒業で生涯に精々2億2千万円が受け取れるかどうかです。
そのため、女性の場合は上を目指すにも限界があります。
女性の正規と非正規の生涯年収の学歴別の比較
これが女性の非正規だともっと収入は減少して生活の余裕がなくなります。
最終学歴は何であれ少なくとも正規雇用の生涯年収は1億2千万円目指して就職したいところです。
大学卒業でも非正規だと、フルタイム雇用で生涯年収は1億2千万円にまでダウンします。
正規と非正規で1億円差というのは、大学卒業まで努力してきた女性にとってはあまりにも酷です。
高専・短大卒業で1億1千万円、高校卒業で1億円、中学卒業では1億1千万円まで下がります。
非正規だと中学卒業が高校卒業を1千万円上回っているのは気になる部分です。
高専・短大卒業や大学卒業を含めても差は殆どないので、誤差の範囲内だと思われます。
何よりもショッキングなのは、女性が非正規で働くと最終学歴があまり年収に反映されないです。
これは、男性以上に評価されにくいという事実です。
学歴社会は終わったという声もありますが、現実はまだまだ残っているようです。
この風習は、日本企業や文化に染みついているといえなくもないです。
女性の生涯労働時間は高校卒業で9.7万時間、大学卒業で8.7万時間と男性に比べれば短めです。
ただ時間差の割には生涯年収の差が小さいです。
なので、非正規で働く場合は中学卒業や高校卒業でもあまり変わらないことになります。
ただし、大学卒業をするなら正規で働かないと生涯年収が大幅に下がってしまいます。
女性が経済的に自立するなら最終学歴は大学卒業一択でしょう。
正規雇用なら高専・短大卒業もありですが、とにかく少しでも稼ぎたいなら上を目指す他ないです。
女性の生涯年収と学歴の関係
高専・短大卒業、高校卒業だと生涯年収の壁にぶつかってしまうのは女性も男性と共通して同じです。
やはり現在においても学歴が物を言います。
例えば面接において面接官がどちらを選びたくなるかといえば、最終学歴が良い方という答えになるでしょう。
面接官の中には学歴だけで判断しない人も確かにいます。
ですが、沢山の就職希望者を評価する必要がある企業だと、1人に掛けられる時間は限られます。
じっくりと多角的に評価するのが面接の理想ではありますが、現実的には学歴重視で評価する他ないといえます。
つまり、雇用条件の良い比較的安定した企業に就職しようとすれば、より良く評価してもらう為に最終学歴が不可欠となるわけです。
女性というだけで残念ながら男性よりも低く評価されがちな傾向です。
女性の場合も非正規だと正規より苦しくなるのは否めないです。
就職を有利に進めて長く働ける仕事に就くには、正規雇用を前提とした最終学歴の獲得が条件となるでしょう。
男性と比べてしまうと同条件で比較した場合の賃金格差に直面します。
そこを受け入れられるかが重要なポイントです。
将来的に結婚して、非正規で仕事をしながら育児に取り組むのもありです。
しかし、そうすると収入の大部分はパートナーに依存することにもなりかねません。
こうなると、結婚相手で生涯年収が決まってしまいます。
結婚をするにしても就職するときには非正規を選ぶかどうかは良く考えた方が無難です。
育児と仕事の両立は不可能ではないですし、正規の雇用を手放さず将来的に仕事を再開するチャンスもあります。
そのチャンスを得るにしても結局は学歴が可能性を決定づけます。
可能性を得る為に上を目指して勉強に取り組んだり、良い学校に入学して卒業した方が良さそうです。
学歴はあくまでもパスポートのようなもので、それをどう活かすかは卒業してからの本人次第です。
男女差は簡単に埋まらないとしても、学歴差は努力によって埋めることができます。
そのため、女性は努力で生涯年収を増やすのが現実的な選択肢となります。
男性の生涯年収の都道府県の高収入7選
男性の生涯年収の都道府県別高収入7選は、第7位は三重県で約2億1千6百万円です。
第6位の滋賀県は三重県に対して約70万円多い金額に留まるので、これら2県の差はあまりないことが分かります。
第5位は茨城県はでやや多い約2億1千7百万円ですから、三重県と比べて約100万円増となります。
第4位の大阪府は約2億3千万円なので、三重県に滋賀県や茨城県と比較を行えば、微増ではなく間違いなく増えた印象を与えます。
第3位の神奈川県は約2億3千1百円ですから、大阪府との差は100万円程度で拮抗(きっこう)しています。
第2位の愛知県は約2億4千万円と大台に迫る金額ので、生涯年収の多さを求めて働く場所として狙い目です。
第1位は東京都で、高収入7選の約2億6千5百万円と他の道府県を圧倒しています。
とはいえ、高収入7選の中だと他を大きく引き離しているわけではないです。
生涯年収で東京都は頭一つ分抜けてはいますが小さい差に留まります。
ちなみに北海道は約1億8千5百万円なので、東京都とは8千万円ほどの差があります。
沖縄県は約1億5千7百万円ですから、北海道よりも生涯年収は低く東京都との差は大きく開きます。
