今年もノーベル賞の時期が近づいてきましたね。
あなたは、日本人のノーベル賞の最年少受賞者は誰かご存知でしょうか?
この時期になるとこのように最年少受賞者の話題もあがってきますね。
また、初めての受賞者についても同様に取り上げられることが多いです。
ここでは、日本人のノーベル賞の最年少受賞者や初めては誰かの紹介をしていきますね。
なお、2019年の日本人のノーベル賞受賞者が誰かの予想も詳しく解説します。
日本人のノーベル賞の最年少受賞者は誰
日本人のノーベル賞の最年少受賞者は誰かといえば、理論物理学者の湯川秀樹さんです。
受賞したのはいつなのかというと1949年11月3日のことです。
湯川秀樹さんは当時42歳の時にノーベル賞物理学賞部門において獲得しています。
この42歳の時に物理学賞を受賞した湯川秀樹さんの最年少記録は、2019年の現時点でまだ破られていないです。
湯川秀樹さんの学歴については、京都帝国大学理学部を卒業しています。
このように若くしてノーベル賞を受賞した日本人は湯川秀樹さんの他にもいます。
1987年に48歳だった生理学・医学賞受賞者の利根川進さんも存在します。
また、2002年には田中耕一さんが43歳で化学賞部門でノーベル賞を手にしたのは記憶に新しいですね。
これまで日本人は25名以上のノーベル賞受賞者を輩出しています。
その受賞者の多くは50歳以上で中には60代や70代の人も少なくありません。
80代になってようやく受賞している人も珍しくないです。
こうしたことからも、40代で受賞すること自体が偉業であり限られているわけです。
世界的に見ても10代で受賞した人はいますが、これは異例のことです。
やはりこちらも50代以降の受賞者は珍しくないです。
というのも、ノーベル賞の獲得にはそれ相応の実績が不可欠なためです。
そのため、必然的にある程度の年齢を要してしまいます。
40代で受賞者に名を連ねる人は、それだけ出した成果のインパクトが大きいということです。
または、飛躍的な活躍をしたともいえるでしょう。
最年少記録保持者の湯川秀樹さんは、若くして物理学に大きな影響を与えています。
42歳の時に受賞したのは誰にとっても納得の結果でした。
なお、湯川秀樹さんにつぐ2人目の受賞までに16年の間が開いています。
その2人目となる朝永振一郎さんも同じく物理学賞部門で認められた人物です。
この方の出身大学も京都帝国大学となり湯川秀樹さん同じです。
日本はその後も物理学賞で受賞者を輩出しています。
このことからも、改めてこの分野で強い国なのだと分かりますね。
受賞者は2000年代に入ってから高齢化している傾向で若手の後継者不足が懸念されます。
日本には、湯川秀樹さんを始めとした偉大な功労者が大勢います。
そのため、再び若手が台頭したり活躍する時代がくることに期待が掛かります。
なお、ノーベル賞の最年少受賞者は誰かとなれば、2014年に17歳で平和賞を手にしたマララ・ユスフザイさんです。
では、最年長受賞者は誰かというと2018年に96歳で物理学賞を受賞したアーサー・アシュキン博士です。
平和賞の有力候補はグレタ・トゥンベリさん
なお、日本人ではないのですが世界的には「世界気候ストライキ」で世間に頒布したスウェーデンの環境活動家の女性もいます。
この活動家の名はグレタ・トゥンベリさんというまだ16歳の高校生です。
彼女に対しては、いろいろと中傷コメントもあるようですね。
それでも平和賞の有力候補といっても過言ではない功績を残している人物です。
もし彼女が平和賞を受賞することになれば、マララ・ユフザイさんを抜き史上最年少での受賞となります。
日本人のノーベル賞の初めての受賞者は誰
日本人でノーベル賞の初めての受賞者は誰かといえば、42歳の日本最年少記録を保持している湯川秀樹さんです。
つまり、この時の受賞は最年少だけにとどまらず日本人初でもありました。
京都帝国大学理学部を卒業後、大阪帝国大学の在学中に中間子の存在の予言で受賞しました。
当時の肩書は理学博士で、同年にコロンビア大学客員教授に就任、翌年には同大学の教授に就任しています。
実は、ノーベル賞の受賞前に恩賜賞(おんししょう)を受賞しています。
また、最年少で文化勲章も手にしています。
1934年に中間子理論構想を発表し、1935年に中間子の存在の予言もしています。
このため、早くからノーベル賞受賞の期待が掛けられていました。
