蝉(セミ)の本当の寿命は一ヶ月って研究結果があるのはご存知でしたか。

 

ではこの一ヶ月というのは短いのでしょうか、それとも長いのでしょうか?

 

この蝉(セミ)の寿命は一ヶ月ということを実証する調査を行ったのは高校生ということです。

 

その高校生は誰なのか、どのような調査をしたのかも気になるところですね。

 

また以前から言われていた蝉(セミ)の寿命は一週間というのは本当か嘘かについても説明していきます。

 

この記事では蝉(セミ)の寿命が一ヶ月は本当なのかや幼虫の期間も詳しく解説しますね。

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蝉(セミ)の本当の寿命は一ヶ月が短いのか長いのかの理由

 

現在、蝉(セミ)の寿命一ヶ月は本当 ではないかと考えられています。

 

これまでの俗説では蝉(セミ)はなんで一週間程度しか生きられない、とのことでした。

 

でも、実際にはどうやらそうではないことを、なんと高校生が付きとめています。

 

これは2019年に、広島県笠岡市高校の3年生の植松さんという方が調査をしています。

 

その結果、最大の寿命一ヶ月といいますが、では本当なのでしょうか。

 

蝉(セミ)の寿命は一週間という従来の説に比べるとかなり長くなりましたね。

 

 

しかしながら、もっと短い、長い種類の蝉(セミ)もいるようです。

 

では一体なぜ、蝉(セミ)はそれほど長生きすることができない昆虫なのでしょうか。

 

それは蝉(セミ)の体のしくみに理由があると考えられています。

 

成虫になった蝉(セミ)は、あまり長生きするような仕組みになっていません。

 

蝉(セミ)は、夏によく見かけられることの多い虫であるのにもかかわらず、実は暑いのが苦手らしいです。

 

暑い時期に土の中から出てきた蝉(セミ)は、比較的寿命が短くなってしまいます。

 

ですが、暑さが和らいだころに土の中から出てきて成虫になった蝉(セミ)は比較的長生きします。

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蝉(セミ)の寿命は一ヶ月が本当なら短いか長いかは天敵が理由

 

蝉(セミ)の寿命が一ヶ月と従来の報告に比べ長くなったのは本当のようです。

 

しかし、天敵に見つかればそれより短くなることもあります。

 

天敵に襲われら場合には話は別でさらに短くなることもあります。

 

蝉(セミ)の成虫の天敵としてはスズメバチやクモ、カマキリ、鳥などがいます。

 

これらの天敵に襲われたときには、寿命が一ヶ月も持たないケースもあります。

 

特に、スズメバチは、蝉(セミ)の成虫を餌にすることが非常に多いです。

 

また、蝉(セミ)の幼虫が地下で生活するときにも、天敵がいて、例えばモグラやゴミムシやケラなどです。

 

 

モグラは「食虫目のモグラ科」に分類されている哺乳類です。

 

その「食虫目」と言う名の通り、モグラは昆虫を主に食べます。

 

ちなみにモグラは蝉(セミ)以外にも、クモやムカデやカタツムリも食べています。

 

ゴミムシの多くは湿ったところに住んでおり、石や木の根の下や川の側などで生きていることが少なくありません。

 

ケラは土の中に穴を掘って生活することが多い小さな昆虫やミミズなどさまざまなものを食べる雑食の虫です。

 

蝉(セミ)は幼虫のときに土の中だからといって安全だというわけではないということです。

 

このように寿命をまっとうする前に命を落とす蝉(セミ)もいます。

蝉(セミ)の寿命は一ヶ月が本当なら幼虫の期間はどれくらい

 

成虫の蝉(セミ)の寿命の一ヶ月は本当ですが、では幼虫の期間はどれくらいなのでしょうか。

 

ちなみに、蝉(セミ)は卵から生まれて土の中で育ち土から出てきて成虫になる「不完全変態」ということをする虫です。

 

この不完全変態と言うのは、サナギになることなく、幼虫がそのまま成虫に変わってしまうことを言います。

 

蝉(セミ)以外で、不完全変態をする虫として有名なのは、バッタやトンボなどがいます。

 

