箱根駅伝の出場校の決め方!シード権、繰り上げスタートとは?

箱根駅伝といえば今や正月の一大イベントとなる風物詩ですね。

 

その視聴率も30%や40%をマークすることもあるほどです。

 

そんな人気の箱根駅伝の出場校はいったいどのように決められるのか?

 

また、シード権の決め方はどうなっているのかも気になります。

 

なお、繰り上げスタートの意味や予選会の日程と結果についても詳しく紹介していきますね。

箱根駅伝の出場校の決め方

箱根駅伝は2019年は第95回大会であり、出場校は23チームでした。

 

普段の年よりも2チーム多いのが特徴であり、その決め方は今までになかったものを含まれています。

 

参加大学は前回の第94回大会でシード権を獲得した上位10位までに入った10チームです。

 

そこで、予選会を勝ち上がった11チーム、オープン参加ながら個人の記録自体は残る関東学生連合になります。

 

そして関東インカレ成績枠1チーム、合計で23チームとなっています。

 

シード権が獲得できる上位10チームに向けた戦いが行われます。

 

ここで気になるのが関東インカレ成績枠ですが、5年に1回の記念大会で導入される出場枠です。

 

関東インカレにおける5年間の総合成績において最も点数を稼いだ大学に出場権が与えられます。

 

シード校が関東インカレ成績枠に該当した場合には繰り上げで与えることはしません。

 

こうして予選会に1枠が移行され、上位12チームまでが出場できます。

 

男子は2012年から7年連続で日本大学が関東インカレを制しています。

 

前回予選落ちの日本大学が関東インカレ成績枠で早々に出場を決めました。

 

関東学生連合の決め方は、箱根駅伝の予選会で落選した大学の中で上位のメンバーを揃える形です。

 

原則的に1つの大学から1名となっています。

 

このため、大学や連合に関係なく箱根駅伝の出場経験がゼロであることなどが要件となっています。

 

過去の成績を見ると84回大会に4位、85回大会で9位を記録します。

 

シード校の枠を1つ減らし、その分を予選会に回すことが出来ました。

 

現在はそのような仕組みがなく、オープン参加ですが、メンバーのやる気は相当なものです。

 

基本的な出場校の決め方はこの通りですが、現在は関東の大学のみが参加しています。

 

これを全国の大学に拡大することが検討されています。

 

これが決まれば、箱根駅伝の出場校のラインナップが大きく変わる可能性があります。

 

以前の記念大会では関東学生連合ではなかったです。

 

全国の学生をチョイスした形で行われるなど、年々仕組みが変化しているのも事実です。

 

実際に切り替わるのは数年後とされていますが、関係者からすれば気になる部分です。

 

シード校に入っておけば、予選会にピークを持っていかなくて済み、その他の駅伝に影響を与えない形になります。

 

そうしたこともあり、シードに入るか入らないかは大きな問題です。

 

また、大学のブランド、受験者数に大きな影響を与える部分にもなっています。

 

大学同士のプライドが激突するのが箱根駅伝と言えます。

箱根駅伝のシード権の決め方

大会の箱根駅伝におけるシード権の決め方です。

 

こちらは上位10チームまでに入れば与えられる形になっており、そこのところは大きな変更はありません。

 

関東学生選抜という名前で参加しています。

 

正式な順位が決められていた時には、関東学生選抜がシード圏内の順位に入った場合に関東学生選抜を含む上位10チームにシード権が与えられます。

 

実質的に9チームしか与えられない時期もありました。

 

しかし、現在はそのやり方は廃止になっており、シード権は10チームに与えられる形です。

 

ちなみに、このシード権は希望制となっており、不参加を表明することも可能です。

 

これは他の大学駅伝でも同じ方式が採用されています。

 

そのため、別の駅伝では過去にシード権を獲得したにもかかわらず不参加を表明したケースがあります。

 

注目度が群を抜いて高い箱根駅伝ではそのようなことは起きていません。

 

またシードをゲットしながらもその大学に不祥事が発覚した場合に剥奪されることもあります。

 

