草刈り機(刈払機)の活躍する時期が今年も近づいてきましたね。
庭先や家の周りに生えた雑草を刈るのにとても便利で作業も楽なので重宝します。
しかし、使い方を間違えると上手に草を刈ることができません。
また操作の仕方を間違うとケガをする恐れもあります。
今日はこの草刈り機の使い方やエンジンのかけ方などについていろいろ解説をしていきますね。
草刈り機(刈払機)の使い方
草刈り機(くさかりき)には雑草を刈り込むための金属製で円形をしている刃がついています。
または、硬質のプラスチック製の紐状のものが取り付けられています。
それを回転させることで雑草を刈り取っていく作業用の機器です。
つまり草や小径木(しょうけいぼく)を刈払う時に用いる道具ということです。
草刈り機は別名、刈払機(かりはらいき)とも呼ばれます。
この二種に明確な違いはないです。
建設機械の業界では大型のものから小型のものまで一緒にした全ての機種を草刈り機と呼びます。
その中でも小型の機械のことを刈払機と読んでいます。
その大きさや形状、使う刃物や動力源の違いで使用する用途に適した機器を使うことができます。
使い方を要約すると動力源が充電式のタイプと混合燃料を使用するものがあります。
この爆発エネルギーでモーターを起動して駆動部に力をもたらすもので使い方が変わってきます。
その理由は使用できる継続時間と刃物を回転するための馬力にあります。
充電式は軽量タイプが多いので女性や高齢者など体力に自信の無い人や草刈り機の扱いに慣れていない人向きです。
混合燃料を使用するタイプはどうしても重量が重くなってしまいますが馬力が強くて使用時間も長いです。
草刈り機(刈払機)の使用の経験がある人でしたらこちらが良いです。
なおかつ、草刈りの作業にも精通している人であればこちらの混合燃料を使うタイプがおすすめになってきます。
草刈りを行う際に重要になるのは、どのような雑草を刈り込んでいくかということですね。
そのため種類に応じて草刈り機も最適なものを選ばなければ作業が捗らないなくなります。
例をあげると充電式は馬力が弱いのでススキのような茎が太く硬い雑草は簡単には刈ることができません。
その逆に柔らかい雑草に馬力の強い混合燃料を使うタイプを使用すると刈れないことはありません。
ただし、無駄な力を使うことになります。
どちらのタイプも使用の目的に合わせなければ作業効率がとても悪くなります。
このために自分がどのような雑草を刈るのかと事前に調べるのはとても大切です。
これを怠ると時間ばかりかかって結果は満足できなくなるでしょう。
やはり正しい草刈り作業をしているのを見て覚えるのが一番早い方法ですね。
なお、草刈り機(刈払機)を使用する作業での注意点もあります。
それは、雑草の間に小石があるとそれを刃物が弾き飛ばし自分の方に飛んで来るということです。
それが顔に当たると軽傷では済まないこともあるので気を付けましょう。
そのため慣れていなければフェースガードと腕当ては最低限することです。
また、足元が不安定な泥濘(ぬかるみ)の作業では蛇などか潜んでいる可能性もあるので長靴は必ず着用して下さい。
長靴は大きな石などで刃物が弾かれて自分の足に来ることがあるので、その防御の意味も含んでいます。
これは庭のちょっとした雑草を刈る程度でも言えることです。
間違ってもサンダルなどの軽装な靴を履いて作業しないことです。
馬力の弱い充電式タイプであっても大きなケガをすることがあります。
実際に草刈り(刈払機)の作業で負傷した事例はいくつも出ているので自分の身を守るということは徹底して行って下さい。
また雑草は夏場に多く生えてくるので帽子とこまめな水分補給も大切です。
草刈り作業では第三者にも注意する
草刈りの仕事を実施するときは、辺りに人がいないことを必ず確かめましょう。
草刈り機の回転する刈刃が地面にある石や物に触ると危険です。
しかも、接した石や物、または壊れた刈刃の破片が飛び散るかもしれません。
そのため、作業中は15メートルの範囲内に第三者を近づけないことです。
中でも小さな子においては、注意してください。
更に低年齢層の場合では、危険だという認識がないことも考えられます。
そのためいっそう注意が必用ということです。
