王位戦の8大タイトルの賞金額と対局料!将棋棋士の平均年収はいくら?

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王位戦の8大タイトルの賞金額と対局料はいくら

 

王位戦の賞金額は、いくらかというと700万円・対局料500万円で合計1200万円です。

 

ここでは将棋の8大タイトルの賞金額や対局料がいくらなのか?

 

試合構成の特徴なども含めて紹介します。

 

 

挑戦者は全プロ棋士が参加するトーナメント上位4名と前記挑戦者リーグ4名の合計8名での紅白戦の勝者です。

 

つまり紅白戦の勝者2名同士で4勝したほうが挑戦者に進むというわけです。

 

最年少挑戦者の藤井聡太7段(現在8段)の登場で注目を集めるタイトルです。

 

実は元王位の木村一基王位も人気の高い将棋棋士です。

 

 

2019年は将棋界トップ棋士のひとり豊島名人(当時の王位)との間で3敗から4連勝して、王位を見事勝ち取ったことで将棋ファンの間で注目を集めました。

 

最年長タイトル保持者ということで、最年少挑戦者の藤井聡太7段とは対照的です。

 

きさくな人柄と、分かりやすく面白い将棋の盤面解説でも有名です。

 

自称は「将棋の強いおじさん」なんです。

 

テレビやラジオなどのメディアに登場する機会も増えたことから、このところの将棋人気の盛り上がりにも一役買っている存在と言えそうです。

 

藤井聡太7段とも私的にVS戦などで親交のあるのが、軍曹とも中尉とも異名のある永瀬二冠です。

 

異名の由来は将棋にひたむきな姿勢でいることに由来しているそうです。

 

そんな永瀬棋士が保持しているのが、8大タイトルを構成する叡王と王座です。

 

叡王の賞金額と対局料はいくら

 

叡王はえいおう、と読み動画コミュニティで有名なニコニコ動画を運営するドワンゴが主催者です。

 

1日制の7番勝負で行われ、叡王戦の推定金額は1200万円・対局料が400万円です。

 

次期防衛するとさらに400万円の対局料が追加されて合計2000万円となります。

 

 

ドワンゴサイドは当初は3000万円に設定したい意向があったもののほかのタイトル戦との兼ね合いで、この金額におちつきました。

 

当初は将棋AI(差し手予想ソフト)人間が対極するというスタイルでした。

 

しかし、「人間の知恵や英知を競い合う」ということをコンセプトにタイトルの叡王という名前の由来です。

 

挑戦者決定では独特の段位別予選が開催され、勝者が本線トーナメントに進んでトーナメント勝者が挑戦権を獲得します。

 

王座戦の賞金額と対局料はいくら

 

永瀬二冠が保有するもうひとつのタイトル、王座戦は例年9月から10月に開催されて、1日制5番勝負で執り行われます。

 

王座戦の賞金額はいくらかと、言われると推定で700万円と対局料500万円で合計1200万円・主催者は日本経済新聞社となります。

王座戦の挑戦者は1次予選・2次予選トーナメントが行われます。

 

上位8人と前期のトーナメント上位8名の合計16名で、挑戦者決定トーナメントの勝者が挑戦者となります。

 

王位戦を初めとした8大タイトルが、将棋棋士であれば誰にとっても獲得することを夢見て日々の研鑽(けんさん)にむきあっています。

 

王座戦のタイトルの序列

 

それぞれのタイトルには序列はあります。

 

どのタイトルを獲得するにしろ、熾烈な予選と挑戦者決定戦を通じてようやく挑戦者に上り詰めることが出来ます。

 

さらにタイトルホルダーとの間で5から7試合の盤勝負で勝ち負かせる必要があるからです。

 

 

幾重の困難を乗り越えてタイトルを獲得できるのは、プロの将棋棋士のなかでもほんの一握りなんです。

 

ほとんどの棋士は挑戦者を勝ち取ることも叶わないまま、現役生活を終えるとされています。

 

そしてもちろん巨額の賞金を得ることが出来るのも、タイトル戦をめざすモチベーションになっているのです。

 

また、藤井七段の最年少挑戦者決定で7番勝負の行方にも、注目度が高い王位戦の賞金額や予選の特徴などから推測となります。

 

王位戦は毎年7月から9月までの真夏の暑いシーズンに開催される、7番勝負のタイトルです。

 

7番勝負、つまり全7局のうち先に4勝をあげたほうがタイトルを奪取または防衛することになります。

 

持ち時間は8時間の2日制で1局の勝負を決します。

 

主催者は東京新聞や北海道新聞など地方紙5社での共同開催になり日本全国で棋戦は執り行われるタイトルになります。

 