そのため、確実に安泰というわけではないのもポイントです。

 

シードが上位10チームに与えられるようになったのは1957年のことです。

 

それまでは存在しておらず、箱根駅伝に参加する大学は必ず予選会に参加しています。

 

そこで上位15チームに残り、そのチームで戦う形でした。

 

ところが、1956年までは参加校が15チームに満たず、予選の意味がない時期が続きます。

 

そこで1957年の大会から上位10チームにシードを与えて、残り5チームは予選会で決めるような形になり、今に至ります。

 

10位までに入ればシードがもらえるというのは非常に大きな意味があります。

 

予選会に行かずに箱根駅伝に集中できるのが大きな要素です。

 

このため、箱根駅伝の本大会では10位前後を巡る大学同士のデッドヒートを最終10区の残り1キロなどで見ることが出来ます。

 

最後に抜かされて涙を流すケースや猛追を見せるもあとわずかで11位に終わってしまうケースもあります。

 

都合200キロ以上を10人で走り、最終的にその差が数秒程度という僅差に終わりやすいのも面白い部分です。

 

大会の出場校が増えたこともあり、より白熱した争いがみられることが予想されます。

 

その際に注目したいのは上位争いだけではなく、シードを巡る戦いです。

 

中継でもこの部分を目玉に放送することが多く、視聴者もそのあたりを注目します。

 

10位と11位では雲泥の差であり、翌年のレースなどに大きな影響を残すほどです。

箱根駅伝の繰り上げスタートとは

箱根駅伝で注目されるのは優勝争いやシード権争いだけではありません。

 

繰り上げスタートも箱根駅伝の風物詩であり、箱根駅伝でもそのあたりが注目されます。

 

繰り上げスタートとは先頭で中継所を駆け抜けたチームから一定の時間が過ぎた場合に行なわれます。

 

国道などを規制して駅伝が行われていることから

 

長い時間にわたって規制し続けるのは難しいということでスタートをさせてしまうシステムです。

 

2区3区の中継所では10分、4区以降の中継所では20分遅れになると繰り上げスタートとなります。

 

繰り上げスタートの際には繰り上げたタスキと呼ばれる大会本部で用意したタスキが準備され、それで走らないといけません。

 

ただ、最初の区間と最後の区間に関しては大学が用意したタスキが準備されています。

 

このため、最後はそれでゴールテープを切ることは可能です。

 

しかし、1度もタスキが途切れることなく最後まで完走することに意義があります。

 

結果的に目の前で一斉にスタートしていく姿に涙を流しながら倒れ込むランナーの姿が多く見受けられるのも大きな特徴です。

 

一方で繰り上げスタートは復路のスタートでも行われます。

 

復路のスタートでは1位から順番にタイム差ごとにスタートをしていきます。

 

1位のチームがゴールしてから10分差以上のチームに関しては1位のチームがスタートしてから10分後に一斉にスタートします。

 

5区の山登り区間で1位から30分以上遅れるようなケースでも10分後のスタートとなります。

 

そのため、途中の区間でタスキが途切れるようなことには多少なりにくくなります。

 

ですが、出場校が増えた分、繰り上げの可能性は高いです

 

基本的に繰り上げの際には、一斉スタートが原則です。

 

そのため、あと数秒待てばタスキを渡せるのでそこで待つということは原則として認められていません。

 

ただ、過去にはほんのわずかだけ待ってタスキをなんとかつなげたケースもあるなど、ちょっとした遅れも許されないというわけではありませんでした。

 

ただし、タスキをうまく渡せずに失格になるケースが他の駅伝大会であるなど、ちょっとぐらいは大丈夫だろうと思ってもかなりシビアです。

 

あと少しで繰り上げになってしまうというのは走っている選手も並走している監督も分かっており、沿道にいる観客も理解しています。

 

目の前に繰り上げに備えた選手たちがいて、それを見て必死に走るランナーに胸を打たれる視聴者も多いです。

 