一方、卵から幼虫になってそののちにサナギになってそののちにようやく成虫になるようなことを、「完全変態」と言います。

 

この完全変態を行う虫には、チョウやハチなどがいます。

 

 

キャベツ畑などに、チョウのサナギが付いているなどと言うことも少なくありません。

 

もしかすると、「蝉(セミ)は7年土の中で暮らしている」と聞いたことのある方も少なくは無いのではないでしょうか。

 

実際のところは、7年程度土の中にいるものもいれば3年程度土の中にいるものもいて、さらに15年程度土の中で暮らすものもいます。

 

この違いはどのようなところから生まれるのかと言うと、一番はやはり種類の違いによるようです。

 

種類ごとの幼虫の寿命をご紹介すると、ツクツクボウシの場合だと2年程度です。

 

また、アブラゼミやミンミンゼミは3年程度、クマゼミは4年程度のことが少なくありません。

 

 

同じ種類の蝉であったとしても、土の中にいる期間は個体によって違うことも少なくないようです。

 

これは何故かと言うと、土の中で生活をしているときに、どれだけ栄養を摂取しやすい環境であるかにかかっているようですね。

 

例えば、土の中で栄養をたっぷり含んだ樹液を摂取できる環境にある場合は、比較的短い期間で成虫になることができるようです。

 

逆に、あまり多くの栄養を摂ることができない環境で育ってしまった場合は、なかなかすぐに育つことができず比較的長い時間をかけて成虫になっていきます。

蝉(セミ)の寿命は一週間というのは本当か嘘かの理由

 

蝉の寿命は実際には10日~1カ月程度と考えて良いでしょう。

 

これは、「蝉(セミ)の寿命が一週間」という俗説を覆すようなものになってしまいますね。

 

寿命にまつわるこの俗説が嘘かもしれないと考え調査をしたのが、冒頭でもご紹介した2019年当時に高校生だった植松さんです。

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植松さんは、笠岡市高校のサイエンス部に所属していたそうです。

 

植松さんが、行った研究手法を説明すると、まず蝉をつかまえて、その羽根に油性ペンで、それぞれ番号をマーキングして野外に放しました。

 

そしてその放したものを、後日再び捕獲していったのです。

 

 

植松さんは合計863匹に対してこのマーキングを行うという気の遠くなるような作業を行っています。

 

この863匹のうち後に植松さんが再び捕まえることができたのは、わずか15匹でした。

 

植松さんが調査を行った結果、アブラゼミとツクツクボウシとクマゼミが10日以上も生存しているということが確認できました。

 

調査の結果、アブラゼミは最大32日間ツクツクボウシが最大26日間、クマゼミが最大15日間生きることができたと分かりました。

 

植松さんが、寿命に対して関心を抱くような理由は、蝉(セミ)の死骸を夏に見ることが少ないということを疑問に思ったことをきっかけです。

 

こうして、蝉(セミ)が本当に寿命は短いのかを知りたくなったからだったそうです。

 

 

植松さんは、この「寿命が7日と言う俗説とは異なる」という調査を行っています。

 

2019年の5月に東広島市にある広島大学にある「中四国地区生物系三学会合同大会」で、そのときの報告をしています。

 

そしてこの報告をしたという功績によって、植松さんは大会の高校生の部(動物分野)で最優秀賞を受賞するに至ったのです。

 

ちなみに蝉(セミ)に詳しい研究者たちのなかでも、植松さんの発表以前から、実は1週間以上生きるのではないかと考えられていることはあったようです。

 

しかし植松さんの研究以前はそれを証明するような研究がなされてたことはほとんどありませんでした。

 

 

植松さんの研究は、非常に価値が高くこうした説の裏付けとなる強い根拠となるものになったと言えるのです。

 

植松さんの行ったような野外調査はまだ数多くなされているわけではありません。

 

あくまでも寿命の傾向がこのようであると考えておくことにして、今後の調査結果にも期待するのが良いと考えるべきではないでしょうか。

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蝉(セミ)の生態としくみ

 

蝉(セミ)は卵を産んでいくための体のしくみとして便利にできすぎているという生態を持っています。

 

これは卵を産むためにさまざまな身体能力が発達しているんです。

 

