コロナ禍の読み方と使い方は、間違いやすい漢字を把握したり、意味や語源を理解することでより正しくなります。
解説に目を通し1つずつ確認すると、思い込みや理解の曖昧な部分などが明確になるはずです。
度々目にする機会がある言葉だからこそ、説明が求められても正しく答えられるように、しっかり身につけて覚えることが大切です。
理解が深まれば応用にも繋がりますし、何より自信を持って使えます。
なので、戸惑ったり誤りを懸念する必要がなくなります。
間違った覚え方や使い方をすると恥を掻いてしまうので、恥を搔かないためにも念の為確認することをおすすめします。
ここでは、コロナ禍の読み方と使い方について詳しく解説していきます。
また、コロナ禍の意味や語源と間違いやすい漢字も紹介していきますね。
コロナ禍の読み方と使い方
コロナ禍の読み方はコロナカで、他の読み方をするのは間違いです。
言葉の誕生は2019年末から世界的に流行が始まった、新型コロナウィルスが切っ掛けです。
コロナ禍のコロナは、この新型コロナウィルスのことを指しているので、他の感染症やそれ以外を対象とした使い方はできないです。
一般的な用法としては、新型コロナウィルスによるコロナ禍によってテレワークが普及を見せたり、経済的に困窮する人が増えているといった使い方が挙げられます。
また、コロナ禍で飲食店や宿泊施設、航空会社や旅行会社がピンチに立たされているとも使えます。
新聞やテレビでは、コロナ禍で収入が減って泣いている人が少なくない、生活様式の変化に直面しているといった使い方が目立ちます。
いずれにしても、正しい読み方はコロナカの1つのみです。
使い方は新型コロナウィルスの影響による経済や社会的な災難、不幸を表す用法が中心です。
コロナウィルスの言葉自体は、一般的な風邪の原因も含んでしまうので、新型とつけることで2019年末以降のウィルスに限定しています。
一方、コロナ禍についてはコロナ不況やコロナ倒産など言い換えが可能です。
これらを内包するためにこの一言が普及したと思われます。
つまり新型コロナウィルスの影響による世界的、社会的な混乱や不幸、経済活動の低下といった状況を表す場合に、コロナ禍を使うことができるわけです。
戦禍や災禍というような言葉は、割と誰もが目にしたり使われています。
二字熟語のパターンが多いですから、二文字以上となるとやや長く、冗長的に感じられるところがあります。
しかし、これまでにも台風禍や洪水禍、集中豪雨禍といった用法の事例が存在していますし、ウィルス禍も用いられてきました。
禍の一文字だけを見ても明確なイメージは湧きにくいものですが、用法を知るとコロナ禍の意味や読み方、使い方も想像しやすくなるでしょう。
何故このような言葉が生まれたかといえば、新型コロナウィルスの影響があまりにも大きいためです。
そのため、一言でまとめて表現する言葉が必要になったからだと考えられます。
比較的新しい言葉なので馴染みが薄いのは当然ですね。
普段接する機会が少ない文字を含むので、間違えて読んだり表記されるケースが目立つのは仕方がないです。
ただ、覚えるのは難しくないので、一度しっかり意味や漢字を確認して頭に入れれば、もう間違えて読んだり使うことはなくなります。
文字だと頭に入りますが、耳で聞くと引っ掛かりを覚えたり意味を考えてしまいがちです。
やはり生まれたばかりの新語で違和感を覚えさせます。
ニュースを読むテレビでは画面の表記とアナウンサーのセリフを分けることで、視聴者に配慮しています。
コロナ禍は、目にしたり耳にする機会は毎日のようにあるので、違和感のある新語といっても次第に馴染んだり定着するでしょう。
読み方に関しては、誤読をする人が少ないことから、案外すんなりと正しい読み方が普及する可能性が高いです。
書く方は間違えることもあるかもしれませんが、こちらも訂正して認識を改めれば、繰り返し間違えることはなくなるはずです。
コロナ禍のような新語の使い方には実践と慣れが必要です。
禍の意味がわかればそれほど難しくはなく、戦禍などの似た言葉が使いこなせれば大丈夫です。
一言が言及する範囲は広いので、文脈を考えたり用法を工夫しないと、相手に上手く伝わらない恐れがあります。
そこが使い方の配慮を要するところですが、決して難しいわけではありませんし、難しく考え過ぎる必要はないです。
読み方がコロナカで、使い方は新型コロナウィルスによる影響をひとまとめにすることと覚えておけば、使い慣れたり自然に使えるようになるでしょう。
コロナ禍の意味や語源
コロナ禍の意味は、新型コロナウィルスがもたらしたわざわいです。
わざわいは通常、災いと表記しますが、禍は常用漢字表に含まれていないので災いが一般的です。
意味は同じなので、新型コロナウィルスによる喜ばしくないこと、不幸の原因や災難と捉えるのが正解です。
わざわいは、病気や天災に傷害、難儀といった解釈が可能なので、コロナ禍の使い方はこれに準じます。
語源については災禍や戦禍などの言葉がベースで、禍に新型コロナウィルスのコロナがついたと考えるのが自然です。
このコロナ禍という言葉を誰が使い始めたのかは定かではありません。
何時しか自然と使われ始めて、今では新聞やテレビだけでなくネットでも普及しています。
同じ意味の他の言葉が生まれていた可能性はあるでしょう。
コロナ禍は原因に一文字を加えた四文字で構成されている、絶妙な言葉だといえるでしょう。