平均が約1億9千5百万円で、富山県や香川県、長野県が平均に近い生涯年収となっています。
北海道はやや下回り、東京都は逆に大幅に上回っていることが明確となります。
高収入7選は、最低の三重県でも2億1千万円以上の生涯年収を達成しています。
この生涯年収は、都道府県の下位に位置する地域からすればかなりの高収入に見えます。
平均からはまずまずの増加といったところですが、2億円以上の大台は魅力的に映るはずです。
当然ですが、最終学歴と就職する企業選びで生涯年収は違ってきます。
つまり、高収入に期待できる地域であっても油断は禁物ということです。
なお、これらの金額は平均値なので、上限と下限の年収はまた別となります。
しかし、平均値が高めだと高収入が狙える可能性は上がるので、平均の生涯年収が高収入の地域を狙うのは得策です。
東京都は人口密度が高く企業の母数が多いです。
なので、他の地域より年収の良い大手企業が集まっているのも事実です。
そのため、東京都が全国並びに高収入7選でトップなのも頷けます。
東京都の賃金が更に上がり平均が引き上げられれば、他の地域もそれに追従することに期待が持てます。
ただし、地方格差を解消しないことには期待薄でしょう。
都道府県別に金額が順当に並ぶ中、そもそも東京都だけ頭一つ出ているのはそれだけ人口が多く生産性が高いからです。
結果、人口の少ない地方が追いつくのは困難でしょう。
女性の生涯年収の都道府県別高収入7選
女性の都道府県別高収入7選の第7位は、約1億5千3百万円の千葉県です。
関東圏の東京都に近い地域でありながら、男性の平均生涯年収を大きく下回る1億5千万円台です。
改めて女性の低い年収の傾向が浮き彫りになります。
第6位は京都府で意外と思われる地域がランクインしています。
しかし、肝心の生涯年収は1億5千4百万円と千葉県に比べて微増です。
女性の都道府県別平均は男性より全体的に低いだけでなく、高収入7選の差が小さいという傾向もあります。
この為、千葉県と京都府の差が小さくても不思議ではないです。
さらに、以降のランクも同様の傾向となります。
第5位は約1億5千5百万円の奈良県となります。
第4位の愛知県は約1億5千7百万円とやや増加を見せます。
愛知県は男性だと東京都に次ぐ第2位ですから、愛知県において女性はあまり評価されていないことが窺えます。
第3位は大阪府ですが、こちらも同傾向で金額は約1億6千1万円です。
愛知県と比べれば400万円ほど多いですが、男性の場合の約2億3千万円とは約7千万円もの開きがあります。
第2位の神奈川県も約1億6千8百万円です。
大阪府や愛知県に対してそれほど胸を張れる金額、つまり女性に対する評価とはいえないでしょう。
第1位は男性と同じく東京都です。
しかし、約1億8千8百万円なので大台の2億円には程遠いです。
男性の都道府県別格差に加えて男女差も無視できない形ですね。
男性が東京都と沖縄県で1億円以上の差がある一方で、女性は東京都と山形県で約8千万円差です。
このように都道府県の格差は女性の方が小さめです。
だとしても、最低の山形県が約1億1千万円と非常に低いです。
女性の生涯年収の全国平均が約1億3千万円なのでこちらの是正が課題となりそうです。
北海道は約1億3千4百万円なので、北海道の女性は男性よりも平均値を上回る年収が望めます。
退職金は別の扱いですから、勤め上げた後に受け取れる総額は実際には増えます。
中小企業でも1千万円ほど、大手であれば2千万円は期待できるでしょう。
都道府県全体で女性の年収が低いのは、キャリアアップが難しい時代が長く続いたことも原因です。
また、その影響が残っている点が理由の1つに挙げられます。
格差は少しずつ改善されてはいるものの、男女差が気にならなくなるまでには時間が掛かりそうです。
男性も都道府県の差は無視できませんし、道府県から見れば東京都はやはり魅力的です。
その東京都も3億円には届かないので、夢のような場所かといえばそうでもないようですね。
現実的に都道府県別で一番良いといった位置づけです。
生涯年収の学歴別の比較!年齢や性別での違い?都道府県の上位7選!のまとめ
生涯年収を学歴別に比較すると、やはり大学卒業の最終学歴が一番高収入で、男性だと2億7千万円にもなります。
年齢や性別の違いもありますし、女性が同条件で働いても生涯年収は2億2千万円に留まります。
20代だと男女とも年収は300万円台ですが、30代では男性が400万円台後半に、女性は300万円台のままです。
女性は40代でようやく400万円台に乗るので、500万円台後半になる男性との差は開く一方です。
都道府県の上位7選は男女共に東京都がトップです。
しかし、男性が約2億6千5百万円なのに対し、女性は約1億8千8百万円とかなりの差です。
男性は以下、愛知県と神奈川県や大阪府、茨城県と滋賀県や三重県が並びます。
一方、女性の都道府県の上位7選には神奈川県と大阪府や愛知県、奈良県と京都府や千葉県がランクインしています。
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