アカタテハの幼虫のエサとなる食べ物は何
アカタテハの幼虫のエサとなる食べ物は何かというとイラクサ科全般やカラムシ、ヤブマオです。
また、ニレ科のケヤキの葉なども挙げられます。
ただし、ケヤキを食するのは稀なので、あくまでもそれ以外の食べ物が主食となります。
入手性が良いのは多年草で草地や川岸、道端でも見かけることの多いです。
アカタテハの幼虫のエサとして好んで食べるのはイラクサ科の植物のカラムシです。
7月~9月頃に花を咲かせます。
この間であれば生えている場所が分かりやすくなるはずです。
しかし、アオカラムシと似ている部分があります。
間違えないように気をつけたいところです。
一方、ヤブマオは葉先が尖っているのが特徴で、葉の周りはギザギザの形状をしています。
葉の表面はシワが多く、非常に短い毛がみっしりと生えています。
これらの特徴がアカタテハの幼虫のエサ探しで役立ちます。
ヤブマオが見かけやすいのは林で、それも端の方の林縁です。
8月~10月の間に花をつけるので、夏から秋にかけてがヤブマオ探しの好機といえるでしょう。
ニレ科のケヤキは落葉高木の一種で、街路樹として植えられることが多くあります。
この植物は、公園の周りにも生えていたりします。
ホウキを逆さまにしたような形状なので、誰でも簡単に見つけることができます。
案外、普段は意識して見ていないだけで、実は身近に存在していたりします。
アカタテハにとっては、ハルニレの葉もエサになります。
手に入る場合はこれも確保するように心がけましょう。
ちなみに、成虫が口にするアザミ類やキク類の花の蜜、樹液や落果は幼虫には適さないので注意です。
アカタテハの幼虫が食べるのは葉のみです。成虫が食べるからといって蜜や樹液などは与えないのが基本です。
これらのいずれかを手に入れることができれば飼育は可能となります。
アカタテハの幼虫が好むエサとなる食べ物は、冬の間に葉が手に入りにくいものもあります。
ですが、越冬については心配ないので大丈夫です。
大切なのは幼虫期にしっかりとエサとなる食べ物を確保して、栄養不足にならないようにエサを与えることです。
身近な環境でエサとなる食べ物を見つけられればラッキーです。
エサ代を負担しなくても良いので、自由なお金に限りがある子供にとって育てやすい虫となります。
勿論、私有地などに生えている植物から無断で葉を取るのはご法度です。
この場合は、事前に許可を得てから採取したいものです。
元々アカタテハは自然の中で生きている虫です。
人がエサを与えなくても自らエサとなる食べ物を探して口にするでしょう。
その為、自然でアカタテハを見かけることが多い場所であればエサとなる食べ物が存在している可能性は高いです。
成虫に比べ幼虫は小さいので、そこは考慮に入れる必要はあります。
しかし、口にするエサの種類は少なくないですから注意深く探せばエサも一緒に見つけられるはずです。
アカタテハの幼虫の育て方
アカタテハの幼虫の育て方は、まず飼育環境を用意します。
掃除をしたりエサを与えながらサナギになるのを待つというものです。
羽化に要する期間は1週間ほどです。
短期間の内に驚くような成長を見ることができるでしょう。
飼育環境が適切だとアカタテハの幼虫はすぐに巣を作り始めます。
しばらくは特に大きな動きはありません。
それが移動したり大きく動き始めると幼虫はサナギへと変化を見せます。
幼虫になるまではそれほど広い飼育環境は必要ありません。
そのため、飼育ケースは大きくなくても大丈夫です。
ただ、深さがないとアカタテハの幼虫にとって窮屈でしょう。
そのため、ある程度深さのある飼育ケースの用意をおすすめします。
幼虫の成長には個体差が存在するので、皆が皆予定通りに成長するとは限らないです。
焦っても成長を促進することは不可能で、ほぼ見守ることしかできないです。
必要なものを用意したり飼育環境を整えて挑戦するのが賢明です。
サナギへの変化が目前に迫ると飼育環境下ではケースの天井にぶら下がり蛹化の兆候を見せることになります。
通常、自然環境下では巣の中にぶら下がるのでケース飼育で天井にぶら下がるのは当然です。
この時にケースを持ち上げたり揺さぶると落ちてしまいます。
なので、くれぐれもケースには極力触れないように気をつけましょう。
飼育環境の室温については、自然環境が参考になるので、外気温に近づければ問題ないです。
流石に冷房が効きすぎるとアカタテハの成長に影響を与えてしまうので温度差を小さくするように心がけます。
アカタテハの幼虫の飼育に必要なものはエサとカラムシの枝を挿して使う容器、飼育用のケースや新聞紙などです。
ガーゼもあると飼育しやすくなるので、これも含めて一通り揃えましょう。
容器にガーゼを入れたら、水を加えてカラムシの枝を挿します。
次に飼育ケースの底に新聞紙などを敷いて、枝を挿した容器を置きます。
紙を敷く理由は楽に飼育する為で、フンを掃除する際に簡単に交換できるようにするのが目的です。
カラムシの枝はあまり長持ちしませんから、定期的に交換して常に鮮度を保ちましょう。
とにかく成長に必要な栄養を摂取しようとするので、よく食べる一方でよくフンをします。
フンを放置すると害虫が湧いてきますから、衛生面をしっかりと守ることが大切です。
カラムシの枝は葉と一緒に採取しておきます。
必要な量をエサとして与えたら残りは冷蔵庫で保存しましょう。
常温で保存すると葉の水分が飛んでしまうので、手間でも必ず密閉容器に入れることが重要です。
最初に飼育ケースに葉を敷き詰めて、霧吹きで水を与えて乾燥を防ぐ手もあります。
ただし、この方法はかなり大雑把です。
害虫が湧いてしまえば、結局は徹底した清掃や葉の交換が必要になってきます。
その都度掃除をしたりエサを与える方が無難です。
育て方としては間違っていないので、どちらの方法で飼育をするかは自由となります。
エサとなる食べ物の状態を見ながら必要に応じて交換しましょう。
乾燥している場合は霧吹きで湿らせるなどが理想的です。
確かに手間はかかりますが、その分アカタテハに愛着がわくかもしれませんね。
無事に成長して立派なサナギになる可能性が高まります。
自然の生き物は見た目が小さくても強いので、多少雑に飼育しても大きくすくすくと育ちます。
それでも、アカタテハの幼虫が十分に育ったり美しい姿になるかは別です。
やはり、飼育で万全を期すなら手間暇をかけるのがベストです。
まとめ:アカタテハの幼虫のエサとなる食べ物は何
アカタテハの幼虫のエサとなる食べ物は何か?
その答えはイラクサ科の植物です。
または、カラムシに、ヤブマオとニレ科のケヤキの葉などです。
育て方は飼育環境下だと、ケースにカラムシの枝を挿した水入りの容器を置きます。
カラムシの餌は数日に1回交換を行い、
アカタテハの幼虫のフンを清掃してケース内を綺麗に保ちます。
アカタテハの幼虫の生態は、葉を食べながら巣を作り、その中でサナギになるのを待ちます。
成長が進むとケースの天井に移動するのでフタのついたケースが飼育に必要なものとなります。
巣は葉の左右を綴じ合わせた簡単なものです。
その中でじっくりと成長を待ち、サナギになる前に天井へと移動します。
本来、自然環境では巣の中が天井に相当します。
つまり、飼育環境だと生態に合ったケースの天井でサナギになろうとするわけです。
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