湯川秀樹さんは数学者の岡潔さんに強い影響を受け、同時に同期や弟子と刺激を与え合いました。
特に、同期の朝永振一郎さんとは良きライバル関係だったようです。
こうして湯川秀樹さんに遅れる形となりましたが、2人目のノーベル賞受賞者になっています。
湯川秀樹さんの功績
重力や電磁力に強い力、弱い力の4つに関して基本相互作用の内で強い力の定式化に成功した点が評価される業績です。
当時は日本を含めて各国で試みが行われていました。
誰も成功できなかった状況の中で、湯川秀樹さんが力の媒介粒子を仮定、強い力を導くことに成功しました。
そこから更に弱い力の導きにも成功しています。
基本的な場の理論の強い力を証明したことが、受賞の大きな決め手になっています。
また、因果律の破れの提起も湯川秀樹さんの功績です。
このとき、同期の朝永振一郎さんの寄与もあって研究は飛躍的に進みました。
日本人初の受賞者の湯川秀樹さんは、アジア人としてはタゴールさんやチャンドラセカール・ラマンさんに続く3人目です。
当時の日本は敗戦により疲弊している状況でした。
GHQの占領下ということもあって、受賞のニュースは多くの日本人を勇気づけました。
後の調査によれば、湯川秀樹さんの推薦者の多くは外国です。
研究成果が高く評価された結果、誰もが納得する形で受賞に至っていると判明しました。
日本人のノーベル賞受賞の2019年の予想は誰
私の予想しているノーベル賞の受賞候補は物理学賞で光ファイバー通信を支える技術を開発した中沢正隆さんが有力です。
そう判断した詳しい解説と他の部門の予想についても解説していきますね。
日本人のノーベル賞受賞2019年の予想には、以下があげられます。
物理学賞や生理学・医学賞、化学賞に経済学賞、文学賞の各部門で名前があがります。
このように日本人のノーベル賞受賞予想にあがる候補は数多くいます。
また、いろいろな分野で受賞に値する優秀な人材が今年も多く存在しています。
物理学賞の2019年の予想は誰
東北大学電気通信研究所所長の中沢正隆さんは、エルビウム添加ファイバー増幅器を開発して驚きを与えました。
これは、世界中のインターネット通信を支える技術で通信の歴史を書き換える偉業です。
同じく物理学賞の予想は誰かといえば、東大教授の香取秀俊さんが挙げられます。
また、東北大学電気通信研究所の大野英男さんがそれに並びます。
香取秀俊さんは超高精度な光格子時計の開発に成功しており、300億年に1秒という精度を実現しました。
一方、大野英男さんは磁石の性質を有する半導体の開発で、国内外から注目を集めています。
2人のノーベル賞受賞の理由はまさに、優れた研究結果を形にしていることです。
理化学研究所の十倉好紀さんは、強磁性で強誘電性の物質を発見してノーベル賞受賞の候補にあがりました。
東京工業大学教授の細野秀雄さんは、鉄系の超伝導体の発見を行っています。
これは、リニアモーターカーの技術革新に貢献していて物理学賞の中では特に期待が大きい人物の一人です。
2019年に受賞するかはともかく、近い内に賞を手にする可能性は十分にあると思われます。
化学賞部門の2019年の予想は誰
化学賞部門では、コレステロール値を下げるスタチンの主成分物質を発見した遠藤章さんがいます。
新しい触媒の道を切り開く春田正毅さんも有力候補ですね。
医療機器の衛生に関わる酸化チタン光触媒の研究者、東京理科大学学長藤嶋昭さんも候補の1人です。
分子機械分野で名が知られる九州大学高等研究院の新海征治さんもそのひとりです。
カーボンナノチューブの飯島澄男さんもかなりの実力者でしょう。
血管透過性と滞留性亢進効果を発見した前田浩さんと松村保広さんも化学賞の受賞に相応しい人物です。
ちなみに2人は、2016年にトムソン・ロイター引用栄誉賞を受賞しています。
私の予想ですが、残念ながら外れてしまいました。
すみません。ノーベル化学賞は旭化成名誉フェローの吉野彰氏でした。
彼は、リチウムイオン二次電池の発明に携わった発明者の一人です。
経済学賞の2019年の予想は誰
経済学賞の候補者は1人のみで、これにはプリンストン大学経済学部教授の清滝信宏さんが受賞を予想されるでしょう。
清滝信宏さんは、住宅資産の下落が経済に及ぼす影響を表す清滝ムーアモデルの構築に貢献しています。
文学賞の2019年の予想は誰
文学賞は毎年誰もが期待している通り、村上春樹さんが有力な候補です。
この部門では、最もノーベル賞受賞に近い人物だと見られます。