しかしそれは、あくまでもそのための体の仕組みであって長生きするためのしくみになっているとは言えないということです。

 

また、蝉(セミ)は非常に飛翔能力が高く大きなけたたましい音を立てて飛びます。

 

ですが、そのことによって、蝉(セミ)は交尾対象の相手の近くまで飛んでいくことができます。

 

 

蝉の雄(オス)はお腹の中にある音を鳴らすための器官が非常に発達しています。

 

この器官を振動させて、雌(メス)を呼ぶために、求愛の意味を込めて知らせています。

 

この蝉(セミ)の求愛時の鳴き声と言うのは、種類によって全く違うものです。

 

例えば、アブラゼミは、「ジー…ジジジジジ…」というように数十秒程度鳴き、ヒグラシは「カナカナカナ…」と鳴きます。

 

また、ハルゼミは「ジーッ、ジーッ」と鳴き、ミンミンゼミは「ミーンミンミン」と鳴き、クマゼミは「シャシャシャ…」と鳴きます。

 

基本的に雄は鳴きますが雌が鳴くことはありません。

 

さらに求愛の時や敵に襲われたときなどにも威嚇のために鳴くこともあります。

 

急に蝉(セミ)の音を聞いて驚いた経験のある方もいるかと思いますが、あれは人に対する威嚇で鳴いていることが少なくないです。

 

ちなみにおしっこのようなものをかけられて嫌な思いをした経験をしたことがある方もいるかもしれませんね。

 

 

それは体内の水分を体外に出していて、この成分には有害物質はほとんど含まれていないようですよ。

 

交尾が完了したメスは木に自分の産卵管を差し込む形で産卵をします。

 

この産卵管と言うのは、メスの尻尾についている非常に硬い部分で、産卵管は蝉(セミ)のメスの成虫のお腹の中にある卵巣とつながっています。

 

ちなみに、蝉の雌は産卵の場所に枯れた枝を選ぶようなことが少なくありません。

 

なぜ枯れ木を選ぶのかと言うと、生きている木の場合、産卵管で削って空けた穴が、時間が経つとふさがってしまうことがあるためです。

 

 

もしも、せっかく卵を産み付けることができても、その木の穴がふさがってしまうと、産み付けられた卵からかえった成虫がでられなくなってしまいますよね。

 

まとめると、硬い産卵管で木の表面を削り木に穴をあけて、開けた場所に卵を産み付けます。

 

この卵の数ですが、種類によっても違うのですが、成虫が生きる10日~1ヶ月ほどのうちに、合計数百個単位で生むことになります。

 

例えば、アブラゼミは300個程度、ニイニイゼミは800個程度、ツクツクボウシは400個程度、ミンミンゼミは400個程度です。

 

これほどまでの数の卵を産み付けることにより、卵が育つ確率もあがるということに繋がりますね。

 

蝉(セミ)以外の昆虫でも多くの卵を産むことによって卵が成虫になる確率が高くなっているものもいます。

 

また、体の仕組み自体が長生きする仕組みではないということ以外にさまざまな天敵がいるというところも寿命が短い理由と言って良いでしょう。

まとめ

 

蝉(セミ)の本当の寿命は一ヶ月は短いか長いか?理由と幼虫の期間も!のまとめとなります。

 

ここまでお話してきた蝉(セミ)の寿命について重要なポイントをおさらいしましょう。

 

成虫の蝉(セミ)の寿命一ヶ月は本当のようです。

 

正確には、10日~30日前後と考えて良く、これを2019年の夏に高校生の植松さんが独自の野外調査で実証されています。

 

その方法は、捕まえた蝉(セミ)にマーキングして再捕獲するという手法で証明しました。

 

つまり、これまでの俗説であった成虫の寿命の一週間を覆すことになりますね。

 

これほどまでに地上での寿命が短い理由は、交尾のための体の仕組みにはなっているものの、長生きするための仕組みにはなっていないということと言えます。

 

なお、蝉(セミ)の幼虫の期間は2年から最大15年ほどです。

 

この幼虫の期間は、昆虫の種類による違いが影響していることが大きいようです。

 

しかし寿命はその種類以外の要素で、その個体差や住んでいる環境によって差があるということに注意しておきましょう。