王位戦の8大タイトルの対局料はいくら

 

藤井聡太七段(現在8段)は、王位戦挑戦者決定で、数樹運ぶりにタイトル挑戦者年齢最年少記録を塗り替えましたね。

 

※そして現在は、2冠を達成し藤井王位となっています。

 

 

29連勝記録やタイトル挑戦・各棋戦での8割越えです。

 

安定する驚異的な勝率などを踏まえると、将棋棋士で並ぶものなしの最強棋士の地位を磐石にしたように見る向きがあるかもしれません。

 

天才高校生棋士ともいえど、今後の棋戦やタイトルを掛けた戦いに於いて、間違いなく厳しい棋戦を強いられると見られる棋士は2名います。

 

それが豊島将之名人・竜王の渡辺明3冠の二人です。

 

現在では永瀬二冠を含めて将棋界のトップ3と認識されているほどの強豪棋士です。

 

そこでこの二人が保持するタイトルの8大タイトルの4つである名人・竜王・棋王・王将・棋聖の5つのタイトルの賞金額や対局料がいくらなのか紹介します。

 

 

名人は8大タイトルのなかでも最も伝統があり、格式も序列1位に位置づけられます。

 

挑戦者決定方式になった現在も含めて400年以上の歴史があります。

 

挑戦者の地位を勝ち取るためには奨励会を入会して4段になりC2クラスから順位戦で良好な成績を納めて、クラスを昇級してトップのA級に在籍することが前提になります。

 

総数160名のなかでもトップ10位の成績を納めた棋士だけが在籍するクラスです。

 

総当りで棋戦を行い最も良好な成績を納めた、その年トップの成績を納めることで初めて名人位への挑戦者の地位を勝ち取ることになります。

 

名人戦の対局料

 

名人戦の主催者は毎日新聞社・朝日新聞社です。

 

7番勝負2日制・持ち時間9時間で勝負は繰り広げられます。

 

名人戦の賞金額は1200万円・対局料は1050万円です。

 

しかし、名人位は順位戦に出場できないので対局料の補填として月100万円(年間1200万円)がプラスされます。

竜王位の対局料

 

竜王位は名人とならんで将棋界で最高峰とされるタイトルです。

 

しかし、賞金や対局料の高さや実力如何ではA級以外の棋士にもチャンスがあるので実質的には8大タイトルのなかでもトップの位置づけです。

 

竜王戦は1組から6組までのランキング戦を勝ちぬいた棋士が、本戦に進み6組のトーナメントの勝者がようやく挑戦者の地位を得ることになります。

 

竜王戦のタイトル賞金は4320万円ですが敗者でも1620万円が約束されています。

 

ただし賞金の内訳は公開されていないので詳細な対局料は不明です。

 

しかし6組それぞれのトーナメントの優勝や準優勝のときにも、それぞれ賞金を獲得するので挑戦者になるだけでも巨額の賞金を手にすることになります。

棋王戦の対局料

 

棋王戦は例年2月から3月にかけて執り行われます。

 

持ち時間は4時間の1日制で5番勝負でタイトルを巡り戦いが展開されます。

 

主催は共同通信社で、順位船B2級以下の棋士で予選トーナメントを行います。

 

予選トーナメント上位8名と、順位船A級とB1の棋士をあわせた合計30名で本線トーナメントを行うわけです。

 

棋王戦の挑戦者決定で特徴的なのは敗者復活戦があることです。

 

8大タイトルの中では序列6位の位置づけ。賞金は500万円・対局料は400万円の合計900万円を手にします。

王将戦の対局料

 

王将戦はスポニチ・毎日新聞社主催の2日制7番勝負で持ち時間は8時間となっています。

 

8代タイトルの中でも序列5位とされ、例年1月から3月に行われます。

 

二次にわたる予選を経て7名の挑戦者決定リーグの勝者が挑戦者の地位を手にします。

 

王将戦の賞金額は700万円・対局料は500万円です。

棋聖の対局料

 

棋聖は8大タイトルのなかでも序列8位に位置づけられるタイトルで、主催は産経新聞社になります。

 

例年6月から8月にかけて行われ、1日制で持ち時間4時間で5番勝負を戦います。

 

挑戦者は全棋士参加の予選トーナメント、成績上位8人と前期上位8人で挑戦者決定トーナメントが行われます。

 

対局料の詳細は明らかでありませんが、全てあわせて獲得賞金は700万円と推測されます。

 

将棋棋士の平均年収はいくら

 

藤井聡太7段(現在は8段、王位)の大活躍などを受けて将棋は社会の注目を集めるようになりました。

 

