大祓の人形(ヒトガタ)の処分の仕方
大祓(おおはらえ)の人形といえば、罪や穢れを人の形に切った紙に移すことで清めるものとして知られています。
基本的には大祓のタイミングに合わせて、神社に渡して清めてもらうのが基本です。
しかし、何らかの理由で清めるタイミングを逃してしまった場合はどうしたら良いか処分に困ります。
そんな時の処分の仕方は身近な神社に出向いて任せするか、そのままゴミとして捨てる方法があります。
人形(ヒトガタ)は罪穢れ(つみけがれ)を移すものなので、未使用なら仮に捨ててしまっても何も起こらないです。
これがお守りだと罰当たりですが、単なる人形(ヒトガタ)であれば捨ててもOKです。
大祓の人形(ヒトガタ)の処分を神社に任せる方法
大祓(おおはらえ)の人形(ヒトガタ)の処分を神社に任せるのは気持ちの問題です。
そのため、特に気にならなければ何もしなくても大丈夫だといえるでしょう。
名前を書いたものだと、川に流して清めるという手もあります。
しかし、それは紙が水溶性で溶ける場合に限られます。
川に流して溶けなければ、環境を汚してしまうことにもなります。
自分で処分する場合は間違いなく水溶性であれば、川に流すことで清められます。
そのため、紙の性質が分からないなら神社に任せるという方法が賢明です。
ただ、使用したものは神社で処分してもらうのがベストです。
大祓の人形(ヒトガタ)というと特別なイメージを抱きがちですが、実際は人の形に切っただけの紙です。
その紙が意味を持ち始めるのは、名前や年齢を書いて大祓で清めてもらう場合です。
書き損じなら無効ですし、名字や下の名前だけでも意味を持たないでしょう。
全て書き終えているものだと少し違います。
同様に、長期間手元に残してしまった場合も、神社で清めてもらうか川で清めれば問題解決です。
一般的な方法でないと心配があるなら、次の大祓まで待って神社で処分の仕方を相談することをおすすめします。
神職に関わる人の言葉であれば、処分の仕方にも納得できます。
また、悩みや不安といった気分が解消するはずです。
このように、捨てるタイミングを逃してもまだまだチャンスはあります。
思い悩んだり気に病む必要はないです。
納得したり気持ちが晴れるか、そういう問題はありますから自分の納得できる方法で解消しましょう。
やはり、名前や年齢を書いてしまった後ならば、本来に近い方法で清めるのが無難です。
大祓の人形(ヒトガタ)の扱い方
大祓の人形(ヒトガタ)の人形(ヒトガタ)の扱い方は、まず大祓の前に紙に名前と数え年を書きます。
次に人形(ヒトガタ)で全身を撫でたり息を吹き掛けて罪穢れを移すのが一般的です。
なお、この人の形ですが、奉書という紙でできていています。
袋がある場合はそれに人形(ヒトガタ)に戻し、大祓が開催される時に神社に出向いて初穂料と共に納めます。
郵送でも受け付けている神社はありますから開催日に足を運べなくても大丈夫です。
名前を書いたり年齢を書き加えて完成させた人形は自分の罪穢れを引き受けてくれる身代わりです。
他人が触れてはいけない決まりはないものの不必要にあまりベタベタと触らせない方が良いです。
人形(ヒトガタ)を袋に戻したら大祓まで保管しておきましょう。
こうしておいて納めるその日に神社に持ち込むのが理想的な扱い方です。
大祓の人形(ヒトガタ)を折ったり落書きをしない
人形(ヒトガタ)の紙を丸めたり、折り目をつけるのは良くないです。
そのため、小さな子供の手の届かない場所に保管するのが得策です。
名前を書く時に顔を描くのはNGなので、子供が落書きをしないように気をつけましょう。
日本の神様はおおらかですから、子供のいたずらなら許してくれます。
でもやはり、なるべく落書きはない方がお清めの効果を考えると安心です。
大祓の意味を理解して気持ちを引き締めたいところです。
この紙は、元々儀式用に作られたものです。
メモ代わりに使ったり、子供の遊び道具にするのは止めた方が良いでしょう。
余った大祓の人形(ヒトガタ)の処分の仕方
使わずに余ってしまった大祓の人形(ヒトガタ)については、普通の紙と同じような扱い方でも問題ないでしょう。
無記入で罪穢れを移していないものは、特別な意味を持たされていないです。
なので、ただの紙と同じ物となります。
ただし人の形をしているものには魂が宿るという考え方もあります。
そう思うと雑な扱いをするのは疑問ですね。
