カンパンゴ(Kampango)の子育てや巣作りの解説をします。アフリカ東部のマラウィ湖に棲む巨大ナマズが今回紹介するカンパンゴのことなんです。このマラウィ湖には独特な子育てをする魚が多いといわれています。
その中でもカンパンゴの子供の育ての仕方は群を抜いています。このナマズの仲間の子育ての方法は他に類を見ないとても珍しいものなんです。カンパンゴという巨大ナマズのヤバい子育てと驚愕のサプアの托卵についても紹介します。
カンパンゴの仔魚(子供)が餌についても、この記事ではカンパンゴ(巨大ナマズ)の子育てや巣作りやサプアの驚愕な托卵の方法について解説していきます。
パンゴ(巨大ナマズ)の子育てがヤバい!
カンパンゴ(Kampango)というマラウィ湖という場所に棲むナマズの仲間の子育ては他の魚と比べると、その違いがとてもヤバイです。子育てがヤバイというより厳密に言うとカンパンゴの子供がヤバイです。
カンパンゴの子供(仔魚)は先に卵から孵ったものがなんと他の卵が生まれる前に食べてしまうんです。このように卵が孵化したら、次に雌はたくさんの未受精卵を産み、それを自分の子供である仔魚(しぎょ)に食べさせる習性があります。
これも残酷なようですが、子孫をいかに残すかといった進化の現れにも思えますね。
先に受精卵から産まれた子供はそれだけでも生存競争に勝ち残り仔稚魚(しちぎょ)、稚魚(ちぎょ)と育っていくチャンスを得ているんでしょうね。
カンパンゴの卵にサプアがとる習性は托卵(たくらん)?
カンパンゴには、これとはまた別のヤバイ子育てがあります。実は、捕食者であるカンパンゴですが自らの卵と勘違いして他の魚の卵を育ててしまうことがあります。これは、カンパンゴの産卵時期に他の魚が自分の卵を産み落として紛れ込ませるためです。
その魚というのがサプアという、こちらもナマズの仲間ですがカンパンゴに比べると小さい種類に当たります。
このサプアの仔魚(しぎょ)がカンパンゴの子供より早く生まれるため残った卵を餌にして食べてしまうというわけです。このサプアというナマズの仲間は、こうしてカッコーなどに見られる托卵(たくらん)と似た行動をします。
そのターゲットとなるのが今回紹介しているカンパンゴとその卵というわけです。サプアの卵は、カンパンゴの卵と同じ時期に産卵をします。その産卵場所というのがカンパンゴの卵と同じ場所で、しかもカンパンゴの卵より先に孵化してしまいます。
これからがサプアの子どもたちのヤバイ行動の始まりです。その行動とは、なんと、まだ孵化していない本当のカンパンゴの卵を食べて育っていきます。この習性は、カッコーの親がオナガに托卵する様子と似ていますね。
カッコーの場合は、オナガの卵より先に孵りオナガの卵を巣から落としてしまい、オナガの親から餌をもらいます。これもカッコーが自分の子孫を残そうとした結果生まれた行動です。サプアの場合はカンパンゴの卵より先に孵化してカンパンゴの卵を食べてしまいます。
カンパンゴが自分の卵を守る対策はあるの?
カンパンゴもただ卵を食べられてるわけではなくサプアや他の魚を追い払うことで対策はします。この行動と同じではありませんが、先に紹介したオナガの中には、自分の卵とカッコーの卵の区別ができるものも出てきています。
その見分け方は、自分の卵の模様とカッコーの卵の模様の違いで判別して似ていない卵は育てないようです。こちらはオナガが自分の子孫をいかに残すかという生存競争から生まれた進化なんでしょう。
これに比べると、カンパンゴは今のところただ追い払うだけです。しかし、もしかしたらそのうち自分の卵とサプアの卵を判別出来るように進化するのかもしれません。
カンパンゴ(巨大ナマズ)の巣作りと生態
カンパンゴは、ギギ科でナマズの仲間で岩洞のような岩の隙間などはある場所に巣を作ります。雄と雌のペアで子供を守りながら子育てをします。カンパンゴの両親は、卵は孵化してから10センチほどになるまでの約3か月は別の魚に子どもを獲られないように守りながら育てます。
なお、このカンパンゴの巣にはいろいろなシクリッド仲間が稚魚や卵を託しに来ます。捕食者であるカンパンゴの巣には、このようにカンパンゴ以外の他のナマズも集まってきます。
カンパンゴは成魚になると体長は50センチ以上あり、中には1メートルほどに成長するものもいるようです。
カンパンゴには、肌の色が銀色に光輝いている種類もいます。餌は主に夜眠りにつく魚を捕食しています。また、同じ湖に棲むシクリッドという魚は、自分の子供を口の中で守ります。天敵となる水中生物が現れるとシクリッドは自分の子供を口から吸い込んで守るという行動をとります。
ホットスポット 最後の楽園「アフリカ古代湖」でカンパンゴが紹介される
カンパンゴが紹介されるのは、ホットスポット 最後の楽園「アフリカ古代湖」という番組です。番組では、アフリカ東部の大地溝帯にあるマラウィ湖にスポットが当てられます。この古代湖には独特な子育てをする魚が紹介されます。
その一つとして、カンパンゴの紹介され、その驚異の子育てが解明されていきます。大きさ1メートルにもなるカンパンゴの巣を作りや未受精卵を子どもあたえるメスの様子などもあります。番組の語りは、三宅民夫さんです。
ホットスポット 最後の楽園「アフリカ古代湖」放送時間は、以下となります。2020年3月8日の日曜日の6時45分から6時50分・NHK総合1・東京(地上波)となります。
まとめ|カンパンゴ(巨大ナマズ)の子育てがヤバイ!巣作りとサプアの托卵に驚愕!!
カンパンゴはマラウィ湖に棲むナマズの仲間の子育ては、最初に卵から孵ったものが他の卵を食ってしまうんです。卵が孵化したら次に雌はいっぱいの未受精卵を産み、それを自分の子供とされる仔魚(しぎょ)に食べさせる習性があります。
さらに、カンパンゴは自分の卵と勘違いして他の魚の卵を育ててしまうということがあります。このサプアの仔魚(しぎょ)がカンパンゴの子供より早く生まれるため残った卵を餌にして食べてしまうというわけです。
カンパンゴもそのまま卵を食べられてるだけではなくサプアや他の魚を追い払うことで対処はやります。カンパンゴは、岩洞のような岩の隙間のある場所に巣を作り、雄と雌で子供を守りながら世話をします。
カンパンゴは、ギギ科でナマズの一種で岩洞のような岩の隙間などがある所に巣を作ります。卵は孵化してから10センチ程になっていくまでの3か月くらいは別の魚に子どもを獲られないように守りながら育てます。
カンパンゴは成魚においては体長は50センチ以上あり、中には1メートルくらいに育つものもいるとのことです。ホットスポット 最後の楽園「アフリカ古代湖」放送時間。
2020年3月8日の日曜日の6時45分から6時50分(NHK総合1・東京(地上波))となります。番組の語りは、三宅民夫さんです。
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