草刈り機(刈払機)のエンジンのかけ方
草刈り機のエンジンのかけ方は充電式と混合燃料を使用するタイプでは異なっています。
どちらを使用するかでそれぞれの草刈り機のかけ方をしっかり覚えておくことです。
充電式の草刈り機(刈払機)のかけ方
やはり充電式の方が操作やメンテナンスが簡単になっています。
充電式の順番は下記のとおりです。
①安全装置を外す
②モーター起動ボタンを押す
③回転の変更レバーの確認
大抵は、この順番で使用することができます。
充電式の場合には誤操作を防ぐために必ず安全装置があるのでそれを外します。
殆どのタイプが、モーターを起動するためのボタン(スイッチ)を押せば起動します。
それからは回転の強弱を変えられるレバーが持ち手付近にあります。
これで強くしたり弱くしたりして雑草の状況と自分の体力などを考えて使うといいでしょう。
エンジンタイプの草刈り機(刈払機)のかけ方
エンジンタイプは少し手間がかかります。
しかもいろいろな事情でうまく起動できないことがあります。
慣れていなければ経験者がいる時に教わりなら使用することをおすすめします。
エンジンタイプの順番は下記のとおりです。
①燃料を流す管の確認
②必要に応じてエアー抜き
③燃料の調整
④発火
⑤排出量の調節
通常の起動のやり方は最初にタンクからモーターに燃料を流す管の確認から入ります。
しかし、そこに空気が入っていると順調な補給ができずに不完全燃焼を起こしたりします。
草刈り作業をしている時に急に回転が弱くなったりするのでエアー抜きを手動で行って管の中に空気が入らないようにします。
エアー抜きができれば順調にモーターに流れていくので、そこで少量だけ流れていくようにして下さい。
その理由は、起動した際に燃料が多いといきなり強い回転で動きだして危険ということです。
なお、停止していたモーターをいきなり大きな力で動かすと負荷がかかり過ぎてモーターが壊れることもあります。
それが終われば電気スパークで発火させます。
後は少しずつ排出させる量を増やしていきます。
回転が安定しだしたらそこで排出量を調節していきます。
こうしてモーターの音が安定するところでしばらくその状態にしておけば使うことができます。
ここでの注意点はエンジンがかかって一気に排出量を増やさないことです。
燃料が多すぎる状態になって再びエンジンが停止してしまいます。
反対に少なくしてもまだ十分な量が回っていないので、これも停止してしまいます。
エンジンの動きが安定しだしたら排出量を多くしたり少なくしてもちゃんと対応してくれます。
ただし、起動した直後は最初に流した量を一定にしておくことが大切です。
慣れていない人はモーターが停止しそうになると燃料を多く流す傾向があります。
ですが、多く出しすぎて停止してしまうとエンジンが乾くまでは再起動は難しくなります。
この排出量の調節が草刈り機のかけ方では最も経験が必要な部分と言えます。
他にも発火するためのプラグにゴミなどが付着するといくら起動ボタンを押しても動きません。
その間にも燃料は流れ続けていくのでプラグは使用する前に掃除をするようにして下さい。
草刈り機(刈払機)で草を刈るコツ
草刈り機(刈払機)で草を刈るにはコツが必要です。
そのまま何も考えずに動かしても少しくらいなら刈り取ることはできます。
しかし、時間がかかって肉体的にも疲れるだけで、その効果がさほど出ないというのが一般的です。
どうしてそのような状況になるのかというと草刈り機の特徴を熟知していないことが最大の理由と言えます。
草刈り機(刈払機)は刃を回転させることで草を刈り取っていく構造となっています。
ここで考えて欲しいのは鎌のような道具を使って手作業で作業をする場合です。
鎌というのは雑草の茎などに当てて引っ張るように刃物を動かすことで切ることができます。
そのため、ただ当てているだけでは切れるはずもありません。
つまり機械の場合は、その刃の部分が回転しているということです。
この刃に対して効率よく当てていかなければいけません。
いくら機械であっても上手な刈り込みができないのは当然だと言えます。
具体的に説明すると回転している刃物はその侵入する方向で上手に刈れるか刈れないかが決まります。
一般的にこの刃の回転方向は時計回りが多いです。
