テニスのダブルスの3セットマッチのルール
テニスのダブルスの3セットマッチルールは2人1組みでチームを作り、チーム同士で試合をするのが基本です。
2人1チームで試合をするテニスのダブルスは1人1チームのシングルと並び、割と良く行われるのが特徴です。
3セットマッチは定番の1つで、1チーム当たりの人数に関係なく、標準的に用いられています。
また先に2セットを先取した方が勝利する点も、人数による違いに関わらないものです。
国際大会の多くで用いられているのがこの試合形式で、合計3セットの内2セットを先に取ったチームが勝ちとなります。
これはいわゆるグランドスラムなどの大会で採用されているものです。
テニスは0点をラブ、1点でフィフティーン、2点ならサーティーといいます。
3点のフォーティーの後は、4点で1ゲームの獲得になります。
先に4点に到達した方がゲームを手にしますが、各チームが3ずつ取った場合はアドバンテージとなります。
アドバンテージはどちらかが持つことになり、持っている方が点を得た時点でゲームを獲得します。
40対40のデュース状態においては、2点を連続で手にしたチームがゲームです。
デュースはいずれのチームも3点ずつ手にした状態で、スコア上は40対40となります。
また一度アドバンテージ状態になって、再びスコアが同点、つまりイーブンになった場合もデュースと表現します。
一方のアドバンテージは、デュースになる試合展開で先に点を獲得したチームを指します。
実際のプレイにおいては審判がアドバンテージのコールを行い、その後にシングルなら選手名、ダブルスであればチーム名をコールします。
肝心のセットは、相手チームに対して2ゲーム以上、先に6ゲームを先取するとセットの獲得することになります。
テニスの試合での表現では、セットを勝利する、あるいはセットの勝者といったいい方をします。
アドバンテージセットは6ゲームを超えた状態で、先に2ゲームを多く手にした方が勝者になるというルールです。
2ゲーム差をつけた方が勝ちともいえますから、体力勝負になりやすいテニスにおいては、かなり実力差が試合展開に影響します。
国際大会で定番のタイブレークは、ゲームが6対6の状況で、先に7点を獲得した方がセットを手にするというものです。
試合がタイブレーク状態の場合は点数をゼロ・ワン・ツーと数え、直近でゲームのレシーブをした方が、最初にデュースコートからサービスします。
2点連続でサービスするのが基本で、以降は2ポイントずつ、アドコートとデュースコートからの順番でサービスをしていきます。
エンドは6点ごとに交代するルールになっています。
プロが公式に行う試合では、コインを投げて表裏で決めるコイントスが定番です。
最初にボールを打つサーバーと返球を行うレシーバーが決まったら、いよいよプレイの開始です。
サーバーとレシーバーは各ゲームの終了時点で交代して、次のゲームに臨むことになります。
チームは各セットの第1・第3・第5ゲームの終了で、エンドを交代する形です。
これをチェンジエンドといい、セットが終了したら合計ゲーム数によって、奇数であればエンド交代、偶数だと次のセットの第1ゲーム終了で交代します。
基本的にダブルスはサーブを1ゲームごとに、交代しながら試合を続けていきます。
サーブを打つ選手は自由に決められますし、その点はルールで制限されていないです。
テニスのシングルの3セットマッチのルール
テニスのシングルの3セットマッチは、ダブルスのルールと共通点が多く、基本は同じと考えて問題ないでしょう。
シングルでは内側のサイドラインでボールをバウンドさせます。
ここは外側のサイドライン、コート全体を使うダブルスとの違いです。
1対1でプレイする形式なので、ルールは割とシンプルですし、基本を覚えてしまえば試合の把握は簡単です。
サーブは1ゲームごとに交代して、コートチェンジをしながら試合が進みます。
コートチェンジのタイミングはゲームごとの終了時で、一般的にはゲームの合計が奇数の時点で行われます。
これは、試合の公平性を保つ為のもので、非公式なプレイだと省略されることもあります。
しかしプロの公式試合なら間違いなくコートチェンジがあります。
一般には1セットマッチ形式でプレイするケースが多いのでコートチェンジするにしても回数は限られます。
しかしプロとなればそういうわけにはいきません。
女子シングルは3セットマッチ、男子シングルは5セットマッチで試合をすることが多いです。
3セットマッチは、男子ダブルスや男女混合のダブルスでも採用されているルールです。
テニスは伝統的に専門的な用語が多いので、セットといってもピンとこない人は少なくないと思います。
テニスの試合はポイントを始め、ゲームやセットにマッチと試合の中で単位が変わっていくのが特徴です。
ゲームは4ポイントつまり4点で6ゲームを獲得すると1セットが手に入ります。
1セットは24ポイントと言い換えられます。
なので、3セットマッチは先に2セットで12ゲーム、48ポイントの点数を手にした方が勝利となります。
このようにテニスは獲得した点数で単位の呼び方が変わります。
そこが混乱の元だといえますが、おさらいしてルールの整理を行えば必ず理解できます。
何時の時代から使われるようになったかは不明です。
諸説あるものの決定打となる説は確認されていないです。
この伝統的な表記は先に覚えておかないと理解が妨げられるので基本中の基本と捉えて覚えることをおすすめします。
3ポイントのフォーティーは次が4ポイントでゲーム、そう覚えると3セットマッチのルールは理解しやすくなります。
理解の後押しになるポイントの基本ルールは打ったボールがコート内で2バウンドしたら獲得。
ボールがネットに引っ掛かったら獲得と覚えると理解が楽です。
選手の体の一部にボールが触れたり、サーブが2回連続で入らなくても同様に1ポイントです。