箱根駅伝の楽しみには繰り上げを阻止しようと必死になる姿もあります。

箱根駅伝の予選会の日程と結果

2019年大会のときは箱根駅伝に参加する11チームを決める予選会の日程は2018年10月13日でした。

 

陸上自衛隊立川駐屯地をスタートし国営昭和記念公園をゴールとする、21.0975キロのハーフマラソンで行われました。

 

出場人数は1チーム10名から12名となっています。

 

このうち上位10名の合計タイムで順位が決められますが、去年までと決定的に違うのは距離です。

 

前回までの大会では20キロで行われてました。

 

第95回大会からの予選会からはハーフマラソンの距離で行われ、国際陸連の認証コースで開催されました。

 

またスタートの並び順も今大会から変更されています。

 

基本的には前回の箱根駅伝の本大会もしくは予選会の成績順であることは変わりません。

 

しかし、その他の大学に関しては抽選で並び順が決まっていました。

 

しかし、今回からはエントリーをした選手上位10名の10000メートルの合計タイムの順番に決められています。

 

それより実力が出やすい状況になっています。

 

より長距離ランナーが箱根駅伝に出てこられるような環境の整備が95回大会の予選から行われています。

 

予選会の結果ですが、1位になったのは駒澤大学10時間29分58秒と1チームだけ30分台を切り、2位との差を7分つける楽勝でした。

 

1人あたり42秒の差をつけたことは非常に大きく、本番でも上位進出が有力視されています。

 

2位の順天堂大学、3位の神奈川大学までが>30分台です。

 

駒澤大学と神奈川大学までで10分近い差があることから頭1つリードしていることがよく分かります。

 

前回悔しい予選落ちを経験した明治大学は5位に入り、本大会の切符をつかんでいます。

 

例年初出場校が出るものです。

 

今回はほとんどのチームが前回大会に出場した大学ばかりになり、初出場校は現れませんでした。

 

次点に終わったのが千葉県にある麗澤大学で、悲願の初出場は叶いませんでした。

 

しかし、11位で滑り込みで出場を決めた上武大学との差は1分50秒とまだまだ差がある状態です。

 

そのため、ここからどれだけ詰められるかに注目です。

 

ちなみに次点の麗澤大学の監督が関東学生連合の監督を務めることになっています。

 

毎年熾烈な争いが繰り広げられ、出場圏内までどれくらいかを沿道から伝えられ、気合を入れ直す光景が頻繁に見受けられます。

 

1人が足を引っ張っても他でカバーすればいいです。

 

ですが、絶対に迷惑はかけられないと必死に前を向いて走る選手の姿と予選落ちして号泣する選手コーチの姿に胸が熱くなります。

結び

箱根駅伝の出場校の決め方についての記事はお役に立てたでしょうか?

 

箱根駅伝の出場校の決め方は今年から色々と変わっており、年々分かりにくくなっている面があります。

 

特に関東インカレ成績枠は駅伝とは関係なく、陸上全般の成績で決まることから本当に必要なのか疑問視する声もあります。

 

シード権や繰り上げスタートを巡る選手たちの激走や監督からのゲキなども箱根駅伝の大きな特徴です。

 

他の駅伝大会、国際大会では見られない光景がみられることから多くの視聴者をクギ付けにしています。

 

シード権になぜそこまでこだわるのか、よくわかっていない人も多いです。

 

シード権を獲得するのとしないのとでは大きな違いがあることは明らかです。

 

他の駅伝大会にピークを合わせることが難しく出場するので精一杯になってしまうところも珍しくありません。

 

近年は上位チームと下位チームの差が拡大しており、繰り上げスタートも頻繁に起きています。

 

その状況からどのように上位を目指すのか、その戦いぶりにも注目です。

 

正月の風物詩である箱根駅伝は視聴率30%や40%をマークするなど人気は上々です。

 

最近になって箱根駅伝出身のランナーが立て続けにマラソンで日本新記録を達成し、時代は大きく変わりつつあります。

 

未来のランナーの登場に期待が集まりますね。

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