冬至かぼちゃ(南瓜)の栽培や育て方はご存知でしょうか?

 

 

冬至といえば、やっぱり無病息災を願ってかぼちゃをいただくことですね。

 

あなたもこの有り難い冬至かぼちゃを一度は自分で育ててみたいと思いませんか?

 

しかし、その育て方種まき収穫となるとどこまでできるか不安ですよね。

 

そこで今日はこのかぼちゃの栽培や保存方法について詳しく紹介していきます。

 

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冬至かぼちゃの栽培

冬至かぼちゃの場合、西洋かぼちゃと違い少し時期がずれます。

 

 

7月頃から育てた方が育てやすいとも言えます。

 

西洋かぼちゃを育てるには通常の春に種まきをして夏場に収穫する方法をとります。

 

冬至とは二十四節気の立冬と立春のちょうど真ん中にある節気です。

 

北半球では一年のうち最も一日の昼が短く夜が長い日となります。

 

なお、冬至は12月22日頃であることが多く、その年によって日付けは前後します。

 

冬至は寒さも厳しく最も夜が長い日であることから植物は枯れてしまいます。

 

冬至かぼちゃ

 

そして、多くの動物たちが冬眠してしまいますね。

 

現代では冬でも食料に対する不安はあまり感じられません。

 

しかし昔は簡単に食料を調達できない冬時期の食糧に対する不安は大きいものでした。

 

そのため無病息災を祈り、貴重な栄養を摂るためにかぼちゃを食べる習慣がありました。

 

これを冬至かぼちゃといいその他にも柚子の入ったお風呂に浸かるといった風習もあります。

 

また、冬至にかぼちゃを食べる理由は他にもあります。

 

カボチャ料理

 

かぼちゃには、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、鉄分やカリウムなどバランスよく含まれているためです。

 

これらのビタミンにより免疫力を高め風邪を予防する効果があるといわれています。

 

それだけでなく古くから中風の予防にもなるとされていたためです。

 

風邪

 

しかし、かぼちゃは本来、夏に収穫される食べ物のはずです。

 

そのかぼちゃが真冬の冬至に食べられるのはなぜでしょうか。

 

それはかぼちゃは貯蔵性が高く夏に収穫しても冬場まで長期保存が可能であったからです。

 

また、長期保存が可能で、貯蔵する過程で甘味や栄養価が増すためなんです。

 

収穫された直後よりも少し貯蔵した方が美味しく食べることができます。

 

しかし長期保存が可能とは言っても保存状態が悪ければかぼちゃは萎れたり腐ったりします。

 

 

何より長期間保存しておくための場所も必要ですし管理にも手間がかかります。

 

それだけでなく現在では輸送技術や流通の発達によって、その保存も変わってきています。

 

冬至に食べられるのは日本で栽培されたものよりも輸入されたかぼちゃもあるからです。

 

メキシコニュージーランドなど南半球で栽培されたものが主となっています。

 

しかし栽培技術の向上や品種改良により日本でも通常の夏収穫の栽培方法だけでなくなりました。

 

 

冬至用に通常の栽培とは時期をずらして育てるという方法もとられています。

 

そもそも、かぼちゃには西洋かぼちゃ日本かぼちゃの2種類があります。

 

今の主流は西洋かぼちゃですが意外にも暑さにはあまり強くなく比較的冷涼な気候を好みます。

 

そのため温暖化が進んで夏場の気温が高い現在の日本の気候では育てるのが難しいです。

 

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冬至かぼちゃの育て方

具体的な冬至かぼちゃの育て方ですがホームセンターで売られている苗を買って育てる方法があります。

 

また、それとは別に種から育てるという二通りの方法があります。

冬至かぼちゃ種から育てる方法

まず種から育てる方法ですが冬至かぼちゃは栽培できる期間が限られています。

 

 

そのため、比較的生育が早い品種を選ぶようにしましょう。

 

なお、種苗店の店頭やホームページには冬至かぼちゃに適した品種について記載されていることが多いです。

 

そこで、まずは正しいかぼちゃの品種を選ぶことが大切です。

 

仮にあまり適していない品種を選んでしまうと失敗する恐れがあります。

 

かぼちゃのつるや葉っぱは大きくなったものの実が熟す前に冬が来て枯れてしまったということになりかねません。

 

かぼちゃの葉

 

そして種を手に入れたら苗を育てて畑に植え付けていきます。

冬至かぼちゃ苗から育てる方法

なお、ホームセンターで苗を購入した場合も種から苗を育てた場合も植え付けの方法は同じです。

 

 

まず、苗を植え付ける日の午前中にポリポットごと苗を水に浸けてたっぷりと吸水させておきます。

 

そして暑さが和らぐ夕方頃になったら1m間隔で苗を植え付けていきます。

 

病害虫の原因や食味の悪化にも繋がるので少し控え目に与えるようにします。

 

なお、肥料をあまり与えすぎるとかぼちゃの樹勢が強くなりすぎて着果が安定しないです。

 

 

そして植え終えた後は乾燥を防ぐために株もとに刈り草や藁などを敷いて、たっぷりと水やりをします。

 

