天使の梯子(はしご)の意味
天使の梯子(はしご)の意味は、薄明光線(はくめいこうせん)と呼ばれる現象のことです。
太陽が雲に隠れている状況において光が放射状に広がる様子を表現しています。
天使の梯子は特に空気が澄んだ時期に出現しやすいとされています。
![天使の梯子の意味](https://cdn.statically.io/img/i0.wp.com/idobata1.com/wp-content/uploads/2020/01/tenshinohashigo.jpg?resize=640%2C460&ssl=1&quality=100&f=auto)
天使の梯子が海上に現れた様子を写した写真
その光景は、雲の回りや切れ間から太陽光が漏れ出る様子を表しています。
上の写真ですが、知床に行ったときに海上で天使の梯子が出現したときの写真です。
あるいは、天使の階段やゴッドレイ、宗教的にはヤコブの梯子とも呼ばれます。
また、レンブラント光線という呼び名もあります。
天使の梯子は本当に人間の感性に訴え掛けるものです。
なので、見る人によって様々な捉え方があるといえるでしょう。
国や地域を問わず、天使の梯子というスピリチュアルな現象は美しいものと考えられていますね。
写真の被写体としても人気ですし、神々しい自然の美しさの意味でも愛されています。
冒頭で紹介した知床に出現した天使の梯子の写真も狙って撮ったものではなかったんです。
宿泊していた宿で、いつもより早く目が覚めことが見れた理由でした。
何気に外の様子が気になり窓越しに外を見たときの朝焼けがきっかけでした。
![朝焼けの写真](https://cdn.statically.io/img/i0.wp.com/idobata1.com/wp-content/uploads/2020/01/tenshinohashigo-shutsugen-mae.jpg?resize=640%2C460&ssl=1&quality=100&f=auto)
日の出前に朝焼けに覆われた空の様子
そのまま、海岸まで行ってみたら雲の合間から神々しく漏れ出す光を目にしました。
このとき見た天使の梯子の写真を撮ったのは4月のことで、時間は朝の6時ころです。
気温はプラス3度と、まだまだ寒さが抜け切らない中で撮った写真です。
気温が下がった朝だったため、天使の梯子と稀に空も海も黄金色(こがねいろ)となる現象も一緒に見られました。
![黄金色に染まる海の写真](https://cdn.statically.io/img/i0.wp.com/idobata1.com/wp-content/uploads/2020/01/konjiki.jpg?resize=640%2C460&ssl=1&quality=100&f=auto)
知床の海上が黄金色に染まっていく様子
太陽が地平線から登りきると、今度は海全体がだんだん黄金色に染まり、果ては海と空全体を覆いつくしていきます。
海全体が黄金色となるこの現象も、スピリチュアル的なものを感じた一枚でした。
![タカ](https://cdn.statically.io/img/i0.wp.com/idobata1.com/wp-content/uploads/2021/09/profile-1.jpg?w=1256&ssl=1&quality=100&f=auto)
天使の梯子と黄金色の海、同時に写真に収められたということは、もしかしたらダブルでご利益があるサインなのでは・・・(笑)
僕は知床には仕事上、何度も足を運んでいます。
ここの海は天使の梯子(はしご)が出現しやすかったです。
ちなみに、知床というのは北海道の最東部に位置する半島になります。
この知床半島ですが、2005年には世界自然遺産に登録さている観光地で漁師町でもあります。
世界自然遺産に登録されているだけあって、知床自体が天使の梯子に負けず劣らずスピリチュアルな雰囲気満載です。
なお、日本の詩人で童話作家の宮沢賢治は天使の梯子を自身の言葉で光のパイプオルガンと表現しています。
世界の天使の梯子のスピリチュアルな写真
天使の梯子(はしご)というのはあくまでも呼称の1つです。
つまり人によっては、他の見え方もするわけです。
国は違っても、言葉が違っても天使の梯子が指すスピリチュアルな現象は同じです。
一度天使の梯子がどういうものか見ることができれば、自分なりの解釈で美しさを楽しめるでしょう。
