ヒグマ(羆)の寿命
ヒグマ(羆)の寿命は食べ物の影響、環境の影響などで違いがあります。
また、野生か飼育によっても異なるので、一概に断定することはできないといえます。
種類や個体差も関係していますが平均年齢の大まかな目安はあります。
例えば、日本に生息するエゾヒグマの寿命は約30年とされています。
これは野生の場合の目安なので飼育であればもう少し延びる可能性があります。
一方、ヒグマの亜種でイタリアに多く見掛けるマルシカヒグマは野生でも約35年の寿命を誇ります。
この熊は果物や植物を主食としているのが特徴です。
比較的穏やかな性格であることから、寿命が長くなっている可能性が考えられます。
肉食より寿命が延びるとは断定できません。
ですが、食べ物で長く生きられるようになっている。
そう想像できるのは面白いところです。
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このようにヒグマと一口にいっても種類や生息地で大分平均寿命が変わってきます。
食べ物の影響も無視できません。
環境の影響も与える性格や健康状態も、考慮しなければいけないポイントです。
グリズリーで知られる北米のハイイログマは、20年から25年と寿命が短い傾向です。
陸上では最強との名高いハイイログマも野生では生き延びるのが困難です。
そのためか短命化している様子です。
ただし、飼育環境下だと寿命は50年にもなります。
飼育方法の違いが大きく影響しているといえるでしょう。
食べ物の影響と環境の影響、そのどちらが大きいかは不明です。
これほどの差が生じるのは見逃せないポイントです。
ただ、一般的に獰猛とイメージされるグリズリーも条件次第では穏やかで人を襲うこともないされます。
脅威となる存在に囲まれる場所で暮らしていれば別です。
穏やかで寿命が長めのマルシカヒグマは、広い生息地で暮らしています。
そのため敵に遭遇しにくい環境下にあると思われます。
そういった部分も考慮することで、より正確なヒグマの実態が明らかになっていくはずです。
野生のヒグマ(羆)の寿命
野生のヒグマ(羆)の平均年齢は、生息地にもよりますが20年前後といったところです。
なお、最長年齢は30年ほどで長く生きられても平均より10年長い程度となります。
野生環境にいるヒグマは、全てを正確に把握するのは困難です。
そのため実際にはもっと長寿が生息している可能性もあります。
しかし、余程恵まれた環境になければ争いや食料不足で寿命を迎えてしまうでしょう。
これが野生のヒグマが長くても30年しか生きられなかったり平均年齢が20年あたりで収まっている理由です。
寿命を左右する要因には、外的な条件が大きく関係しています。
そこは、複合的に絡み合っているので厄介です。
生息地が広く、外敵となる動物の頭数が少ない環境下であれば長生き出来るでしょう。
また、食料次第で長期的に生き延びられると予測できます。
寒い冬を迎える生息地のヒグマは、食料の確保が重要です。
これを安定的に確保できるかどうかで寿命が左右されるでしょう。
温暖化で気温が上がっているので今後平均年齢が上昇する可能性はあります。
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生態系が変わって最長年齢の記録更新が起こることもあり得ます。
勿論、逆に食料が減って寿命が短くなる恐れもなくはありません。
温かい環境下で強く生きられるヒグマにとっては好都合です。
野生はヒグマに限らず、監視や情報収集の限界から最長年齢の根拠に不明な点が多いです。
そのことからも必ずしも正確な数字とはいえないです。
それでも一般的に考えられる寿命の目安となっています。
20年から30年の間が野生ヒグマの年齢の限界だと捉えられます。
飼育されてるヒグマ(羆)の寿命
飼育されてる羆(ひぐま)は安定した食料の供給や健康管理などがされています。
そのため、平均年齢も最長年齢も延びています。
動物園などの施設で暮らしているケースでは平均年齢が野生環境下の最長年齢の30年に達します。
全てのヒグマが30年以上生きるわけではないものの上限に近付く形で野生に比べて寿命が延びます。
最長年齢では、47年間生きたヒグマが記録されています。
このように環境や健康次第でほぼ50年近く生きられることが分かります。
施設のヒグマが長生きする傾向にある理由はやはり争わなくても生きられることでしょう。
栄養が考えられた食料が毎日与えられます。
健康に問題があれば直ぐに医学的な対応が行われます。
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他の種類の動物とは隔離されているので命を危険に晒すリスクもないわけです。
こういった施設では、人間側の配慮で最適な環境が提供されます。