この時計周りで動く刃物に対しては左から右に向けて動かせば刃が的確に当たってくれるということです。
このため、雑草をきちんと刈り込んでくれます。
つまり、切れる刃の部分が多く当たる場合と刃ではない部分が多く当たる場合で分かれてしまうということです。
これを、間違えて右から左に向けて動かすと刃の部分ではないところが当たってしまい上手く刈れません。
こうしてしまうと、いくら頑張ってやっても成果が上がらないということです。
ここが重要なコツの一つとなります。
これを守らないで刈る方向を一定にしないで適当にしていると無駄な動きを誘発してしまいます。
このやり方は、経験者が行うコツです。
草刈り機(刈払機)の経験者であればあるほど刈り込む瞬間に力を入れ、後は惰性で流す動きを徹底しています。
経験が浅い人だと最初から最後まで力を入れ続けるために疲労感が大きくなります。
最初だけ力を入れるやり方にすると、後の部分が力を入れていないために疲労感が少なくて済みます。
雑草というのは、ただ流すだけでは切れてくれないです。
どこかで瞬間的に力を入れていかなければいけません。
それを全部の工程でするよりも刈り込む瞬間にだけ行う方が効率がよく結果的にもより多くの刈り込みができるようになります。
ただしこれはススキやヨモギのような簡単には刈ることが難しいものに対してのことです。
柔らかい背丈の低いものでは撫でるように動かすだけでも刈っていってくれます。
逆に力を入れると柔らかいので倒れてしまって刈れなくなることもあります。
このように刈る雑草によって力の入れ方と刈る方向を考えれば、上手く刈り込んでいくことができます。
草刈り機(刈払機)で斜面の時の使い方
雑草というのは地面の至るところには生えてしまいます。
そこで困るのが平面な場所ではなく斜面のような傾斜のあるところですね。
傾斜があるところで一番の問題は、刈り込んでいる時に足を滑らせて転げ落ちてしまう危険性があるということです。
この場合で恐ろしいのは転倒するので打撲をするというのもあります。
しかし、もっと恐ろしいのは草刈り機が動いているのでその刃によって大きな裂傷を負う可能性が高くなるということです。
充電式で刃物に硬質のプラスチックを使用しているものは当たっても軽傷の場合が多く少し痛い程度で済むこともあります。
ただし、金属製の刃物を使っていると簡単に人間の体が切れるので重傷を負うこともあります。
そのために斜面の草刈りを行う場合には細心の注意が必要になってきます。
次に、傾斜のある場所での草刈り機の使い方の説明をしていきますね。
まずは地面と垂直になるように回転している刃物の位置を調整しながら動かして下さい。
これには雑草をより的確に刈り込むという意味もあります。
それ以上に、刃物が地面に突き刺さってバランスを崩すことを防止するためです。
金属製で円盤型の刃物は地面に当たると、もっと深く入り込もうとします。
これは刃物の形状から仕方がないことです。
この地面に刺さってめり込むときに傾斜地では体重が落ちないように注意しましょう。
体の重心が中心にないと簡単にバランスを崩して転倒してしまいます。
これを防止するには刃物を地面と平行にすることです。
できる限り刃物の位置を観察して地面と平行になるように行わなければ危険性が増すだけです。
そしてできる限り斜面には足をかけないようにして草刈り作業をしていきます。
どうしても一回で刈れないのであれば上と下から半分ずつ刈るというような方法で行うといいでしょう。
この場合には下から上に向けて刈るのであればそれほど問題は起きません。
しかし上から下に向けて行う時は、極めて不自然な態勢で草刈り機を使用することになるため特に注意が必要になります。
そのため傾斜のある場所は基本的には下から上に向けて刈るのが一般的で安全です。
慣れていても雑草が生えている斜面では地盤がどのようになっているのか予測が行いにくいものです。
出来る限り上から下に向けて刈るようなことをしないようにして下さい。
また、どうしても斜面の下から刈り込むことができないような場所もあります。
この場合は、腰ひもで自分の体が落ちないような処置をしておきます。
極端に危険な急傾斜の場合
極端に危険な急傾斜の場合は、可能なら草刈り機の導入をせず作業してしてください。