その後も雨が降らない日には水やりを欠かさないようにしましょう。

 

しばらくするとかぼちゃはぐんぐんを蔓を広げていきます。

冬至かぼちゃの受粉の仕方

栽培期間の短い冬至かぼちゃは1株に対して1つの実を収穫します。

 

 

本葉10枚目から15枚目あたりの節に着果するかぼちゃは大きさも味も充実します。

 

本葉1枚目から9枚目の節に着果する実や脇芽は取り除いていきます。

 

また、気候が良ければ、特に何もせずとも受粉します。

 

高温期や雨の日など受粉が難しい環境の場合は人が行います。

 

朝早い時間帯に雄花を取りおしべをめしべにこすりつけて人工的に受粉させます。

 

そして無事に受粉し実が大きくなり始めたら追肥を与えて実の充実を促します。

 

 

なお、かぼちゃの実を充実させるには窒素やカリといった栄養成長に必要な成分よりも生殖成長にリン酸が必要になります。

 

これには、追肥にはリン酸を中心とした肥料が適しています。

 

また、かぼちゃは葉っぱが大きく風に弱い性質を持っています。

 

それに加えて、栽培期間が台風の発生時期とも重なるために風の被害を受けやすいです。

 

この対策としては、ソルゴーなど緑肥作物で生け垣を作ったり、防風ネットを張るといった方法が効果的です。

 

冬至かぼちゃの種まきの時期

野菜作りでは「苗半作」と言い「苗が上手にできれば野菜作りの半分は成功」という意味の言葉があります。

 

それほど苗を育てるのは大切なことなのですが裏を返せば苗づくりはそれだけ難しいとも言えます。

 

そこで苗づくりの細かいポイントを抑えておきましょう。

 

 

まず、種まきで最も大切なのはその時期です。

 

冬至かぼちゃは一般地において7月下旬から8月上旬頃に播種(はしゅ)します。

 

しかし日本列島は縦に長くその気候の特徴が幅広いだけでないです。

 

その地形によってわずか数10kmしか離れていないです。

 

このため気候が異なることが少なくありません。

 

実際に温暖な気候を好むかんきつ類などは海沿いではすくすくと育ちます。

 

しかし少し離れた山間部では気温が低いためにまったく育たないということも少なくありません。

 

多くの場合、寒冷地一般地温暖地の3パターンに区分されてそれぞれの蒔き時が載っていることがほとんどです。

 

 

そこで、自分の済んでいる土地の蒔き時を知る最も良い方法です。

 

近所の農家や家庭菜園をしている人に聞いてみることです。

 

経験上、適期を知るのにこれよりも良い方法はありません。

 

また、種まき時期になったからといって一度にすべての種をまかないことです。

 

適期の中で時期を3段階にずらして、少しずつ蒔く(まく)と来年以降の参考になりますね。

 

 

他にも、その年ごとの気候の差にも対応することができます。

 

この種まきに関しては時期以外にもポイントがあります。

 

まず管理のしやすさから畑に直に蒔くよりもポリポットに3粒ずつ蒔きます。

 

これは冬至かぼちゃは高温期の播種になるので水やりにも手間がかかります。

 

それに加えて温度が上がりすぎないように寒冷紗や遮光ネットなどで暑さ対策をする必要があるからです。

 

 

また、種まきをする1日前に爪切りやカッターナイフなどで種の中央部分に切れ目を入れておきます。

 

こうすることで一晩吸水させてから蒔くことで発芽率が上がります。

 

なお、ウリ科の野菜は苗が大きく育ちますので使用するポリポットは9cmから12cmのものが良いでしょう。

 

7.5cm以下のポットを使うとすぐに根が回って老化苗の原因になります。

 

他にも注意するのはネズミの食害です。

 

 

ウリ科の野菜の種はネズミの大好物なので播種後にポットを掘り返されることが少なくありません。

 

そこで種まきをしたら芽が出るまでは木箱やネットを被せるなどネズミの侵入を防ぐことが必要です。

 

また、発芽した後は徒長を防ぐために木箱などは速やかに外しましょう。

冬至かぼちゃの収穫の時期

冬至かぼちゃの収穫のタイミングについては品種によっても異なります。

 

 

交配後60日ほどが目安になります。

 

育てる株数が少ない場合には人工授粉をした日をメモしておくようにしましょう。

 

ただ、育てる株数が多い場合や人工授粉をせずにハチなどによる自然交配の場合です。

 

このやり方で、かぼちゃを育てる場合には、交配した日を把握するのが難しくなります。

 

そこでおおよその時期がきたら、それぞれの実を観察し果梗部をチェックしてみます。

 

 

果梗部とは実と茎を繋ぐ部分ですが着果当初はこの部分が茎と変わらない緑色をしています。

 

しかし、実が充実してくるにつれてこの果梗部は縦に茶色い筋が入ってきます。

 

その筋は徐々に濃くなって木の幹のような質感に変化してきます。

 

そして、その後は実側の果梗部に横方向にも筋が入ってきます。

 

この横方向の筋が、しっかり確認できるようになります。

 

かぼちゃの実が十分に充実したサインで収穫のベストタイミングになります。

 