雲の大きさや形と太陽の位置によりますが、下方向に光が放射するほど神々しいです。
逆に上方向に放射すればまた違ったスケールや美しさが見られます。
上下方向の放射も絵になるので、古くから絵画のモチーフに選ばれているのも頷けますね。
天使の梯子が時代を超えて人々を魅了し続けるのも納得です。
オーロラほどレアではないので、その点では天使の梯子を見るチャンスはあります。
理想の天使の梯子(はしご)に出合える保証もないです。
完璧な形の天使の梯子が現れれば誰でも息を呑んで時間を忘れるはずです。
それくらい美しく特別な自然現象なので意味を理解して興味を持ったら出現条件を把握して狙うことをおすすめします。
![タカ](https://cdn.statically.io/img/i0.wp.com/idobata1.com/wp-content/uploads/2021/09/profile-1.jpg?w=1256&ssl=1&quality=100&f=auto)
天から地上に伸びる光は長く、そして本当に天に昇れそうな梯子に見えますよね。
天使の梯子は、都会や田舎に山や海に関係なく何処で見ても良いものです。
自然は時に人間に猛威をふるいます。
でも、この現象のように穏やかなものについては、非常に魅力的でお金に換えられない価値を感じさせます。
雲が太陽を覆い隠すので、頭上を見上げれば薄暗い曇り空です。
その雲の合間から漏れる光が幻想的で特別な時間を作り出します。
言葉で表現するのには限界がありますから実際に見た方が早いです。
ただし気軽に出現しない点も、スピリチュアルで希少価値にも結びついています。
似たような雲や光が出現することは珍しくないことです。
ですが、同じ天使の梯子は世界中どこを探しても2つとありません。
好みに合う現象に遭遇したらシャッターチャンスを逃さないようにしましょう。
瞼の裏に焼きつけるも良し、誰かと一緒に美しい光景を共有するのもありです。
このように天使の梯子の楽しみ方もまた千差万別です。
天使の梯子(はしご)の出現する条件
天使の梯子の出現条件には雲と空気の状態や時間帯、それに時期といったサインがあります。
雲は太陽光を遮る厚さが前提条件で、光が漏れる為の切れ目も必要です。
具体的には積層雲を始めとして層雲や乱層雲に巻積雲と高積雲や積乱雲などが挙げられます。
これらに共通するのはまさに雲の厚みです。
やはり一定以上の厚さが天使の梯子(てんしのはしご)の出現に不可欠だといえます。
空気中のエアロゾル粒子が多いことも出現するサインの1つです。
しかもエアロゾル粒子の透過率が高いことも欠かせないので、かなり出現の確率は低いと考えられるでしょう。
それに加えて光を散乱される状態が求められます。
そのため、改めて天使の梯子(はしご)は絶妙な条件で出現することが分かります。
時間帯は空気が澄んでいる、つまり人が本格的に活動し始める早朝か夕方頃が狙い目です。
太陽の角度が低いほど、天使の梯子(てんしのはしご)の出現率は高くなります。
朝早くか夕方に空を見上げる習慣を作るのが良いでしょう。
昼間やそれに近い時間帯に見られない理由は、光の角度が垂直で放射状に散乱しないことにあります。
天使の梯子は、自然現象なので偶然出来上がるものです。
なので、狙ってそうそう見られるものではありません。
ですが、涼しい季節に意識して観察してみる価値はありです。
夕方に空を見て一息つく切っ掛けにもなります。
意識して探してみるのも出現サインを見逃さないためにはおすすめです。
子供であれば冬休みの自由研究、大人にとっては自然の美しさを思い出す機会になるでしょう。
天使の梯子(はしご)という大仰(おおぎょう)な名前がついています。
それだけ名づけた人の目には美しく映ったはずです。
![タカ](https://cdn.statically.io/img/i0.wp.com/idobata1.com/wp-content/uploads/2021/09/profile-1.jpg?w=1256&ssl=1&quality=100&f=auto)
この天使の梯子が現れるタイミングを予測できるのが一番良いですね。
その成功率を上げることができれば、空気感から次のタイミングを予測する精度が上がります。
雲の状態や空気に意識を向けることは、日常生活においてそれほどありません。