ヒグマにとってストレスの少ない過ごしやすい場所となります。
動物園においては、人目に晒されることによるストレスは発生します。
しかし、それ以上に寿命を延ばすプラスが多いのでしょう。
季節の変化における気温低下のリスクも動物園を始めとした
人間に保護される環境下なら不必要に高まらずに済みます。
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稀に、人為的なミスや原因不明で亡くなることはあります。
大抵の飼育されてるヒグマは安全に暮らしています。
病気などで亡くなる理由は殆どありません。
そのため平均年齢が30年に到達したり40年以上生きる個体が登場していることにも納得です。
野生のヒグマ(羆)の体長や体重
体長や体重でも、野生のヒグマ(羆)と飼育では違いや差があります。
野生のヒグマの平均体長は、オスで約2m半ばといったところです。
最大体長は3mに到達しますから立ち上がると圧倒的な大きさです。
非力な人間では到底、太刀打ちできないでしょう。
更に、近年は大型化している傾向で、人間の生活圏に近付いていることもあって注意が必要です。
実際にヒグマ(羆)による北海道での事件は多数起きています。
メスでも平均体長は2m前後あるので、最大体長の2m半ばと合わせて高さが際立ちます。
平均体重の方は、オスだと350kg強>の数値となっています。
最大体重は500kgにもなるほどの重量です。
メスも平均体重は200kg、最大体重で400kgに到達することが知られています。
平均体長と最大体長の差が大きい理由には野生のヒグマの食料事情が挙げられます。
ですがヒグマの種類による違いもあります。
生息地によって得られる食料の内容、それに安定しているか否かも影響してきます。
体長の大小以上に平均体重と最大体重の差は大きいです。
同じヒグマ同士でも個体差が開いているという結論に至ります。
内陸部に生息するヒグマは、確保できる食料や摂取が行える栄養事情でも変わります。
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それでも300kgを超える個体が登場するのは稀です。
逆に川魚が沢山食べられる個体は、内陸部のヒグマよりも大きく育つ傾向です。
これは、日本国内だけでなく海外でも同様です。
記録によれば、1000kgを超えるヒグマも見付かっています。
環境が良好ならここまで育つこともあり得るわけです。
飼育されてるヒグマ(羆)の体長や体重
飼育されてるヒグマ(羆)も野生環境と同様に平均体長はオスで2mの間です。
このように上限値に近い個体が多いのが特徴です。
最大体長も同じく3mに到達します。
しかし、全体的に個体差は少なく中には3mを超える個体が誕生します。
メスも2m超えが珍しくなく平均体長は上限値に近い数字となっています。
最大体長はオスより小さいものの3mを目前に控えた体長を記録する個体も登場しているほどです。
ところが、これらはヒグマに与える栄養によって左右されます。
ある程度は食料でコントロールが可能です。
健康状態も考えて極端に栄養を与えることはありません。
そのため規格外のサイズが誕生する可能性は低いでしょう。
平均体重の方も現実的で、オスでも野生を少し上回る400kg程度で推移しています。
メスは精々平均体重は250kg位ですから野生よりは健康的です。
安定的な重さに育つことが理解できます。
最大体重は逆に、野生ほどの桁外れが誕生することはなく最大でも500kg以内に収まります。
オスの500kg、メスの300kgと最大体重は上限値未満です。
それぞれ400kg台と250kgから300kgの間で推移することも珍しくないです。
飼育環境下で栄養状態が良い場合の結論はつまり、個体差が小さく極端に大きくもならないということです。
ヒグマの寿命|まとめ
エゾヒグマの寿命は約30年、種類や生息地でずいぶん平均寿命が違っています。
野生のヒグマ(羆)の平均年齢は、生息地にも影響されますが20年前後だと言えます。
動物園などの施設で生きてるといった場合、平均年齢が野生環境下の最長年齢の30年に達してます。
野生のヒグマの平均体長は、オスで約2m半ばだと言えます。
平均体重の方は、オスだと350kg強の数値となっています。
最大体重は500kgにも及ぶくらいの重量です。
メスも平均体重は200kg、最大体重で400kgに及ぶ事例が知られています。
飼育されてるヒグマ(羆)も野生環境と比べて平均体長はオスで2mくらいです。
メスも2m超えが珍しくなく平均体長は上限値から近い数字だと言えます。
少しでもあなたのお役に立てたようならうれしいです。
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