万が一、扱い方が原因で罰が当たってしまっては元も子もないです。
捨てるにしても最後まで責任を持つことが大切です。
イメージとしては、人や動物の形をしたぬいぐるみを思い浮かべると理解しやすいでしょう。
ぬいぐるみは振り回したり雑に扱うと可哀想ですね。
大祓の人形(ヒトガタ)はあなたの身代わりです。
ぬいぐるみと同様に雑な扱いは避けたいものです。
最終的には清められて処分されるので可愛がったり愛着を感じる必要はありません。
名前が書かれておらず、余ったりした紙は誰とも縁がないので神社にお返ししたり紙のごみと考えて処分できます。
わざわざ塩で清めるまでのことは必要ないです。
例えば怒りに任せて丸める形でネガティブな感情がこもっていまわないよう注意はしましょう。
大祓の人形(ヒトガタ)の処分におすすめの神社
大祓の人形を処分するのに私がおすすめの神社を紹介します。
まず大祓の人形(ヒトガタ)は、広く知られていて大きな神社に任せると安心できます。
身近にこのような歴史ある神社が存在するなら迷わず任せることができますね。
もしなければ、身近にある施設でも引き受けていることが多いです。
神仏分離以降は毎年、全国的に大祓が執り行われるようになりました。
神仏分離とは、簡単に説明すると神社と寺院を正式に分けることをいいます。
このため、どの地域でも儀式に参加したり、人形(ヒトガタ)の処分がお任せできます。
処分は基本的にどの施設でもできるので、迷ったり選ぶ必要はありません。
それでも、比較的歴史があって知名度もある方が安心となりますね。
地域に根づく施設も信用できますから特別に大きな神社を選ばなくても問題はないです。
絶対に他は駄目ということはなく選択の目安程度に考えるのが妥当です。
ただ、歴史ある施設の方が儀式の意味を良く理解していたりもします。
参拝者の不安に寄り添ったりしっかりと悩みを解消してくれるのも確かです。
大宮八幡宮は大祓の人形(ヒトガタ)の処分におすすめ
全国的な知名度を誇る東京の大宮八幡宮もおすすめ神社の1つです。
大宮八幡宮は大祓に力を入れています。
茅の輪も設置するほどなので、扱いに困った紙の処分も丁寧な対応に期待できるでしょう。
このように開催日に訪れると安心ですね。
それ以外の日に足を運んでも、大宮八幡宮なら問題なく引き受けてくれます。
分からなければ神職の方に尋ねることです。
どのように捨てたら良いか丁寧にアドバイスがもらえます。
八坂神社は大祓の人形(ヒトガタ)の処分におすすめ
関西圏なら、京都の八坂神社に処分をお任せするのがおすすめです。
八坂は関西を代表するくらいに有名です。
祇園祭の前に大祓祭が執り行われことでも有名で、茅の輪(ちのわ)もできます。
ヒトガタも引き受けていますから自信を持って任せられるでしょう。
地元を中心に祇園さんの名前でも親しまれ、正月三が日には100万人もの参拝者が足を運ぶほどです。
防犯の為に監視カメラは設置されているものの割と開放的で自由に参拝できるのが特徴です。
石清水八幡宮は大祓の人形(ヒトガタ)の処分におすすめ
京都であれば石清水八幡宮も狙い目です。
この神社は国宝ということもあってより有り難みが感じさせます。
毎年間違いなく儀式が執り行われます。
人形の提供や申し込みも受け付けているので当然ながら困った紙の扱いにも長けています。
860年に創建された千年以上の歴史を持ちますから、おすすめしない理由はないです。
大祓の人形(ヒトガタ)の処分の仕方や扱い方|まとめ
大祓(おおはらえ)の人形(ヒトガタ)は、あなたの分身です。
昔から、人の形をしたものには魂が宿るといわれています。
また人形は、あなたの身代わりともなってくれます。
こうしていろいろなことから守っていただけるものです。
この人形(ヒトガタ)のことを、形代(カタシロ)ともいいます。
人形(ヒトガタ)に記入済みなら神社に任せるか、水溶性であれば川に流して清められます。
扱い方は未使用でもぞんざいなのは疑問です。
儀式用の紙だということを認識して丁寧に処分しましょう。
処分でおすすめの神社は、東京の大宮八幡宮や京都の八坂神社と石清水八幡宮などです。
いずれも大祓を毎年執り行う歴史ある神社です。何の不安もなく任せられるはずです。
地域に根づく神社であっても処分は引き受けているので問題なくお任せできます。
大切なのは気持ちですから、どう処分するか良く考えて納得の方法を選びましょう。
コメント