つまり、3セットマッチの勝利条件は2セットの先取で、4点獲得で1ゲーム、6ゲーム24点の獲得で1セットのゲットとなります。
48点を先に手にした方がゲームの勝者で、先取はこの点数を目標に試合でプレイするわけです。
各選手が3点ずつ獲得した場合にデュースになったり、デュースで得点を先取した方がアドバンテージとなる特徴もあります。
ルールの理解は決して難しくないはずです。
打ち返せなければ1点を相手に与えることになり、点数が4ポイントに到達してしまえば1ゲームを譲る結果に至ります。
試合の勝利条件の48点というのは、多いように思えて実は少ないです。
特に1点の重みが大きいプロにとっては小さなミスが命取りにもなります。
テニスのダブルスの基本ルール
テニスのダブルスでは、コイントスでコートサイドの決定を行い、レシーバーはどちらのサイドに入るかを決めます。
サーブの順番にも共通しますが、一度決めたサイドはセット終了まで変えられないので要注意です。
勝利条件はセット数によりますが、3セットマッチなら2セットの先取を目指すルールとなります。
これはダブルスのみのルールですが、選手が打ったボールが自分やパートナーの体に当たると、サーブ失敗の意味のフォルトが取られます。
厳密にいえば空中に投げたボールは着地までに打つ必要があり、サービスコート内にバウンドなしで打ち込めなければフォルトです。
2回連続でフォルトするとダブルフォルトとなって相手チームに1点が与えられます。
サーブがネットに当たった場合はサービスコート内にボールが落ちた時点でレットです。
レットはサーブのやり直しを意味するもので、こちらはカウントなしでやり直しできます。
ダブルスもシングル同様、基本的なルールは共通ですからプレイに関してこれといって特別な部分はないです。
それでも、前衛と後衛に分かれて役割を担ったり、試合展開に合わせてお互いがお互いをフォローするといった機転が求められます。
テニスにおいてルールの理解は大切ですが、ルールブックに書かれていないマナーの理解や実践も大事です。
テニスのダブルスのマナー
テニスのダブルといえ、マナーは一朝一夕では身につくものではありせん。
そこは経験を積むことによって初めて意味が理解できてきます。
最初に覚えるべきマナーはウォーミングアップでラリー展開に持ち込まないことでしょう。
試合前はあくまでも準備段階ですから、ここで闘争心を出したりヒートアップするのはマナー違反です。
2人1組みのチームで試合をすることが、テニスのダブルスの目的です。
各チームの主力となる2人だけで闘争心を見せ合うのも公式試合でもなければ、おすすめできる楽しみ方とは言えませんね。
ボールを相手に渡す必要がある時は、打ち返すよりも手渡しの方がマナー的に理想です。
近くに落ちているボールは自分で拾う、相手が拾ってくれた場合はお礼を言葉にするのがマナーです。
試合は純粋にプレイで勝負をつけるのが理想的です。
プレイ外のところで挑発をしたり、敵愾心(てきがいしん)を燃やすのは避けたいものです。
当たり前といえばそうですが、試合前と後に挨拶をするのは原則で、勝っても負けても挨拶で終わるのがベストです。
相手に対して試合の感謝や敬意を表せば、お互いに気持ち良く試合を思い出にすることができます。
ダブルスはチームを組む2人の立場は対等なので、どちらか1人がチームの代表というわけではないです。
2人で1チームですから握手をする時は1人ではなく、2人がそれぞれ相手チームの選手と手を握り合うのが正解です。
チーム対抗のダブルスは、必然的に選手の人数がシングルよりも増えるので、ウォーミングアップ時などに混戦してしまうことが多々あります。
そこは臨機応変に声を掛けるなどして注意喚起しましょう。
マナーは試合運びをスムーズに、プレイに集中する環境を作る為のもので、ルールブックに書く必要がない基本的な配慮です。
シングルの試合でもマナーを守って配慮を行えば自分も相手も実力を出して勝負できます。
勝敗は全力でぶつかってこそ意味があります。
勝利の喜びも相手が本気で勝負することで、感じることが可能となります。
プレイの幅や深みが出ますから、快適にプレイする意味でルール外の暗黙の了解を守ることも重要です。
テニスのダブルスの3セットマッチのルール|まとめ
テニスのダブルスの3セットマッチのルールやシングルとの違い?
テニスのダブルスは、試合運びも複雑になりやすい傾向ですね。
しかし、改めてルールを確認することによって、理解が深まる結果に至ると考えられます。
大切なのは言葉の意味の再確認を行うことで、基本に立ち返ることが理解の第一歩となるでしょう。
いずれにしても、仕組みが分かれば試合が観戦しやすくなりますし、試合に出ることも可能となります。
テニスのダブルスは、3セットマッチのルールが国際的に標準で、2セットの先取を勝利条件とするケースが珍しくないです。
シングルとの最大の違いは、実はコートの広さです。
シングルの場合は基本的に内側のラインを使用します。
そのため、このラインの内外の差がコートの広さの違いに繋がります。
選手が1チーム1人から2人と倍だったり、サーブを打つ選手が自由に決められるなど、ルールの理解に難しいところはないです。
セットの意味やカウントの数え方、2セット48点の先取で勝利になるのは共通です。
ただ試合に関わる選手の数が増えますから中断なくプレイを進める為に各人のマナーを守る重要性が増します。
試合展開に対する臨機応変な対応や、役割の意識の持ち方など、選手に求められる技術は大きく異なります。
同じスポーツなのに、まるで別の競技といわれるほどですからテニスのダブルスにはダブルスの面白さがあります。
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