ひと度自然現象が気になると目が離せなくなります。
影が色濃い雲から漏れる光は本当に美しいです。
このような名前がつけられているのも理解できますね。
天使の梯子(はしご)の出現する時期はいつ
天使の梯子が出現する時期はいつかといえば、秋から冬に掛けて空気が冷え込む頃だといえます。
他の季節でも現れることはありますが、頻度や確率的には秋や冬の方が有力です。
秋なら9月の下旬~10月の上旬頃が狙い目です。
なお、早朝でなくても夕方に出現して驚かせることがあります。
寒い季節に早起きをしたら偶然見られたなんてことも珍しくないことです。
または、たまたま夕方に街を歩いていたら現れたというようなこともあります。
澄んだ空気が条件の1つですが、場所は田舎の必要はなく都会やそれこそ東京都内でも出現します。
東京スカイツリーの背後に現れたり、ジャングルのように見える電線越しに天使の梯子が出現するケースも珍しくないです。
このように、天使の梯子(はしご)は気まぐれです。
そこを踏まえて焦らず気長に待てばいずれ合うことができます。
実際、寒さの中で天使の梯子を見た人は少なくないはずです。
見た経験がある人に尋ねればきっと寒かったと答えるでしょう。
早朝か夕方という時間帯の条件も、思い出に寒い印象を強める要因になっています。
より確実に出合える時期はいつかと問われれば、秋から冬に掛けてと答えることになります。
![タカ](https://cdn.statically.io/img/i0.wp.com/idobata1.com/wp-content/uploads/2021/09/profile-1.jpg?w=1256&ssl=1&quality=100&f=auto)
時間帯は日が昇り始めた頃か、夕方4時前後がベストです。
このように出現時期は秋や冬の朝か夕方にそのサインが出やすいです。
なので、暖かい中で天使の梯子に見とれたと記憶する人は少ないわけです。
それ以外の季節や時間帯で見ることができれば、それはそれで貴重です。
レアな体験として思い出に残せます。
美しいから見とれるのか、レアだから価値があると評価するかは人それぞれです。
どちらにしても天使の梯子は、一度見てみるおすすめに足るでではないでしょうか。
偶然でも狙ったにしても、この自然現象自体に価値があります。
むしろ、何度も出合えたり異なる光景を楽しめる人はとても運が良い幸せ者です。
澄んだ空気を吸い込みながら見るのも良いです。
コーヒーをいただきながらゆったりと流れる時間に身を置くのも贅沢です。
写真に撮れば絵になりますし何よりスマホの壁紙やコレクションにも使えます。
カメラを手にこの時期に外出してみるのがおすすめです。
仮にもし狙った光景が撮影できなくても秋~冬の澄んだ空気の中であれば、どの被写体も美しく残せるでしょう。
当然ながらレアな自然現象にまさるものはないです。
この貴重な現象が眼前に現れてカメラで撮影できるのが一番です。
天使の梯子(はしご)の意味|まとめ
天使の梯子(はしご)の意味についてのこれまでのまとめとなります。
天使の梯子の意味は、自然現象の薄明光線の別名です。
光芒や天使の階段にゴッドレイ、ヤコブの梯子やレンブラント光線とも呼ばれています。
厚い雲から太陽光が漏れる現象ですから、雲の厚さが出現条件の1つとなります。
積層雲や層雲、乱層雲か巻積雲に高積雲、それと積乱雲などが出現率の高いタイプの雲です。
いつ出現するか、これは時間帯でいえば早朝か夕方で、太陽と光の角度がポイントとなっています。
そのため、昼間は早朝や夕方ほど現れません。
時期的には空気が澄む秋から冬に掛けてです。
大気がエアロゾル状態にあることやエアロゾル粒子が小さく透過性が高いことも条件に加わります。
天使の梯子は光が空気中で散乱する現象ですから雲と空気の状態が出現を左右します。
このように天使の梯子(はしご)は絵になるスピリチュアルな光景が見られることが多いです。
条件と時期には、おおよその見当の付け方があるんです。
勿論、絶対に天使の梯子を見られる保証はないです。
ですが、その条件を理解することで少しでも出現する時期がいつかを知る確率を上げることができます。
天使の梯子(はしご)は、写真で見てもこの世のものとは思えないスピリチュアルな美しさです。
実際に間近で見られれば、時間を忘れて眼前の光景に没頭できるでしょう。
コメント