文字で表記すると省スペースで済みますし、声に出して読んでも簡潔に伝えられるのがポイントです。
ただし、禍が誤読や理解を妨げる原因になっている側面があるのも事実です。
戦禍といえば大人なら想像できますが、子供には馴染みが薄いので、大人以上にすんなりと理解するのは難しいでしょう。
禍は日常生活で使う機会が限られますし、会話の中に出てくることも稀です。
コロナ禍という言葉が頻繁に使われるのは、情報を発信するメディアにとって使い勝手が良いのが一番の理由でしょう。
一般的に馴染んでいない言葉を含んだり、それによって誤読が発生するとしても、使いやすさ優先で広く用いられています。
コロナ災と書いたなら、誰でも字面から意味が想像できますが、肝心の読み方の方に違和感が生じます。
災の音読みはサイなので、コロナ災だとコロナサイと読むことになります。
コロナカとどちらが良いかは微妙なところですが、コロナカが広く使われ定着しようとしているのは確かです。
戦災や天災のように、災の文字でもわざわいを表すのは同じです。
コロナ災と表記して、無理にコロナカと読ませることも可能でしょうが、本来ない読み方をすると説明する手間が増えます。
コロナ禍が使われ始めた以上は、禍の文字の意味を考えたり、戦禍などの語源と関連づけて理解するのが良いでしょう。
禍の語源は曲がると同じで、同語源の曲がるは道の方向が変わったり正しい位置から逸れる、傾いたり歪むなどの表現で用いられます。
性質が正しくないという捉え方もあるので、禍の方は良くないことやわざわいとシンプルです。
ただし、曲がるの方は用法が豊富で用途に使えます。
このように、実は禍の定義や使い方は難しくありませんから、言葉を覚えて表現に取り入れれば思いの外簡単に使いこなせます。
コロナ禍の禍と間違いやすい漢字と意味
コロナ禍の禍は、似ている文字が多いので読み間違いやすい漢字だといえます。
良くある間違いとしては、金へんの鍋(なべ)やさんずいの渦(うず)があてはまります。
コロナ鍋だと意味がわかりませんし、多くの場合は新しい鍋料理が連想されることになりかねませんね。
コロナ渦(うず)はコロナ鍋(なべ)よりもコロナ禍に近い印象で、わざわいの意味を表現しようとしていることがわかります。
イメージ的には新型コロナウィルスが渦を巻き、世界を混乱に陥れている感じです。
ところがそれも間違いですし、正しい禍とは近いようで近くないわけです。
他の読み間違いは少ない傾向ですが、蝸(ら・か)や堝(か)といった咼(か)のつく漢字はまだまだあるので厄介です。
ちなみに蝸は、かたつむりの蝸です。
堝のほうは、金属を溶かすのに用いるるつぼのことです。
口が歪むを意味する咼(か)は、現代の日本では殆ど使われません。
また、中国神話に関連する媧(かい)も単独で使われない字です。
窩(か)は虫の巣や根城といった意味ですが、これも日本だと馴染みがないので、どちらかといえば中国で用いられています。
コロナ禍の禍と間違いやすい字は複数あることがわかります。
しかし、鍋と渦が間違いの多くを占めているのは、咼のつく他の漢字が日本において馴染みが薄いのが理由でしょう。
しめすへんの方で間違いやすい漢字はまずないですし、必然的に鍋と渦がコロナ禍の誤読に繋がっています。
考えてみるとわかりますが、新型コロナウィルスの話題でコロナ鍋と表現することはあり得ないです。
明らかに料理の話題ではないので、コロナ鍋は間違いだと直ぐに気がつけます。
コロナ渦の方は鍋ほどではないものの、渦を正しい表記だと思い込んでいると間違いやすいのです。
なので、さんずいではなく、しめすへんが正解だと早めに覚えましょう。
改めて検証してみると、間違いやすい字はそれほど多くないですし、良く見れば鍋も渦も似ているようで違います。
咼のつく字はあるにはありますが、かたつむりはひらがなかカタカナ表記が主流です。
また、るつぼも一般的にはひらがな表記が用いられます。
コロナ禍の禍は確かに紛らわしいですが、誤読しやすいかというとそこまで難易度の高い字ではないです。
画数は多くありませんし、文字の大きさが小さくても判別できなくはないので、やはり思い込みで読み間違えている人が少なくないと思われます。
字が似ていたり咼の共通点を持つ字でも、禍とはまるで意味が異なります。
漢字に詳しい人ならまず読み間違えないと思います。
コロナ禍の禍が引き起こした読み間違いによって、類似の字が注目を集めたり、禍の正しい使い方を理解する人が増えたかもしれませんね。
コロナ禍の読み方と使い方?意味や語源と間違いやすい漢字も解説!のまとめ
コロナ禍は、コロナカという読み方をするわざわいを意味する禍を原因の新型コロナウィルスにつけた言葉です。
意味は文字通り新型コロナウィルスによるわざわいで、語源は戦禍や災禍に共通します。
このため、読み方と使い方の内で使い方は、コロナ禍による経済の低迷というような用い方をします。
間違いやすい漢字は鍋と渦が圧倒的で、ほぼこの2つに絞り込まれます。
使い慣れない漢字を含めれば、蝸や堝もありますが、それ以外の字となると中国の漢字が多くなります。
つまり、鍋と渦が間違いやすい漢字だと頭に入れておけば、間違えることはほぼなくなるでしょう。
禍の文字を見ても、一文字で何を表しているのかわからないと、結局は理解できずに使いこなせないままです。
語源をたどれば理解は早いですが、理解と上手く使えるかどうかは別です。
実践して使い方を覚えたり読み間違えないようにするのが賢明です。