ブームの様相を呈しており、将棋教室も活況を呈しているそうです。

 

しかし将棋棋士の平均年収はいくらなのか、関心が高い割には把握するの困難なのが現状です。

 

そこで将棋棋士の年収や収入はいくらほどが平均なのか、収入源などについてご紹介します。

 

最初に確認しておきたいのは、あくまで棋士は個人事業主ということです。

 

確かに日本将棋連盟に加盟しています。

 

ですが、彼らは従業員として雇用されているわけではありません。

 

規定上プロとして棋戦をするには連盟に加盟することが義務付けられているにすぎないのです。

 

安定した給料などが支給されるわけではなくあくまで、「仕事として」将棋を対局し勝敗などの成績により大きく変動することになります。

 

この大前提を踏まえて将棋棋士の平均年収を明らかにすると、概ね700万円から800万円ほどと見られています。

 

これは連盟所属の現役棋士160名を平均したものです。

 

個人差が大きく1000万円を超える棋士もいるほかタイトル保持者では1億円をこえることもあります。

将棋棋士の収入源

 

将棋棋士の収入の具体的内訳はどのようになっているのでしょう。

 

将棋棋士の基本的収入源は対局料と指導料・解説料の3種類で構成されています。

 

対局料とは将棋の対局をすることで得られる金銭のことです。

これはプロの将棋指しとして対局することの対価です。

 

なので、勝敗に関係なく収入をえることになります。

 

対局料の相場は棋士が所属しているランクや、棋戦の大会によって違って来ます。

 

棋士は実力が近接する人が同じクラスに所属することになっています。

 

なので、年間の成績によっては昇級したり降格することがあります。

 

当然のことながら上位クラスの対局料は高額です。

 

Aクラスでは1局当たり60万円・最下位クラスのC2では15万円ほどと4倍もの開きがあります。

 

指導料とは将棋を教えることで得られる対価のことです。

 

棋士が所属する日本将棋連盟の目的のひとつに「将棋の普及」が掲げられています。

 

棋士もその目的のために、将棋の指導を担当することがあるわけです。

 

指導料もやはりクラス上位やタイトル保持者は高額になります。

 

解説料とは、将棋の対局の現場などで局面の優勢度や次の差し手の予想や解説などを行います。

 

現地のファンに向けた大盤解説会などで登場する仕事です。

 

上位棋士では10万円を超えることもあるそうです。

 

このほかに書籍出版やメディア出演や将棋二冠するコンテンツの監修などの収入源をえる棋士もいます。

 

まとめ

 

王位戦の8大タイトルの賞金額と対局料や将棋棋士の平均年収はいくらなんでしょう。

 

藤井聡太七段(8月現在は8段の王位)の王位戦への最年少挑戦者に決定されて以降、将棋界に注目があつまっていますね。

 

7月16日に行われたヒューリック杯棋聖戦五番勝負の第4局で、渡辺明棋聖に見事勝利しています。

 

 

これは、最年少タイトル獲得となり30年ぶりの記録更新となります。

 

これまでにも棋戦29連勝の前人未到の記録を上げていた藤井七段は目覚しい活躍をみせていました。

 

同時に、推定2500万円と見られる年収についてもにわかに脚光を浴びることになりました。

 

しかし最近将棋に関心を持った方は初耳という方もいると思います。

 

ある程度知識がある方にも将棋棋士の平均年収を初めとした経済事情については良く分からないのが現状ではないでしょうか。

 

棋士の誰もが夢見るのはタイトル保持者になることです。

 

王位戦に最少年挑戦者として藤井聡太七段(現在8段)が登場したことで、にわかに将棋界は脚光を浴びることになりました。

 

名人や竜王や王位など将棋界には8大タイトルがあります。

 

それぞれのタイトルの7番勝負や5番勝負などの対局数や挑戦者決定方法には違いがあります。

 

そのため、挑戦者にまで上り詰めるのは僅かの将棋棋士だけです。

 

実際にタイトルを手にするのはほんの一握りの将棋棋士です。

 

多くは挑戦者にすらなることなく現役生活を追えることになります。

 

8大タイトルの賞金額と対局料は金額が膨大で竜王戦では約4300万円にも上ります。もっとも現役棋士160名の平均年収は700万円から800万円ほどです。

 

収入の内訳は対局料と指導料、解説料からなります。

 

なかでも重要な収入源は対局料で、上位クラスほど高額となり最高位のAクラスでは60万円です。

 

指導料や解説料もやはり上位棋士になるほど高額です。

 

棋戦の解説を1局努めることで10万円を超える見返りを得ることもあります。

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