ラグビーのポジションを体格による適正で知る診断方法
ラグビーのポジションは体格と運動能力、スキルから決めるのが一般的です。
その中でも体格は容易に変えられないものです。
そのため、ポジション決めにもっとも関係がある要素といって過言ではありません。
ラグビーのポジションにおいて適正を知る診断方法は、次の3つを柱にしたものが現実的です。
それは体格と走力、ボールを蹴る競技のプレー経験です。
ラグビーは走り込んでぶつかり合う激しいコンタクトスポーツです。
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そのため、一般的には体が大きいほうが有利といわれています。
ですがポジションによりコンタクトする相手や頻度がことなるのも事実です。
これは、小柄な人でも十分にプレーできる可能性があるということです。
オフェンス側はボールを持って走り、相手陣地深くのインゴールにボールを置けばトライです。
一方のディフェンス側はそれを走って追いかけてタックルで止めます。
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なので足の速さがダイレクトに勝敗に影響するスポーツでもあるということです。
ドリブルがないぶんサッカーやバスケットボールよりも影響度は大きいかもしれません。
また高校生で1試合60分、それより上のカテゴリーでは80分です。
このことを考えるとラグビーには体格の他にも、スタミナも必要となります。
スタミナがない選手に運動量が必要なポジションを任せれば後半にチームが失速します。
ボールを蹴る競技とはサッカーやフットサル、アメリカンフットボールなどです。
これらの競技において養った蹴る感覚は、一朝一夕では身に付きません。
たとえば、キックが得意な人はキックを蹴る機会が多いポジションを選べば活躍の可能性が高まります。
ラグビーのポジションで体重がある人の適正
ラグビーで、まず体重がある人の適切なポジションはプロップ(1番・3番)とフッカー(2番)です。
もちろん筋力が必要なのですが、初心者の場合は太っていることも才能のうちということができます。
それほど体ごとぶつかって押し合うシーンにおいて体重の影響は大きいです。
そこで、スクラムを最前線で組むポジションが適切となります。
普段の生活では揶揄(やゆ)されることも多い体型ですが、ラグビーにおいてはその体格が武器になります。
この体型でキックが上手い人もフォワード第1列なら最適です。
バックスは走力がなければ攻守両方で足手まといになってしまう恐れがあるからです。
ラグビーのポジションで身長が高い人の適正
身長が高い人はまず、ロック(4番・5番)を検討するのが定石です。
ロックは空中にあるボールを奪う仕事があるため背が高く腕が長い人が向いている役割です。
ここはラインアウトやキックオフでジャンプしてボールを確保する役割をするため背の高さと腕の長さが武器になります。
どうやっても敵わない長身選手がいる場合には、相手も競ることをやめる場合があります。
体のぶつかり合いだけがラグビーのすべてではありません。
時にはバスケットボールのような空中戦が勝敗を分ける場合もあるのです。
体重もあると理想の体型ですが、初心者にそこまで求めるのは贅沢です。
そこで、高身長でスピードがある場合には、ウイング(11番・14番)も選択肢に入ってきます。
ウイングもキックのボールをキャッチすることがあります。
その際に高身長の人は有利に働くからです。
ラグビーのポジションで小柄な人の適正
身長と体重の両方がない小柄な人は、接触プレーが少ないスクラムハーフ(9番)かウイング(11番・14番)がいいでしょう。
スクラムハーフは、密集の近くを素早く動いて攻撃ラインにボールを供給する役割です。
そのため、力の強さは重視されない傾向があります。
ただし、自分よりはるかに大きい選手にタックルしなければならない状況になることもあります。
体格差があっても勇敢なプレーができるビッグハートは不可欠です。
ウイングはレベルが上がるほど大型化しますが、一般的には小柄な選手でも十分プレー可能です。
このようにパワーで劣っていてもスピードやスキルで上回ればチームの勝利に貢献できます。
ウイングはポジション争いにおいて体格があまり影響しないポジションと言えます。
ボールの争奪戦が多いフォワードの中で、小柄な人でも試合に出られるチャンスが多いのはフランカー(6番・7番)です。
フランカーは常にボールの近くでプレーし、カバーリングもするため運動量があります。
ですから強さよりも運動量を優先して、小柄な人を起用するケースが見られます。
フランカーの大切な仕事であるタックルは、タイミングや体の使い方次第で対応できることも多いです。
どれも走力はあればあるほどいいです。小柄でスピードに自信がある人は、やはりトライゲッターのウイングが適正です。
サッカーなどをやっていて、キックの感覚があるならば相手守備の背後に蹴り込むことが多いスクラムハーフを選んでも面白いです。
ただしスクラムハーフはスキルと判断の両面で高い専門性が求められるポジションです。
パスなど基本プレーの反復練習を継続できなければ、試合で活躍することは難しいでしょう。
ラグビーのポジションで身長と体重の両方がある人の適正
身長と体重の両方がある恵まれた人は、どこのポジションでも活躍できる可能性があります。
背も高く体重も重い、体格のいい人がまず務めることが多いのがナンバーエイト(8番)です。
スクラムの最後尾から1人で突破を試みたり、相手のキックをキャッチしてカウンターを仕掛けたりするポジションです。
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その時に力が強いと大きな前身が期待できます。
また、孤立した状態で捕まってもボールを失うリスクが少ないからです。
スピードがあるならウイング(11番・14番)やフルバック(15番)がおすすめです。
その上スタミナがあるならフランカー(6番・7番)も良いです。
また、キックスキルがあるならスタンドオフ(10番)とフルバック(15番)がおすすめです。
とにかくサイズを活かして暴れまわりたいなら、やはりナンバーエイトがおすすめです。
地道にチームに貢献したいならロック(4番・5番)も魅力的です。