その作品は海外でも高く評価されています。
独自の世界観で魅了し続けているので、そろそろ受賞してもおかしくないはずです。
ノーベル賞の発表日はいつ
今年のノーベル賞の発表日をスウェーデンのノーベル財団が公にしています。
スウェーデンのノーベル財団は11日までに、今年のノーベル賞の発表日程を公表した。10月7日の医学生理学賞を皮切りに、8日に物理学賞、9日に化学賞、10日に文学賞、11日に平和賞、14日に経済学賞が発表される。
医学生理学賞は10月7日でノーベル賞の6部門で最初の発表となります。
物理学賞は8日、化学賞は9日、文学賞は10日、平和賞は11日、経済学賞は14日となります。
10月に発表されるノーベル賞の各部門の発表が待ち遠しいですね。
世界各国から集まるノーベル賞の候補者たちも発表日までは緊張の隠せない数日間が続くことでしょうね。
令和初となる今年も日本人のノーベル賞受賞者が出ることを心から願っています。
日本人のノーベル賞受賞者の平均年齢
日本人のノーベル賞受賞者は、42歳で受賞した湯川秀樹さんの時と比べて年々右肩上がりに上昇しています。
2000年以降では平均年齢が70歳に達しています。
このように、改めて日本の研究分野における高齢化が懸念されます。
受賞に値する肩書を獲得した年齢に照らし合わせるとその理由が浮かび上がってきます。
受賞するためには、少なくとも20~30年の研究期間が必要になるという事実があるということです。
成果を出すには研究環境と資金が必要です。
そのためには、教授クラスの肩書を得ることがノーベル賞受賞の近道といえますね。
日本人ノーベル賞受賞者の多くは、40代頃に教授クラスに昇進しています。
ここから約30年ほどの研究期間を経て受賞に至っているのが現状です。
つまり、40代で教授かそれと同等の肩書が得られなければ、十分な研究を行うのが難しくなるということです。
結果としてノーベル賞受賞は遠のくと考えられます。
早い人は30代半ばで肩書が教授クラスとなります。
こうして早ければ早いほど成果を出したり受賞のチャンスが高まります。
2000年より以前には、48歳で受賞した生理学・医学賞部門の利根川進さんや59歳で文学賞を手にした大江健三郎さんが存在します。
2000年以降は43歳で化学賞を受賞した田中耕一さんがいます。
2012年の48歳の時にiPS細胞で衝撃を与えた山中伸弥さんがいます。
しかしこの2人を除き、高齢化が顕著に表れています。
物理学賞部門では60代どころか80代の受賞者が当たり前で化学賞も70代や80代の人達が目立ちます。
直近のノーベル賞受賞者だと2016年に生理学・医学賞を手にした大隅良典さんが71歳でした。
2018年に同じく生理学・医学賞の本庶佑さんは76歳で受賞です。
日本人に限ると、ノーベル賞受賞者の平均年齢は上がっており、高齢化が進んでいることが明らかとなります。
若い頃に十分な研究環境が得られない、そもそも研究に打ち込める時間が限られてしまう。
そのような理由が平均年齢の上昇要因と考えることができます。
日本は、今まで順調にノーベル賞を獲得してきました。
ですが、今後は環境を改善して平均年齢を下げない限り受賞者は減っていくものと予想されます。
結び
日本人のノーベル賞の最年少と初めての受賞者は誰についての記事はお役に立てたでしょうか?
日本人のノーベル賞最年少の受賞者は湯川秀樹さんです。
このときは、1949年に42歳の若さで物理学賞を受賞しています。
また、初めての日本人のノーベル賞受賞者でもあります。
日本のノーベル賞史において、一目置かれる重要な人物だといえます。
第一人者の湯川秀樹さんを始め、日本では次々に物理学賞でノーベル賞受賞者を輩出してきました。
2000年代に入ってからも物理学賞の受賞者は順調に続いています。
やはり日本の得意分野なのだと理解できますね。
2019年の予想も、物理学賞を中心に有力候補がリストアップされます。
誰か1人に絞り込むのは難しいです。
光ファイバー通信を支える技術を開発した中沢正隆さんが有力と思われます。
しかし、カーボンナノチューブを発見した飯島澄男さんや触媒研究の春田正毅さん、経済学の清滝信宏さんにも注目が集まります。
村上春樹さんは定番ですから、2019年の予想にもあがります。
ただし、受賞できるかどうかは未知数です。
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