このような危険な足場は、滑って転倒したり怪我をしやすいためです。
そこまで危険な斜面ではない場合もしっかりと地面を見定め把握した上で行いましょう。
また、何かあった場合の対応策で一人では行わず複数人で草刈り作業することをおすすめします。
何か起きるかもという最悪の事態も考慮して事前にできることをしておくというのが重要になってきます。
草刈り機(刈払機)と刃の種類
草刈り機(刈払機)にはエンジン形式のものと電動という二種類のエネルギーを使うタイプに分類できます。
広く一般的に使われているのはエンジン形式のものです。
その理由は電動式では充電が無くなると替えのバッテリーを使うか再び充電しなければ使うことができないためです。
エンジン形式では燃料さえあればどこでも使えるというメリットがあります。
それと共に、その馬力が圧倒的に違っているというところです。
これは全ての電気で動く動力源に言えることですね。
電気で動くものというのは、その性質的な面から瞬間的に大きな力を出すというのが難しいものが多いです。
しかもその力が弱くなっていくというのもその理由です。
草刈りといっても背丈ほどある雑草から地面に這いつくばるように生えるものまでその種類もいろいろです。
簡単に刈られるような場合にはわざわざ機械を使用したりしないこともあります。
手だけでは対応ができない雑草に対して使われるという観点からすると馬力の弱い電動式は作業効率が悪いことになるでしょう。
そのために市販されているものは、その多くがエンジンを用いていて電気式は少なくなっています。
この草刈り機(刈払機)の刃も二種類あり、よく使われているのは円盤形の鉄製のものでです。
これは刃の切れが悪くなっても研ぐことで切れ味が復活するという利点があります。
欠点はというと石に当たると刃先が曲がったり欠けたりして使用することができなくなるということです。
この刃物が石に当たって使えなくなることは草刈り機の古くからの問題でした。
それを解決するため考案されたのが金属製ではない硬質プラスチック製の紐状のタイプが考案されました。
しかし、馬力の大きなものに使用すると耐久力がないので現在は電動式のものを中心に使われています。
このプラスチック製の紐状なもののメリットはコストが安く済むということです。
また誤って相手や自分に当たってもケガになりにくいという点です。
草刈り機の刃の危険性
草刈りをしていてよくあるのは回転している刃物が自分の方にきてケガをすることです。
刃が金属製であれば、その被害は大きくなってしまうことが少なくありません。
刈刃が足の間近というような使い方は行わないようにしましょう。
草刈りの仕事しているときは、ひざを越える高い所に刈刃を向けないことです。
それらを防ぐために考案されたのが電動タイプの草刈機です。
こちらのタイプはプラスチック製の刃になっている物が多いです。
これは、耐久力が強いとは言えず刃も簡単にちぎれてしまいます。
ただその価格が安いので金属製のものと比較してもコスト面では優位にあります。
ただし草刈りを行う上での特性上、固くて大きな雑草に対応できないのは使い勝手が悪いです。
そのためプラスチックタイプの刃は、狭い場所を短時間で行うような作業でしか使われません。
草刈り機の刃の主流は、現在も従来の金属製のものになっています。
結び
草刈り機(刈払機)の使い方やエンジンのかけ方や記事は、お役に立てたでしょうか?
草刈り機(刈払機)には、動力源が充電式のタイプと混合燃料を使用する二種類がありましたね。
このどちらも使い方や草を刈るコツを覚えておくことでイザというときにスムーズに使用することができますね。
残暑の中、草刈り鎌を使って作業していた頃にくらべて私も作業時間や体の疲れもだいぶ減りました。
また、作業が手慣れていない場合は、フェースガードや腕当ては少なくともしておくことです。
なお、回る刈刃が地面接し石や物、に接触するとバラバラになった刈刃の破片が飛散するケースもあります。
コツさえ掴めば使用方法や始動も安全に行えますので是非マスターしてみてくださいね。
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