 

しかし、この方法も交配日を目安にする方法と同じくチェックが必要となります。

 

株数が多いと畑にあるかぼちゃの実をすべてチェックするだけでもかなり大変な作業になります。

 

実際に数年前にかぼちゃを育てた時には果梗部をチェックしつつ冬至かぼちゃを順次収穫していってました。

 

霜が降りてから畑に行ってみると収穫しそこなったかぼちゃが結構残っていたということもありました。

 

そこでより確実な方法として果梗部を見るだけでなく畑全体を見回してかぼちゃの葉っぱをチェックしてみます。

 

 

多くの植物がそうであるようにかぼちゃもまずは茎や葉、根など自分の体を成長させていきます。

 

十分に体が大きくなってから子孫を残すために花を咲かせ実や種を充実させます。

 

その際にいつまでも体が元気ですと体を維持するにたくさんのエネルギーを必要とします。

 

こうなると実が充実し始めるとかぼちゃは体を成長させることをやめ徐々に枯れてきます。

 

そのため実が十分に充実したころの畑は全体的に茶色くなります。

 

ですから葉が少し萎れて茶色くなってきた部分からかぼちゃを探すと効率が良くなります。

 

 

なお、すべての品種において果梗部がコルク化するわけではありません。

 

たとえば,バターナッツかぼちゃなどはいつまで経っても果梗部が緑色をしています。

 

そのため、皮の色が緑色からクリーム色に変わった頃を目安とします。

 

このように品種によって収穫時期を見極める方法が異なるものもあるので注意が必要です。

 

冬至かぼちゃの保存方法と期限

カボチャ以外にも多くの野菜の場合、新鮮な物の方が栄養価も高く美味しいと言われています。

 

 

豆類やトウモロコシなどは、採れたてに勝るものはありません。

 

特に家庭菜園では採れたての野菜が味わえることが醍醐味ですね。

 

ついつい収穫してすぐに野菜を食べるという人も少なくないはずです。

 

しかしジャガイモやサツマイモ、そしてかぼちゃなどはキュアリングといいます。

 

適した環境で保存することで栄養価や旨味が引き出されます。

 

これはかぼちゃを収穫してから保存することにより、かぼちゃの内部にあるでんぷんが糖化していって甘味が増すからです。

 

 

キュアリングの環境は25度前後の高温で風通しの良い場所ほどその効果が高まりまります。

 

また、期間については1週間から1ヵ月ほどで食べごろのピークを迎えます。

 

ですが品種によってばらつきがあり、中にはキュアリングの効果がまったく現れないものもあります。

 

なお、スーパーなどの店頭に並べられているかぼちゃはへたの切り口が十分に乾燥しています。

 

これは既に出荷前の段階でキュアリングが完了している証拠です。

 

 

そのためスーパーなどで買ってきたかぼちゃを自宅でキュアリングする必要はないです。

 

しかしキュアリングが終わったかぼちゃをそのまま高温化に放置していると糖化が進みすぎて水分も多くなります。

 

こうなると旨味が増すどころか品質が劣化して腐ってしまう原因となります。

 

そのため、適切な保存が必要となります。

 

では具体的な保存方法ですが買ってきたかぼちゃを家庭で保存する場合、

 

もっとも身近で適している場所は冷蔵庫の野菜室になります。

 

 

ただ、野菜室は少し湿度が低く乾燥しやすいので、かぼちゃを新聞紙に包むと良いでしょう。

 

かぼちゃは冬至が近づくにつれて冬至かぼちゃとしての需要も増えるため、それに伴って価格も上がっていきます。

 

早めに購入して上手に保存したいところですが難しいのは保存の期限です。

 

では、なぜ難しいかというと保存期限は品種によって大きく異なるからです。

 

特に最近では様々な品種のかぼちゃを見かけるようになってきました。

 

 

そこで何も知らずに保存期限の短いものを買ってしまうと肝心の冬至には腐ってしまいます。

 

具体的に期限を見てみると一般的な西洋かぼちゃであれば1ヵ月から2ヵ月ほどです。

 

なお、小菊かぼちゃなどはあまり貯蔵性が高くありません。

 

 

逆にバターナッツかぼちゃなど一部のかぼちゃは初秋に収穫して2月頃まで保存できる場合などもあります。

 

奈良県産”バターナッツカボチャ”3玉入り1箱

 

また、適期に収穫されたものほど保存期限は長くなります。

 

そこで、できる限りヘタがきれいに乾燥してきれいなものを冬至用に選ぶことをお勧めします。

結び

冬至かぼちゃの栽培について必要なことを書いてみましたが、いかがでしたでしょうか?

 

なお、混同しがちな行事に、立冬というものがありますがこれは「暦の上での冬の始まり」のことです。

 

詳しい紹介を下記のページに載せていますのでこちらも是非一緒に読んでいただけると

 

冬至と立冬の違いについての理解が深まると思います。

 

 

冬至に自分で種をまいて育てた、かぼちゃを食べるといつもと違う味を楽しめるかもしれませんね。

 

栽培や、収穫、保存で迷った時には、この記事を思い出して上手に対処してくださいね。

 

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