ラグビーのポジションで長所が見つからない人の適正
残念ながら体格と走力、キックのどれも持たない選手にチャレンジしてもらいたいのはフランカー(6番・7番)です。
フランカーは豊富な運動量と献身的なタックルが不可欠なポジションです。
どちらも本人の努力次第で向上できる可能性があります。
そのため、フランカーは長所が見つからない人でも比較的可能です。
トップレベルになると大柄な人が多いのも事実です。
しかし、花園や大学選手権でも小さな体でハードタックルを連発する選手が出場しています。
ラグビーは、精神的な強さも勝敗を分ける要因となることもある競技です。
そういった味方を勇気づける選手は、相手チームからも尊敬を集めます。
ラグビーのポジションの名前と役割
もっとも一般的なラグビーは15人で行います。
ポジションは10種類に分類されます。
5つのポジションで右や左、インサイドやアウトサイドなどに分けて2人が担当します。
まずはスクラムを組み、ラインアウトをするフォワードの5つについて紹介してきます。
ラグビーのポジションでフロントローの役割
ラグビーのポジションのプロップとフッカーの役割
スクラムを最前列で組むのがプロップとフッカーです。
プロップは右と左があり、左が背番号1番で右が背番号3番です。
左はスクラムを組んだ時に片方の肩が相手と接触します。
しかし、右は両肩が接触するため、右のほうが体重があり力が強い選手が任されます。
ですが、ジャンプする人を持ち上げることが多いです。
フッカーも最前列で押し合いに参加するため大柄な人が多いです。
スクラムのフッキングとラインアウトのスローイングをするため器用さも求められます。
ラグビーのポジションでセカンドローの役割
ロックの役割
スクラムの2列目に位置するのがロックです。
ラインアウトでジャンパーになるため、チームで1、2の長身選手が務めることが多いポジションです。
スクラムやボールの争奪戦でも体を張ってプレーすることが欠かせないため体の強さも必要です。
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強いチームには強いロックがいるというのがラグビー界の常識です。
つまり、ロックは縁の下の力持ちともいえる存在です。
ラグビーのポジションでサードローの役割
ナンバーエイトの役割
スクラムの3列目はフランカーとナンバーエイトです。
フランカーは背番号6と7です。
左右で分ける場合とオープンサイドとブラインドサイトで分けることがあります。
オープンはスペースの広いほう、ブラインドは狭いほうです。
ナンバーエイトはスクラムの最後方に位置しています。
そして攻撃時には自由に動く裁量を持っています。
そのため突破力と個人技に秀でた選手に適しています。
ラグビーのポジションでバックスの役割
スクラムハーフの役割
まずはフォワードのすぐ近くでプレーするスクラムハーフです。
セットピースに参加せず、後方で待機するバックスのポジションです。
ですからパスが上手いことは必須となります。
スクラムハーフが下手だとゲームとして成り立たなくなってしまうこともあります。
さらに後方にスペースがあれば陣地を取りに行くキックが蹴れる必要もあります。
肉弾戦を闘うフォワードに指示を送る判断力も不可欠です。
スタンドオフの役割
スクラムハーフの近くに位置するのがスタンドオフです。
スタンドオフは、ライン攻撃の要となることから司令塔と呼ばれるポジションです。
くわえてフォワードにタックルする機会も多く、ディフェンス力もなければなりません。
背番号12番と13番がセンターで、前者をインサイドセンター、後者をアウトサイドセンターをいいます。
密集に近く、縦方向の強引な突破をしたりされたりすることが多いです。
インサイドセンターのほうにパワーがある選手、外にスペースがあるアウトサイドにスピードのある選手を配置することが多いです。
ウイングの役割
攻撃ラインの外側に立つのがウイングです。
ウイングは、広いスペースを任されているから足の速さが不可欠です。
チームの攻撃の最後、トライを取りきる役割をするため、強引に突破するパワータイプの選手もいます。
フルバックの役割
チームの最後方に位置するのがフルバックです。
ディフェンス時は最後の砦として、突破してきた相手を止める仕事をします。
攻撃時は定位置がないから自分の判断で移動でき、自由に攻撃参加できます。
ですから足が速く巧みなステップが踏めるスキルフルな選手にぴったりです。
また相手のキックを蹴り返すこともあるため、キックスキルも欠かせません。
ラグビーのポジションを体格による適正で知る3つの診断方法!|まとめ
ラグビーのポジションの適正を体格で知る診断方法って気になりますよね。
その名前や役割も詳細についても詳しく解説していきます。
2019年のワールドカップにおける大躍進でラグビーは国民的な人気を得ました。
その影響でこれからラクビーを始める若者も増えています。
しかし未経験者にとってラグビーのポジションは聞いたことが少なくイメージしがたいものでしょう。
力士のようにたくましい体格の選手がいれば、一般人と変わらないサイズの選手もいます。
キックを蹴る人もいれば、めったにボールを触らない人もいます。
そこで人によって異なるポジションの適正を知る診断方法を示します。
それぞれの選手が自分の役割を果たすことでチームとして機能しています。
フォワードは5つのポジションがあります。
その主な仕事はセットピースなどボールの争奪戦でパワーが必要です。
その後方で待機するバックスの5つのポジションは、スピードとスキルが活きる役割です。
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一人ひとりのプレーぶりが周囲にはっきりとわかります。
それを頭に入れて観戦したり、自分でプレーしたりするとラグビーの良さがもっと理解できるようになります。
ポジションの適正を知る診断方法は、走力とキック、体格の関係から総合的に判断するのが一般的です。
ただラグビーは精神的な側面、つまり根性やガッツがプレーに直結するスポーツです。
なので始めた時に強みがない選手でも努力してガッツあふれるプレーをすれば活躍できます。
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